作ってみての感想
1.祖先との橋渡しが一つできた
日本人は祖先を大切にする民族です。 日本の伝統は、祖先を尊び崇め、一方祖先に守られながら生きることにあります。 これは日本の文化といえるものです。
まだ、5,60年前までは、家族は、コタツや囲炉裏を囲んで、団欒のひと時を過ごしていました。このときおじいさんや親父などの話を通じて、子供たちに、後世への継承が何とはなしに行われてきました。
子供たちは、洗濯や掃除、季節が代わるたびの準備などで懸命に働く母親の姿を見、また手作りの母親の料理を食べながら育ちました。
現代の家庭は核家族です。一家といっても、多くの子供は個室をもち、親も多忙なこともあって、昔のような団欒に多くの時間を費やす生活はあまり見かけなくなりました。
だから、子供が親や祖父母と接触する時間は非常に少なくなっています。
今こそ、祖先や親の存在が大切でしょう。両親や祖父母が今できることの一つとして、後世に残して子孫とのつながりを保っていくことが大切なのではないでしょうか。
こうした「写真と文章で綴るアルバム」のようなものが、祖先、家族、子孫を含めた大きな家族を繋ぐ一つの役割を果たすことができればと思っています。
2.作る事は非常に楽しいことだ
作ることが、非常に楽しかったことです。現役時代のような、厳しい目標やスケジュールに縛られることなく、自分のペースで作っていけばよいので気分が楽です。
そして作る作品が関係者皆のためになり、喜んでもらえるものなので、周囲の期待もあり、遣り甲斐があります。自分なりの目標設定をし、それに向かって少しずつではあっても前進していくことは気分の良いものです。
出来上がった作品を配った後も楽しいものです。長年ご無沙汰している親戚の人たちから、「なつかしい」とか「あの人たちにはこうこうで非常にお世話になった、今でも非常に感謝している」、とか「昔はあの川でよく遊んだね」とか多くは昔話ですが、楽しい会話の時間になります。
私の場合、この作品が、家族、親族、そして兄弟の子供や孫との絆が深まり、非常に喜んでいます。