16. GROUP  『Before Turning Off the Light』
「夕方ってとても変化に富んでいて、色んな想像力を喚起させられる一時じゃない?」 ソプラニーノ・サックス、トランペットといった管弦楽器を含む6人組インストバンドGROUP。 この2枚目のアルバムは音源であることを忘れてしまうほどの豊かな臨場感を体感させてくれる。 あたかも目の前にGROUPがいて実際に演奏している錯覚がする空気の中に、意識はすっぽりと急速に吸い込まれていってしまう。
特に1曲目の高揚感のある「or」から、静謐でめちゃくちゃキレイなメロディが絡み合う2曲目「Line」の繋がりには鳥肌が! その後も「トランスバンド?」と思わされる激的な曲から、トランペットの響きが情緒漂う静かな曲、印象的なギターのリフとリズムが何とも癖になる曲まで、一瞬も抜け出せない魅力いっぱいの世界が広がる。 それは、楽器の1つ1つが化学変化っぽく重なったり分かれたりして、抑揚を紡ぐスリリングな体験。 インストでこんなに感情が溢れ、かつ落ち着いた情感も湛えた物は非常に希有だと感じずにはいられない。 ラストの素朴なギターの独奏で灯りを消すまで、圧巻の70分強。 日がゆっくり沈む夏の夕暮れの微妙でいて壮大な変化を捉えたような、感動的な音楽。
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