難聴
切
り抜
き帳
-用語編-
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デシベル (decibel) dBと表記する
デシベルは音の大きさ(音圧)を表す単位です。
成人が聞こえる最小の音を0dBとして対数比で表します。
対数(log)を使った計算式は私も苦手ですが、簡単に言うと10dbの音のエネルギーを
2倍にしても、音の大きさは16dBにしかなりません。私たちの耳は、小さな音から大
きな音まで聞けるようになっているので、音のエネルギーに比例して大きく聞こえる
わけではないのです。聴力検査の結果を書いた聴力図(オージオグラム)では、縦軸の
聴力レベルの単位がデシベルです。デシベルの「ベル」は電話の発明者として名高い
ベル(Alexander Graham Bell 1847〜1922)にちなんでいます。彼はろうあ者教育・
盲人教育の研究者としても有名で、ヘレン・ケラーの教育にも大きな影響を与えてい
ます。
感音難聴、伝音難聴、混合難聴
音は空気の振動ですが、まず耳介(じかい)
、つまり耳たぶで集められて、耳の穴から外耳道に入ります。
そして鼓膜を振動させます。ここまでが外耳
です。次に鼓膜の振動はつち骨、きぬた骨、あぶみ骨という3つの耳小骨を伝
わっていきます。ここが中耳です。ここで
は音は、今までの空気の振動から機械的な振動に変わります。
伝音難聴はこの外耳または内耳の障害で、
音の振動がうまく伝わらない状態です。
耳小骨の振動はその先の前庭窓(ぜんていそう)から
内耳に伝わります。内耳は三半器官と蝸牛(かぎゅう)からなっています
が、音を聞き取るのは蝸牛です。蝸牛の中はリンパ液で満たされ、中耳から伝わった
振動はリンパ液の波の運動に変わります。蝸牛の中にある有毛細胞がこの波動を感知
して、電気エネルギーに変え、聴神経に伝えます。聴神経の電気エネルギーは脳幹・
間脳・大脳と伝わって、情報として認知されます。感音
難聴は内耳から大脳までのどこかで聴こえの障害がおきています。こち
らは単に音が小さくなるだけでなく、音を聞き分ける能力(弁別能)が落ちたり、音が
異常に大きく響く(補充現象)などの症状があります。
老人性難聴は感音難聴に近いのですが、外耳や内耳が硬化したためにおこる伝音
難聴の性質もあり、混合難聴と言われます。
日本手話と日本語対応手話
@手話はジェスチャー(身振り)と同じ?
A手話は世界共通?
B日本手話の文法は日本語と同じ?
答えは全部「いいえ」です。
日本手話(略号JSL)はろう者・聴覚障害
者の間で伝統的に使われてきたもので、正確な発生起源は不明です。1878(明治11)年、
京都盲唖院で日本の本格的ろう教育が始まりましたが、ここでは伝統的な手話を
工夫して取り入れていたようです。古くはジェスチャーのような自然発生的な言葉も
ありましたが、今では手の形・位置・動きなどが正確に定められた規則性のある
言葉です。日本語(音声言語)とは文法も違います。例えば、手話には助詞
が少なく、日本語(音声言語)の「どちらの色がいいですか?」は、日本手話では色→
いい→どちら?と表現されます。
これに対して日本語対応手話(略号SJ)は、
基本的には日本語そのままの文法・語順で単語だけを手話に置き換えたものです。ろう
者と健聴者が一緒にいる時の手話、または中途失聴・難聴者が使う手話は、日本語対応
手話や、日本手話と日本語対応手話の混合であることが多いです。
日本手話・日本語対応手話という言い方からも明らかなように、手話は世界共通
ではありません。国ごと、言語ごとに違います。ただ音声言語に比べてよく似た表
現が多いのは事実です。なお手話は英語ではsign languageと言います。
詳しくは「基礎からの手話学」(あんな本こんな本
で紹介)を参照して下さい。
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