7月18日(日)。
”P-hour”
Buffalo Daugter / ROVO / nutron / 森本アリ
@京大西部講堂

森本アリ

1人で数台のゲームボーイを駆使しての演奏。
ファミコンちっくな電子音にめっぽう弱い自分としては、 ゲームボーイのチープな音が、メロディを紡ぐだけで、OK!
「あー、こんなライブをしたいなぁ。」
と、むしろやってみたい願望が芽生えてしまったり。
ライブは、ゲームボーイのタイムラグでリズムが狂ったり、曲が途中で切れちゃったりと前途多難な感じでしたが、ホントにこういう電子音に弱い身としては、ゲームボーイの音が織り成すメロディがミニマルに繰り返されるだけで、ちょっと懐かしい気分に浸らされてしまったのでした。


Buffalo Daughter
毎回メンバーが衣装を揃えて楽しませてくれるバッファロードーター。 今日は全員”NUI ROCK”Tシャツで、口元に赤いスカーフと、思い切りニューウェーヴないでたちで登場。
覆面を被った山本ムーグのガンダムの演説のような奇声の連発から、始まったのは、服装のイメージとぴったりのニューウェーヴィーな音達の疾走! 懐かしい曲「NO NEW ROCK」も新しいアレンジにされていて、気持ちよい支離滅裂感がとっても軽快かつ聴きごたえたっぷり。

後半は最新作のジャーマンロックをスペーシーに変貌させた尺長曲のパレード。 「Cyclic」「Pshychic A Go Go」は何度体験しても、音の吸引力にはまってしまう。 特に、鋭いシュガーさんの声と優しい大野さんの声のコーラスの混ざり具合は見事。 さらに、山本ムーグの奇声ね。 癖になるよ・笑。 で、このバンドはライブになると、音源よりもグッとリズムが際立つ。 そんなドラミングに、今回も魅了されてしまいました。
最近シュガーさんが小鳥に夢中らしく、「Chihuahua Punk」という曲を、「小鳥 Punk」に改造して、カヒミカリィをゲストヴォーカルに迎えた、特別な演出あり。 最後の「303 Live」はいつも以上に、圧巻だったり。
バッファロードーターの持ち味が堪能できて、ワクワクしっぱなしな一時でした。


nutron
音源で聴いたことは、結構昔からあって、そのジワジワと展開を変えていく、トランスほど急速な高揚感はなく、ミニマルほどは繰り返しを多用しない音像はかなり好みでした。
そんなわけで、期待して観たわけですが、予測に反して音源とは一風違う演奏を聴かせてくれました。 音源ほど緻密でなくラフであるが、ドラムの臨場感の迫り方が比にならなく、 「ライブたるライブ。」
で、あった気がします。
nutronはギターとドラムの2人だけのユニットで、ライブももちろん2人だけ。 手数と展開が凄まじく多い激しいドラムと、スペーシーに浮遊し続けるギター。 それは、正に
「トランスほど急速な高揚感はなく、ミニマルほどは繰り返しを多用しない。」
空間を作り出していて、よかったです。


ROVO
今まで通りと言えば、そうだけど、以前にも増して、”踊れる”要素を全面に出したステージであった気がします。 それにしても、ROVOの奏でる大きく上昇し急降下するような音の回流は、 毎回スゴイですぜ。 頭がグワングワンするもん。 そりゃ、お客さんも(自分も)踊り狂うわけさ。

と、P-hourの感想は、一緒に行ったしんちゃんの方が、的確な視点と素敵な表現で書かれているので、是非そちらを読んでみてください!


オマケ。
カヒミカリィにサイン貰っちゃいました。

握手もして貰っちゃったぜぃ!
間近で見ると、30代後半とは到底思えないキレイな方でした。 わぁ。