木島庵便り

長野県の最北端、新潟県との県境に飯山市柄山集落がある。戸数10軒ほどの
小集落である。この集落にある築200年はたっているという古民家を借りて、奈
良の自宅から月1回程度通ってきた。
思う所があって、2011年11月末、木島平村上千石に古民家を購入し、改めて
奈良と木島平村の二地域居住をスタートさせた。ここも10軒ほどの小集落で、
北信五岳が眺望できる。


木島庵便り(54) 2017.10.12〜10.16

  
  かやの平原生林の紅葉(1)          かやの平原生林の紅葉(2)                      

今回は、8月に種まきをした大根と白菜の生育状況をチェックするのが、滞在の主
な目的だった。
9月に虫除けネットをした白菜は順調に生育している。一部虫に食われている。葉
っぱを開いて見てみると虫がいる。全部で5匹ぐらい捕まえた。虫にとってはこんな
おいしい物はないというところだろうが、人間にとってはボロボロにされるわけには
いかない。
大根は早く植えたのはそこそこ大きくなっている。自宅と東京の長男の所に送る。
野沢菜もかなり葉っぱが食べられたのもあるが、順調に育っている。間引きをした。
昨年、玉ねぎの苗が入手できなくて苦労したが、今年はコメリに行くと売っていたの
で、中晩生の玉ねぎの苗50本を買って植えた。穴あきのマルチも買ってきて植え
てみたが、これは便利だ。さて、今年の玉ねぎは無事育つだろうか。玉ねぎは雪の
下で冬を越す。
滞在中、天気が良くない日が続いたが、やっと雨が降らない日があったので、かや
の平に行くことにした。ぶなの紅葉が目当てだ。かやの平の原生林の中は紅葉が
少し過ぎた感じで、すばらしい紅葉が楽しめた。ちなみに、この場所は春に根曲が
り竹の竹の子を採った所だし、きのこもかなり採れるとのことだが、今年のきのこは
大不作のようだ。やはり、天候が関係しているらしい。


木島庵便り(54) 2017.9.13〜9.20

   
 
 今回は
、連休に奈良の山の会やまと山遊会のメンバーと北信の山に登る計画
があった。ところが、丁度実施日あたりに台風がやってきて、中止となった。
 そこで、滞在中は畑仕事が中心となった。まず、8月に白菜の種を蒔いたが、少
し葉っぱが出た状態になったのに、防虫のネットを掛けた。これをしないと完全に
やられてしまう。奈良では白菜は8月下旬に種を蒔くが、そのつもりでいたところ、
隣のYさんと話していて、ここでは8月中旬に蒔くのがわかった。あわてて8月20
日ごろに種を蒔いたが、はたして巻いてくれるかどうか。白菜は植える時期がず
れると巻かない。新しい畝にも白菜を移植する。
 大根は8月下旬に種を蒔いたが、順調に育っている。これも、じゃがいもを収穫
した穴に移植した。今年は70本ほど植えた。収穫は11月ごろになるだろう。毎年
いい大根ができる。今年は切干大根つくりを成功させたい。昨年はカビが出て、
切干大根はほとんど捨ててしまった。蒸すとカビが出ないとのことで、この方法で
やってみようと思っている。
 連休中山に登れなかったので、晴れの天気となった19日、斑尾山に登ることに
した。バイクで麓まで行き、スキー場のリフトの側を登っていく。後ろから中国人の
ツアー50人ほどがにぎやかに登ってきた。斑尾山から少し行った所に大明神岳
があるが、ここからは北信五岳と野尻湖が見渡せ、絶好の見晴らしとなっている。
これを期待して弁当を作っていったが、あいにく山には雲がかかっていた。



木島庵便り(54) 2017.8.9〜8.31

 最近、集中豪雨による被害が各地ででている。今回、出発予定の日には豪雨で
湖西線が運行休止とのことで、1日延ばした。今回は8月一杯まで長期滞在の予定
である。
 8月11日は全国山の日。昨年に始まったが、昨年は地元の高社山に近在の中野市
飯山市木島平村の人達200人が登って、山頂でふるさとの歌を合唱したと聞いている。
ちなみに、このふるさとの歌は中野市出身の高野辰之の作詞である。
 今年も山頂で集いがあるのかと思い登ったが、それらしい様子はない。聞くと、昨年
熱中症になった人が出て、今年はやまびこの丘に変更になったとのことだった。
 8月17日には、京都のK夫妻の訪問があった。今回は8月15日の諏訪湖の大花火
大会を観て、こちらに移動されてきたとのことだった。
 K夫妻の話によると、こちらに来る途中、山ノ内町で雪室コンビ二が期間限定で開かれて
いるとのことで、20日に行ってみた。この日は、「はや蕎麦」の振る舞いがあった。部屋の
中に冬の間貯蔵されていた雪が積まれ、天然冷蔵庫として、りんごなどが並べられていた。
この取り組みは雪国ならではのもので、興味深かった。ちなみに、この山ノ内町冬場は猿
が温泉に浸かりにくるので有名で、特に外人客の大人気になっている(地獄谷温泉)。
 8月22日23日と、南小谷村の雨飾山に登った。北陸新幹線の糸魚川駅で大糸線に乗り
換えて南小谷駅で下車し、バスで雨飾荘まで。ここに一泊して翌朝登り始めたが雨が降り出し、
かなりの雨で登山道は小川のようになった。途中で引き返してきたグループもあったが、
せっかくなので頂上まで登ったが、ガスっていて眺望はゼロ。登山口の1時間前ぐらいに
やっと雨が上がった。
 登山口からしばらく歩くと雨飾荘までの近道という標識があったので、歩いてみると、ぶな
林のなかなかさわやかな道が続いていてよかった。雨飾荘から少し行くと露天風呂があり
入る。林に囲まれた露天風呂で、これもなかなかよかった。
 8月27日、避難訓練があった。区の公民館前には住民が集まった。この訓練の責任者の
報告では、この上千石には34人が住んでいるようだ。自力では歩行できない人が5人ほど
いる。
 滞在中、草刈りなどの畑仕事に精を出した。草は高くなると人間の背丈を超えて2メートル
ほどにもなるのもある。春に植えたカボチャは網をかぶせたのに4個ほど盗られた。それから
後、生ゴミを埋めたところから自然に生えたのも含めて6個ほど収穫できた。生ゴミから生えた
カボチャは味もほくほくしてすごくおいしかった。ジャガイモは、後で植えたアンデスレッドがまだ
花が咲いている状態で収穫は少しだけにしたが、こがね丸や出島といった品種はかなり収穫
して、東京の息子の所や自宅に送った。今年のジャガイモはけっこう大きいのが採れて、腐った
のはごく一部だった。
 なすやピーマン、トマトで自然農法(無肥料・無農薬)で育てて見たのがあるが、有機で育てた
のとそれほど差が見られないのもある。
 とうもろこしは2年前に完全にやられたので昨年は作らなかったが、今年はネットを高くして
作ったところ、やられなかった。出来ばえは小ぶりではあったが味は甘みがあった。


木島庵便り(52) 2017.7.13〜7.18
    
   蓮の花                     食彩紀行

ジャガイモは順調に育っている。ところが、近所のはどれも生育が良くない。
どうも昨年の北海道の水害でいい種芋が採れなかったためかと思われる。
自分の所は天理の大和農園から取り寄せているので、問題なかったようだ。
滞在中、馬曲温泉なる馬曲の集落にある郷の家で年に一度行われている
「昭和レトロ食彩紀行」のイベントに行った。20種類以上の郷土料理が並
べられている。これで2回目の参加だが、様々に工夫された一品は興味深い
ものがある。
相席になった上田市の女性と話をした。彼女も2回目で、この料理が楽しみで
わざわざやってきたとのこと。食べ物の話から裏話がいろいろ出た。飯山の富
倉そばは有名だが、「新そば祭り」の時のそばは古いそば粉を使っていて、祭
りで古いそば粉を一掃するとか。また、小布施の栗羊羹などは、あんな小さな
町で栗がそれほど取れるはずがない、とか。こちらからも、丹波の黒豆は丹波
で作ってないらしいとかいろいろ盛り上がった。
別の日、蓮の寺で有名な稲泉寺にいった。蕎麦を食べたが、うまく切れていな
いのがあり、味も今一つだった。以前食べた時はてんぷらも食べたがカラッと
揚がってなくて、今回は食べなかった。イベントでやる以上、もう少しなんとか
してほしいものだ。
野菜では、かぼちゃが4個ほど出来ていた。また小動物にやられたら困るので、
ネットをして、もっていかれないようにした。ミニトマトはもう食べられる状態に
なっているが、甘みが今一つの感じがする。枝豆は順調に育っている。8月が
楽しみだ。トウモロコシは弱弱しいが何とか実をつけている。


木島庵便り(51) 2017.6.18〜6.25


    
       雑草に覆い尽くされた畑                       雑草を刈り取った後のジャガイモ

  
     見事なブナの大木(竹の子採りの途中で)

 約40日ぶりの木島平村。ジャガイモを植えた畑は一面雑草に覆われている。さっそく除草にかかる。
鎌で雑草を刈り取っていく。そうすると、ひょろひょろと伸びたジャガイモが顔を出す。猛烈に伸びる雑
草に負けまいと背を伸ばしたように思われる。
 他の畑もけっこう雑草が生えているが、防草ネットがそれなりにきいている所もある。トマトやピーマン、
ナスは隣のYさんに杖立てを頼んでおいたお陰で、無事育っている。かぼちゃも順調に伸びている。南
方系の里芋はまだほんの少し芽が出た程度。
 トウモロコシは1昨年完全に食べ尽くされたので、昨年は作らなかったが、今年は植えて動物除けの
ネットを張ることにした。ネットで周りを囲み、地面の所は板を置いて侵入しないようにはしたが、果たし
てこれらで効果があるかどうか。トウモロコシの生育が今一つなのも気になる。とにかく、梅雨に入って
いるが全く雨が降らない日が続いたようで、土は乾ききっていた。
 6月24日、集落のTさんに竹の子採りに連れていってもらう。同じ集落のKさん親子もいっしょだ。
 朝5時出発、カヤノ平を目指す。車を降りた地点にはすでに10台ほどの車があった。相当たくさんの人
がこの時期竹の子採りに入るとという。ちなみに、ここでいう竹の子は根曲がり竹の竹の子のことだ。
Tさんによると、今年は竹の子の上がりがよくないようだ。それでも数時間動き回ってザック一杯の竹の
子が採れた。
 翌日は、恒例の竹の子会が行われた。採ってきた竹の子を集会所で煮て、みんなで食べるというイベ
ントだ。この日は同じ集落で不幸があり、参加したのは例年の半分ほどとのことだった。竹の子に鯖缶の
鯖と豆腐の汁。別の鍋には竹の子と豚肉の汁。どちらもけっこう美味しく何杯のおかわりした。
 玄関の土間をよく見ると小さな殻のようなものが見える。どうもツバメの卵のようだ。とすると、つばめの
子が生まれたのだろうか。木島平村から戻ると、我が家の玄関のツバメの巣にはもうツバメの子はいない。
木島平村に行っている間に巣立ったようだ。


木島庵便り(50) 2017.4.24〜5.8

  
    信越トレイルと桜               福寿草
   

      水芭蕉                                    菜の花

 4月下旬、飯山では桜がちょうど満開の状態で咲いていた。昨年同じ時期に来た時はほとんど終わりかけていた。
こんなわけで、2度見の桜を味わった。福寿草もまだ咲いているのを見かけた。
 借りている畑では、2日ほどかけて畝作りに尽力した。今年で3年目だが、ようやく半分程度開墾した形になった。
他の畑も畝作りをやった。トマト・ピーマン・ナスの苗木を植える。借りている畑には3種類のジャガイモを植える。5月
の連休を利用して長男一家がやってきたが、孫娘のあかりちゃんにはむらさきいものジャガイモを植えるのを手伝って
もらった。
 例年、5月から梅雨時猛烈な草が生えるので、今年は防草ネットを買ってきて、敷いた。うまくいけばいいがーーー。
今年は、野菜に、有機肥料をやる部分と、肥料を一切やらない自然栽培の部分を作りその生育状況を調べてみること
にした。今年初めてこれまで踏み切れなかった自然栽培に挑戦することになった。目指しているのは自然栽培である。
 4月29日、馬曲温泉に行っている間に、ユリがまたまた脱走した。今年は、玄関を開けた状態で農作業をしていると、
なんとツバメが土間のかつての巣に入り始めた。この家は2011年に購入する前には10年以上空き家になっていたので、
ここで巣作りをすると約20年ぶりということになるのかもしれない。連休明けに奈良に帰るので、風呂場の所を出入りす
るように窓を少し開けた。すると、そこから出入りするようになった。さて、ユリだがどうもこの風呂場の窓の所から脱出
したらしい。翌日昼、警察から連絡があり、上木島の所にいるとのことで、迎えにいった。
 4月30日にはサシバの観察会があったので、参加した。木島平村では例年サシバガ10箇所以上で巣をつくるようだ。
内山集落の和紙の家に集まり、班に分かれて観察。泣き声や飛んでいる状況を観察した。戻ってきて、無料の昼食をい
ただく。
 連休中、東京の長男一家がやってきた。沼の原湿原に水芭蕉を見にいったが、今年はけっこう雪が残っていて、孫娘
は雪だるまをつくったりして結構楽しんだようだ。5月3日から5日は例年飯山市の菜の花まつりがある。道の駅千曲川
の近くの広大な菜の花畑を堪能した。
 6日、長男一家は帰っていったが、その後風邪気味になった。朝晩寒い日が続いてストーブを焚いたと思えばかなり
暑い日があったりした上に、畑の畝作りにがんばりすぎたようだ。鼻水がさかんに出、次には下痢気味。もう長いこと
風邪はひいたことがなかったのだがーーー。奈良に帰って一日寝たりして回復するのに1週間ほどかかった。

木島庵便り(49) 2017.2.23〜27

  
  到着した日の別宅(2.23)         除雪後の別宅(2・24)
  
             
                  雪だるま


 今年はそこそこの積雪がある。別宅に到着すると、屋根にも10センチ以上の雪が
積もっていた。数日前に積もったが、雨でかなり融けたとのこと。玄関前から道路まで
の雪を除雪して、バイクも外に出した。これで遠くにも出かけられるようになり、馬曲
温泉にも行った。
 翌日、雪が少し降った。この日除雪作業をしたが、屋根の雪は、雪止めをしている
部分としていない部分の間を取り除くと、自然に落下した。家の裏側は地面と繋がっ
ていたが、庇の部分を取り除くと、自然に落下した。
 雪だるまを作り、東京の孫たちに写真を送った。喜んでくれたかな?
 家の中では、薪ストーブを焚いて快適に過ごした。


木島庵便り(48) 2017.1.16〜20

          
             雪が積もった別宅
  
         
     除雪後の別宅               木島平スキー場遠望

 12月は、年末にラオスに行ったのと、雪が少ないとのことだったので、木島平には
行かなかった。
 約2ヶ月ぶりに行くと、別宅は雪に覆われていた。昨年は積雪が少なかったが、今
年はしっかり積もっている。聞くと、1月15日16日二日間ほどでこれだけ積もったと
のこと。それまではほとんど雪は積もっていなかったようだ。屋根で1メーターは積も
っている。隣の飯山市で、150センチの積雪との情報だった。
 木島平村に着いた日、大雪警報がでた。翌17日は北陸新幹線が3本運休、飯山
線が130分の遅れと報道されていた。
 まず庭に積もった雪を除雪する。新雪はふわっとして除雪も簡単だ。屋根に登って
除雪する。落雪止めとそれがしていない部分との間の部分の雪を取り除く。あとは自
然に雪の重みで落ちるのを待つ。夜中に2回ほどどさっという音がした。翌朝表に出
てみると、屋根の雪は見事に落ちている。
 あとは、落雪止めの部分の除雪だ。これは、なにもしなければ雪が落ちることはな
い。溶けるのを待つしかないことになる。そこで除雪だが、屋根の一番上に登り、上
から順番に除雪していく。完全に除雪が終わるまでそこそこかかった。庭に落とした
雪はスノーダンプを使って畑に捨てる。滞在中除雪に精だしたが、結局、滞在中には
庭のに積もった雪は半分も除雪できないままで終わった。
 部屋の中では、薪ストーブを焚いた。昨年しっかり薪造りに精を出したので、薪はた
っぷりある。煮炊きにもこのストーブは威力を発揮した。
 11月に吊るした干し柿は、黒くなって甘みがあったがまだ粉がふくまでにはなって
いなかった。今年は寒気がまだ本番ではなかったせいだろう。60個ほど自宅に持っ
て帰って、2階に吊るしている。さっそくヒヨドリがやってきてつつき出したので、吊る
す位置を下げてつつかないようにした。


木島庵便り(47) 2016.11.16〜21

  

         里山の紅葉                                 つるし柿

 村の人に聞くと、11月9日に初雪が降ったという。村に着いた日の翌朝、かなり冷え込んだ。
朝の散歩では霜が降りていた。いよいよ冬到来かと思われた。連日、薪ストーブを炊いた。
 紅葉は里に下りてきて、滞在した時期はその最盛期が過ぎた感じだ。あちこちで落葉松の紅
葉が見られる。この紅葉も捨てたものではない。
 今回は、干し柿造りに精を出した。木に登り、鋏で切り落とす。今年もがんばって300個ほど
作った。
 大根は順調に育った。東京の長男の所と自宅に宅急便で送ったが、東京からは甘くておいしい
との電話があった。こういう反応があると、造りがいがある。野沢菜もそれなりに育ったので自宅
に送った。今、塩漬けにしている。大根は料理に使われているが、ゆずを買ったのでゆず大根を
作っている。
 前回植えた玉ねぎはなんとか育っている。さて、無事育つだろうか?


