会長挨拶
2004年度 高人教 新会員研修会(報告)
 高人教新会員研第1回目が、6/29(火)に大和高田市のエルトピア中和にて、約50名の参加のもと開催されました。
 午前の部は、寺本佳市さんを講師にお招きし、「同和教育の取り組みから」というテーマで約2時間にわたり、ご自身の経験談などを盛り込みながら、同和教育から人権教育へと発展させる必要性やその方向性などを、わかりやすく、楽しくお話しして頂きました。非常に中身の濃いお話で、参加者一同大変参考になることばかりでした。
 午後の部は、野口義典さんを講師にお招きし、「人権学習と参加型学習」というテーマで約3時間にわたり、参加型ワーク「明るい悩みの相談室」を教師向けに改良しておこなって頂きました。日常の教育現場で起こりえる事象に自分が直面したとき、どう対処するべきかをグループ討論形式で展開し、参加者どうしでアドバイスをしながら、生徒へのアプローチの方法やホームルーム展開するとしたときの指導案づくりなど、有意義な研修をもつ事ができました。

 以下は参加者の感想から一部紹介します。

研修1.講演「同和教育の取り組みから」
○寺本先生の人権に関わる体験談は、非常にためになりました。自分も教師をしていくうえで、そのような経験をすることがあるかもしれないし、そういった場合、自分がどのように考え、どのように行動するのかを考えながら、真剣に話を聞いていました。生徒や保護者との人間関係を作っていきながら、人権のことについて、みんなで取り組んだり考えていこうと思いました。
○奈良県の人権教育の推移や、今後の教育活動のあり方について、寺本先生のご貴重な経験から学ばせて頂きました。人権教育はホームルームの時間にのみ行うものではなく、教科の授業、清掃活動などでも人権教育の視点に立ったアプローチが出来ることに気づきました。
○話を聞くだけは辛いだろうと思っていたのですが、そんなことを感じさせないお話で、あっという間に時間が過ぎてしまいました。「『知らない』ことが差別につながる」というお言葉に、人権教育の必要性を改めて感じました。

研修2.講義・演習「人権教育と参加型学習」
○たくさんの先生方と知り合いになり、たくさんの意見を聞き、本当に充実した時間が過ごせました。野口先生も言っておられましたが、人生一生勉強だと思います。生徒と共に学び、生徒に信頼されるような教師を目指します。
○参加型学習ということで、最初はいったいどんな事をするんだろう?と、不安に思っていました。しかし、それぞれの悩みに対する自分の考えを述べて、また他の先生方の意見を聞く事によって、自分では思い浮かばなかったいろんな対応の仕方があるんだと知って、とても勉強になりました。今まではディスカッションする機会がほとんど無かったので、とても楽しく取り組めました。
○とても楽しかったです。人との触れ合いが人権教育には大切で、「人との関わり」「コミュニケーション」が大切だったのだと再認識しました。参加型学習が新しい人との触れ合いの方法として、人権教育だけでなく色々な場面で使えると思いました。これからも生徒達と人間関係を深めていけるように頑張っていきたいと思います。充実した一日をありがとうございました。

第2回目は12月初旬に実施予定しています。

 次回も有意義な研修になるよう企画しますので、是非ご参加ください。

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