某月某日
著者の本は何冊目かだけど、いつも恐いって思って
しまう
傷つきやすい子供達、そんな子供達を傷つけやすい
大人達・・・・・
なんだかいつもそんな風に問われてるみたいで・・・・・
でも,作者の子供達への深い愛が感じられるのが救い
2002年 2月某日
リミットー限界、ほとんどこのタイトルに惹かれて読み出した
ような気がします。
人間がどこまで冷酷非情になれるのかの限界・・・
私には苦手なショッキングな描写や、臓器移植、幼児ポルノ
etc気の重いテーマがあったにもかかわらず、最後まで読めた
のは、母と子の関係、特に主人公のあまりにも強い母性に惹
かれたのかもしれない・・・
この物語は最後にどんでん返しがあるのだけど、私には、変な
癖があって、最後がどうなるのかちょこっと読んでから、ゆっくり
読み直すんです。
なんだかそのほうが心穏やかに読める気がして・・・
2002年 1月某日
高村薫さんて、本を読んだら男性かなって思えるんだけど
ある日、写真を見ても男性かなって思ってしまった(ごめん
なさい)でも、れっきとした女性です
拳銃とか殺し屋とか出てくるんだけど、とっても美しい小説
だった気がする。それは、きっと、主人公“一彰”が惚れた
男性“李歐”がたぐいまれなる美貌の持ち主だったから・・・
それと、中国という広大な大陸を背景にしてるから・・・
この本をアニメにって声が多かったらしいけど、ほんとそう
だって、映画だったらどんな人が李歐を演じても、違うと
思ってしまいそう、きっと
決して、ハードボイルドではなく、ラブストーリーよ(^.^)
李 歐
高村 薫
12月某日
私の携帯は i モードではないけど、次買い換えるときは
i モードにしよう・・・って思えるほど、作者と i モード誕生
の喜びを共有してしまいました
この手の本でこんなに感動するとは思わなかった・・・
一つのヒット商品が出来るまでには、本当にさまざまな
ドラマがあるんですねぇ〜
ネーミングをいかめしい大文字の I ではなく、やさしい
小文字の i に・・・
そういえば i ってなんとなくかわいいよネ
きっと、 I モードだったらこんなにヒットしてなかったかも
Yまるさん、本ありがと"^_^"
10月某日
いつも新しい本を開く時ってわくわくするけど、今回は特別
だって、私は藤田宜永さんのファン、なのに本を読むのは
初めてという不思議な関係だけど・・・
内容は、ずばり大人のラブストーリー
あこがれますねぇ〜
でも甘いだけの話ではなく、心にかげりを持ち、愛を、人間を
信じられない二人の恋愛・・・
恋愛の形って、どこか自分の気の付かないとこで生い立ちや
身近な人に影響されるのかもしれない
でも、“どこかで人間を信じていない”と言い切る
藤田宜永さん何故かすてきです(^.^)
11月某日
短編小説とは、地面の一個の石をめくってみて、その下に
ある地上とは全く違う異世界を書く事、って言う作者
ほんと、この短編集はそれぞれ内容は違うけど、見事に全編
最後でひっくり返ってる
そういう意味でとっても恐いけど、おもしろい小説
しかも、ストーカー、リストラ、カミングアウトetc多彩な題材で、
一編ずつ新鮮な気持ちで読めるし
自分の人生でもなにかをひっくり返したら、違う世界が・・・
なんてこともあったりして(*_*;
10月某日
秋の夜長にお勧めの1冊です
在日韓国人という重いテーマを、高校生のラブストーリー
をおりまぜて軽快なリズムで書かれてるので、とっても、
読みやすかった
自伝的小説らしいけど、豪快で単純な生き方がすてきで
気持ちいい
もうすぐ,窪塚洋介主演で映画化されるらしいです
楽しみ"^_^"
9月某日
ロール・プレーイング・ゲーム・・・
そう、バーチャルな世界を楽しむゲーム
ほんと、宮部みゆきは今を書くのが、うまいですね〜
ネット上で結ばれた擬似家族のお父さんが殺される、そして
それは、本物の家族のお父さんの死でもあるのだけれど・・・
そんな仮想と現実の二つの家族が交錯
でも、ネット上で、違う自分を演じて、それで癒されるなんて
私には、考えられないけれど・・・
7月某日
上下巻1400余ページに及ぶ大作だけど、最近の私の
ペースにしては、かなりハイスピードっていうか、読み出
したら止まらない
で、かなり睡眠不足(-_-;)
いつものことながら、緻密な情報の収集に、最近の現実の
事件と重なり、犯人の単純かつ幼稚な殺人の動機がとって
も恐い・・・
とにかくおもしろいよ〜
某月某日
切っても切っても再生できるというプラナリア・・・
そんな不思議な表題作以下、私にはめずらしい
短篇集
何気ない日常生活の一コマを、少し冷めた、それ
でいて鋭い、しかも、屈折した視点で見てるのが
おもしろい(^.^)
私の好きな女性の作家の一人です