木島庵便り(46) 2016.10.24〜10.31

    
   万仏山の紅葉            横手山の霧氷

         
           里に現れたカモシカ

 10月24日から木島平村に滞在。翌朝、かなり寒い。散歩に出かけると霜が降りている。
そこで、さっそく薪ストーブに火をつけた。
 近くの森にきのこ採りにユリも連れて出かけた。今年はほとんどあがっていない。少しば
かりむきだけを収穫。ある所できのこを探しているうち、道に迷い谷筋に降りていったとこ
ろ、なんと原沢という集落の近くに出てしまった。そこでは谷筋に堰堤を築く工事が行われ
ている。ここを降りて、別宅に戻り、バイクで迷った地点の山道に行き、ユリを連れて帰る。
よくきのこ採りで迷うとかいう話を聞くが、確かに自分のイメージと実際の行動がまるで違
っていることを思いしらされた。
 この堰堤工事で伐採された木が無料配布しているという掲示があったので、近所のNさ
んに頼んで、軽四で運んでもらった。くるみの木なので、杉などより火持ちはいいはずだ。
 27日には志賀高原の横手山に登る。バイクで湯田中駅まで行き、そこから硯川という所
までバスに乗る。志賀山から横手山を縦走。横手山では何と霧氷が見られた。横手山の
ヒュッテでは日本一高所のパンが作られ評判を呼んでいるようだが、ここでパンとコーヒー
を飲んで休息。この日は曇天で、紅葉ももっと手前の丸池あたりからが見ごろになっていた。
 今回玉ねぎを植えるつもりだったが、JAでもコメリでも置いてない。注文しておいたが、
「今週中に入る予定」とのことで、滞在期間を延ばしたのに、入らないといわれてがっかり。
ところが、ユリの散歩中、隣の集落の平沢のSさんが採り残したのをもっていっていいよと
いわれ、ありがたく頂戴することにした。何しろ残り物なので、小さい。無事育つ保証はな
いが、とにかく帰る日の午前中に急いで植えた。
 30日には思いたって近くの万仏山に登った。山中から見た紅葉は見事だった。


木島庵便り(45) 2016.9.26〜10.3

  
    畑一面に広がる草花              小さな花びらをいっぱいつけた菊

  
 稲刈りシーズンを迎えた里の風景         冬に備えて薪造り


 9月下旬、稲刈りのシーズンを迎えていたが、滞在中すっきり晴れた日は少なかった。
そのため、稲刈りはまだ本格的に行われていない。お隣りのYさん宅もコンバインで稲刈り
をされたが、雨続きで機械を入れにくいとこぼしておられた。
 借りている畑で、じゃがいも堀りをする。8月にきたあかりを収穫したが、水分を含んでい
るのが多く、半分ほどは捨ててしまった。こんな事があったので、こんども期待していなかっ
たが、掘ってみるとーーー。こがね丸という品種はどれも粒が大きく、水っぽくなっていなかっ
た。紫のシャドウクイーンも問題なかった。チェックしてみると、少しグチュっとなったのがあっ
たが、概ね良好。長男の所と自宅に宅急便で送る。
 JAで注文していたチェーンソーを購入。これまで使っていたのが、調子が悪く動かないの
で、JAの機材センターに持っていって見てもらうと、使い物にならないという。チェーンが挟
まった時、無理やりひっこぬいたりして、歪んでしまったようだ。そこで、新しいのを買うことに
したが、定価は8万何がし。これを6万5000円で売ってくれるという。安くない買い物だ。こ
れまで使っていたのは、ホームセンターで買ったもので、これも値段はそこそこしたと思う。
 さて始動させようとしたが、エンジンがかからない。機材センターに持っていったところ、プ
ラグの所が濡れているということで、動けるようにしてもらった。自宅に帰って始動しようとし
たが、またまたエンジンがかからない。また資材センターに持っていって点検してもらうと、
やはり同じ状況だった。家に帰り始動すると、今度はうまく動いた。村の製材所からトラック
で運んでもらった雑木をチェーンソーで切り、斧で薪を作る。これはけっこう腰を使うので、
後で腰が痛くなった。
 今回、玉ねぎの苗を植えるための畝を作った。昨年初めて植えてみたが、あまり玉が大き
いのはできなかった。野菜造りの本を読むと、深さは10センチとあった。掘り方が足りなかっ
たのかもしれない。三筋の畝を作った。
 8月に植えた大根と野沢菜は順調に育っている。 白菜は虫にやられないように、寒冷紗を
かけたが、何やらひょろひょろと育っている。果たしてうまくできるかどうか。白菜は植える時期
が遅れると巻かないが、時期が遅れたとは思えないがーーー。
             


木島庵便り(44) 2016.8.10〜8.19

  
    畑から掘り出した石                   大きく伸びるこんにゃく

  
    元田んぼにミニ池を造る             里芋は順調に生育

  
     越後三山の一つ中ノ岳山頂から 

 今回は8月10日から8月いっぱい滞在する予定であった。(台風10号の影響を考え、少し早く奈良に帰る)
 7月から1ヶ月後だったので、作物の状態が気になる。まず、じゃがいもは三種類植えたが、その内、きたあかりと
いう品種の茎が枯れた状態で、収穫の時期と思い掘ってみた。形はけっこういいのが出来ていたが、今年も心配して
いたような状況であった。というのは、多くが水っぽくて、手で押さえるとぐちゅとなる。結局半分ぐらいはこんな状態で、
かなりは捨てざるをえなかった。痛んだ部分を削りとって食べたのもあるが、こうしても結局だめかもしれない。
 一方、こがね丸という品種はまだ葉っぱが青い状態であった。少し枯れたのを掘り出してみると、大きくて問題なさそ
うだ。掘り出したのは宅急便で自宅に送った。大きいのを1個切ってみると、 中にほんの少しスが入っていたが、味は
なかなかいけそうだ。 
 ミニトマトは5本植えたが、2本ほどはけっこう実をつけた。すごく生育が良かったのはこんにゃくと里芋だ。里芋はホー
スで水を引いてきたのがよかったのかもしれない。昨年はおいしいと評判がよかったので、今年は種芋を増やして植えて
みた。ニンジンは草に負けてだめかと思ったが、それなりに育った。食べてみると、みずみずしさがない。晴天続きが影響
したようだ。かぼちゃは散々だった。ミニかぼちゃを3本植えたが、どれも弱弱しい。なんとか実をつけたのも、動物に持っ
ていかれた。奈良で家庭菜園をしていた時も、かぼちゃは失敗したことがない。「土手かぼちゃ」という言葉があるように、
ほっておいても育つのがかぼちゃだ。現に植えてもいないのに生えてきた。

 秋野菜の植え付けを8月下旬に行った。白菜の畝を2筋作ったが、このために土を掘り返していると、出るは出るは石が
わんさかでた。それもけっこう大きな石もある。びっくりするほどの石だ。この集落は元々新田村で、開墾するのが相当大
変だったことが偲ばれる。同じ集落の畑でも少し位置がずれていればほとんど石はでないという。
 大根は昨年は8月中旬に植えて、10月にはすでにでっかくなったので、8月末に植えることにした。ジャガイモを収穫した
後に植えるつもりが、こがね丸の収穫が出来ないので、一部は他の畑に植えた。野沢菜も植えた。

 今回、元田んぼだった所に小さな池を作ってみることにした。土を掘り返し、水を入れて鍬を使って何度も何度も行き来す
る。稲作でいえば代掻きの作業だ。これをしないと水は抜けていく。何とか水が溜まる状態になった。このミニ池に水生昆
虫がやってくるだろうか。その変化が楽しみだ。

 8月の20日から22日まで、新潟の越後三山の2座に登った。いつものように、隣の集落のTさんに愛犬ユリを預けて飯山
駅へ。そこから飯山線で越後川口駅に行き、上越線に乗り小出駅で下車。駅前のホテルで一泊したあと、翌朝6時半のバス
で、登山口の枝折峠へ。ここから越後駒ケ岳を経て中ノ岳避難小屋まで約8時間半歩き、けっこうきつかった。翌朝5時半に
中ノ岳避難小屋を出発し、中ノ岳山頂から十字峡へ下山。9時に下山した所で小雨が降り出した。台風9号の影響だ。無事
下山できてよかった。この日登った人は午後大変だったと思う。

滞在中、中野市で農園を営むKさん宅を訪問した。2月に山の会の全国連盟の総会に出席したおり、面識を得て、一度行っ
てみたいと思っていたところだった。バイクで行ったが、40分ぐらいでいけたかもしれない。りんごや桃、ブルーベリーを栽培
されており、農園も案内してもらった。中野の山の会はもうすぐ結成50周年とかで、Tシャツを作るなど記念事業に取り組ん
でいるようだ。

 盆頃には、京都城陽のKさん夫妻の訪問があった。今回は知人といっしょだった。聞くと、青森のねぶたや秋田の竿灯など
を見学してきたとのこと。京都から青森まで車とはすごい。しかも車中泊だ。数日置いてもう一度K夫妻の訪問があった。


   木島庵便り(43) 2016.7.7〜7.12

 奈良での日程のやりくりが難しかったが、なんとか日にちを決めて木島平村へ。
 この時期、草は猛烈に伸びる。でもジャガイモと枝豆を植えた畑では、草はそれほ
ど伸びていなかった。そのかわり、ジャガイモの葉っぱを見ると、てんとう虫がいっ
ぱいついている。黄土色のてんとう虫で、けっこう葉が食べられているのがある。
見つける度に潰していったが、今回少なくとも50匹以上は潰した。いずれにしても、
かなり葉っぱを食べられたとしても、それでジャガイモが枯れたり、芋が取れないと
いうことでもない。
 てんとう虫以外にカメムシもあちこちに見られた。これも見つける度に潰したが、
これはけっこうすばしっこい。とにかく畑は虫の世界だ。草を刈っていない所では、
バッタやキリギリスがガチャガチャ鳴いている。
 草刈にもけっこう費やした。刈り取った草を押し切りで小さくカットして、糠と油粕
と鶏糞を混ぜて堆肥を作る。野菜の肥料はほとんどこれでまかなっている。糠は
お隣さんからただでいただいている。
 5月に植えたトマトに支柱を立てる。もう食べられるのがいくつかあった。ナスが
元気がないので、別の所に植え替えてみた。はたして育つかどうか。ピーマンも1
本が折れてしまったので、新しい苗を植えた。里芋は順調に育っている。こんにゃ
くはやっと伸びだしてきた感じだ。ニンジンはほとんど育たなかったかなと思ったら、
なんとか育っている。それなりの収穫が期待できそうだ。かぼちゃは2本は順調で、
すでに1個ずつ実をつけている。あと1本はもう一つ元気がない。
 次回は1ヶ月後になるが、ジャガイモと枝豆は収穫期を迎えていることだろう。楽
しみだ。採りたてを食べる、それは最高の贅沢だ。(※今回カメラを忘れていったの
で、写真なし)


木島庵便り(42) 2016.6.13.〜6.17

  
   雑草に覆われた畑                除草後の畑のじゃがいも

  

 この時期、1ヶ月以上も不在だと、雑草は猛烈にはびこる。じゃがいもと枝豆を
植えた畑では、完全に雑草に覆われて、じゃがいもも枝豆も何も見えない。雑草
を少し取り除いてみると、じゃがいもが顔をのぞかせた。2日間は除草に専念した。
じゃがいもは雑草にもめげず順調に育っていた。雑草を引き抜いた時、たまにじ
ゃがいものいもがいっしょについてきた。ビー玉くらいの小芋だ。あと1ヶ月もすれ
ば一人前の芋に育っていることだろう。
 除草が終わると、土寄せをした。じゃがいもは種芋の上に芋を付けるので、この
作業は欠かせない。枝豆も問題なく生育している。3粒づつ植えたが、すべて芽
がでたのはほとんどない。
 滞在中、熊が出没したという村の放送があった。テレビをみていると、今年は熊
がよく出没しているようだ。根曲がり竹を採りに山に入った東北の人4人が熊に襲
われ死亡したというニュースは記憶に新しい。
 昨年は山のどんぐりが豊作で、熊の子がたくさん生まれ、その子を養うために餌
を求め、里にでてきているという解説がなされていた。聞くところによると、ここ木島
平村でも数十頭の熊が檻にかかり、処分されたとのこと。子どもたちは熊ベルを付
けて通学している。実際数年前に小熊を裏の畑で見かけた。熊はすぐ近くの里山
を生息域にしているようだ。それでも、特に危険を感じたことはない。
 動物といえば、こちらに来た翌朝、いつものユリの散歩に出かけて坂道に出たと
ころで、犬のような動物がさっと逃げていった。その翌日、今度は畑に出かけると、
同じ動物が雑草の中を逃げていった。形からすると、きつねのようだ。
 ここ上千石では、あちこちの畑で雉が生息している。農作業していても、割合近く
で甲高い声で鳴いている。人間に襲われることはないと思っているのだろう。すぐ
近くの里山では、サシバの巣がある。時々空を舞っているのが見かけられる。野
生動物の息遣いが感じられる里、それが上千石だ。


木島庵便り(41) 2016.4.25.〜5.6

   
    桜と新緑                         畑に広がった野草

    
     一面のたんぽぽ                  曲がったアスパラ


ユリの日記から 《大脱走の顛末》
 
主人は最近ずーとホームページを更新してないようで、何人かからどうしてます
かという
電話がかかってきたようだ。たしかに、3ヶ月ほどは更新されてない。特に忙
しそうにもみえなかったが、あれで結構いろんなことがあったようだ。
 とにかく、今年は雪が少なくお隣りのYさんに問い合わせて、雪がないとのことで2月は
木島平村には行ってない。それから3月は山の会の40周年記念とかで9日間ネパール
にトレッキングとやらにお出かけになった。
 そんなわけで、3ヶ月ぶりに木島庵に出かけたという次第。こちらも相当ストレスがた
まっていたので、久しぶりの別宅につい興奮して、−−−−。
 4月25日、村に着いてみると、もう桜の時季はほとんど終わりかけていた。例年より
10日ほどは早いとのこと。気候はなにやら安定しない。夏日があるかと思えば雨が降
り寒い日はストーブが焚かれたほどだ。御主人は雨の日を除いて畑作業に没頭。しか
し、こっちは久しぶりの別宅なのに、ずっと繋がれたままではおもしろない。何とか抜け出
す方法はないかと思案の日々。
 ある日の早朝、寝室を動きまわっていると、戸がロックされていないのに気づく。そっ
と戸に手を当てると、開いた! さあ、脱出だ。まだ朝の4時半ぐらい。さてどこに行くか? 
 とりあえず道路を下っていって、左に曲がり道なりに道路をどんどん進む。しばらく行
くと「山内町」という表示があるので、隣村に入った。とにかくどんどん進む。夜間瀬とい
うスキー場のあるあたりで一服。よく来たものだ。ここにきのこ工場があり、従業員の人
が、「あんたどこからきたんや」と首輪に付けられた名札を見て、主人に電話をかけてく
れた。
 それから数十分して、主人がバイクで来てくれた。「おまえ、よくこんな遠いところまで
行ったなあ」といいながら、バイクの前の籠に入れてくれた。ちょっと窮屈だったけど、
これで村に戻る。主人のバイクのメーターでは、12キロはどの距離を歩いたことになる。
 これでストレスも解消し、脱走することもないやろと主人は安心しとったらしいが、ユリ
様をなめてはいけない。これまでの脱走の輝かしい実績からすれば、まだまだ脱走した
るでとーーー。
 翌日のこと、主人は畑仕事で、自分は家の中にいた。大広間の戸を少しこじ開けると
奥の部屋に行くことが出来た。なんとその奥の部屋の隣りの部屋の戸が開いていた! 
そこから楽々外に飛び出した。今度は上の集落に向かっていった。主人は、近所に人か
ら「おたくの犬が飛び出している」という知らせを受けて、急いでバイクで探し回ったようだ
けど簡単に見つかるような私ではおまへん。
 平沢という集落の所で、犬がさかんに吼えたのでじっとにらんでいた。するとそこの家の
人が見つけて、主人に電話してくれた。主人はすぐ来て、別宅に戻ったという次第。主人
は絶対でられそうにない家の中からどうして出ていったか不思議そうにしていた。戸が少
しずれているのを見て、ようこんなところから抜け出したもんだと感心していた。近所の人
には「いやー、知能犯ですわ」と苦笑していた。これで木島平村での脱出歴は確か5回に
はなるはず。まだまだ記録をつくるで。オリンピックも近いことやしーーー。

ユリからバトンタッチ(畑仕事雑感)
 滞在中のほとんどを畑仕事についやした。まず、昨年借りた耕作放棄地を新たに開墾。
葛の根は思ったほど張っていなかったが、それでも開墾鍬で根を切ったり、鍬を降りあげ
たり
となかなかの重労働。4筋ほど畝を作り、じゃがいもの種芋を植える。今年は取り寄
せたこがね丸ときたあかりを植えた。男爵を植えるつもりだったが、地元で買いにいくと
すでに売り切れていた。100個ほど植える。
 刈り取った草を2ヶ所で焼いているうちに隣の田んぼに燃え移っていった。耕作放棄地
で茅が生えていて、強風にあおられてまたたくまに燃え広がっていった。少々燃え広がり
を止めようとしてもとてもできるものではない。火は続きの畑にも燃え広がっていって収ま
った。
 畑には、昨年好評だった里芋を植える。他にミニトマト5本、ピーマン、なす2本ずつ。ミ
ニカボチャも3本植える。昨年は種から植えたがよく出来なかった。あとは昨年開墾した畑
に枝豆をいっぱい植えた。
 ニンジンはけっこう作りにくいが、二筋植えてみた。その隣に小松菜を植える。 昨年トウ
モロコシが小動物に完全に食い荒らされたので、今年は作るのをやめた。お隣りからねぎ
の苗をもらい、植える。
 今年はアスパラも例年より早く芽を出し、近所では出荷に追われている。我が家のアス
パラはというと何やら曲がったのばかり。よくみるとダイダイ色のてんとう虫がいっぱいつい
ている。1匹1匹つかんでつぶす。どうもこのてんとう虫のせいで、まっすぐに伸びられないよ
うだ。
 畑にはヒメオドリコソウや知らない野草がいっぱい広がっている。年によって雑草の相が変
わっていっているような気がする。ここに来て最初に耕した畑は菊芋が一面を覆っていた。こ
れは除去してほとんど消えた。
 今度くる一月後、畑は猛烈な雑草に覆われていることだろう。この雑草を刈り取って堆肥に
する。



