本は、物心ついたときから、身近にあったような気がします
本が好きで、本の好きな人もまた、好きです(#^.^#)
何でも読みますが、最近は、ベストセラーなど読みやすい本
が多いみたい
読みかけの本
2002年11月某日

   必要にせまられてこんな本を読んだ
   紙のチラシに対して、PCや携帯へのチラシって言う意味で
   e-チラシというらしい
   つまり、メールによる配信のこと  
   自分の意志で登録したお客様にのみ、配信するわけだから
   紙のチラシに比べて、当然、回収率は高くなる・・・
   う〜ん、なるほど・・・
   配信する立場で書かれたこの本、期限付きで読むのは最近
   の私にしてはちょっとしんどかった  
   やっぱり、本は自由に読むのがいい
   e-チラシ

    堀内 信美
2002年10月某日

   “阿弥陀堂だより”の影響で、読んでみたくなった  
   四篇からなる短篇なのだけど、読み終えた今、短篇と
   いう気がしないのはなぜだろう・・・
   現役医師という環境のせいか、人の死を全篇でそれも
   淡々とあつかっている
   最後の年老いた父の死の場面での、冬の寒い朝によく
   見られるという空気中の水分が凍結してできる光の粒で
   あるダイヤモンドダストの描写がドキッとするほど美しい
ダイヤモンドダスト

   南木 佳士
薔薇の木 枇杷の木
檸檬の木


江國 香織

   
2002年10月某日

   性格、環境、立場の全く違う女性たちがいっぱい登場
   して、しかも細切れに場面が変わっていくのに、最初は
   ついていくのが大変だったけど・・・
   でも、そのいっぱいの女性たちの輪郭が次第にしっかり 
   していくにつれ、さすが、作者・・・と感心
   学生、OL、主婦とそれぞれの立場で共感でき、あくまで
   女性たちが主人公の話
   いっつもそうだけど、無理せず、自然体で、不倫さえも
   許されてしまうような、さらっとした文章が好きだな〜
2002年9月某日

   初めての作者だけど、読んだ後気持ちのいい感動で
   胸がいっぱいになった
   信州の山深い自然の描写が美しい
   夫が売れない作家、妻が優秀な医者という逆転夫婦
   なのに、あたたかい関係なのがいい
   淡々とした文章がいい
   そして、何よりも阿弥陀堂を守ってるおうめ婆さんの自分
   では気付いてないシンプルで自然な生き方がいい
   癒し系の一冊、だと思う
   もうすぐ、映画化されるそうだけど、見に行こうかな〜
 阿弥陀堂だより

  
南木 佳士
2002年8月某日

   依然として女性作家が続いている
   はじめての作家、短篇、しかもおもしろい
   これはネ、全篇なんだけど最後にどんでん返しがあるの
   それが予測できない、ひねりにひねった結末・・・
   だんだん最後になにかあることがわかってきて、一生懸命
   考えるんだけど、あたらない・・・
   まっそれがわかれば作家になれるか〜
   そのあざやかな結末が小気味よくって、やみつきになる本
  
   いつも、おすすめの本ありがと♪

   
    隣  人

  永井 するみ
2002年8月某日

   タイトルと装丁が美しい・・・
   作者がガーデニングと出会い夢中になっていく過程で
   味わった感動をつづりたい・・というのが動機らしく
   随所にガーデニングの場面がでてくる
   その中で、私と全く同じことをしている作者を見つけた
   それは、お庭の貝塚をかわいそうと思いながらも、見晴らし
   をよくするために一本ずつ切り倒していくとこ・・・
   まるで一緒だったのでかなり主人公に親近感
   でも、恋愛小説、しかも、ドメスティックバイオレンスを
   受けてる主人公・・・
   考えたら、草花を愛でる行為とドメスティックバイオレンス
   とは、相反するもの
   そんな中で新しい愛と草花に癒され、強く生きていこうとする
   草花ってのはやっぱり癒されるだけでなく、力ももらえるんだ
   
  薔 薇 恋

  渡辺 容子
  
   冬の伽藍 

   小池真理子
2002年7月某日
  
  何故か、女性作家が続いているのです(^_^.)
  この人の本は、直木賞を受賞した「恋」以来かな
  若くして夫を亡くした美貌の主人公、美しいが大理石を思わす医師
  そして舞台は冬の軽井沢・・・
  だけど、意外なことに途中で殺人事件に発展してしまう
  が、お互いに離れててもずーっと想いつづけていて
  そして、死ぬ前、しかもまだ美しさを残している時に
  めぐり会うことができる・・・
  というあくまで正統派長編恋愛小説です
  こういう恋愛が最後に待ってるんだったら
  死んでいくのも悪くないかな・・・
2002年6月某日

