RYUKYUDISKO 『LEQUIO DISK』

昔食べてた駄菓子みたいなテクノ。 オレンジレンジのシングルで毎回「なんじゃこれ?」ってなremixをしているのがこの2人。 実はギターのNAOTOの双子の兄ちゃんだそうです。 ということは、当然沖縄産なわけで、基本の4つ打ちのストレートなテクノに、三線やパーランクー(エイサーで使う打楽器)を入れり、
りんけんバンドをサンプリングしたり、分かり易い沖縄テイスト満載。 となると、いかにも最近の琉球ブームを狙った味付けを想像していたのですが、これがいい意味で裏切られた。 確かに、RYUKYUDISKOのテクノにはベタに誰でも沖縄っぽいと感じる音使いがなされているのだけど、それがことごとく何処か胡散臭いのです。 言うなれば、まだ世間が「沖縄って?」と特別注目視していなかった頃の、ちょっと間違った解釈の風味を意図的に楽しみながら盛っている感じ。 そして、全体の音はとっても愛嬌があってチープ。 それは、「本格的なテクノはちょっと苦手かも、、、。」 なんて人でも、ウキウキ躍らせてしまうような無邪気さ。 実際、自分は普段テクノはほとんど聴かないのですが、この ” ハーゲンダッツじゃなくてガリガリ君!” ってな ” そんなに美味しくないはずなのに、美味しい!” 取っ付き易さと、妙に癖になる電子音のカワイサに知らぬ間にはまっていました。 その分、ヘビーなテクノリスナーには、「うーん、、、?」という印象なのかもしれないけど。 とは言え、この音には変なインパクトはあると思う。 加えて、しっかりと抑えるポイントは踏まえていて、とぼけているのに実は抜け目ないような。 特に全7曲すべてが気持ちよく連なっていて、テンションを下げさせない繋ぎは見事。 ライブで体感するとめちゃくちゃ愉快そうで、是非一度生で聴いてみたい。 体に音がまとわり付いてきて、躍らせられそうな。 ピコピコだな。 ピコピコ。
@ zan (in waves)  A eisa tribe  B memento of melody  C the melon and tofu  D sanshin elektro  E more summer  F kkm (rkd radio mix)