パソコンによる作成手順
1) 構想を練る
どのような「自分史/人生アルバム」を作るのか、先ずは頭の中でいろいろ考えます。散歩しながら、風呂につかりながら、寝床で、といつもこのことを頭から離さず考えるのが良いでしょう。
この間、他人の実例を見るとか、構想を兄弟や子供たちあるいは親戚、友人などと相談することによって、構想の幅が拡がったり、アイデアを貰ったりして一歩前進します。
頭だけで考えていると、同じようなことをループして考えてしまうことが多いので、時々紙に書いて考えを整理するのが良いでしょう。
時代背景についても書きたいと思えば、日ごろは行っていなくても図書館などへ足を運び、主人公が生きた時代の出来事や移り変わりについて調べることも生活に変化があって良いでしょう。
こうしていろいろ考え、少しずつ前進していくことは楽しくもあり、日々が充実し、心が豊かになり、脳の活性化につながることにもなり、老化防止になるようです。
2) 写真を集める
構想に沿って写真を集めます。写真を見ていくうちに、構想が多少変わることもあります。構想にはないがこの写真は是非採用しようと思ったり、あるいは、思うような写真がないからこの場面は止めておこうといったケースです。
写真は、自分の持っている写真はもちろん、兄弟や親族の持っている写真も対象になります。思いがけない写真が出てくることがあります。電話などで聞いてみるのもよいでしょう。
3) 写真を並べながらアルバムのページレイアウトを考える
アルバムはせいぜい10ページでしょう。A4用紙1ページに写真は平均4枚くらい載せるので、アルバムとして載せられる写真は、多くて30〜40枚と考えるべきでしょう。
表紙に使う写真は主人公の一番良いと思う写真を選びます。
4) 写真をスキャナーで読み込む
普通は、写真をスキャナーで読み込むと自動的にマイピクチャに画像として保存してくれます。こうして画像として保存された写真のことをここでは写真画像と呼ぶことにします。
スキャナーから読み込む写真は1枚ずつ読み込んでも良いし、何枚かの写真をまとめて読み込んでもよいですが、この場合は写真加工の段階で1枚ずつ切り離す作業が必要です。
5) 写真画像の加工とWordへの貼り付け
マイピクチャから写真画像を一つずつ取り出し、ソフトMicrosoft Photo Editorで加工します。(このソフトはWindowsに標準で入っているはずです)
画像の向きの変更、複数画像の一枚ずつの切り離し、トリミング、明るさ調整、・・などの加工を行います。
最後はその写真画像を切り取り、Wordへ貼り付けます。
6) Wordでの写真画像処理
Microsoft Photo Editor上でコピーした写真画像を、Word画面へ貼り付けます。
写真画像を選択して、「テキストの折り返し」で「外周」を選ぶと、Word画面内では、その画像を自由に配置することができるようになります。
写真画像の大きさを調整します。
元の写真は既に大きさが決まっていますが、写真画像は大きさを自分で自由に調整できるところが、「写真と文章で綴る○○の人生アルバム」の大きな特徴です。
場合によってはトリミングします。
こうしてざっとした配置をします。
7) 説明文章用枠の作成
拡大写真を再び見ていただきましょう。(ここをクリック)
写真と、その写真の説明文章が書かれていますが、この文章を囲っている枠を、説明文章用枠と呼びます。
私の場合は、「オートシェイブ」の「角丸四角形」を使い、色の異なる2種類の枠を使っています。
この説明文章用枠は、全ぺージ共通なので、最初に塗りつぶしの色と線の属性、さらに中の文字の属性を決めて2つを作っておきます。後はこれのコピーをするだけでよいわけです。
8) 説明文章作成
写真を見ながら説明文を作成していきます。文章の長さによって枠の大きさを変えることは当然です。
私の場合、先ずは文章をあらかじめWord用紙上で全部作っておきます。校正しやすいのと、全体的見地から一つ一つの文章を見ることができるからです。
そうしておいて、各説明文章用枠へコピーしていきます。
9) 見直しと修正
こうして全体がざっとできましたから、見直しと修正を行います。
10) ページ枠を作る
拡大写真を再び見ていただきましょう。(ここをクリック)
私の場合、ページ枠を作り、ページ全体を格好よくまとめています。(格好よいと自分で思っているだけでしょうが)
ページ枠は、「オートシェイブ」の「基本図形」の「メモ図形」を使っています。ページ枠も全ページ共通なので一つ作れば後はコピーで済みます。
ページ枠の線と色を決めるだけでよいから簡単な作業です。ただし、「図形調整」の「順序」で「最背面へ移動」にしておかないと、写真や文章が後ろに回って消えてしまいます。
11) レイアウト調整
写真と写真の間隔、文章間の間隔など見た目をよくするために最終調整を行います。そのためには「図形の調整」の「配置・整列」機能が便利です。
12) ページ番号
拡大写真を再び見ていただきましょう。(ここをクリック)
右下にページ番号が表示されています。
アルバムの各ページにこうしたページ番号をつけたい場合は、私の場合、テキストボックスを配置して、ここに数字を入力します。一ページ分を作っておけば、後のページ分はコピーするだけです。
13) 完成
こうして全ページが完了したときは、思わず万歳を叫ぶはずです。
ごくろうさまでした。
しっかりと後世に残るでしょう。