【\S9A21】
ネイチャーオイル
1.特徴
1)主成分は、天然の植物油より作られたものであり、木材とのなじみがよい。
2)木材の質感をそこなわずに塗布できます。
3)木材によく浸透し、又、塗膜を作りませんので、塗膜のワレやメクレがない。
浸透後、重合作用により硬化します。
4)しみこませる様にして塗布するので、塗ムラが出来ず、塗装が簡単。
5)手入れは、拭き込むだけで恒に美しい仕上がり面を維持出来る。
2.性状
分 類:油ワニス(乾性油)
色 目:茶褐色
比 重:0.85
加熱残分:80%
乾燥時間:半硬化:24時間
消防法による分類:第4類 第2石油類 危険等級U
労働安全衛生法による表示:使用する有機溶剤:非該当
3.塗装方法
1.木地調整 サンディングペーパー #180〜240
2.ネーチャーオイルを刷毛でたっぷり塗布
3.30分ほど放置
4.2回目を塗布(1回目よりは少ない目)、
必要に応じ、直後に耐水ペーパーでウェット研磨
5.乾燥する前に、ウェスでよくふき取る
6.拭き取り後1時間経過すると、塗布面内部よりオイルが若干量浮き上がることが
ありますが、これも充分に拭き取り、常温で乾燥させます。
7.1週間経過後、上記手順を繰り返すとより効果が上がります。
◎標準塗布量:1回塗り:50〜60g/m2 、 2回塗り:80〜100g/m2
◎メンテナンス
素地表面には、ごく薄い塗膜しか形成しませんので、必要に応じ、塗布して下さい。
4.使用上の注意
1)拭き取りが不十分な場合は、べとつきが生じますので、ご注意下さい。
2)材質、木目、合板の厚さなどにより、効果が異なるので、予め、予備テストを
行って下さい。
3)油ワニスに属し、空気中の酸素と反応して、乾燥するタイプなので、このオイルを
含んだウエスやスポンジを放置すると、反応熱により自然発火する場合があります。
使用後は、塗料用シンナーで良く洗うか、焼却又は水に浸して処理して下さい。
5.荷姿
4L、 16L
ネーチャーオイルの上手な使い方
1.塗装の注意点
1.塗装の前に、塗装面の汚れやホコリを拭き取り、表面をきれいにして下さい。
2.塗装は、堅めの刷毛を使って、木目に擦り込むようにして塗装して下さい。
塗装の失敗の多くは、べったりと塗りすぎる場合です。
塗装面積も伸びず、ムラが出来、乾燥時間も長くかかります。
表面のみが乾き、内部がなかなか乾燥せず、膿んだ様になります。
3.被塗物の含水率は20%未満となるように調整して下さい。
4.希釈する場合や刷毛の洗浄には、塗料シンナーがご使用になれますが、専用薄め液
の方が安全性が高いです。
5.乾燥時間は、標準で、1晩程度ですが、気候、気温などにより変わります。
6.可燃物ですので、火気のあるところでは使用しないで下さい。
7.拭き取りに使ったウェスは、自然発火する場合があり得ますので、
すぐに水に浸すか、焼却処分して下さい
8.一般的には、2回塗装が標準ですが、仕上がりの感じで1回塗装
又は、2回以上の塗装を行って下さい。
9.自然塗料は塗膜を作らないので、木の呼吸を妨げないといわれています。
合成樹脂系塗料と比べて、確かに呼吸を妨げることは少ないですが、
たっぷり塗装すると(艶が出るほど塗装すると)、樹脂化し、木の呼吸を妨げます。
塗布後、しっかり拭き取って下さい。
10.成分は、植物油系で、薄め液はアリファテート系溶剤で、安全性が高いものを
使用しています。
2.メンテナンス
素地に薄い塗膜を形成する程度ですので、効果を長続きさせるためには、
季節の変わり目、又は、半年ごとに塗布して下さい。
3.硬化の原理
オイルは浸透後、重合作用により固化を始め、液状から柔軟性を持ったプラスチック状
に変化します。
この重合作用は塗布後、数週間に渡って徐々に反応が進み増す。
木材との親和性に優れるため、木材に浸み込み、内部から木材を保護しますので、
乾燥によるひび割れの防止に役立ちます。
なお、重合は、木材のヤニ成分により阻害されますので、硬化が遅れる場合がありますので、
あまりヤニがひどい場合には、ヤニを削ったり、シンナーで拭き取ってから塗布
して下さい。
お問い合わせは
三精塗料工業株式会社
奈良県大和郡山市額田部北町1261−5
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