木島庵便り(41) 2016.1.22.〜1.25

  
  別宅の雪                      凍み大根
 
           
                 別宅の近辺の雪景色

 1月下旬、除雪を目的に別宅に向かった。雪はあまり積もっていなかった。近所の話では、
ずーと雪は降ってなくて、数日前に降ったのが今積もっているのだとのこと。屋根に登って除雪
するまでもなく、庭に積もった雪を除雪した。除雪以外にすることもなく、予定を1日縮めて帰る
ことにした。
 大根を切って吊るして凍み大根にした。寒風にさらされると味がよくなるという。
 昨年11月に作った干し柿はうまくできていた。まだ粉がふく状態にはなっていないが、けっこう
甘い。




木島庵便り(40) 2015.12.18.〜12.21


   

      冠雪した妙高山                                干し柿


 別宅に着くと、畑などに少し雪が積もっていた。前夜雪が降ったようだが、昼には溶けたようだ。滞在
中も少し雪が降った。近所の人の話では、今年は雪が少なさそうだとのこと。妙高山など山は冠雪して
いる。木島平スキー場も雪は積もっているが、スキーできる状態ではないとのこと。除雪もいらないので、
あまりすることがない。
 干し柿はカビも生えず、なんとかいきそうだ。干し大根はというと、黒っぽくなってまるでだめだった。あ
の苦労して干したりしたのはまったくの徒労に終わった。来年は考える必要がある。これだったら、その
まま取りおいて、凍み大根にしたらよかったかもしれない。
 20日の日曜日に集落の公民館で忘年会があり、申し出て参加した。みなさんに挨拶をして、懇親を深
めることができた。ある人は、ここの魅力は6月頃の根曲がり竹を採りにいくことだという。ぜひ、来年は
連れていってほしいとお願いした。鯖缶詰と炊くとすごくおいしいとのこと。楽しみが一つ増えそうだ。
 


木島庵便り(39) 2015.11.20.〜11.26

  
  晩秋の里山                  

   
   干し柿                     

 今回は冬の準備に明け暮れた。まず、野菜の収穫。今年は初めて白菜を植えてみた。
大きさはまずまずの生育ぶり。虫に喰われているが、中までがっぽりやられているわけ
ではない。自宅と長男の所にも送った。虫を見て、孫のAちゃんも興味深々だったようだ。
 里芋もまずまずの出来栄え。不在中水をやることが出来なかったことからみれば、よく
出来たほうかもしれない。この秋は高温多雨の状態だったのがきいたかもしれない。味
もほくほくしておいしかった。ごぼうはそれほど大きくならなかったが、こんなもんかとーー。
人参はほんの少しの収穫に終わった。
 干し柿づくりで、今年も300個ほど作った。近所の話では2週間ほど前に吊るしたのは
カビが生えてしまったとのこと。報道によっても、飯田の方の市田柿もかなり被害がでて
いるようだ。丁度急に冷え込む時に吊るしたので、うまくいくかもしれない。
 大根は、10月の時に畑に埋めておいたが、葉っぱを切り落としたのにまた葉が出てい
る。30本ほどの大根をどうするか悩む。昨年は少し凍み大根にしたり、雪の下の埋めた
りしたが、埋めておいたのを雪が融けた3月に見たら、ずるっとして食べられる状態では
なかった。ではどうするか。考えた末、切干大根にすることにした。拍子切りにして庭に
干してみたが、曇天状態で少し干せたぐらいだった。自宅に2パック送った残りは、蔵の
軒下と小屋の中に並べておいたが、果たしてどうなるか。
 薪は春に作ったのと小屋にある分を土間まで運んだ。冷え込んだ日にストーブをつけた
が、この暖かさはなんともいえない。
 いよいよ12月は白銀の世界だ。今年は暖冬の予報が出ているが、雪は果たしてどの程
度積もるだろうか。


木島庵便り(38) 2015.10.20.〜10.23

ユリの滞在日記
 10月20日、朝のこと。主人はいつものように散歩かと思ったら、玄関を開けると
すぐ餌をくれた。う〜ん、これは出かけるなと思ったら、案の定犬用のキャリングバ
ッグとともに駅に向かった。やっぱりあそこに行くんだ。心が弾む。駅のホームから
はキャリングバックに入れられて列車の長旅が始まった。といっても、3月からは北
陸新幹線とかいう高速鉄道が開通してたので、1時間半ほどは短縮できて便利に
なったとご主人の弁。
 この日は午後1時30分ごろに木島平村の別宅に着いた。主人は畑の様子を見た
後、バイクで出かけた。いつもは遠くのスーパー(JAコープ)に買い物に行くのに、
今回は近くの店で買い物したようだ。4日間しか滞在しないとかで、簡単にすませた
ようだ。そして、いつものように隣りの内山集落にある龍興寺清水に水を汲みに。
 10月21日、主人は今年から借りてジャガイモを植えていた畑で大根を収穫。何
やら今年の大根はすごく生育がよくて、太くてでかいのが出来たようだ。家と東京の
長男の所に宅急便で送っていた。翌日、東京からはさっそくサラダにして食べておい
しかったと電話がはいる。スーパーで売っているのとは全然違うとのこと。主人は調
理中に大根の切れ端をくれたが歯ごたえがよくておいしかったわん。
 大根は100本近く植えられたようだ。宅急便で送られた残りの大根はこのままの
状態にしておくと馬鹿でかくなるのを心配して、主人は一旦収穫して葉っぱを切り、
土の中に埋めていた。10本ほどは倉の前に吊るして、干し大根にしていた。
 畑には野沢菜が植えられていて、けっこう生育はよいようだけど、なんと虫にいっ
ぱい喰われているのが所々に見られる。もうぼろぼろの状態。よっぽど虫たちには
おいしかったということか。これを防ごうと思えば農薬をかけるということになるが、
主人はいっさい農薬を使わない。まだ食べられていないのを収穫して漬物にしてい
た。この塩加減が難しいようで、今年はうまくいくかな。家にも持って帰って漬けてい
たけど、まだお食べになっていない。
 家の前の畑では玉ねぎの苗が植えられていた。今が植え時のようで、主人はコメリ
に行って50本の苗を買ってきて、下の田んぼに植えていた。12月には雪が積もるの
で、3月までは雪の下で春を待つことになる。
 こちらに来ての日課は朝晩の散歩。朝5時半ぐらいになると主人の顔をなめる。そ
れでも起きないと布団の中に潜り込む。なかなか起きないので、股のあたりをなめて
やった。すると、「こら、ユリやめろ」とじゃけんに追い出された。そのうちに主人は「し
ゃあないなあ」といいながら起き上り、散歩に出かける。
 10月22日、主人は棒に鎌を括り付けた奇妙なものを持って、バイクで出かけた。
一体、何をしにいったんだろうと思っていると、1時間ほどしてご帰参。なにやら袋に入
っているものを取り出した。食べるものかと近寄ったが、これはいただけない。なんとも
いえない臭いだ。主人はその日の夕食にこの「得体のしれない代物」をいっぱい入れ
た汁をうまそうに飲んでいた。聞くと、「むき茸」といって、立ち枯れしたコナラの木に生
える茸らしい。最近このコナラの立ち枯れが全国的に広がっている。昨年もいっぱい
とれたのを塩漬けにしたようだけど結局うまく保存できなかったので、今回は冷蔵庫に
保存とあいなった。
 滞在中、天気のいい日が続き、庭でのんびり寝てすごした。わずか4日間の滞在だ
ったけど、この秋の気分はけっこう良かった。来月は雪も降ることだろう。雪もまたいい
ものだ。



木島庵便り(38) 2015.9.18.〜9.24

  
 滞在期間中、晴れの日が続き、どの家でも稲刈りが行なわれていた。稲刈りとい
っても、大型のコンバインでの作業で、1反の田で30分ほどで刈り終わるのだから、
その威力は抜群だ。
 この地域では天日干しの所は少ないようだが、平沢の田では稲を稲架に掛ける作
業が行なわれていた。写真は、家族が田んぼで休憩している風景を撮った。
 8月に植えた大根はちょうど1ヶ月たち、順調に育っている。間引き作業を行った。
10月には普通サイズに大きくなるはずだ。11月だととても太くて大きなのになるこ
とだろう。野沢菜も順調に育っているが、10月には大きくなりすぎているかもしれない。
 枝豆が収穫時期で、自宅や東京の長男の所に送った。茹でてビールのつまみには
最高だ。やはり採りたてはうまい。孫のあかりちゃんもおいしく食べてくれたとか。
 刈った草と糠や油粕、鶏糞を混ぜて堆肥造りをした。草を短くカットして有機肥料を
混ぜ合わせる。有機栽培に有機肥料は欠かせない。草とお隣りでいただいた糠はた
だ。こうしてすごく良質なたい肥が出来る。これで来年春の堆肥の準備は完了した。
 愛犬ユリの散歩の途中、天日干しの作業している家族が休憩している姿を写真に
撮った。このあたりでは、畑で主婦がおしゃべりをしている姿をよくみかける。こんな
のんびりした光景は、今の農村でもあまり見られなくなっているのではないかと思う。



木島庵便り(37) 2015.8.3.〜8.18

  
    チングルマ                    雲ノ平の庭園

  
  槍ヶ岳・穂岳連峰遠望              

  
    朝日に輝く黒部五郎岳         黒部五郎岳からの眺望


 
猛暑が続く
 8月3日、別宅に入ると、むっとする熱気。滞在中もけっこう暑い日が続いた。
馬曲温泉で村人の会話を聞いていると、以前はクーラーはつけてなかったが、
最近はどこの家でも設置しているという。
 古い扇風機が残されていたので、それを使っている。でも、朝晩はけっこう冷
える。
 
 
トウモロコシ全滅
 畑ではせっかく植えたトウモロコシが獣害にあって全滅状態。動物にとってい
やな臭いを浸み込ませたロープを購入したが、すでに後の祭りだった。辛うじて、
ほんの少し食べ残したのを食べた。まくわも何個か食べられている。来年は電
柵を設置しようと思う。

 
大根の種植える
 畑の大根の種を植えた。じゃがいもを収穫した後の畝に3粒ずつ植えていく。
その前に草とりが必要で、けっこうの作業となった。約100ほど植えた。
 野沢菜の種も植えた。今年は、白菜も植えてみた。防虫ネットを買ってきて植
える。このネットをしないと虫に喰われてしまう。

 
雲ノ平・黒部五郎岳登山
 8月5日から7日、北アルプスの雲ノ平・黒部五郎岳の登山に出かけた。北陸
新幹線が出来て飯山駅から富山駅まで1時間以内で行ける。すごく便利になっ
た。
 雲ノ平は「日本最後の秘境」とあったが、大雪山脈の庭園とよく似ていた。天
気もまずまずで、北アルプスの山々を眺望することが出来た。夏山シーズンで、
黒部五郎小屋はツアー客があり、ぎゅうぎゅう詰めの状態であった。山小屋は
どうしても馴染めない。食事もよくなったし、布団もかび臭さはなくなったとはい
うものの、イビキに一晩中悩まされるしーーー。

 
虫の鳴き声
 8月14日、一晩中虫の鳴き声で寝られなかった。次の日の晩は部屋をかえて
寝た。もう秋の気配は確実に感じられるこの頃だ。



木島庵便り(36) 2015.7.14.〜7.21

 ジャガイモの収穫
 4月下旬に植えたジャガイモを収穫した。葉っぱはいっぱい虫に喰われていたが、掘った
ジャガイモはどれもよく出来ていた。種イモ1個に6個はあったので、全部で500個以上はとれた
はずだ。さっそく新ジャガを食べてみたが、ほくほくしておいしかった。3日間、炎天下で苦労して
開墾に精出しただけある。長男の所と自宅に宅急便で送った。長男からは、孫のあかりちゃんが
おいしいと食べている写真が送られてきた。自宅に帰ってからは、朝食に毎日食べている。

懐かしの囲炉裏料理
 この時期、馬曲温泉のある馬曲の集落の古民家を利用した「郷の家」で郷土料理を味わうイベン
トが毎年行なわれている。「昭和レトロ食彩紀行〜懐かしの囲炉裏料理」と銘打ったイベントで、今
年で10回目を迎える。
会場の古民家に行くと、すでにいっぱいの客。たくさんの料理が並べられていて、バイキング形式
になっている。1800円の食券を買い、席に座わる。用意されたメニューによると、田植え煮物・
いもなます・山ほたて・やしょうま・ワラビのおしたし・ミズの煮付・蕗の煮付・煮豆・いもの煮ころがし・
花ズッキーニ天ぷら・信州サーモンお造り・完熟ブルーベリー・はやそば・笹寿司・おやき・山菜おこわ
とあった。

古代ハス
 この時期、地元稲泉寺でハスの花が満開となる。今年も寺の周りにたくさんのハスが花を咲かせて
いた。このハスは大賀博士が沼から掘り出した古代のハスの種から産まれたハスの株分けされたもの
で、その生命力の強さに驚かされる。

内山の夏祭り
 7月18日、内山地区の夏祭りを見学した。八幡神社の薄暗い階段を登ると、子どもらが出発の準備を
していた。午後8時、五穀豊穣・天下泰平の幟を掲げて行列が進む。しばらくして神社からちいさな神輿
が出て、行列を突破しようとして、それを阻止しようとぶつかり合う。これは形式的なもので、神輿は引き
返していく。こんなことが何回か繰り返して地区を回っていく。しばらくこの行列についていったが、適当
な所で引き揚げた。終了が午後11時となっていたが、最後はどのように終わったのだろうか。
 このような祭りの主役を子どもたちが担っているが、この子たちが大人になったとき、この祭りは果たし
て続いているだろうか。

巣立ったつばめ
 今年、我が家に初めてつばめが巣を造ったこともあって、つばめに興味を持っていたところ、別宅の
前の電線にたくさんのつばめが止まっている。数えてみると30羽ほどいる。多分今年巣立ったつばめの
幼鳥だろう。近所のYさん宅には今年並んで2つ巣が作られたとのこと。巣立ってもすぐに餌を取ることは
難しいのだろうが、その間親鳥から餌をもらうとしても、どのように自分で餌がとれるようになるのか、いろ
いろ興味があるが、その実態はなかなかわからない。


木島庵便り(35) 2015.6.8.〜6.15


 畑は雑草が盛んに生えていた。畝を高くしたおかげで、ジャガイモは他の草に負けてはいなかった。
すでに花も咲きだしている。なかなか可憐な花だ。南米からヨーロッパに持ち込まれた時は、食用と
は考えられず、観賞用だったという。これが後にヨーロッパの主要な食物になったのだから興味深い。
今年はいいジャガイモがとれそうだ。
 トウモロコシも昨年は全くとれなかったが、今年はなんとかいけそうだ。獣よけのイミテーションの紐
を張ったが、果たして効果はあるかどうか。獣にやられれば、おそらく収穫は望めないだろう。
 里芋やこんにゃくはまだほとんど伸びていない。すでによく伸び出している他所の畑が気になるが、
ここはがまん。時期にあえば急に生育することはよくあることだ。トマトは順調。小松菜は1ケ月ほどで
よく成長していた。青汁としても利用している。
 滞在中、福島に行った2日間を除いて、草取りに集中した。刈った草は押し切りで小さく切って、ぬか
・油粕などと堆肥にした。
 この時期、ネマガリダケが採れる。カヤノ平で採ってきたのをもらったと、お隣りのYさんからネマガリ
ダケと卵を炊き合わせたのをいただく。
 散歩している途中、桑の木に出くわす。かつての養蚕の名残だ。大木になったのもある。ちょうど実
が熟れる頃で、採って食べる。甘酸っぱくてなつかしい味だ。
 9日と10日は、福島の只見に行き、蒲生岳に登ってからヒメサユリを見た。京都のKさんからのお誘
いだったが、念願のヒメサユリが見られてよかった。(この只見行きは紀行文に書く予定)

 


木島庵便り(34) 2015.4.24.〜5.8      

花の饗宴
 
4月24日、北陸新幹線に乗って飯山駅に着く。集落では桜は満開を過ぎていた。しばらくすると、桜に
かわって真紅の花桃や小豆色の杏の花そして白い梨の花などが次々に満開を迎えた。庭先や道端に植
えられた芝桜も鮮やかな花の絨毯を見せてくれた。


じゃがいもの植え付け
 
別宅に着いて、向かいのYさんと話して、現在空家になっている家の畑を借りる仲介をお願いした。さっ
そく夜には家主の長男の方と連絡がついて、OKだとのことだった。畑は約8畝でかなり広い。
 さっそく翌日からまず畝造りにとりかかったがこれが思わず難作業となった。というのは、10年以上も
耕作されていなかった畑で、葛の根が頑強に張っていたからである。これを取り除くのに四苦八苦。開墾
鍬を使って根を切るのだが、相当力がいる。3日間ぶっとうしで作業したが、なにしろ夏日に近い暑さもあ
り、ほとほと疲れた。それでも作業を終えて、馬曲温泉に入り、夕食でビールを飲めば心地よくなり、早々
と就寝すれば体が自然にほぐれていく。
 結局、きたあかりと男爵芋を90数個植えた。去年は5月末に交通事故に会い、1月半行けなかったこと
もあり、まともな収穫ができなかった。今年は畝を高くした。じゃがいもは乾燥地が適している。


野菜の植え付け
 
今年は、天理の大和農園から種を取り寄せ、何種類もの野菜の種を植えた。トウモロコシ・カボチャ・ま
くわ・里芋・こんにゃく・・小松菜。ミニトマトとピーマン、ナスは苗を買って植えた。道の駅で売っていた山
芋も植えてみた。これで合計11種類の野菜を植えたことになる。昨年はトウモロコシもうまく育たなかった
ので、畝を深くしてみた。

