18. downy  『無題』
悪夢を見る。 目が覚める、また眠る。 また悪夢を見る。 目が覚める、寝汗でびっしょりになってる。 でも、悪夢の基準ってどこにあるんでしょ? それは人それぞれによって異なっている気がする。 downyが鳴らす音は映像を喚起させる力がとてもある。 ただ、見える光景は、穏やかな空想とは限らない。 どちらかというと、奇妙で暗くいものが多く、つまり、人によっては悪夢の類になるのかもしれない。
ひたすらモノトーンな空気で、ストイックに複雑な変拍子をミニマルに繰り返しながら、時に轟音がうねりをあげる。 そして、青木ロビンのか細くも力強い歌が浮かぶ。 その音像はとっても刺激的で、はまり込むと抜け出せないけど、ちょっと怖くもある。 見たことのない生物がずらーっと一列に並んで遠く眺めてる光景、というのが個人的な今作の印象。 じゃあ、これは悪夢なのだろか? それは違う。 この一見未知の世界は、現実とちゃんと溶け込んでいく良い隙間を持っている。 最後のまるで満天の星空で漂っている心地よさのあるキラキラした曲に、不可思議な安心を覚え、downyが鳴らしているのは現在人が自然と同化しきれない違和感だとも思ったりして。
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