第3回アンケートと結果 
(回答数:14)

平成20年7月1日
アイ・プロジェクト

 惟神会の特色の一つが委員会制度です。一般の宗教団体のような、教祖が教団を強引にひっぱていくような組織とは大いに異なります。委員会制度における委員の役割は非常に大きいと見るべきでしょう。

 各委員の意識やレベルが、惟神会のレベルを決めるといっても過言ではないと思います。委員長がやってくれるだろう、本部がやってくれるだろう、・・・と他人任せにしてきた、そのつけが現状だとも言えるのではないでしょうか。
  委員の中には、いやいややらされた、という人も居れば、多忙でそれどころではない、とかいろいろな方が居られると思います。 

 この度、私はある人から薦められて国教の平成8年から9年の「会員構成変更・充実運動」のシリーズを読みました。そして、そこに惟神会を前進させようとする、関係者の強いエネルギーを感じるとともに、このときにまとめられたことや決まったことは、その後うまく利用され役にたっているのだろうな、と大きな心配に襲われました。

 振り返ると、 この運動が行われているとき私は現役、しかも多忙なときで惟神会のほうにはあまり向いていなかったように思います。そして現在、この運動に参加協力していなかったことを、申し訳なく思い、深く反省しています。こうして過去に不熱心だった分、今何とか少しでもお返ししたい気持ちでおります。

 現在多忙で委員の仕事があまりできない人も、この惟神会の危機を食い止めるために、最低限、何とか前進させようという前向きの気持ちになっていただくことをお願いいたします。

今回のテーマは 「惟神会の 強み はなんだろう」 です。

 実はこのテーマのアンケートを作ることが極めて難しいことが、やってみてわかりました。惟神会の強みを総花的に問うても、「敬神崇祖」や「四魂具足」がでてくるだけだからです。作りかけては没にすることを繰り返してしまいました。そこで、今日は多少我田引水的なものになりますが、一つの例で話を進めたいと思います。
教拡の一つのケーススタディ : 「シルバー世代」への教拡
 
 およそ60歳以降の人たち(日本で約3700万人)をここでは「シルバー世代」と呼びます。この人たちの多くは、現在、現役を退き、第二の人生を歩んでいます。
 男性はそれまで、競争社会、組織社会、利益至上主義などのストレスの多い社会の中で、家庭を守るために一生懸命働いてきましたが、第二の人生でそれらの生活はがらりと変わります。

 女性は男性ほどではないでしょうが、男性が家にいることが多くなるため、それまでとかなり変わった生活になります。

 そして、この世代は遅かれ早かれ、病気が襲い、あるいは相棒に先立たれ、ついには死を迎えることになる、そのような人生です。

 しかしやっと得た自由、その中で自分なりの有意義な人生を送りたい、良い人生だったと思って終わりたい、そして不安なくあの世へ旅立ちたい、そうした人たちが多いものと思います。
 必ず訪れる「死」を、徐々に真剣に考えるようになります。
先ずお墓、最近お墓不要論が盛んになってきています。遺骨を樹木、川、海などに撒くなど多様化しつつあります。次に葬儀、高齢になればなるほど、家族だけでしんみりとあの世へ送りたい、いわゆる家族葬に人気が出つつあります。あるいは仏壇や位牌、核家族化した現在では置かない家庭が多くなっています。

 こうしたシルバー世代にとって、第二の人生を どのように生きればよいか。病気とどう闘えばよいのか。相棒をなくした後、一人でどのような人生を送ればいいのだろう、死をどのように迎えればよいのか。これが、いわゆる「シルバー世代」のニーズです。

 惟神会は、こうした ニーズにどのように応えることができるのでしょうか。シルバー世代に対して、惟神会はどのような魅力やメリットを提供できるのでしょうか。惟神会ならではの強みは何でしょうか。あるいは、教拡ということを考えた場合、今後何を強くしていかねばならないのでしょうか。

今、「シルバー世代」を対象に教拡を行うとして、1万人に1人の入会を考えた場合、(ちなみに、単純計算しますと、1万人に1人が入会するとすると、3700人の新たな入会者になります)


