リニアモーターカー
初稿:2006年
追記、修正:2016年

現在、国家プロジェクトとして近未来輸送列車として計画している中央新幹線(通称:リニア中央エクスプレス)。
山梨県が実験施設(山梨県立リニア見学センター)を建設し、山梨リニア実験線にて試走開発し、実現化に向け着実に進んでいるようです。

■はじめに■
私が住む奈良県もこの計画に参加し、奈良にリニアの新駅誘致に力をいれています。
その一環として、1年に1回「リニアモーターカー試乗会」と名うって参加者を募り、山梨県立リニア見学センターまで試乗に行く事業に見事当選、参加することが出来ました。
私自身が、非常に興味があったので子供をダシにつかって「親子参加」してきました。
(2007年からはこのイベントはなくなったようです)

■試乗会■
リニア自体は子供の頃から知ってました。が、そのリニアの実験施設があり現実に走行テストを行っているというのも今回初めて知りました。
2006年現在の最高速度は581km/hらしく、500km/hでの巡航をめざす。

[センター3階の展望室から]
今回、試乗するリニアモーターカー。
私たちの前の参加者が乗り込むため停車しています。
(先頭車両です)

[センター対岸の、屋外展望台から]
こっちは後部車両。

(右方向は東京方面)
[センター対岸に、屋外展望台から]
こっちは先頭車両。

(左方向は大阪方面)
[センター3階の展望室から]
時速500kmでセンター前通過!
トンネルに消えてきました。
しかし、写真で見るとスピード感ナシ(^^;)
実際はほとんど見えません。一瞬で通過していきました
(展望室には、リアルタイムでリニアの位置、スピードがモニターしてあります)
[センター3階の展望室から]
トンネルから後退で帰ってきました。
この前、トンネル内で時速400kmで走行してました。バックでもそんなにスピード出るんですね。
(間近でよく見ると、車体がススけていて汚かった)

■ 試乗 ■
[試乗車の車内]
特に変わった風もなく普通の電車です。
窓は小さく、ボーイング777-300より一回り大きいぐらいです

飛行機と違って、出発時のデジカメ撮影は大丈夫です。
(列車ですから当たり前です)
[試乗後、退出通路のガラス越しに先頭車両]
運転席がありません。窓のように見えるのは、塗装の塗り分けです。


(しかし、すごいスーパーロングノーズです)

■ 試乗の感想 ■
未来の乗り物”リニアモーターカー”・・・・
スピード 最高時速581km。試乗では時速500kmで2~3分の巡航。早い!
往路時速300kmで駅通過。「速いなぁ」と思ったのもつかの間、復路で時速500kmで通過「・・・・」でした。ついで、時速300kmで減速した際には「なんか遅いなぁ・・・」と感じるくらいの衝撃でした。
乗車快適性   時速160kmまではタイヤ走行。車よりフワフワした感じで普通です。それ以上はリニア走行。
スピードが上がるにつれ変な振動が椅子から伝わってきます。350km越えると気になる振動になり、400kmを越えると小刻みに不快な振動にかわります。500kmになると、身体がこわばる感じで不安になります。
現在の時点で、日本の技術は世界水準。
今体験した事が世界の最高レベルの技術。
そう考えれば、時速500kmでの商業運転に向けて改良、改善する部分は多々あるように感じました。 by2006

オリンピックも東京で開催されることが決定し、急ピッチに開発が進み2027年には開業予定となっています。
試乗会ら10年が経ちますが、”不快な振動"はクリアーできたのでしょうか・・・
考えれば、時間やスピードにこだわらず、"リニア営業運転が実現"であれば、あとはレールの整備だけですので
がんばれば十分可能(?) by2016

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