アスパラ
 こちらに来た日にはまったく生えていなかったアスパラが4,5日して急に芽を出した。そしてどんどん伸
びていく。飯山から移植してきた5株のアスパラも順調に育っていて、焼いて食べた。我が家のアスパラは
無農薬・有機栽培である。庭には石垣の所から野生化したアスパラも伸びている。まったく何の手入れもし
ないのによくこれだけ育つものだと感心する。本来はこのような力を備えているのだろう。最近の品種では
どうもこんなことはだめらしい。

孫たちの来訪と道の駅
 
5月の連休中の4日5日と、長男の妻と子、長男の妻の父と母が訪れてきた。5日の日は近くの阿弥陀堂
や千曲川沿いの河川敷一面に広がった菜の花を見る。阿弥陀堂からの眺めはなかなかのものがある。北信
五岳や千曲川それに菜の花と一同その風景に見とれていた。
 昼食は、5月1日に新たにオープンした木島平村の道の駅「FARMUS 木島平」でとる。オープン初日に、
様子伺いもあって訪れてみたが、当日はかなりのひとが来ていた。さて、昼食だが、おすすめがロールキャ
ベツとある。キャベツはもう一つだったので、パスタを食べた。ここで疑問に思ったのは、アスパラなど地元の
食材を使った料理がないことだった。6次業の拠点と銘打っている以上、料理も地産地消のものが使われて
しかるべきだと思う。飯山市の道の駅は交通の便利な所にあり、5日の日もごった返していた。はっきりいって、
交通の便もよくないこの木島平の道の駅はよほど魅力ある取り組みをしていかないとやがて赤字になるので
はないかと思う。

うるしにかぶれる
 
種まきが一段落した段階で、薪つくりにとりかかった。近くの雑木をチエンソーで切り、斧で薪にしていく。切
った木の中に、皮のすぐ内側から黒い汁が出てきた。これが漆だった。しばらくして体中がかぶれてきた。手
の指には黒いのがついて、洗っても
なかなかとれない。もし、小さい頃にかぶれた経験がないとこんなものでは
すまないだろう。


木島庵便り(33) 2015.3.19.〜3.23

   
 約1ケ月半ぶりに別宅に行く。今回は、3月14日に開通した北陸新幹線に初めて乗る。
3月19日、京都で9時9分の特急サンダーバード7号に乗り、金沢に11時13分に着く。
11時32分発の北陸新幹線はくたかに乗り、12時48分に飯山駅に着く。13時にディマ
ンドタクシーで別宅に着いたのが13時半ごろ。従来の京都ー名古屋ー長野ー飯山のル
ートより、1時間40分ほど短縮できた計算になる。そのかわり、運賃は往復で2000円
ほどアップとなった。飯山金沢間が1時間16分で、かなり効率がいいと感じた。金沢から
の乗客はそれほど多くない。むしろ少ないという印象を受けた。地元の新聞報道では、開
業から3日間に乗車状況は、長野が目標通り7000人だが、飯山は1300人の目標に8
00人とあった。やはり長野市や金沢市といったメインの観光地に比べて、中間駅となる飯
山駅は目標をはるかに下回って厳しいスタートとなったようだ。

 別宅では、屋根に雪が積もっているかと思ったが、すべて雪は落ちていた。庭には1m
を越える残雪があった。聞くところによると、しばらく気温の高い日が続いて、屋根の雪は
すっかり落ちてしまったとのこと。これで、あまりすることもなくなり、予定を1日切り上げて
奈良に帰った。

 まだまだあたり一面銀世界の状況だが、雪解から春の息吹が芽をだしていた。庭には
福寿草の花が咲いていた。また、道端や田んぼの畔にはふきのとうが顔をのぞかせてい
た。
 滞在中2日ほど春の陽気を感じさせる日があった。愛犬ユリを連れ出して、畑や田んぼ
の残雪の上を歩く。雪が締まっていて歩きやすい。このような歩きを地元では凍み渡りと
呼んでいるようだ。

お隣りから凍み大根の炊き合わせをいただく。にしん・ジャガイモ・ぜんまい・ちくわと凍み
大根を炊き合わせたものだ。豆もいれるらしい。自分で作った凍み大根もニシンと一緒に
炊き合わせてみた。大根に味がしみ込んでけっこうおいしかった。

3月22日、馬曲温泉で、お客様感謝デーとして「そばすいとん」が振る舞われた。そばは
やはりソバ打ちした盛りそばが一番かなと思った。

3月23日、予定を1日早めて奈良に帰る。この日、朝にはうっすらと雪が積もっていた。3
日間ほどまた寒の戻りがあるとの天気予報だった。すでに各地では桜の開花宣言がなさ
れている。北信州の桜が満開を迎えるのは1ケ月後だ。



木島庵便り(32) 2015.1.28.〜2.2

 1月28日、村に着く。別宅は屋根まで雪がつながっている。やはり、今年は雪が多い。翌
日は屋根に登って除雪する。玄関先を隣のY・Hさんが除雪機で除雪してくれた。おおいに助
かる。ありがたいものだ。
 庭に積もった雪は屋根から落ちてきたのはすごく堅く、雪用ではなく普通のスコップで除雪し
ていくので、けっこう疲れる。冬のトレーニングと考えればそれほど苦痛でもない。逆に除雪し
た分が目に見えるのでやりがいがある。家の裏側も除雪したが、こちらは屋根と近接した畑
がつながった状態になっている。庇の部分を切り落とすと屋根の雪が重みでどさっと落ちてくる。

 1月31日には中野・飯山地域に大雪警報がでて、翌朝は50センチほどの積雪があった。除
雪をしない家は完全に雪に埋まった状態となっている。このような状態が続くと、やがて家自体
が潰れることになるかもしれない。家を壊すとしても300万円ほどかかるらしいので、そのまま
放置している空家もある。

 滞在中、ほとんど家の中にいたので、一日中ストーブを炊いている状態だった。薪は12月と
1月でほとんどなくなった。

 お隣りのまねをして、凍み大根を作ってみる。大根を茹でて、外につる。春先までつっておい
て、豆やにしんなどと煮るととてもおいしいとのこと。11月につりさげた干し柿を取り込んだ。あ
まくておいしい干し柿になったが、まだ粉はふいていない。

 


木島庵便り(31) 2014.12.22.〜12.26

今年は雪が多い。地元では何度も雪が降ったとのことだった。
別宅は、庭に積もった雪が庇のまで達していた。屋根も雪止めをしている
部分にはかなりの雪
が積もっている。今年は数年ぶりに屋根に登って、この部分の雪を下した。近隣の自治体では
雪下ろし中の事故で2人が亡くなっているので、慎重に足場を固めて作業を進める。近くのY・N
さんが自宅の梯子を貸してくれたので屋根に上りやすくなって助かった。
庭の雪は上の部分は柔らかいので除雪は比較的楽だが、それでも水分をかなりふくんだ雪で
けっこう疲れる。下の方は屋根の下の部分の堅い塊が落ちてきたものらしく、普通のスノース
コップではなかなかくずしにくい。そこで畑仕事に使うスコップで掘り起こして除雪する。雪溶か
し用の池に雪を掘り投げるが、雪の堅い塊はなかなか融けないらしく、翌日になっても池の表
面はもとのままのような状態だ。

滞在中も何度か雪がふった。12月23日朝、20センチ程度の積雪。12月25日朝、数センチ
の積雪。12月26日40センチほどの積雪。

雪は積もったが、道路は除雪されているのでバイクを出して温泉に行ってみる。途中すこしす
べりやすい箇所があったが転倒することもなく温泉へ。温泉からの帰りのほうがやばかった。
温泉には2日入ることができた。この馬曲温泉は「雪景色東日本一」とあるだけあって、高社
山方面の雪景色はなかなかのものだ。

11月に収穫した大根を小屋の前に埋めておいた。雪がたっぷり積もった所をスコップで掘り起
した。これを自宅と東京の長男の所に宅急便で送った。買い物に行くお隣りのY・Hさんの車に
便乗させてもらったので、楽に運べた。お隣りにはいろいろお世話になりっぱなしだ。今回も玄
関先まで除雪機で除雪してくれている。頼んだわけではないのに有り難い話だ。
大根はおでんなどにして食べたがなかなかおいしい。今年はけっこういい大根に育ったようだ。


木島庵便り(31) 2014.11.18.〜11.26

 木島平に着いた日の里山は紅葉の最盛期を少し過ぎた感じだった。唐松が
ダイダイ色に紅葉して見栄えする。里山はうっすらと雪化粧している。昨年に
続いて、柿もたわわに実っている。いよいよ本格的な雪のシーズンを迎えるこ
とになる。

 今回は、東京の長男の家族と自分の妻と次男、それに長野市に別宅のある
長男の妻の父親も来宅することになっている。そのため、準備に電気店でオイ
ルヒーターを買ったり、毛布を干したり、湯たんぽを買ったりと迎える準備に追
われた。ちなみに、オイルヒーターは部屋が広いこともあるが、あまり暖かくな
らなかった。

 きのこ採りのシーズンで、コナラの枯れ木に出るむきだけを採りに出かけた
がすでに遅くて収穫できなかった。
 2日間ほどは干し柿つくりに専念した。隣のYHさんから分けてもらったのと、
昨年取らせてもらった家の柿とを併せて350個ほどの干し柿を作った。1ケ月
ほどで干し柿ができるだろう。

 8月に種を植えた大根は、すごくでっかく育っていた。奈良に帰宅する前日、
すべて堀りだし小屋の前に上敷きをのせ、その上に段ボールを被せた。12月
になるとこの上に雪が積もり、天然冷蔵庫となる。
 9月に植えた野沢菜もそこそこ生育した。収穫して漬物にした。お隣りの醤油
漬けをまねして、醤油・砂糖・酢を適当に混ぜて作ってみたら、意外とおいしく
できて、来宅した家族にも好評だった。

 11月22日夕刻、家族がやってきた。この日は採りたての大根や近所でいた
だいた白菜などを使って鍋を囲む。翌晩はおでん。どちらも十分満足してもらっ
たようで、準備のしがいがあった。今回米粉パンを作ってみたが、これが大好評。
手順通りに作ればちゃんとしたものができる。

 夜10時8分、ガタガタっと揺れる。地震だ。かなり揺れたが家が壊れるほどの
揺れではない。テレビをつけると、長野県北西部の白馬村あたりが震源で、震
度6弱とのこと。木島平村は震度4と出た。震源地は糸魚川静岡構造線上で大
規模地震の可能性が高いとの解説だった。

 23日は、野沢温泉村に出かけて、足湯に漬かるなどのんびりしてすごした。家
族は翌日朝帰っていった。東京方面は、こちらに来た時は渋滞がひどくて7時間
ほどかかったが、帰りはスムーズだったとのこと。

 家族が帰った日、ストーブが燃えなくなって煙が部屋中に充満した。設置してか
ら一度も煤を取り除いてないので、そのせいかと煙突をはずしたらどっと煤が出
てきて散乱した。なんとか煤を全部取り除いて点火してみると、ちゃんと燃え出し
た。


 木島庵便り(30) 2014.10.8.〜10.12

 今回は今年最大級の台風襲来の予報で、日程の変更もありうると思って出かけたが、やはり台風
直撃となった。それで、滞在予定を短縮することになった。

 10月8日、内山の集落にある清水で水を汲んでいたら、洗い物をする人がいた。近寄ってみると、
何やら木の実らしい。「カヤの実ですか? 大きいですね。懐かしい」というと、「よく知ってますね」と
いって、実をわけてくれた。自宅の庭にカヤの木があるとのことで、見にいく。それほど大きな木では
ないが、けっこう実がなるとのことだった。村の天然記念物になっているようだ。

 10月9日、飯山市のホームセンターに行き、ふとんやカバーを、そして電気店で布団クリーナーを
買う。別宅では布団を干す。これらは、東京の長男の家族と奈良の妻・次男を迎える準備だったが、
長男夫妻は二人とも風邪でこちらに来れないとの連絡が入った。

 夕方野菜を収穫に畑に行くと、なにやら黒い動物が逃げていった。これは多分熊だ。畑の柿の木
の下には、実の生った枝が落ちていたので、すでに熊が柿を取りにきていたのは間違いない。報道
によると、今年は熊が里によく下りてきているようで、木島平村でもすでに30頭近く捕獲されたと近
所の人に聞いた。今年は山のどんぐり等の実りがあまりよくないようだ。

 作物は、大根がすでに大きく育っている。家と長男の所に宅急便で送った。里いももけっこう採れた。
梅雨時に草が刈れなかったのでどうかと思っていたが、8月の雨もあり、上出来のたぐいだ。人参は
収穫が遅れたようで、裂けたようなのが半分ぐらいあった。それでも独特の香りがしたのが収穫でき
た。
 こんにゃくも掘ってみたらけっこう大きな芋もあった。一番大きいのは700グラムあった。種イモをい
ただいたY・Nさんにこんにゃくの作り方のメモをいただいて、作ってみた。形はうまく出来なかったが
それなりのものができた。さしみにして食べると歯ごたえがあっておいしかった。手作りの作りたてが
食べられるというのは最高の贅沢かもしれない。

 10月11日、天気もいいので信越トレイルの鍋倉山に登った。紅葉には少し早かったが、ブナ林の
中を落ち葉を踏みしめながらのんびり歩いた。

 10月12日、台風接近の予報で、予定を変更して東京の長男の所に行くことにした。久しぶりに孫
の顔が見られた。1歳半で、何やら片言もしゃべり始めている。1泊して、朝には東京を立ち、午後自
宅に帰る。奈良では風がやや強く吹いているぐらいで、台風の直撃は避けられた。


木島庵便り(29) 2014.9.8.〜9.16

 木島平村では、稲刈りの季節を迎えていた。朝晩も寒いくらいだ。ひんやりした風は確実に秋の
訪れを感じさせる。


 8月中旬に植えた大根は順調に生育している。1月前は双葉の状態だったのが、葉っぱを大きく
広げたくましく育っている。改めて自然の力のすごさを実感する。間引きして、移植した。繊毛の部
分さえ切れていなければ、ちゃんと育つ。移植してすぐはしおれたようになるが、数日したら葉っぱ
が起き上がったようになる。
 間引きした大根葉はおしたしにして食べたが、これは最高においしい。小松菜もけっこう虫に喰
われているが、問題なく育っている。枝豆は、最初に植えたのはだめだったが、2回目に植えたの
は順調に育ち、ちょうど食べごろとなった。奈良の自宅にも持って帰った。
 9月9日に野沢菜の種を植えたが、11日にはちょっぴり芽を出した。数日して間引きする。昨年
はそれほど大きく育たなかったが、今年はどうだろうか。

 この日、地域起こし支援隊のBさん(奈良市出身)が来宅。大学の地域連帯事業が行なわれてい
る糠千地区の取り組みの状況について、話を聞く。一緒に地域をまわり、平沢の集落まで行く。ここ
で平沢氏の館跡について尋ねると、一人の老人が案内してくれた。本山さんだ。草に覆われている
が、大きな石も混ぜっており、確証はないらしいが、館跡の可能性は十分ありそうだ。見学のあと、
作業場に案内され、コーヒーをいただいた。木工や絵などを制作されていて、個展も開かれているよ
うだ。

 この時期、村では各所で祭りが行なわれているのを知った。13日には村内7ケ所で行われている。
この中で、かなり規模の大きい仲町・大町地区の安国神社の祭りを見学することにした。
 ミニ社を載せた山車に子ども神輿が仲町の集落内を練り歩く。大町も同じように集落内を歩いたは
ずだ。この大町の神輿は米俵を載せていた。神社の境内に入ると、山車に乗った天狗が舞をし、本
殿前まで進む。後に広場では、獅子舞が夜遅くまで行なわれた。夜店も出ていたが、見物人は数百
人というところで、ほとんどは地区の人たちという印象を受けた。同じ日に各所で祭りが行なわれて
いるので、他からの見物人がこないのも当然かもしれない。

 9月15日、菅平高原の四阿山に登る。朝6時前に木島平村の別宅からバイクで登山口まで行く。ほ
ぼ2時間ぐらいで到着。当日は曇りですっきりしなかったが、北アルプスの山々などなかなかすばらし
い眺めが楽しめる山だ。下山途中の登山道でカモシカと遭遇する。しばらくこちらをじっと見た後、去っ
行った。


木島庵便り(28) 2014.7.28〜8月21日

  今回は1ケ月近く滞在した。台風の影響で、中央線が南木曽で土石流のため線路の土砂が
流され不通となったため、北陸周りで行った。おかげで、通常より時間がかかり、朝6時台に家
を出て木島平の別宅についたのは午後4時すぎだった。

 部屋の中に入ると、ダイニングはねずみの糞でいっぱいだった。こんなことはこれまでなかっ
たことだ。ねず候は自分の家と心得て、勝手気ままに動き回っているようだ。滞在中、台所で
見つけたが、かなり太っており、栄養状態もいいようだ。ユリはこのネズミを捕まえようと何時間
もじっとして狙っていたが、ついに諦め、それから後は、台所でごとごと音がしても、なんの反応
もせず、太平楽に眠る毎日。天井裏では、何やら走り回る音がする。どうもねずみより大きいハ
クビシンかイタチのような小動物が住みついているらしい。ある朝は、ガスレンジの下から蛇が
のっそりでてきた。

 今回楽しみにしていたのは、渓流釣りだ。栄村の雑魚川がよく釣れるときいていたので、期待
してでかけたが、まったく反応がない。途中であった釣人に聞くと、夕刻がいいらしい。また6月
頃はよく釣れるとのこと。また来年チャレンジしたい。

