2003年4月3日(木)。
クラムボン
”cjammbon NIGHT”
@京都カフェアンデパンダン

前回のアンデパンダンのライブ時と同様に、お店(アンデパンダンはライブハウスではなくカフェ)の真ん中に、メンバーが輪を囲んで演奏。
ちなみに3人だけで、サポートなし。
レンガ調の壁の質感も手伝って、見た目から独特の雰囲気。基本的にイスが用意してあり座って観る形式。
1曲目は「Re:トレモロ」。”Re:”なので、ビッケのポエトリーリーディングが流れて、静かに段々楽器が入っていく。狭い狭い空間ならではの臨場感で、歌が身近に聴こえてくるのがすごくよかった。歌い始めた瞬間にじわじわ音が浸透しくる感じ。
続けるように「id」。これはクラムボンの中で一番好きかもな曲なので、聴き入る。淡いとても優しい空気感。
で、「ロッククライミング」。途中でマラカスが入ったり、間奏が長めにアレンジされてたり。自然にリズムに乗っちゃうような展開。
そして、ここで少しMC。
「今日は懐かしい曲もやりまーす。」
という郁子ちゃんの発言。
もしかして、「はなればなれ」とか!?
MCの後は「adolesence」。ドラムのリズムが自分的にかなり好きな曲。
ゆえに、ダイスケ氏のドラムに注目。音が独特なドラマーだと思うのです。特にシンバルの音が。あと、バスドラが安心するようなしっかりした音で!こないだのON AIR OSAKAの時の後半トランス演奏ヴァージョンではなくて、さっぱり終わってしまったのが、少々残念だったけど。
続いて、「雨」。毎回じーんと効く感じで。中盤の”夜が明けてく感覚”もしくは”日が沈んでく感覚”はホントにグッときます。今回は”夜明けな感覚”の方が強めな気がしたり。
そして、ここからが今日の山場な展開でした。
「雲行き」→「はなればなれ」→「シカゴ」→「OUR SONG」。
と名曲連発。お客さんの熱も上がる上がる。特に「はなればなれ」「シカゴ」は最高でした。それまでの結構とろーんとゆったりしてた流れを一気にシャキっとさせて。否が応でもわくわく、踊りたくなる。久しぶりに聴いたこれらの曲達は、
「ものすごくいい曲!」
だと改めて思いました。カワイイんだけど、めちゃくちゃはっちゃけてるというか。音に無性に楽しくなる感覚。本編の個人的ハイライトは絶対「シカゴ」!その後も「麗しのキスシーン」→「サラウンド」という流れもあったり。
「サラウンド」は何かとても力強かった。モーサムとかと対バンするのも頷ける音の強さ。活きてる感じの演奏というか、どんどん上昇していく空気感。
優しいくて、めちゃくちゃ音の強度がしっかりしてるのが、クラムボンの独自なトコなのかも。んで、「ハレルヤ」→「コントラスト」の流れで最後はしっとりと終了。

本編をやりすぎたみたいで、その後のジャムセッション”クジャムボン”は短めに。けど、これがすごーくよかった。
カワイイ音響っぽい電子音の連なりとリズムに、ハミングが加わって、ドラムが加わって、ベースがうねって。音響トランスっていう趣。
かわいくてヘンテコな感じを残しつつ、遠く遠く広がっていくようなドラマチックな展開。声の入れ方も絶妙。
何かこのいう融合感は初めて観たような気がします。
本編もよかったんだけど、自分的にはこのジャムセッションに大満足。短かったのが心残りではあるけど。


ライブ終了後、メンバーさんがうろうろしていたので、思い切って郁子ちゃんにサインを貰っちゃいました。一緒に行った友達(郁子ちゃんの大ファン)、大感激の瞬間です。何やら色々言ってましたが、言葉になってませんでした、彼。
「このサイン、お守りにするっ!」
と帰り道でも興奮冷めやらぬ様子。シャーペン+本日もらったフライヤーという、至極テキトーな頼み方にも関わらず、絵や「また来なさい!」ってコメントなどなど、たくさん書いて貰って、「やった!」。嬉しかったなー。わーい!