   この本はいろんな年代層で楽しめるみたい
   女性親子三代に渡って物語が展開して、それぞれが
   好き勝手に生きて、親の役割やら子供の立場やら
   型にはまってなくて、それでいてどこかで繋がってる
   そんな関係が、結構、肩が凝らないでいい
   なんだか、年をとるのが恐くなくなるような気にさせて
   くれるから不思議
   それと、章ごとに語り手を変えて書いてるので
   いろんな角度から登場人物を見ることが
   できるのでおもしろい
   
  落 花 流 水

   山本文緒
泳ぐのに、安全でも
適切でもありません


   江國香織
2002年6月某日

  ‘瞬間の集積が時間であり、時間の集積が人生で
   あるならば、私はやっぱり瞬間を信じたい’
  作者のこの言葉が好き
  そう、私も絶対,、瞬間を大事にする生き方をしたい
  私と江國香織さんが近くにいたら、きっとお友達に
  な〜んてことはないだろうけど・・・
  本の読後感って、いろいろあるけど、それぞれみんな
  自分の思うまま、しかもシンプルに生きてる登場人物達
  のこの短編集は、とにかく余分なものがなくって
  すっきり気持ちよかった
  余韻を残した終わり方も好きー
2002年 5月某日

  第126回直木賞受賞作
  確か、著者の本ははじめてかな・・・
  はっきり言って、軽い恋愛小説って感じでした
  恋愛にも冷めて、淡々と生きてる女性と女を武器に
  自分の本能に正直に生きてる対照的な女性のお話
  どちらにも、あまり共感はできなかったけど・・・
  最初の二人の性格描写がはっきりし過ぎてたので、
  最後になってそれが、ほんの少しくずれてくるところが
  意外性があって、唯一新鮮だったかな
  肩ごしの恋人

    唯川 恵
白い犬とワルツを

   テリー・ケイ
2002年 4月某日
  
  主人公の老人と白い犬のお話
  でも、私には、妻に先立たれた父とその娘との関係が
  実生活とオーバーラップして、少し切なかった・・
  父親を思う少々おせっかいな娘の気持ちも、よくわかる
  けど、あ〜こんな時こんな風に思うのか〜って、父親の
  心理状態がとってもおもしろかった
  一貫して自分一人で生きようとする老人の姿に、やはり、
  自分の父親を見てるような気がして・・・
  白い犬って、老人にとって心の拠り所のようなものだった 
  のかな

  またまた、Yまるさんご用達の本でした"^_^"
  
2002年 3月某日

  久しぶりですネ、渡辺淳一さん"^_^"
  瀬戸内寂聴の源氏物語を以前読んだので、ふと読みた
  くなって・・・
  完全に男性の立場から男性の都合のよい解釈をしてる
  のはしかたないとしても、登場する女性像がすごくわかり
  やすくて、思わず共感したり、はがゆかったり。
  私は、前から紫の上と夕顔という全く違うタイプの二人に
  興味があったのだけど、どちらの女性にもなってみたいと
  いう願望があるのかな〜
  それにしても、1000年という月日は、生活を大きく変えた
  けど、人の気持ち、特に男女の気持ちって、全然変わらな
  くて、やはり、永遠のテーマなのですね
源氏に愛された女たち

   渡辺 淳一
某月某日
  
   著者の本は何冊目かだけど、いつも恐いって思って
   しまう
   傷つきやすい子供達、そんな子供達を傷つけやすい
   大人達・・・・・
   なんだかいつもそんな風に問われてるみたいで・・・・・
   でも,作者の子供達への深い愛が感じられるのが救い


    
永遠の仔

     天童荒太
2002年 2月某日

  リミットー限界、ほとんどこのタイトルに惹かれて読み出した
  ような気がします。
  人間がどこまで冷酷非情になれるのかの限界・・・
  私には苦手なショッキングな描写や、臓器移植、幼児ポルノ
  etc気の重いテーマがあったにもかかわらず、最後まで読めた
  のは、母と子の関係、特に主人公のあまりにも強い母性に惹
  かれたのかもしれない・・・

  この物語は最後にどんでん返しがあるのだけど、私には、変な
  癖があって、最後がどうなるのかちょこっと読んでから、ゆっくり
  読み直すんです。
  なんだかそのほうが心穏やかに読める気がして・・・

   
   リ ミ ッ ト

   野沢  尚
2002年 1月某日
  
  高村薫さんて、本を読んだら男性かなって思えるんだけど
  ある日、写真を見ても男性かなって思ってしまった(ごめん
  なさい)でも、れっきとした女性です
  拳銃とか殺し屋とか出てくるんだけど、とっても美しい小説
  だった気がする。それは、きっと、主人公“一彰”が惚れた
  男性“李歐”がたぐいまれなる美貌の持ち主だったから・・・
  それと、中国という広大な大陸を背景にしてるから・・・
  この本をアニメにって声が多かったらしいけど、ほんとそう
  だって、映画だったらどんな人が李歐を演じても、違うと
  思ってしまいそう、きっと
  決して、ハードボイルドではなく、ラブストーリーよ
(^.^)
    
