20. アクサクマブール  『ならず者のように』
深夜にAMラジオのツマミをいじってたら、言葉の理解できない国の電波をキャッチした感じ。 ベルギーのプログレバンド(?)アクサクマブール。 もう20年以上も前に作られたこのレコードには、止まらない実験性と、そこから突然変異で生まれた怪しい快楽が渦巻いて、はまりだすと感覚が狂い出して止まらなくなってしまう異型な中毒性を内包している。 複数のタンゴの楽譜を切り刻んで合成したタンゴ。 脈略なく表れるトルコ音楽。
初期パンクに狂った吹奏楽と奇声が合体して爆走する曲。 得体の知れない生音アンビエント。 終始変拍子を刻むドラムとギターにオーボエやアナログシンセ、数々の動物の鳴き声が添加され、男女の掛け合いヴォーカルが炸裂するヘンテコな一大音絵巻。 クラシカルなピアノとヴァリオリンの旋律。 と、自分が生まれる前にこの音楽が作られていたことに脱帽。 そして、何より凄まじいのは1曲目の「modern lesson」! サンプラーもない時代に、アルバム全曲をカットアップしてコラージュしまくった、このポリリズム + 女性の奇声 + 不気味カワイイ電子音 + 淡々と吹かれる管弦 + ∞ の理解を超えたヤバイ化学融合は一体何? 音の合法ドラッグです。
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