暗い部屋、中央には大きなテーブル。

溶けてくじゅうたんの上で横になってごろごろ。

”過度がなくって簡単なよーな状態!”

近くで鳴っているテレビの音は空中でどろどろに混ざって、ボトボトと落ちて、

転がって、床に吸い込まれるよーに溶けていくのだった。

”何でも、過度がなくって簡単な状態。”

そんな風にとろとろ過ごしていたら、おもちゃの兵隊がやってきた。

ピコピコピコピコ。

「これって誰の?どこから来たんだろ?」

おもちゃの兵隊は10コで同じ形をしていた。

手に持っているのは太鼓、トランペット、ホルンなどなど。

「「う〜ん、でもこの微妙にヘボい行進の効果音がいい!」」

ピコピコピコピコ。



おもちゃの兵隊は周りをぐるぐるを何周も回って行進していて。

その効果音はやがて軽快な音楽っぽいものになった。

ちょっとウンザリしてくる。

テレビの音は相変わらず、空中で混ざってボトボト落ちつづけている。

「この曲ってどっかで聴いたことある気がする。」

「「えっ、そうかなぁ。でもなんとなくそんな気もする。」」

ここで、1つの提案をした。

それは、

<浮遊した意識が完全に戻らないようにする方法>

ということ。

あの軽快な音楽は今にもテレビの音と同じように、

空中に混ざり、そして溶けていきそうだったけど、

何とかその形を留めていた。

それが何か嬉しかった。

んで、少しはしゃぐ。

「「物の名前って誰が考えるんかな?」」

「偉い人なんじゃね?ごまかしだけどなー。よく分からんよ。」

その時、2人とも思い出したのは完璧なビルの景色。

(しかし、それは否な完璧である集合空間を作るのね。)

で、それは脳裏に貼り付いた曖昧な暗い視界の集合。



”解放!?”

押寄せる波に気づかないくらいのテレビの音は、混ざってく。

過度の中にある、あの音楽はなかなか混ざってかない。

それはとても危ういラインでだけど。

ここで、2つ目の提案。

<柔らかいリズムが存在するという空間へ行くこと>

ふと体を起こして、時計を見る。

「「あっ、そろそろ買い物行かないと、店閉まるや・・・。」」

いつのまにかおもちゃの兵隊はどっかに行ったみたいだった。

”硬いリズムに知らない間に手錠! みたいな状態。”

「明日の天気はどうなんかな?そういや明日は遠足だったよな。」

とっさにリモコンを持って、あの子はチャンネルを変えた。

それから、2人でテレビを解体。

「「バネ!バネ!! へへへ。」」

「あー、それなくしちゃったら直せないだろ!!」



結局次の日は雨で遠足は延期になった。

でも、気づいているはず。

テレビは直さなくてよかったってね。

解体したテレビは今はおもちゃ箱として活躍してるし。

さて、ここで次の提案。

<ちゃんと景色が見えるゴーグルを開発すること>