04. OLO  『STILL LIFE WITH PERIPHERAL GREY』
夏と言えば海!プール! という人は結構多そう。 でも、夏と言えば深海! なんて人はあまりいないはず。 カナダ出身のバンドOLOのこのアルバムは、個人的に深海をゴロゴロと転がっているような心地になる音楽。 シカゴ系の音がもてはやされた頃、こっそりとリリースされていたこの作品。 一般的なバンド編成に、丸い質感を大切にした管弦楽器や鍵盤などの生楽器が複雑に絡み合う音空間は、
ポストロックと呼ばれそうであり、また、ジャズっぽいインプロさもある。 でも、OLOが奏でるのはそれらの要素を含んでいつつ全然違うモノなのかもしれない。 突然展開がガラッと変わったり、リズムがめちゃくちゃ入り組んで来たり、インストとしても充分な内容に、しっかりと歌を乗せている。 メロディは素朴で流れるような感触、歌声はちょっと渋くてとっても落ち着く。 そして、何より全てが合わさった時の何ともいえない磁場がグニャーと歪んでいく独特な雰囲気。 それが、最初に言った深海でゴロゴロと転がっているような心地で病みつきになるのだ。 部屋が実験的な映像の中の場所みたいになる。 夏は海もプールもいいけど、家の空気をガラッと変えてみるのも、また楽しいよ。
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