【ソシアル・ダンス】
“ソシアルダンス”と言うと、ピアノ音楽から縁遠いジャンルに見られそうですが、私にとっては今、最も深い所でかかわっているジャンルです。実のところそれほどまじめな動機で始めたわけではなくて、身体を動かすのがたまらなく楽しいから踊っていただけなのですが、続けている間に、踊るときの身体のアクションが、楽器を弾くときの手の動きと非常に似ていることに気づいたのです。違うのは足先が接地するか、指先が鍵盤に触れるかだけなのです。いずれにしても、身体全体は良いバランスと良いフォームを保ってしなやかに動く必要があり、目指すところは同じはずです。
音楽のルーツを探れば、歌か踊りにたどり着くのだから、ミュージシャンにとって踊りの素養は必修なのですね。ショパンのマズルカを弾く時はマズルカを、バッハのアルマンドを弾く時はアルマンドを踊ることが出来たら・・・と思います。そうして初めて本来のリズムを感じて弾くことが出来るでしょう。
ソシアルダンスとの出会いは、私に、リズムの原点を捉える機会を与えてくれました。勿論それもあくまできっかけに過ぎず、膨大な舞曲其々に特有のステップを把握するなんて一生かかっても出来ることではありません。
けれど少なくとも、踊りの世界を垣間見る前よりは、リズムを“動き”として、“点”ではなく“線”として感じるようになってきています。
さらに、身体全体を使う自然な奏法の習得、にも非常に役立っています。楽器の演奏はスポーツと同じ。身体全体(背骨、背筋、腹筋など)のバランスの取れた強度が必要だと言うことです。
1996年から2000年9月まで、舘ダンススクールに所属し、立川淑子氏の指導を受けました。そのレッスンが、基礎体力をつけるチャンスと体全部のバランスに対する感覚や視点を与えてくれたと思っています。
舘ダンススクール在籍時には、以下のメダルテストのほか、競技会、ソロ及びグループのデモンストレーションに参加してきました。
1996.5.6 | ブロンズ モダン&ラテン |
1996.7.28 | シルヴァー モダン&ラテン |
1996.11.17 | ジュニアゴールド モダン |
1997.2.2 | ジュニアゴールド ラテン |
1997.4.29 | ゴールド モダン |
1997.7.20 | ゴールド ラテン |
1998.2.1 | スター級 モダン |
1998.5.17 | スター級 ラテン |
1998.9.20 | スーパー級 モダン&ラテン |
1999.5.16 | スーパースター級 モダン |
2000.4.30 | スーパースター級 ラテン |
山田先生(右)とのジャイブ |
現在は森修一郎ダンススクールにて、山田晃子氏にラテンダンスを師事。幾つかのフォーメーションに参加しながら、カップルダンス本来のアンサンブル、リードとフォローの関係に慣れようとしているところです。当然のことながら、ダンスにおけるアンサンブルの感覚も、音楽のアンサンブルと全く同じ。相手と息を合わせること、相手の要求を感じ取ること、相手の力を引き出すこと、等を目指して今後もレッスンを続け、本業の音楽に役立てたいと願っています(記:2001年8月)。
〜 その後のアマチュアコンペ成績 〜
2002年9月16日
JPカップ愛知'02Uダンス競技大会にてD級(タンゴ)第6位
2005年以降オイカワタカアキダンススクールにて中屋氏にスタンダード、松田氏にラテンのレッスンを受ける。
2007年11月13日財団法人日本ボールルームダンス連盟プロ・ダンス・インストラクター商業5級に認定。
〜 プロコンペ成績 〜
2008年9月14 日
第10回滋賀ダンス競技大会(財団法人ボールルームダンス連盟主催) プロノービス級ラテン5位入賞
2010年1月31日
2010年度スクリヴナー杯争奪選手権大会(財団法人ボールルームダンス連盟主催) プロE級ラテン6位入賞