2003年1月31日(金)。
クラムボン
”LIVE TOUR 2003”
@ON AIR OSAKA


20分前入り。
「もしかしたら、お客さん少ないんじゃ、、、。」という一抹の不安は見事一掃。始まる前にはいい具合にほぼ満員状態でした。

ステージには大きなキャンドルが4つほど置かれていタ。雰囲気あるさりげない演出。SEとかは一切なし。
ローソクの光がふわふわ揺れる。


まだ始まるまでは少し時間があったので、辺りをうろちょろしてみる。と、Yabemilkとイルリメのモユニジュモくんが来ていた!
丁度さっきイルリメのCDを買ったトコだったのもあり、
エク(以下エ):「あのー、イルリメの方ですよね?」
とおそるおそる聞いてみる。
モユニジュモ(以下モ):「あっ、そうっすよ。」
エ:「サインとかして頂けますか?」
モ:「あぁあぁ、いいですよー。」
ということで、ちゃっかりCDにサインしてもっちゃいました。
エ:「丁度、今日CD買ったんですよ。」
って言うと
モ:「大阪の地味な人がたくさん参加してますんで。」
と、横にはどーやらCDに参加してる方もいたみたい。
モ:「名前なんていうんですか?」
と、名前まで書いてもらっちゃいました。
しかも”がんばってね。”っていうコメント入り。
ついでに、友達もサインしてもらう。「ライ麦畑でつかまえて」の単行本に。
モ:「あー、さっきのサイン日付去年にしちゃった。」
って、オイラのサインの日付は”2002.1.31.”になっております。
これもある意味嬉しかった。いや、こっちのが嬉しいかも。
ともかくモユニジュモくんは人当たりのいいおもしろビトでありました。


そうこうしてる内に、ライブ開演。

オープンリール(?)がグルグル回って「軽井沢」のピアノが静かに流れる中、メンバー登場。郁子ちゃん、割烹着みたいな服装。かなりカワイイ。けど、割烹着に見えます、あの服は。
演奏が始まりこのまま「軽井沢」をやるのかな?
と思ったら、ドラムのハイハットの連打から徐々に変わっていって、1曲目は「adolesence」。この曲は大好きなので、始めから”キタ!”って。今回は5人編成のクラムボン、いつもより音が緻密。郁子ちゃんの歌も今までで一番上手かった気がする(いつも上手いけど)。それに、歌がすごい活きてる感じ。ダイスケ氏のドラムの音も心地よかった。バスドラが効いてるんだけど、優しい低音具合。で、途中からどんどん上がって行くよーな。
特に後半の間奏部分は、「トランスバンド?」っていう印象。演奏の高揚具合に合わせてベースもぐんぐん響いてきて、すでに一人でかなり満足気味。
それから、「雲ゆき」。『Re-clammbon』に入ってるバージョン?ボサノヴァちっくなアレンジ。楽しかったのは「eel restaurant」。この曲をやるとは思ってなかったので、意外でもあり。郁子ちゃんが次々に楽器を変えてて、かわいらしかった。おもちゃっぽい楽器とかミニアコーディオンとか。同時進行で、演奏はロックっぽい爆音パートに突入したり。
その後、「シカゴ(病み上がり)」「ミラーボール」などおなじみ?の曲を連発。「君は僕のものは」はいつも以上に力強かったし。「便箋歌」はやっぱりしみじみいい曲で。「ロッククライミング」はコーラスの入り方が楽しかったなぁ。郁子ちゃんが2台のキーボードを同時に弾いてて、ちょっと矢野顕子さんのライブを思い出したり。で、踊れる。踊れる。ちょっと変な踊りができそう。
そして、「雨」。これが今回の私的ベストアクトかもってくらいよかった。
歌とギターと自然の音のBGMだけのシンプルな演奏だったんだけど、途中からシンセとかドラムとかが静かに重なってきて。夜が明けていくよーな感覚。日が沈んでいくよーな感覚。淡い光が移り変わっていくみたいな雰囲気。そこに、優しい歌が乗り、ミト氏のコーラスも絶妙。今までどこか静寂なトーンでライブが進んできてた感があったんだけど、この瞬間に、静かにそのトーンの膜が破れたというか。音が一気に開放されてく感じで。何より、久々にライブを観てグッときて!重たかったものが少し軽くなっていったよーな気分に。
しかも、それから大好きな「id」。どんどん音が広がってく。ありえないくらい、心地がよくなってく。”爽やかな感動” とか言うと陳腐なんだけど、語彙力のない自分の言葉で表すならそういう感覚。
続く「charm point」はクラムボン史上一番ロッケンロールちっくではないか、と。爆音。ベースがギンギン鳴ってドラムがドコドコ。でも、緻密。
「ハレルヤ」「コントラスト」ってそりゃいい曲を続けて本編終了。
ここまで約2時間。全然そんなに経ってると思わなかった。

アンコールは3人編成で「穴の中」っていう懐かしい曲を。これって『くじらむぼん』に入ってるやつ。だよね?かなりジャズっぽかった。
最後は「道」。
「この曲ライブでやれるのかな?」
と正直思っていたので、聴けて嬉しかった。前にぐんぐん進んでくみたいな、楽しいリズム。列車で風景見ながら旅行してるみたいな。途中で打ち込みのリズムが重なってくるトコではライブハウスがダンスホール化?
そして、トンネルを抜けるよーに光が溢れてライブ終了。
今回で3回目のクラムボンでしたが、今までで一番音的に充実しててよかった気がします。MCでミト氏が長唄歌ったり。サポートの皆川さんがドヴィーシュー弾いたり。それをBGMに郁子ちゃんが語ったり。ほんわかしてる雰囲気も健在で。うーん、またワンマンに行きたい!