第32回奈良県高等学校人権教育研究大会 概要報告

2004年8月11日(水)に約500名の参加を得て、かしはら万葉ホールで開催されました。

午前の特別講演では藤野豊 さんをお招きして、「部落差別とハンセン病」という演題で講演いただきました。
今まであまり紹介されていなかった、部落差別とハンセン病患者への差別の関わりを
丁寧にわかりやすく講演いただきました。

以下、参加者の感想から抜粋して紹介します。
○部落差別とハンセン病患者に対する差別が、関連を持って行われたことは初めて知った。部落差別を考えるのに今の政治・経済との関係で、捉えるべきだとの主張については全くその通りだと思った。
 ○今日の講演を聞きハンセン病の人々への差別的な行政がなされ長年にわたり生きる権利を奪われたことがよく分かった。また、他の弱い立場(障害を持つ人)等、日本の国の発展の影で人権を正しく認められない部分を多く考えさせられた。
 ○国の政策により、差別を助長させてしまっている事実に、怒りを覚えました。
 ○1916年の全生病院による2つの調査照会の資料から見えてくる国の政策と日本軍国主義の様子がよくわかって興味深かった。
 ○より専門的なピンポイントの話であり、そういう見方もできるのかと思った。
 ○「部落差別とハンセン病」のことについては前々から関連があるのではと推測していた。それを近現代の資料を挙げて論破しておられて大変良かった。「癩村調」の奈良県調査報告があれば、話して欲しかった。

午後は計6つの分科会・分散会に分かれて日々の教育活動について実践報告・研究討議をおこないました。












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