アクレイム考察

アクレイムジャパンというのはこのページのタイトルである「スコーチャー」を、リリースしたのかしなかったのかよくわからない会社のことです。今日はそのアクレイムについてお話をしてみましょう。

メガドラコンプリーターにとって最後の壁と言われる「マキシマムカーネイジ」。最近ではすっかり有名になってしまいましたが、このソフトをリリースしたのもアクレイムです。それではそのマキシマムカーネイジってどんなゲームだったのかちょっと調べてみましょう。お手持ちにちょっと前の超絶大技林(*1)はあるでしょうか?この本は全てのソフトが載っているというのがウリです。じゃあ、メガドラの項でマキシマムカーネイジを引いてみましょうか?・・・載っていませんねぇ。そうです。このゲームは超絶大技林にも載っていないのです。一体何なんでしょう?

少し時間をさかのぼってみましょう。サターンの発売間もない'94年暮れ、1本のソフトがひっそりと発売されました。その名はメガCD版「NBA−JAM」。このソフトは実際には発売されたにも関わらず、事前に発売予定表に載っていたわけでもなく、宣伝もされず、そして何故か各雑誌の発売後リストにも載らなかったのです。(超絶大技林にも載っていません)

このようにアクレイムには発売されたのにリストに載らない(正式発売でない?)ソフトが数本あるのです。それではそのソフトを順にあげていきましょう。前述のメガCD版「NBA−JAM」、メガドライブROM版「バーチャルバート」「WWF RAW」そして「マキシマムカーネイジ」です。このうちROMの3本は箱の中に日本語マニュアルの他に英語マニュアルが入っており、いかにも「向こうのパッケージに無理矢理日本語のマニュアルだけ突っ込みました」と言うニオイがプンプンしてきます。

幸い自分は巡り合わせが良かったのか4本とも新品で買うことが出来ました。
「NBA−JAM」「バーチャルバート」「WWF RAW」は普通に大阪で見つけることが出来ました。それぞれ3980,1980,1980円だったと思います。
で、元々そんなソフトが出てるとも知らずにたまたま行った秋葉原で、たまたま出くわしたソフトが「マキシマムカーネイジ」だったわけです。確か3980円だったと思います。

ところで件の非公式(?)3本ソフトを開けるとアンケート葉書が入っております。それには次のようなことが書かれてあります。
「以下のソフトのうち貴方がお買いあげになったソフトに印を付けて下さい。
『バーチャルバート』『WWF RAW』『マキシマムカーネイジ』『イッチーアンドスクラッチー』」(文面アンド順番はいい加減です。実家に帰らないとソフトがないのよ)
わかりますか?!そうです!
発売中止になったはずの「イッチーアンドスクラッチー」の名がそこには書かれているのです!!

これについては今まで見たという話を聞いたことがありません。おそらく無い物だとは思います。
しかしこの「イッチーアンドスクラッチー」こそメガドラ最後の謎だとDoctorKは思っております。

話は戻って「スコーチャー」です。
このソフトをセガサターンマガジンやグレートサターンZのソフトカタログで引いてみると97/08/22に発売されたことになっています。ちなみに超絶大技林には載っていません。
と言う訳で、やっぱ出なかったんじゃないか?と言う意見がやや優勢です。ただ「わしゃ売っているのを見た!」と言う声もあり真相は謎のままです。
えっ?ウルヴァリン(*2)の時のようにメーカーに聞けば良いだろうって?
それができないのです。
アクレイムジャパンはこの'97年夏〜秋頃閉鎖されてしまったのです。(*3)
そう、丁度スコーチャーが出たとされる時期と同じ頃です。
これがスコーチャーの存否を一層わかりにくくしているのです。

もし貴方の行きつけのお店にひっそりと眠っているスコーチャーがあるなら、こっそりとDoctorKにも教えて下さい。

(00/02/25)


(注釈)
(*1)「超絶大技林」徳間書店 年2回刊 全てのゲームのウルテクが載っているのがウリ。だがオールソフトカタログの役目も。
'99年に旧機種のカタログをまとめた総集編が出たため最近の物にはメガドラやエンジンのソフトは載っていません。
(*2)
DoctorKはメガドラ版ウルヴァリンが何処にも売られてないので、アクレイムに電話をかけたら「発売中止になった」と言う返事をもらった。これも結構ややこしいエピソードがあったのですけどね。
(*3)アメリカの本家アクレイムがつぶれたと言う訳ではない。あくまでアクレイム「ジャパン」が閉鎖されたという話。


前ページ(寝言を起きて言うページ)へ    スコーチャーを捜せ!!!ホームへ