'91/04 電車の中の忍者戦隊

平成元年暮れのMDソフト「ザ・スーパー忍」が名作であることは皆さん異論が無いことと思います(あっても気にしないで下さい)。ところがゲームギア版忍である「The GG忍」となるとその評判を聞く機会もあまりありません。まあ、そもそもプレイ人数自体がかなり少ないのかもしれませんね。今日はその「The GG忍」の話。

ゲームギアってほとんどマスターシステムですから(色数は強化されてますが)グラフィックの迫力なんてのはMD版と較べるべくもありません。BGMも古代サウンドが評判となったMD版、一方同じ古代サウンドとは言えMDのFM音源に較べこちらはPSG・・・。と言う訳で一般には名作のスケールダウン移植と捕らえられている(少なくとも自分にはそう感じられる)GG忍。しか〜しこのゲーム、単なるスケールダウン移植じゃございません。滅多に無いほどの傑作アクションなのだ。

知ってる人は知ってると思いますがゲーム内容を簡単に説明しますと・・・開始時は赤忍(ジョームサシ=スーパー忍の主人公)しか使えませんが、各面に捕らわれた味方の忍者を助けていくごとに使用可能なアクションが増えていきます。この残りのシノビ4人、青・黄・緑・桃忍とまんま戦隊物ですね。更に桃忍は紅一点という念の入れようです。まあどの辺が女性なのかGGのグラフィックからはあまりわかりませんが。で各人の捕らわれている4面をクリアするといよいよ敵のアジトである最終面です。この最終面が他の4面合わせたくらい(いや、それ以上かも)の長さというのがチト辛いですが、せっかく全員揃ったのですから、それなりに頭も使いつつ頑張ってクリアしてしまいましょう。・・・と言ったところです。

このゲーム、難しいアクションはやや控えめにしつつ、軽いパズル要素を加えると言ったチューニングを施すことで携帯ハードにピッタシのアクションゲームに仕上がっています。またマップもGG向きに上手くできているのか残像の厳しいGGでもさほど見にくくありません。更にプレイ時間も手頃で1回数十分程度で終わりますので何度も繰り返し遊んだ物です。加えて冒頭でも述べた古代サウンド、確かにPSGではありますがノリの良い名曲と思いますよ。と言うわけで実はスーパー忍よりこっちの方が好きだったりして。

さて!かくも魅力的な携帯ソフト。せっかくだから携帯環境で楽しみましょう。と言う訳でこのソフト専ら外で楽しませてもらいました。電車の中、学校の講義中(^^;などなど携帯パワー炸裂です。あのデッカいバッテリーと一緒にデカいゲームギアを外で遊ぶというのは今思うと冗談のような話ではあるんですが、丁度通学の電車でエンディングが見られる程度のプレイ時間だったのでよく遊んでいた物です。

ところで今回いきなりGGの話を振ったのも、ネオポケ版ソニックにハマったおかげであの頃のことを思い出したせいでして。まあこのサイズのゲーム機でこのようなゲームが楽しめるというのは当時のことを思うと夢のような話じゃございませんか。電池の持ちも全然良いですし。せっかくだからセガもシノビの新作を携帯機で出してくれたら嬉しいなあ等と馬鹿なことを考えております。いや、DCでも結構ですけど。新・忍伝で打ち止めってのもあんまりだよねえ。

(00/05/07)


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