    李 歐

   
高村 薫
  iモード事件

   松永 真理
12月某日

    私の携帯は i モードではないけど、次買い換えるときは
    i モードにしよう・・・って思えるほど、作者と i モード誕生
    の喜びを共有してしまいました
    この手の本でこんなに感動するとは思わなかった・・・
    一つのヒット商品が出来るまでには、本当にさまざまな
    ドラマがあるんですねぇ〜
    ネーミングをいかめしい大文字の I ではなく、やさしい
    小文字の i に・・・
    そういえば i ってなんとなくかわいいよネ
    きっと、 I モードだったらこんなにヒットしてなかったかも
    Yまるさん、本ありがと"^_^"

10月某日
 
   いつも新しい本を開く時ってわくわくするけど、今回は特別
   だって、私は藤田宜永さんのファン、なのに本を読むのは
   初めてという不思議な関係だけど・・・
   内容は、ずばり大人のラブストーリー
   あこがれますねぇ〜
   でも甘いだけの話ではなく、心にかげりを持ち、愛を、人間を
   信じられない二人の恋愛・・・
   恋愛の形って、どこか自分の気の付かないとこで生い立ちや
   身近な人に影響されるのかもしれない
   でも、“どこかで人間を信じていない”と言い切る
   藤田宜永さん何故かすてきです(^.^)
    愛の領分

    藤田 宜永
11月某日

   短編小説とは、地面の一個の石をめくってみて、その下に
   ある地上とは全く違う異世界を書く事、って言う作者 
   ほんと、この短編集はそれぞれ内容は違うけど、見事に全編
   最後でひっくり返ってる
   そういう意味でとっても恐いけど、おもしろい小説
   しかも、ストーカー、リストラ、カミングアウトetc多彩な題材で、
   一編ずつ新鮮な気持ちで読めるし
   自分の人生でもなにかをひっくり返したら、違う世界が・・・
   なんてこともあったりして(*_*;
    
    ジオラマ
 

     桐野 夏生

   G  O

   金城 一紀
10月某日

  秋の夜長にお勧めの1冊です
  在日韓国人という重いテーマを、高校生のラブストーリー
  をおりまぜて軽快なリズムで書かれてるので、とっても、
  読みやすかった
  自伝的小説らしいけど、豪快で単純な生き方がすてきで
  気持ちいい
  もうすぐ,窪塚洋介主演で映画化されるらしいです

  楽しみ"^_^"

   
   R.P.G

   宮部みゆき
9月某日

  ロール・プレーイング・ゲーム・・・
  そう、バーチャルな世界を楽しむゲーム
  ほんと、宮部みゆきは今を書くのが、うまいですね〜
  ネット上で結ばれた擬似家族のお父さんが殺される、そして
  それは、本物の家族のお父さんの死でもあるのだけれど・・・
  そんな仮想と現実の二つの家族が交錯
  でも、ネット上で、違う自分を演じて、それで癒されるなんて
  私には、考えられないけれど・・・

  
7月某日

  
 上下巻1400余ページに及ぶ大作だけど、最近の私の
   ペースにしては、かなりハイスピードっていうか、読み出
   したら止まらない
   で、かなり睡眠不足(-_-;)
   いつものことながら、緻密な情報の収集に、最近の現実の
   事件と重なり、犯人の単純かつ幼稚な殺人の動機がとって
   も恐い・・・

   とにかくおもしろいよ〜

      
  模 倣 犯

  宮部みゆき

   プラナリア

   山本文緒

某月某日

   切っても切っても再生できるというプラナリア・・・
   そんな不思議な表題作以下、私にはめずらしい
   短篇集
   何気ない日常生活の一コマを、少し冷めた、それ
   でいて鋭い、しかも、屈折した視点で見てるのが
   おもしろい(^.^)
   私の好きな女性の作家の一人です
      

     
  ふいに吹く風

   南木 佳士
2002年12月

   人生とはふいに吹く風のようなものかもしれない・・・
   普段あまり読まないエッセイ集だけど、南木佳士著に
   惹かれて読もうという気になった
   この人の文を読んでたらほんとに心が落ち着く
   気負いがなくひかえめな文章や生き方がそうさせるの
   かな〜
   自分のことはなかなか冷静に見ることができないけど
   小説家というのは、かなり冷静に自分のことが見られる
   のだろうか・・・
   ほんとに人生のいろんなことって、ふいに吹く風のような
   ものかもしれない・・・なんて思えるようになったら、生きて
   行くのもずいぶん楽になるのでしょうね