 今回は畑作業にあけくれる毎日だった。草刈りに、畝作り、堆肥作りと暑い中がんばった。刈
った草は押切りで小さく刻み、油粕・鶏糞・糠に土を混ぜて発酵させ、堆肥とする。また焼いて
草木灰にすると根っこにいい有機肥料となる。
 5月の交通事故のため、梅雨時に来れず草刈りができなかったせいで、じゃがいもとトウモロ
コシはほぼ全滅状態だった。収穫できたじゃがいもも水を含んでぐしゃと潰れる感じで食べられ
るのはほんのわずか。昨年は700個以上とれたのと雲泥の差だ。とまとやトウモロコシに人参
は順調に育っている。不在中隣りのYさんに支柱を立ててもらうようにお願いをしたお蔭だ。
 8月15日に大根の種を植えた。昨年は114本植えたが、今年はその半分の54本収穫できる
計算になる。条播きした畝の分からさらに10本ほどが採れるはずだ。

 8月4日5日と昨年も訪問があった京都のK夫妻が来られた。長岡の花火を見てからこちら方
面に見えたという次第。5日には一緒に高社山に登る。この登山では大失敗をした。スキー場を
登るコースをとることにしたが、草は刈られているものと思い、半袖に半ズボンというイデタチで
出かけた。しかし、スキー場のコースは草が刈られていなかった! イバラなどでいっぱい切り
傷ができた。
 スキーのコースから林に入りしばらく登る。なかなか急な斜面で登るのに苦労する。お二人に
は大変すまないことをした。なんとか平なところにでてしばらくお二人を待っていたとき、突然カ
モシカが飛び出してきた。あの走り方を見てみると、カモシカが鹿の種類ではなく牛の種類だと
いうことがよくわかる。

 毎朝ユリと散歩している時、飯山市の副市長の浦山氏とすれ違うことがある。挨拶をして少し
立ち話をしていると、自宅でイトウという魚を飼っているという話を聞いた。内山の清水を汲みに
いったついでに、そのイトウを見せてもらいにいった。25年も飼っているのがいるとのことで、け
っこう大きいのがいた。北海道の釧路湿原に生息しているという“幻の魚”がこんな所で見られ
るとは! 帰りに胡椒唐辛子で漬けたきゅうりの漬物をいただく。これはすこしぴりぴりしてすご
くおいしい。

 滞在中、すっきり晴れる日がすくなかったが、8月13日は晴れだったので、斑尾高原に行き、
袴岳トレイルを歩いた。ブナの木があちこちに生えていて、なかなかいいトレッキングコースだっ
た。

木島庵便り(27) 2014.6.24.〜6.29

 今回は1ケ月半ぶりの滞在となった。理由は、「よもやまばなし」に書いているように、5月28日、
バイクで帰宅中右折してきたトラックに跳ねられ、約半月間入院していたためである。退院後の経
過は順調だがまだ完治しないまま、畑が心配になり別宅に向かった。
 梅雨時は猛烈に雑草が生える。覚悟はしていたというものの、畑を見て改めてうならされた。畑
は雑草に完全に覆い尽くされていたのだ。これまであまり見られなかった小さい白い花をつける草
花が占領していた。
 草を刈っていくと、じゃがいもやトウモロコシに枝豆が顔を現したが、なんとも弱弱しい。トウモロ
コシなどは隣の畑の青々としたのと比べてみると黄緑色であまりにも貧弱だ。その割にすでに花
粉を付けている。今年の収穫は多分だめかと思う。じゃがいもはなんとかいけそうだ。なす・ピーマ
ン・トマトは隣家のYさんに支柱を立ててもらっていたが、順調に育っている。人参もよく育ち、間引き
した。これは野菜ジュースにしたが、家にも持ち帰った。独特の香りを楽しむ。
 他に里芋・近所からわけてもらったこんにゃく・ごぼうなどは完全に雑草に覆われていたが、なんと
か生き延びている感じ。ごぼうは種を植えなおしたが果たしてどうなるか。枝豆も植えなおしている。
 果樹としてブルーベリーの3年生と1年生を1本ずつ植えたが、3年生の方は早くも実をつけていた。
田んぼだった所にすももの苗木を1本植えたが、これはうまく育つかまだわからない。
 今回はとにかく草刈りに始まり、草刈りに終わった。体が回復していないので、刈った草を押し切
りで小さく切り堆肥を作る作業はできなかった。別宅に着いた時、バイクを出そうとして肩に激痛が走
り、2時間ほどじっとしているような状態だった。次回はかなりできるようになっているかもしれない。
 滞在中、野菜をいろいろいただいた。その中にサラダ感覚で食べるカボチャがある。カタログから取
り寄せられたようで、ボール大の状態のを収穫し食べるのだが、柔らかくあっさりしてなかなかおいし
かった。笹にくるんだ餅もいただいた。農繁期の力のつく郷土食のようだ。


木島庵便り(26) 2014年4月22日〜5月8日
                     

                                     
  花の饗宴
 今回は半月以上の滞在となった。木島平村に着いて、まず目に飛び込んできたのは満開の桜
だった。北信州の春の訪れは遅い。奈良の満開から半月以上も遅れている。これで、2度も桜の
満開を楽しむことができた。
 桜に続いて、次々とまるで選手交代するようにいろんな花が咲き誇った。果樹でいえば、杏・桃
・梨・李、草花では水仙・芝桜など、花々の饗宴を堪能することができた。ベストシーズンに滞在し
たことになる。


 野草・山菜を味わう
 食べられる野草や山菜も一斉に地上に顔を出し始めた。ウドは小さいのが2本ぐらい生えている
と思っていたら、一週間もしない内に数十本が生え、どんどん伸びた。さすが、ウドの大木といわれ
るだけある。これは三杯酢にして食べた。独特の香りがした。ノカンゾウは道端などにいっぱい生え
ているが、地元では食べないという。これは酢味噌和えで食べたが、くせがなくおいしいと思うのだ
が、地元でたべられないのは不思議だ。聞くところによると、昔は牛に与えると喜んで食べたいとい
う。
 近くに畑にタラの芽が植えられているが、自由に採っていいと聞いたので、これはテンプラにして
食べた。
イタドリを炒める一品を作ってみたが、これはかなり酸っぱくて今ひとつだった。

 野菜の植え付け
 今回、畑作業にかなり専念した。まず、じゃがいも。これはきたあかりと男爵の2種類を植えた。男
爵は昨年収穫したのを一旦植えたが、近所の方から、収穫があまり良くないと聞いて、改めて種イモ
を買い、植え直すことにした。いくつかは去年収穫したのを植えて、収穫の時比較してみることにした。
昨年は男爵100個ほど植えて700個以上収穫して処分に困るほどだったので、今年は70個程度に
抑えて植えた。
 畑には他に、小松菜・枝豆・里芋・トウモロコシ・人参・牛蒡・こんにゃく・カボチャを植えた。こんにゃく
は近所の方からいただいたものだ。昨年は、人参の芽が出なくて、植え直したが、毎日潅水したので
芽がでてきた。小松菜は数日で芽を出した。
 果樹を植えてみようと、ブルーベリーの苗木2本とすももの苗木1本を買い、畑の隅に植えてみた。3
年ほどで実がなるだろうか。
 飯山市に住んでいた時に植えたアスパラ5本をこちらに持ってきて植えているが、昨年は少し出たの
はあったが、虫に食われたりして、太くそだったのはなかった。今年は太いのは殆どないが、それなり
に伸びてきて、ほんの少し食べることができた。このアスパラは無農薬で育てているもので、こんなの
は全国どこにいっても味わえないだろう。商品化されているアスパラのほとんどは農薬が使われている。

 長男一家の訪れ
 5月の連休中、東京在住の長男一家がやってきた。長男とその妻に初孫の三人だ。ちょうど、飯山市
の菜の花まつりの期間にあたり、さっそく菜の花公園に見にいった。まつり前日ということもあったか、
意外と人も少なくほぼ満開の菜の花を楽しんだ。滞在3日目には、北竜湖でボートに乗ったり、小菅神
社の杉並木や映画の撮影でつくられた阿弥陀堂や福島の棚田を見てまわった。初孫のAちゃんが飼い
犬のユリに咬まれて中野市の病院に連れていくというハプニングはあったが、けっこう楽しんでもらえた
のではないかと思う。
 これから、孫が木島平村の自然に触れるのを見るのが楽しみだ。


 薪造り

 冬場の薪をどうするか考えていたところ、近くの耕作放棄された畑に雑木が生えているのを切ったらど
うかと近所の人にいわれて持ち主に頼んでもらったら、自由に切っていいとのことでチェーンソーで切り
倒した。ところが数本切ったところで動かなくなった。そこで近くの森林組合で仕事をしているSさんに見
てもらって、目立てをしてもらった。それからはよく動くようになって10本以上伐採した。これを一輪車で
運び、斧で割り薪にした。蔵の前に積むとけっこうの量の薪が出来たことがわかる。ホームセンターで
売っている薪は一束500円ほどしている。けっこう高いのだ。冬場のストーブは寝ている時間を除いて、
ほぼ一日中炊いているので、相当の薪が必要で、これは大いに助かる。


 サシバ
 この時期、南方からやってくる猛禽類のサシバは近くの雑木林で巣作りをする。時々空中を舞っている
のを目にする。あるとき、サシバより一回り大きいトンビを追いかけているのを見た。おそらくトンビがサシ
バの巣の近くを飛んだので、追い払おうとして飛びかかっていったのではないかと思う。何度もしつこく攻
撃して、ついに追い払った。防衛本能のすごさを思いしらされた。
 
   


木島庵便り(25) 2014.3.10.〜3.14
  

 2ケ月ぶりの別宅
 2月にネパールのめだかスクールを訪問したこともあって、なかなか日にちがとれず、2ケ月
ぶりに木島平村を訪れた。
 名古屋駅では、「中津川駅で架線凍結のため、列車が遅れる」とのアナウンスがあり、8時
発の特急しなのが8分遅れで発車した。長野駅では到着が18分遅れた。
 列車が木曽路に入ると雪の世界。飯山駅では、雪が本降りの状態であった。別宅に着くと、
屋根の雪もしっかり積もっていた。今年は雪が少ないと思っていたら、ネパールに行っていた
2月中旬、長野でも軽井沢の方面で相当の雪で大変な被害が出たことをしった。この時の雪
はいったん溶けて、屋根や庭に積もった雪は数日前からのものだとのこと。


 テレビが映らない
 3月11日は快晴で、北信五岳の山々がくっきり見えた。テレビをつけようとしたら映らず、
「アンテナを調整してください」という表示が出た。蔵の上にセットされているアンテナもチェック
したが映らない。どこかで線が切れたようだ。電気店に電話して見にきてもらうように頼んだが、
業者が忙しくていけないとのこと。4月の消費税増税を見越して、値上がり前のかけこみ需
要の影響と思われる。しばらくはラジオでがまんすることにする。


 引き戸が壊れる
 今度はバイクを家の中に入れようとして、エンジンをかけた状態で引き戸にぶつかり、ガラス
が割れた。よく見るとアルミの戸が少し曲がって鍵がさせない状態になった。業者にきてもらい、
結局特注で新しい引き戸を入れてもらうことになった。何でも、横着をしてはいけないと反省した。
 3月12日、ユリを連れて、久しぶりに近所をスノーシューで歩いた。
 3月14日に奈良に帰ったが、この日は屋根の雪もほとんど融けた。これからは、どんどん融
けていくことだろう。


木島庵便り(24) 2014.1.27.〜1.31

 少ない積雪
 長期気象予報によれば、今年は積雪が多いとのことだったので、覚悟していたが、別宅に
着いてみると、雪はそれほど積もってはいなかった。屋根の雪も、除雪する必要もなかった。
玄関の上部は雪止めがつけられているので、それなりに積もっている。
 屋根に登って除雪しようとしたが、雪が積もっていない部分があり、すべりやすい状態にな
っているので、危険だと判断し、やらないことにした。結局、除雪は、庭に積もったのをやるだ
けだった。

 飯山市柄山へ
 冬場になると、お隣りのY・Hさんもすることがなく、車でドライブすることがちょこちょこあるよ
うだ。誘われて、買い物のついでに、飯山市の元借りていた家のある方面に行くことになった。
 雪は少ないとはいえ、同じ飯山市でもみゆきロードに入ると、とたんに雪相が変わる。道路
沿いの雪は木島平村の2倍以上ある。途中、土倉のO・Mさん宅に寄る。以前はよく訪問して
話をしたものだ。今回も相変わらずまるで鉄砲玉のようにしゃべる。そばをごちそうになり、失
礼する。
 柄山では、借りていた家も屋根の雪は少なかった。それでも、家の手前の道路沿いの雪は
かなりのものだ
った。

 志賀高原へ
 別の日、今度は志賀高原に行こうと誘われた。天気は快晴。狙いは横手山からアルプスの
山々を眺望することだったが、なんと通行留めで、目的の所まで行けないことがわかった。そ
れでも、スキー場からの眺めはなかなかのものだった。
 帰り道、山内町の地獄谷野猿公苑に行こうということになった。以前から一度はいってみた
いと思っていた所だ。猿が温泉に入りにくるということで、よく知られている。駐車場から歩い
て約30分で公苑に着く。途中ですれ違った観光客の多くは外人だ。
 公苑に着くと、あちこちに猿がいっぱいいる。餌付けされていて、麦のような餌がまかれた
所で猿が餌を食べている。温泉の中にも餌がまかれ、猿は手探りで餌を取り食べている。
これは、よく写真で見る温泉に浸かる風景とはまた違っていた。


木島庵便り(23) 2013.12.18.〜12.24

 降り続いた雪
 12月18日、木曽谷は少し雪が積もっていた。飯山線の替佐駅あたりから雪景色。木島平では、午後雪混じりの雪が
降った。別宅では思ったほどの雪は積もっていなかった。24日までの滞在中、20日、21日、22日、24日と断続的に
雪が降った。21日には大雪注意報が出たが、北部はそれほどの雪にはならなかったようだ。雪の本番は1月になる。
 滞在中、庭と家の横の雪を除雪する。

 干し柿
 11月に干し柿づくりに精を出したが、うまく出来上がっていた。食べるとかなり甘い。小さい頃はおやつがなくて、まだ
熟していないようなのまで食べた記憶が甦る。11月に収穫した大根とともに、自宅に送るとともに長男や知り合いの所
にも少しおすそ分けした。

 馬曲温泉のもちつき
 23日の午前11時から馬曲温泉でもちつきのイベントが行なわれた。東京から来た若者や馬曲の集落の人らが参加。
若者らの餅つきはあまり力が入っていない。「手で搗くんじゃない、腰で搗くんだ」などと声を掛けていると、自分の番がま
わってきたので、「昔とった杵柄」よろしく搗いていると、「いよープロ、さすが」なんてひやかされて、まんだらでもなかった。
こっちは除雪と薪割りで鍛えているんだとはいわなかったがーーーー。
 搗きたてのあんころ餅ときな粉餅はとてもおいしかった。

 広間にテーブル
 10畳の畳の部屋を床張りに替えたが、ここにネットで注文したテーブルと椅子が届いた。建具も壁紙を貼ってもらい、
部屋の雰囲気もずいぶん変わった。この機会に2つの部屋の電灯をLEDに替えた。

 薪ストーブ
 昨年、ダイニングに薪ストーブを設置したが、調子よく使っている。あの自然な暖かみがなんともいえない。ただ、薪の
消費量が馬鹿にならない。土間に積んだ薪が今回の滞在でほとんど使ってしまった。杉などの人工林は火持ちがそれほ
どよくなくすぐ燃えてしまう。小屋には前の持ち主が作っていた薪があるので、今年の冬はいいとして、薪をどう確保するか
考えなければならない。

 こんにゃく
 近所のY・Nさんから作りたてのこんにゃくとこんにゃく芋をいただく。来年こんにゃくを植えてみたいといっていたら、届けて
くれたのだ。芋の方は作り方のメモまで入っていた。さっそく出来立てのこんにゃくを食べてみた。つるりとした感触はなんと
もいえない。昔、母親が作ってくれたこんにゃくの味を思い出した。

 バイクがパンク!!
 この岳北地方では毎月第3金曜日の夕刻、脱原発集会が行なわれていて、春に一度だけ参加したことがある。今回の滞
在中には参加可能なので、Fさんに問い合わせてもると、飯山駅前に会場が変わったとのこと。
 集会は10数名の参加で、冒頭に歌を歌うことになっているらしいが誰も歌おうとしないので、自分が作った「脱原発ソング」
を歌うことになった。その後、ひとり一人スピーチするのだが、どんどん冷えてきて、動かないものだから寒さがこたえる。
 集会が終わり、木島平の別宅に帰ろうとバイクを走らせているうちに、後ろのタイヤががくんがくんする。見るとパンクだ。
自転車屋に行くと、置いていってくれという。暗くてよく見えないんだとのこと。木島平村まで帰るのでなんとか修理してほしい
と頼むと、渋々やってくれた。タイヤをみると相当擦れている。タイヤも替えて何とか無事帰宅。とにかくこのバイクは唯一の
足である。空気圧も少なかったようだし、これからはもっと大事にしなければと反省し次第。


木島庵便り(22) 2013.11.5.〜11.12
 
 紅葉真っ盛り
 今回は、里山の紅葉が最盛期を迎える時期に滞在することになった。村の周りの紅葉を眺めていると、別に遠くに出かけて
いかなくても、充分楽しめる気分になった。特に、馬曲温泉の露天風呂に入って眺めた紅葉は最高だった。

 きのこ狩り
 きのこが採れたと聞いて、近くの雑木林をめざしてきのこ狩りに出かけた。きのこはナラ枯れの木にいっぱい生えていた。
何本かの木から採るといっぱいになった。あまりに簡単に採れたので、意欲がなくなり引き上げた。日を置いてもう一度きの
こ狩りに出かけた。今度は、棒に鎌を括り付けてそぎ落とす作戦で、上の方のきのこを採ることにした。この作戦は成功して
すぐいっぱい採れた。この方法は、地元のきのこ名人に採ったきのこを鑑定してもらった際に教えてもらったものだ。

