2003年4月18日(金)。
GOMA da DIGERIDOO
@京都ギャラリー画床


京都のギャラリー画床ってトコであったんですけど、なかなか発見できなくて、発見できなくて、相当困りました、、、。
「もう始まってるやん、、、。」
と、半場諦めかけたころに偶然発見。急いで階段を降りるも、受け付けの人に
「(もう始まってるので)静かにしてくださいねっ!」
って、注意される、、、。中に入るとナゼか都合よくかなり前の方の席が空いていて、これまたナゼかお客さん(?)に誘導されその席へ。
「遅刻したのに、、、。」
と嬉しかったが、不思議。

ワンマンということで(?)、アコースティックセットで。
こないだ観た時は、打ち込み系の機械+ディジュリドゥだったのだけど、今回は完全にディジュリドゥのみのライブ。
ということで、明確なリズムはほとんどなかった気がする。手作りの色んな形のローソクのみが照明で、会場の雰囲気はかなり独特。
座布団が置いてあって、そこに座って観る仕組みだったし。何だかお経を聴いているような気分。ディジュリドゥのみによる音も何となくそれっぽい質感。話し掛けているような音楽で、発した言葉を音に変換してく感じ。そして、思った以上に様様な音が出る楽器。基本的には柔らかい低音であまり音程がない印象なんだけど、そっと吹けば、風のような音がしたり、ホーミーのような音がしたり。リズム的な要素のある音が同時に鳴ったり。人が演奏してるって行為が直接音になって伝わってくる、そんな不思議な音色の楽器。

ライブは2部構成で、前半は耳が溶けそうになった。体が端から解れていって溶けちゃいそうな心地で、不思議な体験をしているみたいな。ナゼかとっても安心感があって、それは普通の落ち着く気分というよりは、これまで感じたことがあったようでなかった気がする不思議なやつ。記憶の中にあるようでない、それくらいの懐かしいのかもしれない空間で、行ったり来たり漂ってる感じ。沈み込むような浮かび上がるような、沈んでるようで浮いているような。とにかく音の浸透の度合いがすごくて、体がほどけるほどける。それに、ディジュリドゥ1本だけにしては全体的に抑揚があった。
後半、本格的に始まった瞬間に幽体離脱しそうな心地になったり。
ホント、スーって。
「おいおい、何か出て行っちゃうよ!」
って、これを不思議と言わずになんて言いましょう的な今までにない感覚。気持ちよくて踊れる!という点では、打ち込みを使ったこないだの時のような編成のライブが分かりやすいし、圧倒的にいいんだけど、音の浸透度という点では今回のアコースティックな編成の方がすごいかも。こっちの方がドラッキーというか、音にはまり込むと思ったり。個人的には打ち込みを使ったセットの方が、音が広がっていく心地よさが抜群で好きなんだけど。なかなか形容しがたい、不思議なライブでした。

今度6月21日に新しいアルバムが出るみたいで、それが空き時間に流れていたんだけど、よさげでした。ガムランとかの民族音楽とディジュリドゥが融合してるみたいで。ちょっと聴いた曲はカリンバっぽい音のかわいいミニマル。注目なのです。で、GOMAさんにちゃっかりサインを貰って握手して帰路に。握手の感覚はしばらくずっと残ってて、何だか優しかった。