My Garden

2000年春にそれまで住んでいた賃貸ハイツから現在のマンションを購入、引っ越しました
sallyのベランダはマンションの最上階(六階)にあります
そこは見晴らしが良くて、人間様にとってはとても快適なんですが
植物達にとってはかなり過酷な環境です(^^;

現マンションに引っ越すまでは二階のベランダで四年程育てていたので
ベランダでの園芸は慣れたもの‥
なぁんて思っていましたが、『所変われば品変わる』
とはよく言ったもので、二階で全く問題なかったものが
六階ではダメだったりして、なかなか奥が深いです

まず、ここは風当たりがすごく強い!
冬なんか、台風か?っていうような突風が吹き荒れる
夏にも吹く!私は夏に油断してハナミズキの頭頂部の枝を折られました(; ;)
そして灼熱&熱風(この場合はエアコンの室外機からの)地獄!

でも、そんな環境にあっても植物達は芽を出し、花を咲かせ実を結ぶ…
それを健気だと思うのは私のエゴでしょうが
それゆえその可愛い植物達のために試行錯誤を繰り返してしまうのです




ベランダの構造

略図ですが上のように、幅約6メートル、奥行最大約2メートルの南西向き
柵と天井部分がすりガラスになっています。
ガーデンスペースとして使うのはそのうちの約3/5
残りの2/5は洗濯物や布団を干すための生活スペースというふうに分けています。
その3/5の部分のコンクリートの床にウッドパネルを敷いて
柵のガラス部分にラティスフェンスとそれを支える為のプランターボックス。
私もダンナもDIYが得意ではないので
これらは施工業者さんにお願いして作って頂きました。
私たちがやったのはペンキ塗りとウッドパネルを敷いたことぐらいで
あとは大工さんのされる事を「ほおぉ〜」と感心して見ておりました(^^;
彼らの職人技により、重厚でかなり満足できるものになりましたが
マンション外壁の塗り替えの時何処に保管すればいいのか…
今から頭を悩ませております

コンテナ類の配置

上図のように、ラティス下のプランターボックスの中に
プランターや鉢を入れています。
プランターボックスの深さが30cmあるので
中にレンガを置いて上げ底にし、蒸れを防いでいます。
ラティスがあるのとハンギングを掛けたりするのとで
この部分は午後から半日影に近いです。
右側の隣の住戸との境界部分ですが
この部分は非常時の通用口となる為
見た目はよくないのですがラティスは設置していません。

日当たり

地上約20mの高さで浴びる日差しは
地上で浴びるそれより少し強めに感じます
一日の日照時間ですが
冬期は朝9:30頃〜夕16:30頃まで
夏期は朝8:00頃〜夕18:00頃まで
朝日の当たり始める時間が遅いのが少々不満。
冬は西日の影響を強く受けるので
午後は遅くまで日が当たります。
晴れてさえいれば暖かいとさえ感じる程で、
大抵の植物がわりと楽に冬越ししてくれます。
逆に夏は柵と天井のガラスのせいでかなり高温になります。
更にエアコンの室外機からの熱風が加わって灼熱の暑さ!
これは二階のベランダの時には味わえなかった暑さで、
sallyのベランダでは無事に夏越しできるかどうかが花選びの最重要ポイントになります。

風通しと風当たり

多くのベランダガーデナーが悩むのが風通しの悪さ。
sallyのベランダも風通しは決して良くはありません。
風通しが良くない上に、雨が殆どかからないので
ハダニやうどん粉病が発生しやすくなります。
では全く風が当たらないのかというとそうではなく
周りに遮るものがないマンションのベランダは強風の影響をまともに受けるのです。
冬に地上で木枯らしが吹くとここでは窓が開けにくくなる程の突風になります。
そういう風が吹くと鉢植えやプランターばかりの植物はとても乾きやすく、注意が必要です。
しかし最も風の影響を受けるのは実は夏の終わり〜秋頃で
葉が一杯に茂った植物達が倒れたり、折れやすくなります。
私は仕事をしているので毎朝天気予報を見て風の強そうな日は
鉢やハンギングを安全な場所に移動してから出掛けなければなりません。

屋根があるという事

ベランダの利点と言えば雨がかかりにくい事でしょうか。
「恵みの雨」という言葉がありますが
最近の雨は酸性雨なんていって人間にも良くないそうな。
それが防げるのはとても助かります。
ただし、当然雨が降っても水遣りはサボれませんが。
冬の寒さも屋根がかなり防いでくれます。
霜が降りないので、花や葉がいたみにくいです。

病害虫

アブラムシ、夜盗虫等のイモ虫類、コガネムシ、ハダニ…
これらがベランダでよく発生する害虫です。
ナメクジやバッタは地面に接していないのでいません。
これらの中で一番厄介で悩まされるのがハダニでしょうか。
風通しが悪く、乾燥気味のベランダでは真冬以外発生しない時がないくらいです。
ハダニ退治には水をかけるのが一番です。
毎朝根気よくかけていると流れて次第にいなくなります。
あまりにひどい時は薬剤も使いますが、
洗濯物やお隣の住戸と壁を接しているベランダでは
噴霧するタイプの薬剤はあまり使いたくはありません。
というよりも、狭い空間では何より自分の逃げ場がない
‥というのが使いたくない一番の理由とも言えますね。
病気は目立つものとしてうどん粉病が挙げられます。
sallyの対策は、早めに見つけて患部の葉を取る事
木酢液は有効ですが、あまり濃度が高いと
コンクリートをいためるので注意しています。
あとは、なりやすいものはなるべく置かない!
ということですかね(^^;

かなり端折って書いてしまった感がありますが
sallyのベランダの環境は大体こんな感じです。
この限られた空間で四季のサイクルが繰り返されているのです。