 
 干し柿作り
 今年は柿の豊作の年のようだ。どの柿の木も実をいっぱいつけている。そこで、干し柿を作ることにした。柿を収穫しない
家を教えてもらい、採ることを了解してもらった。平柿を隣からはさみを借りて、手の届かないのを採る。目いっぱい収穫
した。
 皮むきが一番手間だが、2日間かけて皮むきをした。土蔵の前に吊るして、数を数えてみると、360個あった。さて、うまく
干し柿になってくれるかどうか。次回のお楽しみ。

 薪造り
 昨年、薪ストーブを設置してもらったが、今回大広間(110畳)の部屋を床張りしてもらっているところで、廃材が出ている
のを薪にした。チエーンソーを使い、斧で割る。けっこう薪が出来たが、杉などの人工林はすぐ燃えてしまう。小屋には以前
の廃材があるので、少なくとも今年の冬は問題ない。栗の木を薪にしたものも用意している。
 近くの杉の木の枝が落ちたのを拾ってきた。これは最初の炊きつけに丁度いい。

 「断捨離」
 今回、便利屋さんに来てもらって、家の中のいらないものを捨てることにした。家具・食器・布団・衣類がその主なものだ。
食器は使えそうなものを段ボール一箱に詰めた。家具類も一部を残して引き取ってもらった。驚いたのは布団だ。4箇所
にしまい込まれた布団の量のなんと多いこと。衣類やらといっしょに寒川エコパークという行政の広域処理施設に運んでも
らう。家具は中野市の処理業者の所に運ばれた。金属類は便利屋の置き場に運ばれた。
 こうして、家の中はすっきりした。これだけ処分すれば、立派な「断捨離」ということになるだろうが、未練なく捨てられたの
はもともと自分のものではなく、愛着というものがまるでなかったことによるものだろう。
 普通の業者に頼めばこの片づけだけで30〜40万円はするという。親しくなった便利屋さんのおかげで半額ぐらいの支
払いにしてくれた。

 初雪
 奈良に帰った12日の朝、数センチの積雪があった。前日の夕方には雨が雪に変っていたので、積もるかもしれないと
思っていたら、案の定積もった。里山は紅葉と雪のコントラストが見られ、いい感じだった。この雪も午後にはほとんど融
けた。
 今回は山里の生活を堪能した日々だった。さて、12月に訪れる時はどれほどの積雪になっていることだろうか。


木島庵便り(21) 2013.10.7.〜10.15

 大根の生育
 8月中旬の種を植えた大根は順調に生育し、すでにスーパーに出ているのと同じくらいに大きくなったのもある。今、
葉っぱをさかんに伸ばしているので、11月には大きな大根になっているはずだ。それなりに生育した大根を自宅と長男
の所、それに以前出来たら送ると約束していた大阪九条の喫茶店に宅急便で送った。

 キノコ狩り
 テレビを観ていると、キノコ狩りの真っ最中だとあったので、近くの山に行ってみた。曲馬温泉の向かいの山を谷沿いに
登っていくと、平坦な所に出た。ススキが生茂っている。かつての山田の跡地だ。先人は大変な苦労をしてこの水田を開墾
したことだろうが、今は虚しく廃田の姿をさらしている。
 人工林地帯を登り、広葉樹林帯に入る。急な斜面を苦労して登る。山栗を拾ったりしたが、きのこの類はまったく見あた
らない。かろうじて、もう朽ちようとしているのを2本みつけたぐらい。やはり地元のくわしい人に教えてもらわないと、いきな
り不案内な者が行っても徒労に終わるということか。三角点を確認して下山したが、急斜面の下りはかなりきつく右足を少
し痛める。

 出会い
 今回、新しい出会いがあった。家の大広間を床張りに変えようと業者に見積もりをしてもらうことにした。ついでに、家の
中の不用品をこの際かたずけようと業者に電話した。若い業者がやってきて見てもらったが、聞くといろんな仕事を経験し
てこの村で今の仕事を始めたとのこと。村の為になればと始めたようだが、この地への愛着心は人一倍強いようだ。じっ
くり話し、お互い意を通じることができた。このような青年が地域を支えていくのだなと思った。仕事抜きでもつきあってい
けそうだ。
 馬曲温泉の露天風呂に入っていた時、一人の老人が入ってきて話しかけてきた。聞けば豊野のリンゴ農家だった。退
職して、父親の残したリンゴ農園を継いでいるという。切ってしまおうかと思ったが、せっかく親父が育ててきたものだし、
リンゴの木のオーナーがおいしいといってくれるので、続けているという。何事にも続いているということは、そこに込めら
れた思いがある、この事を実感させられた。一度機会があればこのリンゴ園をを訪れてみようかと思う。

 サシバの親子
 早朝の愛犬ユリとの散歩の途中、三羽のサシバが空を舞っているのを見かけた。三羽ということは、間違いなく親子だろ
う。近くの林に巣作りをしていることは分かっている。無事子育てができているのだろう。餌のとりかたを教えているのか、
それとも飛び方を教えているのか。いずれにしても、この若鳥とともにまもなく南の方へ帰っていく日も近いことだろう。どの
ように仲間の鳥に合図を送るのかは知らないが、一斉に渡っていくのが見られるらしい。

 中央アルプス縦走
 滞在中の連休に中央アルプスの木曽駒ヶ岳から空木岳まで縦走した。最初は10月8日からの予定だったが、天候の
状態から変更し、12日からとなり連休中の山行となった。そのため、紅葉で有名な千畳敷カールは大変な行楽客で、ロ
ープエーは2時間待ちの状態。紅葉のピークはすでに過ぎていた。
 13日14日は快晴。御嶽のどっしりした雄大な眺めや山々の景色を楽しみながら縦走した。


木島庵便り(20) 2013.9.9.〜9.14

 
秋の気配
村ではまだ蝉が元気に鳴いている。残暑も厳しい。でも、畑ではコオロギがよく鳴いている。野道には
コスモスの花が咲いていて、秋の気配が感じられる。稲刈りも始まっている。

大根移植
滞在中の3日間、大根の移植作業をした。8月に種を蒔いたのが10センチほどに育っている。これを3ケ所に移植した。
根のひげの部分を切らなければ十分育つ。数えてみると、112本植えたことになる。これに条植えした分を合わせると
130本ほどになるはずだ。間引きした大根菜はおしたしにして食べた。苦味がなくて本当においしい。千石のTさんにも
おすそ分けした。
8月に種を蒔いた野沢菜も順調に育っている。

今回は、ネパールからめだかスクールの校長のウッタム君が来日するので、6日間の短い滞在となった。


木島庵便り(20) 2013.8.5.〜8・22

野菜の収穫
今年はジャガイモがいっぱい採れた。100個植えて、1個の種イモから5個から10数個採れたので、
700個以上は収穫できたはずだ。しかも粒が大きい。自宅や長男宅に送ったのやら自宅に来たメン
バーらに持って帰ってもらったりしたが、まだ数百個はある。
かぼちゃもかなり大きく育ったのも含めてよく出来た。家の送ったのを食べてみるとほくほくしておいし
かった。枝豆も茎の生育は良くないが、けっこう実が付いていて、茹でて食べるとおいしかった。
問題はトウモロコシだ。畑に行くとトウモロコシが倒れている。よく見ると実がかじられている。穂先の
部分もかじられたようになっている。近所の人に聞くと、犯人はハクビシンだという。ネットを乗り越え
て侵入したのだ。穂先は鳥にやられたようだ。昨年はやれれなかったので安心していたが、見事に
やられてしまった。おかげで、まともに食べられたのは数本だった。近所のある家では庭先に植えて
いたトウモロコシがすっかりやられたようだ。


高温注意情報
飯山駅に着いた所、かなり暑い。全国で高温状態が続き、熱中症になった人が今年はかなり出てい
るが、長野とて例外ではない。畑で日中に農作業をしているとのぼせてくる。
別宅にエアコンはないが、なんとかがまんできる。そのかわり、朝晩は寒いくらいの気温になる。


京都からの来訪者
今回思わぬ形である夫婦の訪問を受けた。京都城陽市のKさん夫婦だ。聞けば、このホームページを
以前から見ていて、今回訪問に来たとのこと。ああ、自分のホームページを見ている人がいるのだ
と改めて実感。考えてみれば、10軒ほどしかない集落だから、尋ねようと思えばすぐわかるという
もの。
お二人は7月20日から各地を巡り、この飯山地方も田舎暮らしできる家はないかと探しているとい
う。なかなか意にかなう家は見つからないようだ。訪問を受けた8月11日はちょうど木島平村の祭
りの日で、いっしょに見に行った。夜はこの別宅に泊って翌日帰られた。
今回、もう一組の来客があった。20年来の知人である京都のk・S氏と彼が代表をしている山の会
のメンバー2人が苗場山に登るためにやってきたのだ。8月15日長野駅からレンタカーでやってき
て、いっしょにかやの平にいった。途中の林道脇のブナに毒キノコのツキヨダケがあったので、説
明しようと木に登って採って降りようとした時に落ちて強く体を打ってしまった。今も痛みが残ってい
る。
かやの平から栄村に抜けて屋敷温泉秀秀清館に宿泊し、翌朝から苗場山にのぼる。苗場山は標
高2000m少しの山でそれほど高くないが、池塘の風景はなかなかすばらしいものがある。夜はA
コープで買い込んだ食料で、K・S氏こだわりのカレーを食べながらの宴会。いろいろ言うだけあって、
彼特製のカレーはなかなかおいしかった。もっともまともに造れるのはカレーぐらのもののようだ。


鳥海山に登る
今回の滞在中に、山形県の鳥海山に登ることにした。問題は愛犬ユリだ。以前からお願いしていた
千石のTさんに3日間預かってもらうことにした。7月に近所のYさん宅に預かってもらって問題なか
ったようなので、まず大丈夫だとは思ったが、なにしろ今回は3日間で少し不安もあった。
8月7日、酒田駅近くのホテルに泊まる。翌朝バスで鉾立へ。ここから日帰りで鳥海山に登る。夏山
シーズンで登る人もけっこう多い。山頂付近はガレ場でなかなか登りにくかった。さすが火山噴火の
荒々しい姿を彷彿とさせる山だ。鳥海山という山のイメージからなんとなくなだらかな女性的な山か
なといった印象を持っていたが、山は登ってみなかればわからないものだと改めて認識した。ちなみ
に鳥海山の名前の由来はいくつかあるようだ。
鉾立山荘に泊った翌日木島平に帰ったが、この日の秋田地域は暴風雨で、鳥海山付近も相当の風
雨で、この日登ってきた人は登山を諦めて帰っていった。1日違いで、ラッキーな登山となった。別宅
に戻ってユリを引き取りにいくと、問題がなかったとのことだった。


ユリの脱走
登山中おとなしくしていたユリだったが、ある日脱走した。畑に大根の種を植えようと作業していた最
中の事だった。ブヨがまとわりつくので、蚊取り線香を取りに家に戻ったところ、ユリがいない。よく見
ると、網戸の網を破って飛び出したのがわかった。それまで何度も何度もこのあたりで出ようと格闘
していたのを見ていたので、これは力ずくでやれば破れると思ったのだろう。
すぐにバイクに乗って捜しに行くと、近所でうろついているのを見つけた。今回はちゃんとはっきりわ
かる名札を付けているので、もしものことがあっても知らせはあるだろうが、今回は発情期に入って
いたと思うので、この場合のもしもの方が心配だった。とまれ、ユリは「知能犯」なので、これからも
脱出劇があることだろう。今回は2回も留守にした主人への腹いせの意味があったかもしれないが、
これは本人に聞いてみない
とわからない。


木島庵便り(19) 2013.7.8〜15


 
雑草と虫たちの楽園と化した畑
 今回、奈良での用事が重なり、別宅には前回から約1ケ月後の訪れとなった。案の定、畑は雑草が思いっ
きり生えている。虫たちもあちこち飛び回っている。まさに雑草と虫の楽園という状態だ。作物はどれもそれな
りの生育をしている。ジャガイモも葉っぱが食べられているが問題がないようだ。人参だけは結局芽が出ず、
播きなおした。小松菜がすごく良く育っている。草木灰が利いているようだ。これは毎日おしたしにして食べた。

 連日の猛暑
 7月8日に木島平村に来たが、すごく暑い日が5日間ほど続いた。熱中症にならないよう、畑仕事もほどほ
どにする。日中は猛暑だが、ここは標高500m台で、朝晩は寒いぐらいだ。

 蝶ケ岳・常念岳登山
 滞在中に北アルプスの山に登ることにした。安曇野市在住の知人Sさんにお願いをして登山口までの送り迎
えを頼む。愛犬ユリはお隣りのYさんに御世話になる。11日12日と蝶ケ岳・常念岳に登ったが、天気予報は
晴れだったが、山は槍穂高連峰の稜線が厚い雲に覆われていて、槍の穂先が時たまみえる程度だった。


木島庵便り(18) 2013.6.4〜11

 この時期、庭や道端のいたるところでマーガレットが咲き乱れている。近所のT
さん宅のバラが真っ赤な花を見事に咲かせていた。中野市でバラまつりが行なわ
れていたので、6月10日、見にいく。850種2500株というバラは見応えがある。
少し最盛期が過ぎていたが、充分鑑賞できた。ぼたんもこの時期に咲く。
 田んぼではほとんどの所で田植えが終わっている。蛙の大合唱もなくなり、よく
見ると田んぼの中でおたまじゃくしが動いている。
 畑では、5月にはまだほとんど芽がでていなかったジャガイモがいきおいよく成
長して、花が咲きだしたのが数本ある。トウモロコシも数センチ伸びている。ナス
やカボチャも順調に見える。しかし、ニンジンや牛蒡はほとんど芽を出していなか
った。梅雨といいながらほとんど雨が降らなかったことがひびいているようだ。ここ
長野では雨が降らないので田んぼにひび割れができている地域もでているようだ。
特産のりんごも開花期に遅霜などにやられて実付きが悪く35億円以上の農作物
被害がでていると報道されている。
 ニンジンは水をやったら少し芽をだした。牛蒡は一部に芽が出た状態。飯山から
移植してきたアスパラは細いのが弱弱しく伸びている。まだまだ根付きがしっかりし
てないせいかもしれない。これも乾燥には弱いとのことなので、水不足のせいかも
しれない。小松菜は青々しく育ち、ほとんど毎日間引きしておしたしにして食べる。
 今回畑作業としては、主に草刈りだったが、刈った草を押し切りで切り、ぬかや油
粕と混ぜて堆肥つくりを行なった。草も全部きれいに刈ることはしない。もし刈ってし
まうと虫たちが野菜を食べてしまうからだ。ジャガイモの葉っぱなどにバッタがいっ
ぱいついて葉っぱを食べているが、ジャガイモに生命力があれば問題ない。
 5月の飯山市での脱原発集会に参加して知り合いになったFさん宅を訪問。同じ
移住者の方3人も来られた。ジャズを演奏したり、縄文柴犬に興味をもっている人
となかなかユニークな人が多そうだ。これからの交流を楽しみにしたい。Fさんから
木島平村の農村文明塾の取り組みで、内山という和紙の里で雪中酒を掘り出す
イベントがあると聞き、見学することにした。3月に埋めた酒をスコップと重機を使
って掘り出す。この酒は格別おいしいらしいが、残念ながら下戸の自分にはその味
がいかほどのものかわからない。とまれ、こうしたイベントは地域起こしの面で興味
深い。地元の人たちが生き生きと参加しているのがいい。このイベントに参加した
Fさんが小宅を訪問した。有機農業や地域の情報などについて話す。
 6月9日、野沢温泉村のつつじ祭りに参加した。山全体につつじが咲いている。こ
こでもそうだが、春蝉がかしましく鳴いている。登った所で、地元の中学校の吹奏楽
部の生徒による演奏会があった。
 サシバは時々上空を舞っている。なんとか撮影しようと粘ってみたが、低空を飛ぶ
わけではないし、動いているのでうまくとれないが、ズームがきくカメラでなんとか1
枚撮影できた。もう抱卵の時期だろうか、それとも雛がが産まれているのだろうか。
 夜、家の裏の池で蛙が鳴いているのを聞きながら、眠りにつく。
 

 


木島庵便り(17) 2013.5.13〜18


 
しばらく気温の変動が激しい日が続いた。今回、4月に植えたジャガイモが遅霜にやられてないかと心配しながら村に着いた。
何と、1週間ほど前には信越トレイルの鍋倉山に20センチの積雪があったとか。しかし、滞在中は真夏並みの暑さ。畑を見ると、ジ

ヤガイモの芽が出ていない。出ているのは数本だけ。芽がでていないのを少し掘ってみると土の中で少し芽を出している。やはり寒さ
に反応して芽を出さなかったようだ。滞在中暖かい日が続いて、かなりのジャガイモが芽を出し始めた。これで一安心。
  畑にいろんな野菜を植える。とうもろこし・かぼちゃ・なす・ししとう・里芋・小松菜・枝豆・牛蒡・人参といった野菜の種や苗だ。かぼ
ちゃは種で植えたが1つは苗を買ってきた。なすも接ぎ木のを2本植えたが、近所の方から1センチほどの小さい苗をいただいたので、
5本ほど植えたが、果たして無事育つかどうか。人参は最近野菜ジュースにして飲んでいるので、たくさん収穫を期待している。結局、
3日間は畑仕事に没頭した。
 渡り鳥のサシバは特徴のある鳴き声を出す。畑仕事の合間にその鳴き声を聞く。空を見上げると、トンビとサシバが舞っている。体
が少し小さいのがサシバだ。トンビはゆっくり輪を描くように舞うが、サシバはパタパタと羽ばたきしてちょっと舞うとすぐどこかに止まる
ような感じで、地上の獲物を探している。近くの林には2箇所巣を造っているようだ。
 田植えの時期が近い。田んぼには水が張られている。しかしすぐに田植えが始まるわけではない。雪融け水は水温が低いので、温
まるまで待つ必要がある。水が張られるとすぐ田んぼにやってくるのが蛙だ。オスとメスが田んぼで野合し愛の交歓をする。この時大
合唱が始まる。かつて、こんな川柳を作ったことがある。「田植えだと告げる蛙のシンフォニー」 夜中大音響で鳴く蛙たちの命の営み
は野外コンサートにも聞こえる。
 17日晴れの予報で、思い立って長野市の妙徳山に登った。須坂市との境にある標高1200mほどの山だ。山の中腹からは北アル
プスの山々が眺められる。
 この日の夕刻から地元飯山市のぶらり広場という所で原発ゼロの集会があるという案内ポスターを見て参加することにした。10数
名のこじんまりした集会だが、何人かの人が思いを語った。自分も奈良のデモを紹介しながら、脱原発ソングを披露した。これが意外
とうけて、集会の最後にみんなで歌った。この集会で飯山市に住むFさんと知り合いになり、少し話す。千葉から移住されていて、移住
者との交流もされているとのこと。これからまた交流の場が広がることを期待したい。
 畑ではアスパラの出荷が最盛期を迎えている。朝晩2回収穫するようだ。暖かくなるとそれだけ成長が早い。自分の畑のアスパラは、
最初に芽がでたのは霜にやられてしまったようだ。伸びているのは細長いのばかり。去年移植したばかりなので、根が張るのに時間
がかかっているのかもしれない。今年はどこの畑もよくでているように見受けられる。茎枯れ病も一段落したのだろうか。


