2002年5月1日(水)。
棗 / 服部龍生 / Curtain Of Cards
@京都カフェアンデパンダン


京都には学校の都合上よく遊びに行くのだけど、カフェアンデパンダンに行くのは初めて。建物の造りはよくある感じと言えばそうなんだけど、ここは何だか
”よくある感じであんまりない感じ” がする空間作りだったかも。
地下にあるのが個人的に好きなポイント。レンガを基調にした内装も。ちょっと秘密基地って雰囲気もよかったな。
あと、こういう店にしては料理の値段がそれなりにリーズナブルでした。(決して安くはない?)


服部龍生
6弦ベースを使ってソロで演奏されてました。
”ベースでソロ”
っていうこと自体がめずらしいと思うけど、とても1人で奏でているとは思えない音ですごかった!さらに、別に弾き語りでもない!
エフェクターとかを駆使して、一度弾いたフレーズをディレイ(リピート)させて、そこにさらに音を重ねていって、音を構築。
音自体はちょっとシンセに近いよーなシュワシュワした音。
で、すごく上手かった!(←当たり前?)。アコースティックギターみたいな弾き方?でベースを弾く!アルペジオとチョッパーが混ざったみたいな。
終始、柔らかい音のメロディが徐々に重なっていって、とても心地よかった。アジアの遺跡とかの映像を見ながら聴きたい感じでした。


Curtain Of Cards
ラップトップライブ。
こういう音って、まるい柔らかい音で優しかったり懐かしかったりする音楽と、ノイズみたいな音がたくさん入っててトゲトゲしてる攻撃的な音楽、があるよーに勝手に思っているのですが、Curtain Of Cardsはどっちかというと後者?
「有機的か無機的か?」
と言えば、無機的というか。機械ちっくな造形物が合うというか。
でも、過度に攻撃的じゃない印象も。ザラザラした音の洪水の中にちょっとゆるい音が入ってて。そこが何かアンデパンダントの空間に上手く合ってた気がしました。


棗−なつめ−
「すごくよかった!!」
ヴォーカルの人は女の人だと思ってたんですけど、男の人でちょっと驚き。すごい存在感のある声で歌も上手かったです。体内に染みてくる声と歌というか。
編成はアコギ+電子音+ギター+民族楽器たくさん。
曲はゆったりしたものが多かったけど、夜っぽい空気感でアルコールが合いそうなのから、南国の海にぷかぷか漂ってるみたいな淡くて浮遊感のあるものまで色々。
ライブ終盤には静かに激しい演奏になったり。それは音数が少ないはずなのに豊かな鳴りをしている音の重なりが、すごくダイレクトに聴こえてくる感じで、心地よくリズムに乗りたくなるよーなワクワクした空気で溢れてました。
んで、ずーっと聴いてると、何だかどこの国にいるのか分からない感覚。
ちょっと異世界に連れて行ってくれたライブでした。