質問1 惟神会の「強み」はどれだと思いますか。複数回答OKです。条件があれば記してください。

1)人として「生きる道」を指導することができる。 9名 (郵送)12名

思いやりと感謝、人のため世のためになる、死ぬまで前進、そんな生き方 (四魂具足)
氏神・祖霊に守られて、ともに生きる、心豊かな安定した人生(敬神崇祖)


2)「死」とはどういうことかを説明できる。祖霊の世界(霊界)を説明できる。
 10名 (郵送)18名

「死」とは霊が自分の体から離れることであり、間もなく祖霊の世界(霊界)へ行く
祖霊の世界、すなわち日本民族の祖先の仲間入りができる。(顕幽一貫した氏神の指導)


4)死後、祖霊の世界(霊界)にきちんと入るための厳粛な葬儀を行うことができる。
 7名 (郵送)13名

移霊祭、合祀祭など。
家族葬など、厳粛かつ安価な葬儀

5)合祀祭以後、個人の霊の祭りを十年祭まで行う。 5名 (郵送)9名
佛教では五十回忌までの法要を行うことになっているが、惟神会では十年祭以後は祖霊祭となる。また、年祭、祖霊祭は家族が執り行うことも出来るし、依頼があれば祭員にご奉仕していただくことも出来る。
6)死後、祀る家族がいなくても、惟神会ではその家の祖霊を永久にお祀りする事ができる。 8名 (郵送)11名
合祀祭以後の年祭、祖霊祭は依頼があれば、本部で執り行う事が出来る。
春秋には「みたま和め」の祭事を本部で執り行い、祀る
ご家族のいない祖霊を含めた全会員の祖霊に対する祭事を行う。

7)八意思兼大神様、氏神様、祖霊様の御稜威を受けることがでる。 9名 (郵送)20名

本部で行う、春・秋の大祭、月次祭に参拝して、神様の御稜威をいただくことができる

8)惟神会は神道、それも日本の太古から日本人の心を支えてきた古神道である 7名 (郵送)16名

新興宗教ではない
我々の祖先の生きるノウハウを教えていただき、氏神・祖霊のお守りをいただくことができる

9)「祓」の行事を持っている  7名 (郵送)16名

10)その他 強みと思うものがあれば記入ください

(                                )

質問2 一方、教拡にはマイナスになる要因も多々あります。該当すると思う番号を選んでください。複数回答OK

1)惟神会員になるには、家族の了解が必要であるから、家族の了解を得ることが難しいために入会に至る事は難しい 5名 (郵送)8名

2)家族信仰なので、家族の信仰が前提であり、個人的な入会は受け付けない 6名 (郵送)13名

3)「葬祭と祖霊界入りのためだけに個人的に入会する」など惟神会の基本的な考えに反する 2名 (郵送)4名

4)家族葬といっても、葬儀屋の費用が高いためそんなに安価にはすまないから魅力にはならない 1名 (郵送)1名

5)入会しても、惟神会にはフォロー体制が未熟なので、失望して退会する心配がある  10名 (郵送)17名

6)祭儀は相互奉仕なので、葬祭の数が増えれば祭儀担当者が不足して厳粛な祭事はできなくなる 3名 (郵送)5名

7)説明して入会を薦めてまわる人がいない。説明するパンフ、マニュアルをはじめとするノウハウ、装備がない 5名 (郵送)13名

8)人としての生きる道というが、人を引き付けられる教義かどうか疑問である 2名 (郵送)11名

9)その他 教拡を阻害すると思われる要因があれば記入してください
  (                        )

質問3 上のケーススタディのように、シルバー世代を対象に教拡することを今後進めれば良いと思いますか。(上記で、強みをさらに強くし、マイナス要因は対策を講じればよい話である、と言う考え方もあります。

1)良いと思う  8名
2)あまり良いとは思わない  3名
3)このような発想は、惟神会向きではないから対象外
  0名


その他、ご意見があれば記入してください。
また、この機会に皆様の意見を聞いておきたいということがあれば、書いてください。まとめて皆さんに質問しますから。



以上