'89/08 汗にまみれた3Bパッド

89年8月、その頃僕は夏休み明けにある、ウチの大学で最も厳しいテストに備えテスト勉強に励んでおりました。とは言えそこは長い夏休み。ずーーーっと勉強ばかりしてる訳にもいきません。それに買ったばかりのメガドライブ。しかもみんなが待ちに待った大魔界村が出たばかりとあっては、もうゲームがしたくてしたくてたまりませんでした。

それで休憩と称してはゲームに励んでいたんですが、その夏最も燃えたゲームがこの「大魔界村」と「サンダーフォースIIMD」の2本でした。5メガロムを使って完全移植を実現した「大魔界村」。当時のゲーマーにとって垂涎の的であったシャープのX68000より鳴り物入りで移植された「サンダーフォースIIMD」。いえ、そんな能書きはともかく2本とも非常に面白いゲームであったのです。共に移植作ではありましたが、メガドラとはこんなに凄いハード(CP2とX68000)のゲームを安価に遊べるんだと当時のユーザーにはおおむね歓迎されたものです。今見ればグラフィック、サウンドともちょっと落ちるんですが、まぁ遊びやすいですし。

両ゲームとも典型的な覚えゲーでしたので遊ぶたびに順調に先へ先へと進んでいきました。特に大魔界村の方はフリーコンティニューでしたので、いつまでたってもクリアできないのに何度でも何度でも挑戦できるものだからつい何時間も・・・なんて事も。そうこうしてる間に遂に1周クリア。1周クリアできると2周目も結構行けるものです。ついにオールクリアした時の嬉しさと言ったら。で、興奮さめやらぬ間に更にもう一回なんてやったりして。いつになったら勉強できるんでしょう?

さて、その夏結局クリアできなかったのがサンダーフォースIIの方です。こっちも1面1面確実に進んでいき、最難関と言われた8面を繰り返し繰り返しプレイした後ようやくクリアしました。ところが最終9面はラスボスが結構厳しくて・・・。どうも残機を減らしながら無敵時間で攻撃しまくるという力技を使うとクリア出来そうなのですが、真面目に避けようとしては玉砕を繰り返し、その夏はクリアをあきらめることに。その後は他のゲームに気を取られたりして結局サンダーフォースIIMDをクリアできたのは1年半ほど後となりました。

今でもサンダーフォースIIと言えば真っ先に思い出すのは、クーラーをガンガンきかせた部屋でプレイしていたにも関わらず汗でベチョベチョになってしまった、シューティングに向いているとは思えないあの3Bパッドの事ですね。

(00/01/26)


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