若い人たちからシルバー世代の人たちに、「惟神会員だから良かったこと」を教えて欲しいという要望が出ています。人生の先輩として、できるだけ多くの方がお応えいただきたくお願いします。
 この度は先ず私から執筆しました。これを読んだ方は、掲示板を使うなどで、感想・意見を言ってくださいね。惟神会を考える一つのきっかけになればと思います。

{若い人たちの要望に応える

惟神会員だから良かったこと

 平成20年8月1日
川村喜紀

私のようにある程度長年生きてきた人間は、人生、山があり谷があり、苦があれば楽もある、こうした経験をしてきているのが普通です。

 一見、苦もなければ谷底を味わったこともないような人もいますが、その人と親しく接すると、以外に人には言えない大変な苦労をしているものですね。

 人間というのは、生きているうちには、いろいろの苦労もし、挫折もあり、裏切られたり、先が真っ暗になったり、そして時々、ちょっとしたことで幸せを感じるそのような生き物なのでしょう。

私は、人生に落ち込んだとき、自己嫌悪に陥ったとき、八方塞になったとき、・・・いわゆる谷底状態のとき、「氏神・祖霊が最後は何とかしてくださる」とか「氏神・祖霊がこういう試練を与えておられるのだ」と開き直れることが、私にとって「惟神会員だから良かったこと」の第一だと思っています。

今日は、{若い人たちの要望に応える}ということで、前向きの話をしたいと思います。前向きにアグレッシブに生きる方法といったところですか。

それは「氏神・祖霊の大きな力を得て生きる」ということです。

氏神・祖霊の力が非常に大きいことを、この年になってようやくわかりだした程度で、人様に偉そうに言えるような体験談や知識ではないことを、最初にお断りしておきます。

我々は、自分は自分の力で一生懸命生きようとします。目標を作ってそれに自分を追い込んだり、競争に負けまいと必死に努力したり、あるいは、いじめにあったとき人に迷惑をかけずに何とか自力で解決しようとしたり、・・・できる限りの工夫を凝らして、自分の力で精一杯生きようとします。

ある時期から私が確信するようになったことは、この自分の力に氏神・祖霊の力を加えるとさらに大きな力になるということです。うまくいくと、自分の力だけでは想像もつかないような大きな力になり、それも威力を持ったものになります。

この氏神・祖霊の力をできるだけ早い時期に体感し(知識ではなく)、その力をいただく方法を知ることにより、人生をもっと強く、明るく、素晴らしく生きることができると、最近私は思い、若い人にもお勧めします。
 そして、こうした人が増えていけば、世の中、もっと良いように変わっていくものと思います。



氏神・祖霊からいただく力

氏神・祖霊から頂く力は、大きく分けて、「常時頂く力」と「不定期に頂く力」があると思っています。

 1.常時頂く力

「常時頂く力」、これは気力と言って良いかもしれません。人間生きていくとき、体力だけでは強く生きられませんね。気力がないとやる気も出ないし、生き生きとした生き方はできません。いつもよしやるぞと思う「やる気」がこの力です。氏神・祖霊は、この気力を常時与えて下さるので、その力を使えば、「やる気」が大きくなり、しかもそれが長続きするのです。

気力というのは、実はエネルギーなのです。岸先生はこのエネルギーのことを「霊力」と言われています。大いにやる気が起こる、というのは自分から大きなエネルギーが出ているのです。

あの人はすごいオーラが出ている、と言ったりしますが、これは、その人から強いエネルギーが出ているからです。
人間だけではないのです。草や木、動物、岩や山、自然のあらゆるものからエネルギーが出ているのです。
絵や音楽でも、大きな感動を与えてくれるものがありますが、これも強いエネルギーが出ているのです。岸先生は、この現象のことを「霊化」と呼んでおられます。

我々がやる気を起こす方法として、例えば目標をかなり高いところに設定し、その実現に向かって自分を追い込む、日々自分を奮起させ、やる気を起こすやり方があります。
 この目標へ向かって挑戦するやり方は、自分だけの力で長期間続けることは可なり難しいと、私は思います。よほど自分を追い込まないと、凡人では続かない。普通は、途中で挫折します。

「よしやるぞ、と思った次から、これが失敗したらどうしよう、××さんが反対したらどうしよう、・・・」「私はやはり能力がない。程ほどでやめておこう」といった具合に、やる気と不安や焦燥、強い自信と自信喪失の繰り返しになるのが普通のパターンです。
 このように自分中心の「やる気」だけですと、心の起伏が激しく不安定になり、ストレスがたまってきます。

 この「自分中心」のやる気から出るエネルギーの欠点は、長続きすることが難しいこと、心の起伏が大きいこと、ストレスが溜まっていく事、そして結局は小さな力になってしまうことです。

一方、氏神・祖霊からいただくやる気は強く、長続きします。氏神・祖霊が自分を支えてくれるからです。そして、やる気に加えて、勇気、忍耐、自信、感動などを伴い、普通は、周囲の人々が喜び、感謝してくれるので一層やる気を起こすという好循環になるからです。

 2.不定期に頂く力

以上が氏神・祖霊から常時頂く「やる気」のご紹介ですが、もう一つ、氏神・祖霊から、「不定期に頂く力」があります。

不定期に頂く力とはどんなものか、少し私の周囲の例でお話しますと、

私の例でいうと、高校3年生のときの、医者がきてくれるのがもう数十分遅かったら死んでいたであろうという急性腹膜炎を起こしたとき、後では考えられない偶然が重なって一命が助かったり、受験で大きなミスをしてもう駄目だと思ったとき、ふっとひらめいて難しい数学の問題が解けたり、会社時代、真夜中にインスピレーションをもらって発明考案したり、・・・特に若いときこういう体験をいろいろしました。

あるいは、外国を渡り歩いていた私の兄が、車を運転しているとき、崖から落ちそうになって間一髪助かった話や、渋滞で車が空港へ着くのが遅れて乗れなかった飛行機が墜落した話など。

当時は、「自分はついている」と思っていたことでしたが、ずっと後になって、いろいろ体験し知識が増えると、なるほどああいう条件や環境のときに、氏神・祖霊の大きな力をいただいたのだ、と言うことが理解できるようになりました。

氏神・祖霊が自分に、この不定期にいただく力をどのような形で与えてくださるのか。自分がどのような状態で氏神・祖霊の力を頂くのか。これははっきりした形や状態があるわけではないようです。
 私の場合、例えば、氏神・祖霊が、自分の直感やインスピレーションに働きかけてくださる場合もあれば、他人を動かすとか、あるいは他人に語らせるなどによって、私に知らせる、などいろいろの状態で教えていただけます。

それでは、氏神・祖霊の力を頂くにはどのようにすればよいのでしょうか。そのノウハウは皆さんそれぞれにお持ちだろうと思います。

私の場合、自分なりに「ああそういうことなのか」と解ったのがつい最近なのです。氏神・祖霊の力を知るには、先ず人間の本質を知れば解りやすいと、私は思います。機会があればまたお話させていただきたいと思います。

以上