木島庵便り(16) 2013.4.15〜19

   
 北信州もようやく春本番を迎えた。村は暖かい日が続いて、一挙に桜が満開になった。けやき公園では
みごとな満開の桜の饗宴を楽しむ。こぶしの白い花も緑に映える。杏の開花は少し遅れるようだが、急に
咲きだした。畑では、この陽気に誘われたのかアスパラが芽を出している。昨年秋、飯山で植えていたの
を5本移してきたものだ。しっかり根がついたようだ。ウドも芽を出している。少し茶色っぽくなっているのは
霜にやられたせいだ。
 この滞在中、ジャガイモの種イモを植える。約100個ほど植えた。少し植え付けが早いが、うまく日程が
とれなかった。もし、芽が出て遅霜にやれれると葉っぱが黒くなって枯れてしまう。この滞在中、この春最高
気温の日があったかと思えば、その翌日は10度の急激に下がるという変化の激しい気候となった。なんと
か霜だけはきませんようにと祈るばかりだ。
 サシバが渡ってきているか、空を眺めているとそれらしい鳴き声。自分の電子辞書には鳥の鳴き声が収
録されているが、ピ、ピ〜という鳴き声は確かにサシバだ。
 今回は、2日間に渡ってジャガイモの植え付け作業に専念した。作業が終わり、近くの馬曲温泉に入る。
帰ってから、食事。ビールを飲んでいい気分になり、テレビを観る。そのうち昼の疲れか眠りに入る。なんとも
心地よい眠りか。隣ではユリが太平楽に寝ている。しかし、やはり例のねずみが台所に出てきているかして、
夜中にむっくり起き出すと、何時間もじっと狙っている。しかし、ねずみも容易には姿を現さないので捕まえる
ことはできないようだ。


木島庵便り(15) 2013.3.21〜25

   
 北信州の春の訪れは遅い。東京や九州では桜満開の便りが届いた3月20日過ぎ、ここ木島平村の桜のつぼみは
まだ堅いままだ。別宅では、予想以上に雪融けが進んでいた。しばらく暖かい日が続いて急に融けたとのことだった。
庭には少し残雪があった。昨年度の大雪との違いを実感する。庭先に福寿草の花が咲いている。春の訪れを告げる
花だ。隣の原大沢の集落にはこの花の大群落地があるが、まだ残雪に覆われている。
 朝晩はかなり冷え込むが、日中はかなり暖かくなり、愛犬ユリと家の近くを歩く。いい気持ちになり、道端で横になる。
千曲川沿いの盆地や山々を眺めながら、ゆったりとした時間が流れる。
 朝夕のユリの散歩の途中に、道端でノカンゾウを見つけ少し摘み取る。これは食べられる野草で、くせがなくてけっ
こうおいしいが、地元の人は食べないという。ふきのとうも顔を出している。これもいくらか摘み取って酢味噌和えにし
て食べる。意外と苦味が少なかった。
 空には猛禽類が悠然と舞っている。集落の近くにサシバの巣があると聞いていたので、もしかしたらサシバかと思っ
近所のTさんにサシバの写真を撮りによく来るという人を紹介してもらい、訪問する。木島平スキー場のあるペンション
はまゆうの主人がその人で、サシバの特徴について教えてもらう。サシバは渡り鳥で、口ばしに特徴があり、トンビよ
り少し小さいようだ。自分が見たのはトンビだった。サシバはまもなく南方から渡ってくるという。
 ペンションからの帰り、案内板で見つけたペンション紙風船に立ち寄る。奈良出身のご夫婦が経営されている。知り
合いから知らされていたので、一度は訪れてみたいと思っていたが、ちょうどいい機会で奥さんと少し話をする。またゆ
っくり訪れてみたいと思う。
 近所を散歩中、墓の所で栗の木が切られているのを見つけた。虫が喰って枯れたために切り落とされたようだ。持ち
主の方に譲ってもらえないかとお願いしてみたら、いいですよとのことで、家まで運ぶことにした。ここに通りがかった近
所のY・Nさんが、軽四で運んであげようと、親切な申し出。瞬く間に庭先に運ばれた。この栗の木はストーブの貴重な薪に
なる。これを使ってみると、確かに火持ちがよい。すぐ燃え尽きる杉とは大違いだ。しかもタダで入手できたのだからいう
ことなしというわけだ。
 3月24日、馬曲温泉では感謝デーとして、牡丹鍋が振る舞われた。11時から先着100名ということで、開始数分前に
並んだが、食べ終わって30分ほど入浴して戻ってみると完全に片づけられていた。久しぶりの牡丹鍋はおいしかった。


木島庵便り(14) 2013.2.20〜25

 
2月20日、飯山駅から村のディマンドタクシーに乗ろうとしたら、はげしい吹雪。別宅の屋根の雪は、雪止めの部分
以外は落ちていた。今年は昨年ほどの積雪はない。
 夜、何か、こそこそと音がするのでよく見たら、台所のところにねずみがいる。このねずみ、すばやく動くが、意外と人
間を恐れないような感じだ。じっと見つめていても逃げようとしない。滞在中、何度かご出現遊ばされた。10年以上空家
だったから、他から進入してきたのかもしれない。同じ屋根の下だから、これも家族だ。愛犬ユリはまだ気が付いていな
いが、もし気付けば捕まえようとハッスルするにちがいない。これは、飯山の古民家で実証済みだ。実際、1匹捕まえた
のだから。
 21日は庭と家の横に積もった雪の除雪作業。お隣りからキャベツの半切りをいただく。雪に埋めていたもので、甘味
が増すという。豚肉と炒めて食べる。馬曲温泉まで歩いていく。往復100分はなかなかきつい。翌日はバイクを出して
行く。これだと、ものの5分で行くことができる。
 22日夜、20センチほどの積雪があった。23日は晴れ。裏の屋根の雪がドサっと音をたてて落ちる。庇まで積もった
雪を除雪。これをしっかりしておかないと、春先に屋根から落ちる重い雪が屋根を壊すかもしれないのだ。温泉で売っ
ていたクロッカスが暖かいストーブに誘われたのか、花を咲かせた。
 24日、強い粉雪が降る。25日、毎朝日課のユリの散歩では、除雪車が行った後の道路はすべりやすい。
 テレビでは、信州でも福寿草の便りが放映されていたが、近くの原大沢の福寿草の群生地はまだあつい雪に覆われ
ている。



木島庵便り(13) 2013.1.23〜28
  ユリ(愛犬)の滞在日誌から

   
 朝早く、主人がいつもの散歩の前に餌をくれた。あれっと思ったら、やはり別宅に行くようだ。よろ
こんでくいーんと何度も鳴いた。早く連れってってというサインだ。自分の入るキャリーケージといっ
しょに駅まで歩いていく。最寄の駅から電車に乗って9時間の長旅だ。

 京都から新幹線で名古屋駅へ。ここから3時間特急しなのに乗り長野駅に着く。飯山線に乗り換
え、飯山駅で降りる。ここで、1時間ほど待って木島平村が運営するデマンドタクシーで上千石の別
宅に午後3時に着く。屋根の雪は雪止めの所を除いて落ちている。雨が降ったようだ。今年の雪は
昨年ほどではない。といっても、この時期は連れてきてもらってなかったがーーーー。主人はさっそ
く屋根の雪を2時間ほどかけて降ろした。
 2日目、主人は12月に買った雪樋をセットして庭の雪を畑に捨てる作業を始めた。隣のYさんや
近所のTさんがこの雪樋のセットを手伝ってくれた。この除雪作業を見ていたわけじゃないけど、主
人はけっこう楽にやれると満足そうだった。自分は部屋で寝ていたが、この間に土間の大根をかじ
っとった。
 居間では、薪ストーブが焚かれ、けっこう暖かい。よく燃えてる時は、ポッポッとまるで蒸気機関車
が走っているような音がする。
 午後、主人は温泉に出かけた。歩いてなので50分ぐらいかかるそうだ。今回は雪道でもありかな
りしんどかったらしい。温泉の帰りは温泉でいっしょだった関西の二人連れが拾ってくれた。聞けば
、一人は同じ奈良市在住とのこと。世の中は広いようで狭い。温泉では、リンゴと干し柿など買って
帰った主人は、ほんの少しおすそ分けしてくれた。主人は大のリンゴ好きときている。
 3日目、数センチの積雪。午後には晴れる。主人はこの日も庭の除雪。新雪の時に除雪すれば楽
だけど日にちがたつと雪が硬くなってくる。普通のスコップでも掘るのに苦労する雪の山をすこしずつ
捨てていく。おまえはその時何してたかって? もちろんすることないし、布団の上でお気軽に寝てま
した、ハイ。
 4日目、この冬一番の大寒波襲来。飯山市では積雪1メートルとの報道があったが、こちらはそれ
ほどでもない。この日も主人は朝8時半から午後3時まで除雪作業。隣のYさんが家の玄関先を除雪
機で除雪してくれる。さすが文明の利器、瞬く間に片づけてくれた。何ともありがたい。でも、この除雪
機の燃料代は馬鹿にならないようだ。
 この日も主人は温泉にいった。腹が減ったとかで、温泉の食堂で火口そばを食べたとか。ここのソ
バは格別うまいようだが、まだご相伴に預かったことはないので、戸隠ソバや富倉ソバとどちらがお
いしいか、わしにはわからん。いっぺんたべさせてよ。
 温泉から家まで約300メートルの標高差がある。主人は雪の降る帰り道、3回も転んだようだ。一度
は腰を強打したようで、かなり痛そうにしていた。温泉で買ったリンゴがザックの中で割れていたから
相当のものだったようだ。主人は痛い痛いと、その晩はえらい早うに寝やはった。
 5日目の午後、主人は木島平村で行われた農村文明塾に行った。村役場の隣の若者センターで行
われたが、この講演には、俳優の菅原文太ゆう人がやりはったとか。何や与太話みたいなしゃべり口
やったけど、なかなか中味の濃い話しやったというのが主人の感想だった。農薬や化学肥料に頼る農
業を批判し、農協は敵だの、地元の農業高校に農業哲学科を設けるべしと、発想がユニークで説得力
がある。木島平村は大学と連携して大学生を地域に受け入れ、地域の元気を取り戻すプロジェクトを数
年前から始めている。これらの取り組みの実践報告と課題を探るというのがこのシンポのねらいだった
ようだが、まだまだ大きな成果が出たというよりもこれから盛り上げていきましょうという感じだったよう
だ。でも、「農村文明」を掲げる村の取り組みは注目される。さすが、食味コンテストで金賞を取っただけ
の村ではある。わたしもこの村が気にいっとるで。
 こんどは又1ケ月後に来るからね。


木島庵便り(12) 2012.12.11〜17

 12月11日、木島平村に向かう。新幹線は滋賀に入ると雪。木島平の別宅では約60センチの積雪。9日、10日
に積もったとのことだった。翌日、屋根に積もった雪の除雪を行なう。飯山のO・Mさんが家の前に設置した散水パイプ
の状態を見にくる。これは帰宅前に取水口を動かすと勢いよく水が出たので期待できる。
畑の大根は雪に埋まっていて、掘り出す。植える時期が遅かったのか、今回の分はそれほど大きくなっていなかった。
自宅に宅急便で送ったが、連れ合いによるととろとろに煮えて、味はいいとのこと。野沢菜も掘り出したが、あまり大きく
なっていない。漬けてみたが、1ケ月後には食べられるはずだ。うまく漬かっているかどうか。
 今回のメインの作業である庭の除雪はほとんどできた。14日、15日と晴れて雪が大分融けたことが大きい。隣のY
さんに車で飯山市に雪樋を買いに行ってもらう。ホームセンターにはなくて、地元の金物屋に置いてあった。製造元は
すでに生産を中止していて、引き取ったものだという。1個2000円という安さで入手できた。1月にどれほど威力を発揮
するか楽しみだ。
 愛犬ユリも雪の散歩に慣れてきたみたいだ。でも家の中にいることが多いので、どうしても出たいようだ。買い物に行
って帰ってくると、何とユリが居間の障子を破って飛び出していた。まさかと思うことをよくやってくれる、知能犯である。
 隣のYさんからお茶に誘われる。お茶受けに野沢菜とイナゴの佃煮、それに干し柿。干し柿は奈良の方ではもうあまり
作られていないが、この木島平ではまだつくられている。甘くておいしかった。柿といえば裏の畑に甘柿が生っているの
を取って食べたが、渋かったのも甘くなっている。写真にある熊棚は熊が枝を折って腰かけにしたものだ。熊さんも満足
したのかな。


木島庵便り(11) 2012.11.12〜19

  木島平の集落周辺の里山はみごとな紅葉が見られた。今年の紅葉は10日ほど遅いようだが、色合いがいい。近所
の人に聞くと、家のすぐ近くの畑の柿の木に熊が柿を食べにきたようだ。柿の木を見てみると、枝が折られている。畑
にはうんこもしてあった。熊は近くの森に棲んでいるようだ。
 13日の午前中に、かつて家を借りていた飯山市柄山に行き、自分が植えたアスパラガスの根を掘って木島平の畑
に植えた。5本移植したが、無事育つかどうか。
 15日の朝はうっすらと冠雪。雪はみぞれに変わる。
 天気予報はずっとよくなかったが、16日だけは天気がよさそうだったので、この日小布施町の雁田山に登ることにし
た。岩松院の所にバイクを置き、登山開始。山頂の途中まで紅葉が見られる。熊が出るようで、何か所も熊ベルが設
置されていた。稜線の展望園地からは北信五岳が眺望できる。
 17日、近所のSさんが薪ストーブの設置をしてくれる。風呂の煙突を使って、居間まで煙突を伸ばす。果たしてうまく
いくかと思ったが、火付きはなかなかよい。けっこう暖ったまる。これはなかなかいい。冬中重宝できそうだ。簡単な作
りの薪ストーブなので、煙突を含めて2万円弱だった。薪は近くの森の間伐材を切り出してきて使っている。杉を使った
薪はすぐ燃えてしまうので、12月に行った時は薪つくりに精を出したい。チェーンソーも5万円台の性能のいいのを買っ
ている。薪割は気分がすかっとする。
 18日午後、9月に結婚した長男夫婦が東京からやってきた。畑で採れた牛蒡・人参にぶなしめじ・鶏肉を入れた炊き
込みご飯と原木なめこのきのこ汁をふるまう。来年には孫が生まれるので、この別宅に来てくれるのが楽しみになりそ
うだ。彼等には新しい畳の上で寝てもらった。雪の重みで開かなくなったふすまも手を入れてもらっている。
 畑では先に植えた大根が大きく育っている。自宅に宅急便で送るとともに、息子らにも土産にして持って帰ってもらった。
後のメールでは、ゆず味噌田楽にして一本ぺろっと食べたとあった。12月にはたくさんの大根と野沢菜が収穫できるは
ずだが、雪が積もって掘り出すのに苦労するかもしれない。もう本格的な冬は目の前だ。


木島庵便り(10) 2012.10.12〜19

 
今回は、9月に種を播いた大根と野沢菜の間引きが一番の畑仕事。どちらも順調に育っている。
この間引き菜は有効に使う。大根は塩漬けにして漬物とする。野沢菜は湯通しして、胡麻ドレッシ
ングで食べる。少し近所のTさんに御裾分けしたが、自宅に宅急便でも送った。結局、農薬なしでも
十分育っている。
 紅葉の時期に入り、この時期にと2回山に登った。10月14日は、秋山郷の鳥甲山に登った。朝
5時にバイクで出発。7時に登り始める。標高1500mあたりから本格的な紅葉になっていた。16日
は奥志賀の笠ケ岳に登った。この山頂からは、八ケ岳から中央アルプス、北アルプスと大パノラマを
満喫する。
 冬が近づいている。今年はストーブを設置しようと、集落のSさんに設置をたのんである。ホームセ
ンターのD2に行き、チェーンソーを買う。5万円する本格的なやつだ。早速、裏の木が雪の邪魔にな
るので切り倒した。そして、斧で薪を造る。Sさんに薪はどこで入手できるかと聞くと、近くの森の間伐
材を利用したらいいとのこと。使われることのないので、持っていっても大丈夫とのこと。森に行くと、
なるほど間伐された木が横たわっている。11月は割木作りに精を出すことになる。
 13日の午後、D2に行くついでに飯山市の寺町花街道を見に行く。様々な出品作品を見てまわる。
こちらに通い始めてもう4年になるが、この地方の花はすごくあざやかだと思う。色合いがくっきりして
いるのだ。どうしてそうなるのかはわからないが、これは間違いない。雪が関係しているようにも思う。
道沿いにはよく花が植えられている。3ケ月は雪に閉じ込められてきた人々にとっては、花というも
のに寄せる思いに特別なものがあるのかもしれない。
 ユリが時々家から「脱走」するので、鉄線を渡して動けるようにして、昼間は外にいるようにした。気
にいったかどうか、外で寝転んでいる。



