激安オベリスク、それもドイツ製。
最近、ホームセンターの品揃えには驚かされます。
今年はすべて摘蕾し、シュートを伸ばすことだけに専念しようと強く心に決めていたプチ・リセットを早速誘引しました。
ここまですれば、花を見たくなるのは当然の成り行き。
果たして私は誘惑を断ち切ることが出来るのでしょうか?
今年は例年になくゾウムシの姿を目にします。なんだかすごく悪い予感。
オルトラン粒剤を使えば効果的にゾウムシの被害を食い止めることが出来ると承知しているのですが、どうも農薬を使う気持ちにはなれませんでした。
でも、万が一の状況も想定しなくてはなりません。
オルトラン粒剤は噴霧器で散布するタイプではなく、株元に顆粒状の薬剤をばらまくので、比較的気軽に使えます。
毎日、バラを観察しゾウムシを捕殺するようにしていますが、一日で退治できるゾウムシの数は限られています。
背の高いツルバラに被害が及べば、もはや人一人の力ではくいとめることは出来ません。ある程度の被害は覚悟していますが、ほとんどの蕾が食害される例もあると聞きます。
私がオルトラン粒剤を使わない理由のひとつにミミズに対する影響が心配でした。
土作りの功労者であるミミズを殺すわけにはいきません。
そこで、ミミズにどの様な影響があるのか実験してみました。写真のようにシャーレに土と活きの良いミミズ一匹、そしてオルトラン粒剤をたっぷりと入れ、水をかけて24時間観察したのです。
その結果は、意外とミミズには全く影響がなかったのです。
これで、ゾウムシが手に負えなくなったときには安心してオルトラン粒剤に頼りたいと思います。実験台にしたミミズさん、本当にごめんなさい。
右の写真はツマグロオオヨコバイ。
バラの葉の上で時々見かけます。このヨコバイは稲の害虫ですが、バラもお気に入りのようです。
しかし、バラには目立った被害を残さないので庭のブラックリストには入っていません。
飛び方が個性的なのでその姿を見ればすぐに分かります。
体長は1センチ近いでしょうか。成虫で越冬するため春早くから姿を現します。
早くもシマサシガメの子供が姿を見せました。こいつは春から縁起が良い!
シマサシガメは無農薬栽培の強い強い見方です。
肉食性なので蛾の幼虫などが大好物。ちょっと残酷ですが口吻を突き刺して獲物の体液を吸うのです。
成虫になれば1センチ5ミリ程度に成長します。
カメムシの仲間ですが嫌な臭いなどはありません。
姿はちょっと怖いですが、頼もしい天敵です。
(シマサシガメが青虫を捕らえた瞬間の写真を別メニューで掲載しています。トップメニューから”風景”→”過去の庭”→”2000年9月・虫”)
アブの仲間はとても多くて、バラの庭にもたくさんの種類のアブやハチが飛んできます。
このヒラタアブ(たぶんね)も歓迎すべき天敵です。
上手にホバーリングしながらバラの中を飛び回っています。
ヒラタアブの幼虫はアブラムシを主食としています。
もうしばらくすればバラの葉や枝へ器用に産卵する姿を見ることが出来るでしょう。今はその下見といったところでしょうか?
|