Xue and Hongbo Page Part 2
- Everett show photos 2 and My talk -










Finale










そして「濃いぃ」トーク(My Xue and Hongbo talk only in Japanese)

今回COI観賞に引きずり込んでくれたのは、この二人だったりします。
だってあのCOI に参加ですよ!?

毎年世界選手権のメダリストをごっそり集め、最低2ヶ月、長ければ4ヶ月間アメリカ大陸を横断縦断しまくる、規模の大きさと知名度にかけてはSOIと並ぶアメリカの2大ツアーである、あのCOI!!
エルビスとかぶってるし、私が見に行かずして誰が行く!!(←かなり違う)


と、盛り上がりつつも実は雪ちゃん達のCOI入りには心配な点もあったのです。
なにせアメリカですから。


舞台はアメリカ、アイスショーの本場。先シーズン(02-03シーズン)、ワールドプロでブルースのエキシビを滑った時にも「競技者の別の一面」としては問題なくても、「エンターテイメント」として通用する域にはどうひいき目に見てもなっていなかったので(比較対象がサレー達と有香さん達ですから。相手が悪すぎる…)クラシックよりポップス&ロックンロール、凝った衣装デザインよりシンプルな普段着のアメリカで通用するのかどうか…と心配になってきました。
シンプルで大技を中心とした二人のスタイルはアメリカでウケがいいのはもちろんわかっていますが、競技とアイスショーとは別の話。大体二人とも踊れるタイプではないのに、オープニングとエンディングのグループパート大丈夫なのか!?これが一番心配でした。
私、行かなきゃ盛り上げなきゃ、二人の初のアメリカツアー見届けなきゃ!という状態。

(↑あんたが行ってどうかなるものではないだろう……^^;)




さてそのCOIの観客の印象ですが、試合会場にいるファンとは層が違っていました。
この観客は、この二人が誰であるかを知りません。



この二人が世界選手権を連覇し、ペアの選手の中ではトップの一組として挙げられる存在である事を。この二人が2年前のオリンピック、ペア3組目のメダリストである事を。
私達のように ネットで結果を追い、シーズンオフでもスケートの情報に触れているのではなく、「テレビで放映があったら見る」という層なのだと思います。最近スケートアメリカに出ていなくて、かつスケートの放映状況が日本より悪いアメリカにおけるそういう層であるなら、二人のことを知らなくても無理はないのかもしれません。
二人がしょっちゅう試合に出る日本に滞在し、またファンである私にとっては二人が登場して来た時の、試合とは違う反応の少なさは内心おもしろくありませんでした。しかしこれもまた外の世界を見た収穫…いやでもやっぱりおもしろくない……。


しかしそんなことはどうでもいいのです。驚きました。
美しいのです。二人の姿が。


オープニングは二人別々に滑っている時間が結構長く、当然振り付けになります。この動きが美しい。
そして二人が合流しても背中、腕、指、顔の向く行方、顔が見えなくても表情がわかる、体の全てで謳いあげている演技なのです。カップルの演技では二人とも顔が見える瞬間を撮るようにしていますが、この時ばかりは手が勝手にシャッターボタンを押していました。この一瞬を写真に収めたい。逃したくない。
そして気がつけば終盤に曲調が変わるまで、これと言ったペアのエレメンツがほとんどありませんでした。二人のトレードマークであるツイストが、最後までない。
アイスショーでこんな正攻法のシリアスな演技で感動を生み出せるペアになっていたとは……!


登場した時とはけたが違う歓声。礼儀だけではなく、明らかに二人が何かをもたらした反応です。確かにアメリカ人スケーターが出てきた時のどよめきや「楽しい」タイプの演技に対するどよめきにはおよびませんが、二人が会場にもたらしたものが小さくないということは間違いありません。シリアスな演技への感動の仕方はロックンロールの演技への感動の仕方と違っているだけなのです。そりゃそうでしょう。指笛を鳴らしたり足を踏み鳴らして盛り上がるタイプの感動ではありません。ポートランド公演で二人の演技が終わった後、後ろの席の女性が一言"Amazing!" これが全てを語っているでしょう。

知らなかったのなら今知ればいい、今から始めればいいのです。名刺代わりに演技を見せたようなもの、今の二人の演技で何も植えつけられないはずがないのです。
中国杯の二人を見てファンとしてそんな自信がつき、試合では余裕をかましていましたが、アメリカのアイスショーでも変にサポーター気分にならずにもっと強気でいたらよかったかもしれません。「見たかこの二人!」と高笑いをかますくらいに。ホッとすると同時に、二人の底力をあらためて見たようで恐れ入りました。どこまで行ってしまうんでしょう、この二人。

心配していたグループパートも浮いていませんでした。ツアーの最後というのもあるでしょうが、吸収する能力もすごいのかもしれません。きっとこのツアーで得たものをしっかり持ち帰って、中国でのショーやエキシビで生かしてくれるでしょう。

毎回新しい面を見せてくれるこの二人のファンである事を、誇りにも幸せにも思います。


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