木島庵便り(9) 2012.9.15〜25

  連休前の土曜日で、京都からの電車は満員状態。今回は土曜日で飯山駅からデマンドタクシー
が利用できないので、バスで行くことに。中村のバス停から歩きはじめたが、暑い! ユリもあえい
でいる。ようよう上千石の別宅に着く。
 滞在前半は残暑が厳しく、農作業もかなりきつい。特に、すすきの根を掘るのが大変でいやにな
る。開墾鍬(唐鍬)を買ってきてやってみたら、比較的簡単にできた。やはり文明の利器は使いよう
だ。
 今回は、堆肥造りをやった。刈った草に鶏糞・油粕・糠を混ぜて土を入れ良く踏み込む。糠は飯山
から持ってきたものと、隣からもらったものを使う。ただで堆肥造りには非常に有効だ。来年の春に
向けてしっかり堆肥を作っておきたい。
 9月22日に東京で長男の結婚式があり、畑で出来た野菜を使いたいので送ってほしいという要
望があったが、ニンジンはなんとか使えるものがあったが、牛蒡はまだほんの小さいまま。収穫ま
で通常7ケ月かかるものを3ケ月程度で収穫だから無理もない。一応送って、当日は炊き込みご
飯に使われていた。おいしかったといわれて、一安心。
 今回の滞在中に、テレビと冷蔵庫を買った。テレビはもともとなかったが、冷蔵庫は前の持ち主が
使っていた30年前のものを使っていたが、この機会に替え返ることにした。飯山のヤマダ電機にい
くと、いずれもこれほど安いのかと思うほどの値段だった。これで「文明化」したが、「三種の神器」
のうち、洗濯機は前の持ち主のがあるが、使っていない。実は洗濯機はまだ一度も使ったことがな
い。今のところ、手洗いで十分なのだ。
 朝の散歩は気持ちがいい。ただ、時々アスパラ畑で農薬を撒いている。あれを見ていると、アス
パラも農薬だらけだと実感する。お隣りのYさんは、大根葉に黒い虫が着いたと農薬を散布してい
る。しばらくして、死んでないのがいると別の農薬をまた散布した。おそらく葉っぱは食べないとおも
うのでまだましかと思うが、農家は自分の家で食べる野菜にも当然のようにして農薬を使っているよ
うに思う。自分の畑では100%無農薬栽培だ。それでも、小松菜は少ししか食べられていなかった
し、枝豆も問題なかった。採りたての枝豆は最高
 今回もユリが2回脱走した。1回目は風呂場の桟をずらして飛び降りたようだ。まさかそんなことを
するとは思っていなかったが、なんとも知能犯というしかない。2回目は網戸のところをでられないよ
うに板などでブロックしていたが、こじあけて出た所を直後に連れ戻した。いろいろ探検したい気持
ちはわかるが、放し飼いにするわけにもいかないので、思案しているところだ。


木島庵便り(8) 2012.8.10〜17

 北海道の大雪山の縦走から帰ってすぐ、木島平村の別宅に行った。今回は春に植えた野菜の収穫が楽しみだ。
初めての土地で、開墾状態から始めたので、まずはお試し期間みたいなところがある。ジャガイモは二筋植えたが、
まずまずの収穫だった。大粒のが少ない。近所の人に聞くと、今年は大きくなりすぎたとか。トウモロコシはちょうど
食べごろの状態だった。1本採って、生で食べてみる。甘い!高校の同級生に送ったり、京都の友人にあげたりし
て喜ばれた。自宅にも十数本持ち帰った。茹でる場合はやや長く茹でるのがいいみたいだ。
 滞在中、畑の草刈りとススキの根っこ堀りに精を出す。草は焼いて草木灰として貴重な有機肥料になる。ススキは
田にがっちりと根を張っていて、掘り起こすのに一苦労する。鍬ではとても根を切れない。スコップもなかなかむずか
しい。ホームセンターで強力そうなスコップを買ってきたやってみたが、これもそれほどでもない。今度は隣でツルハ
シを借りてきてやってみた。これはそれなりに威力があったが、結局掘り起こせたのは2つぐらい。後5つほど残って
いる。これは秋の宿題だ。いずれにしても、この作業は夏の盛りにやることではない。それでも、作業が終わった後、
近くの馬曲温泉に入り、自宅でビールを飲めば最高だ。
 8月11日、けやき公園で村の祭りが行われた。6つほどの山車が踊りの外側を回る。各集落からの出し物だ。踊り
は、木島平音頭から始まった。歌詞に福寿草やブナが歌いこまれている。次に、姉妹都市となっている東京の調布市
から調布音頭が披露された。最後に北信地域に広がっている烏音頭で締めくくられた。数百人の参加者と見たが、も
う1日後だったら帰省客でもっと多くの人が集まったかもしれない。
 14日は信濃川沿いの超王中央橋付近で、花火大会があった。3000発の花火が打ち上げられる。見物場所に行く
と、すごい人であふれている。露店もずらっと100店はあるかと思えるほど並んでいた。若者が多い。近在の市町村や
帰省した人たちだろう。飯山市の商工会議所の主催だが、1発づつ寄付した業者の紹介がある。市民からの寄付は
「〇〇ちゃんの誕生を祝って」といった風にメッセージが読み上げられる。さすが、市民手作りの花火大会だと思った。
 今回、畑では6月に種播きしたにんじんとごぼうに肥料をやった。9月下旬の長男の結婚式では、野菜を使いたい
といってきているので、何とか調達してあげたいが、今はまだほんの小さい状態である。1ケ月、よく育ってほしいと
願う。野菜はものにもよるが、育ちはじめると一挙に進むことがよくある。がんばれ。
 滞在中、朝晩は寒いくらいだった。クーラー・扇風機なしで過ごせる。標高500メートル台で、避暑にはもってこいだ。
それに、近くに馬曲温泉があり、毎日入りにいった。近所からはスイカをもらったりして、言うことなし。愛犬ユリも多分
満足したことだろう。



木島庵便り(7) 2012.7.9〜16

7月9日、木島平村へ。
7月10日、午後12時49分、強い地震。2度ほど強く揺れる。ユリはびっくりして、部屋の中を動きまわる。
震源地は木島平村と中野市の境界付近らしい。震度5弱と報道された。
この日は、草引きと獣害を防ぐネット張り作業をする。じゃがいもやトウモロコシは順調に育っている。ただ、
じゃがいもの葉っぱはかなり虫に食われている。ナスが一つ実をつけていた。
7月11日、草を削った下の田に枝豆を植える。ちょっと時期が遅いので、うまく育つかどうか。カボチャは
1個ずつ実を付けているが、すいかはどうなるかわからない。にんじんとごぼうの間引きをする。
7月12日、下の田の草を刈り、根を掘り起こし、翌日クローバの種を播く。
7月14日、朝散歩中にリードをはずすと、ユリが猛然と駈けていっていなくなる。少し捜したが見つからな
い。2時間ほどして、向かいの家の方が、村の有線放送で迷い犬を保護していると放送があったが、おた
くの犬ではないかと連絡をくれた。車で村役場まで行くと、ユリがつながれていて、家に連れて帰る。上千
石のある家に入ろうとして保護されたようだ。ネームプレートは付けていたが、字がかすれて読めなかった
ようだ。それにしても、せまい村で情報もすぐ入り助かる。
木島平村では新聞もとっていないが、隣家から読み古した新聞をいただくことにした。信濃毎日新聞である。
この新聞を見ていると、飯山市の戸狩スキー場の所で歌声喫茶をやるという案内が載っていたので、出か
けてみた。60〜70人ぐらいの参加者で、おおいに盛り上がる。ひさしぶりにロシア民謡などを声を張り上げ
て歌う。隣には、同じ木島平村に30年前に移住したSさんが座り、話しを交わす。
7月15日、村の中の穂高地区の稲泉寺の蓮を見にいく。大賀蓮が数千本見事に咲いていた。ソバを食べる。
おいしかった。7月上千石に戻る途中で、2年前に千石に移住したT夫妻と話す。知り合いの犬を預かって散
歩している途中だった。
午後、カヤノ平の湿原にニッコウキスゲを見にいく。ちょうど見ごろだった。
夜、大塚山へ蛍を見に行く。木島平村には何か所も蛍が見られる場所がある。自然に恵まれた村だというこ
とを改めて実感する。


木島庵便り(6) 2012.6.12〜16

 
 6月12日、今回もユリを連れて行く。上桑名川駅で降り、飯山の田中モータースでバイクを受け取る。マフラー
を取り替えたので、大きな音がしなくなった。
 6月13日、畑の約3分の1は80センチほどに伸びたからいもに覆われている。じゃがいももネギもとうもろこしも
完全に隠れてしまっている。からいもを取り除いていくと、それなりに育ったじゃがいもなどが顔を出した。それに
しても、このからいもの状態には驚かされた。不耕起を原則としているが、からいもはイモから除去しないとはびこ
ってしまって、植えた作物が育たないと思われるので、イモの部分を掘り返すことにした。あるは、あるはものすご
いイモを掘り出した。
小松菜は良く育っていて、連日間引き菜をおしたしにして食べる。なかなかおいしい。
落花生、ごぼう、大豆を植える。この大豆は近所のTさんから譲りうけたものだ。
 6月14日、飯山の柄山に行き、アスパラの生育状況を見る。半分ほどは良く育っている。同じ時に植えられた畑
を見に行ったが、収穫は少しあったようだが、相当茎枯れ病ににやられたのはあきらかだ。木島平村はまだましな
方かもしれない。堆肥を持って帰る。
 午後、上の田の草刈り。
 コメリで25Lのポリタンを買ってきて、内山集落の清水を入れる。この清水が飲めるのだからぜいたくな話だ。
 6月15日、ナス、ピーマンの苗2本ずつ植える。上の田の草削り続行。
 6月16日、上の田の草削り。その跡ににクローバーの種播く。
 夜、村民会館で行われた市民派の江田議員のおしゃべり会に顔を出す。ポストにチラシが入っていたので、村の
ことが少しでもわかるかと参加してみた。村政の状況がそれなりにつかめたが、まだまだ旧態依然のことをやって
いるなという印象を受けた。


木島庵便り(5) 2012.5.9〜18

 5月9日、愛犬ユリを連れて別宅に午後3時に着く。家周りを修繕してもらったので、見違えるようになった。
 5月10日、上の畑にじゃがいもを2列に植える。JAガスセンターより、8キロボンベの設置に来てくれる。
 5月11日朝、奈良自治体問題研究所の一行4人を飯山駅に迎える。今回、栄村の視察ツアーが計画され、案内役
を引き受けることになっていた。飯山城跡を見学した後、レンタカーで栄村役場へ。役場の担当者の説明を受けた後、
秋山郷から絵手紙館の見学をして、震災の被害の激震地横倉へ。昨年見た時からかなり復興している印象を受けた。
木島平村の馬曲の小水路発電を見て、温泉に入る。泊まりは木島平村の小宅。
 5月12日、この日は飯山の観光。内山和紙館から菜の花公園へ。今年は菜の花がちょうど見ごろだった。修験道の
小菅神社から高橋まゆみ人形館、そして産業館へ。午後3時22分発の電車に乗る一行を見送る。
 5月13日、じゃがいも、ねぎ、行者にんにくを植える。草削り作業。
 5月14日、飯山の柄山で、堆肥持って帰る。アスパラはまったく上がっていない。
 5月15日、とうもろこしの種植える。
 5月16日、田んぼに里芋植える。すいかとかぼちゃの苗を2本ずつ植える。
 5月17日、午前10時、飯山市公民館長の服部氏来宅。有機農業研究会を主宰されているとのことで、小生が目指して
いる自然農法と情報交換をしようということになった。午後2時、O・Mさん来宅、水まわりの工事で依頼する。小松菜播く。
 5月18日、朝田中モータースに飯山駅まで送ってもらう。(バイクの修理をしてもらうことになっている)

 


木島庵便り(4) 2012.4.6〜10

 4月6日、飯山駅に着くと雪空模様。やがて雪吹雪に変わる。デマンド
タクシーに乗り、15時に上千石に着く。バイクでAコープに買い物に行くが、
激しい横殴りの雪。雨具に雪が付く。眼鏡にも雪が付く。払ってもすぐ付く。
 4月7日は時々雪。4月になっても雪とは。飯山市のD2で上敷き・マット・
回転いすなど買う。
 4月8日、飯山市土倉のOさん来宅。家の修繕について相談し、やって
もらうことになる。屋根の上部に穴があいたり、庇が壊れたりした部分や
雪が落ちやすいように、母屋の周りを壊したりの修繕になる。
 4月9日朝、ユリと福寿草の群生地のある原大沢まで散歩。福寿草が
ちらほら咲いている。フキノトウやノカンゾウも雪が融けた後に生えている。
春は確実に訪れようとしている。しかし、桜はまだ蕾堅しの状態。
 4月10日、家の裏の畑の所を歩く。残雪がまだあるが、よくしまっていて
歩きやすい。都合でこの日奈良に帰る。


木島庵便り(4) 2012.3.8〜11


3月8日、13時32分発の越後川口行きは除雪作業のため、栄村の森宮野原駅まで。
ふるさとの歌が生まれた替佐駅あたりから雪景色。14時30分、飯山駅前から木島
平村のデマンドタクシーで上千石へ。屋根の雪はしばらく暖かい日が続いたためか
かなり融けていた。が、家の裏側はしっかり残っていた。家の前の雪を取り除き、バ
イクを出して馬曲温泉へ。
3月9日は家の横と裏の屋根の除雪。屋根のひさしの部分の硬く凍った部分を切り
落とすとどさっと雪が落ちる。落ちた雪の塊で家の裏の戸のガラスが割れた。この
日もバイクで馬曲温泉へ。
3月10日、雪が10センチほど積もっている。表の屋根に少し積もっていた雪を除雪。
飯山の古民家から持ってきたものなどをかたずけてから、近くをスノーシューで雪中
ハイク。何もない銀世界を行くのは何とも気持がいい。眼下には千曲川沿いの広大
な景観が広がる。北信五岳と信越トレイルの眺めもすばらしい。
除雪もだいたい終えたので、3月11に帰る。
そうそう、今回は愛犬ユリもお供してくれた。この新しい家もけっこう気にいってくれ
た様子。いよいよ春が駆け足でやってくる。しかし、北信州の春は遅い。



木島庵便り(3) 2012.2.1〜5

 ひと月ぶりの木島平村。数日前からの寒波襲来で、飯山は雪景色昼間の2便は
除雪のため、飯山線は運休。木島平村のデマンドタクシーで上千石へ。
 家はすっぽり雪に覆われている。今年は例年の二倍以上の雪が降っているとは
近所の人の話。2日から3日間、ずーと除雪作業に専念。滞在中も少し雪が積もった
が、結局今回の除雪作業では玄関側の屋根の除雪をほぼ終えた。滞在中も降雪が
あった。
 今年は各地で除雪作業中の死亡事故が報道されているが、屋根の雪降ろしは危
険が伴う。滑落ちたり、雪の中に埋まったりすることもある。慎重に雪を固めて、屋
根の一番上の部分から除雪していくが、庇の部分が空洞になっていたりするとズボ
ッといって埋まってしまう可能性がある。一度そういう状態になってひやっとしたこと
がある。新雪の場合、雪はさらっとして軽く簡単に除雪できて快適だが、トタンと接
する部分は凍っていてアルミのスコップでは落とせない。
 こんな作業は単純に見えて疲労感だけが残りそうだが、すこし少しずつ「成果」が
見えるのでやりがいがある。足腰を鍛えるのにもいい。登山をやっているので、
トレーニングのつもりでやっていると、それほどしんどいとは思わない。
作業の後は、雪景色東日本1にランクされている馬曲温泉望郷の湯でゆっくりと
体を休める。極楽、極楽。


2012年1月5日、木島平村に行く。飯山線は森宮野原駅から十日

まで大雪の為不通とのアナウンスがあった。午後3時、木島平村が運営するデマンド
タクシー(400円)で上千石に着く。
 家は雪ですっぽり覆われている。2日前に大雪警報が出て、例年の2倍積もっている
とのことだった。スコップで雪を掻いて家に入る。さっそく100分ほど除雪作業。入り口
の部分を隣家のYさんが除雪機で除雪してくれた。
翌日から3日間は除雪作業に専念。新雪の部分の除雪は簡単だが、屋根と接する部
分は凍っていてすこしやっかいな作業になった。7日は屋根の部分の除雪をしたが、
転落しないために、慎重に足場を固めての作業。思ったよりもスムーズに出来た。この
日、アルミと鉄製のスノーダンプを買った。この威力は抜群。
 この集落から車で5分ほどの所に馬曲温泉がある。車に乗らないし、道路の凍結も
心配なので、歩いて行きかけたら、向いのYさんが車で送ってくれた。翌日午前中で
除雪作業を終え、午後に馬曲温泉に歩いていく。約40分ほどかかった。集落から標
高差300メートル上に温泉がある。作業の後の温泉は気持がいい。露天風呂からは
高社山が眺められる。
 夜のこと。何やらゴトゴト音がする。屋根から雪が落ちているのかと思ったが、どうも
違うようだ。屋根裏に住むハクビシンらしい。この家の先住民(?)らしい。
 9日朝、中村というバス停まで歩いてバスに乗り、飯山駅に着く。


木島庵便り(1)
 柄山は何といっても豪雪地域で、一晩で1メートル積もることもある。

除雪もままならない状態で、頼んで除雪してもらったが、今年は20数
万円を支払った。とてもこれではやっていけないと、家を探した所、木
島平村で古民家を見つけたという次第である。ここなら雪は柄山ほど
でもないと聞いて即決した。北信五岳の妙高が真正面に見え、眺望
は満点である。近くには馬曲温泉もある。
11月下旬、大町の知人M氏に来てもらい、屋根の修理や家周りの草
や泥の撤去を行った。これから、木島平村での新しい生活が始まる。