English

ヲタクの部屋

Last Modified: Tue, 19 Nov 1998


ヲタクというのは因果なものである。 世間一般にはヲタクというと悪いイメージしかないが、ここでは比較的 Hacker に近い意味でヲタクという言葉を使っている。


Table of Contents


ヲタクは電脳の夢を見るか?

ヲタクと言うものは因果なモノで、どうも Main Stream から外れてしまう。 と言うよりはヲタクは世間一般の一歩先を歩みたいらしい。 世間一般と同じであると言うことは、ヲタクの「自分は一般よりもより造詣が深いのである」という自尊心をいたく傷つけるのである。

過去は PC を使うだけでヲタク心を満足できた。 と言うよりはヲタクな人しか PC を持っていなかった。 「PC を使う = ヲタク」であったのだ。 その中でも Basic が普及してくると、マシン語 (Assembly Language) や C 言語を習得しようとやっきになる。 難しく見えるマシン語や C 言語を操ることでヲタクの自尊心は満足させられる。 中には 16進数のダンプ・リストを (頭の中で Disassemble して) そのまま読めるものまでいた。 「Basic しか使えないのか」と言うことでヲタク心は満足できたのである。

そして PC というものが広く一般に認知されるようになってくると、ヲタクはただ単に PC を使うだけでは満足できなくなって来た。 そこでヲタクは、当時まだ不安定だった Micro$oft Windoze 3.0J に手を出し始めた。 当然、日本語版 Windoze にはドライバが充分ではなく、DDD (Display Dispatch Driver) という神器を使用した。 これを使用すれば英語版 Windoze 用のドライバが使用できると言う優れ物であった。 DDD は Windoze 3.1J でも使用された。 一般ユーザーには比較的マイナーな OS/2 もヲタク心をくすぐった。 そして C 言語から C++ へとヲタクは移って行った。

しかし、世の中に Windoze 95 が登場してヲタクは慌てた。 猫も杓子も Windoze なのだ。 真偽の程は定かではないが、中には「Macintosh 用の Windoze 95 を下さい」と言ってくる客もいたという程である。 それほどまでに Windoze という単語が世の中に普及してしまったのである。 もはや、「自分は Windoze を使える」と言っても世間の羨望の眼差しは得られない。

そんな Windoze ブームの中でヲタクは一筋の光明を見出す。 「PC-Unix」、それは何と心地の良い響きであろう。 「Unix」と言えば一部の者しか扱うことの許されない雲の上の Work Station の世界の物ではないか。 どんなに憧れようとも個人で使える代物ではなかったのである。 それが全く無料で手に入る。 こうしてヲタクの関心は PC-Unix へと移って行ったのである。

ここに挙げたのはヲタクの一つの道である。 時代とともにヲタクも細分化を遂げ、さまざまなパターンが存在する。 ゲーム・ヲタク、OS ヲタク、プログラミング言語ヲタク...。 しかし、どんなヲタクも「環境」という物にはうるさいようである。 環境と言っても「地球にやさしい」という意味ではない。 PC の Configuration のことである。 環境設定だけで遊べるようになれば立派なヲタクであると、私は思う。 そういう意味では巷に溢れる Web サルはまだまだヲタクではない。


ヲタクの条件

あなたのヲタク度を見てみよう。 なお、このテストは私の独断と偏見によるものなのであまり思い詰めないように。

  1. PC を 3台以上所持している。 もしくは、過去に買い替え等で 5台以上購入した事がある。
  2. 新規購入のマシンはプリインストールでも必ずHDDを全てフォーマットする。
  3. 一つの OS のインストールを 2回以上やり直す。
  4. 環境設定だけで 1ヶ月は遊べる。
  5. 自分の「環境」が最高だと考え、友人に同じ「環境」にするように強要する。
  6. マシンの Upgrade には金に糸目をつけず、マシンを新調するのであれば最高グレードの CPU を積んだマシンしか考えられない。
  7. CPU を定格以上のクロックで動作させた事がある。
  8. 正式発表前の CPU を個人で入手したことがある。
  9. 個人ユースにもかかわらず Windoze NT や OS/2 をインストールしている (したことがある) もしくは、LinuxFreeBSDNeXTSTEP、Solaris x86 などの PC-Unix をインストールしている (したことがある)。
  10. TRON OS が好き。
  11. Micro$oft が大嫌い。
  12. Mac 以外は「パソコン」とは呼べない。
  13. 個人で MO ドライブや CD-R、Zip ドライブ、レーザー・プリンタを持っている。
  14. 3ボタン・マウス以外は使いたくないと思っている (最近のホイール付きマウスは除く)。
  15. 個人で 10/100Base の Ethernet で家庭内 LAN を構築している。
  16. ネットワーク環境でもないのに PC に名前を付けている。それも何故か異性の名前。
  17. 「インターネットする」という言葉にものすごく違和感を感じる。
  18. 「Hacker」と「Cracker」の違いが解り、更に「Hacker」を「Cracker」だと思っている人を見ると不快感を感じる。
  19. 「DOS/V マシン」や「Windoze マシン」という言葉にものすごく違和感を感じ、PC/AT 互換機と言う。
  20. PC/AT 互換機は自作に限る。
  21. コンピュータの話になるとついうんちくをたれてしまう、更にあまり PC に詳しくない友人から PC 購入に関して相談を受けると一緒に販売店まで行き、もっとうんちくをたれる。
  22. 自分普通なのであり、特にヲタクであるとは思っていない。
Yes の数判定
〜5まだまだ修行が足りない
6〜10やや道を踏み外し出している
11〜15立派なヲタク
16〜目指せ Guru
全て精神分裂症

ちなみに私は 15個であった。 他にもヲタクの条件があれば、に教えていただきたい。

以下は、ykubo@mahoroba.ne.jp さんからのネタです。多謝。

  1. 101Keyboard (系列) しか使わない。
  2. AX Keyboard を愛用している。
  3. Ctrl と CapsLock は入れ変えている (Ctrl が A の隣にあるキーボードを使用している)。
  4. メカニカルタッチのキーボードが好き。
  5. IBM の Model M キーボードは銘器だ。
  6. 所有するマシンの台数よりキーボードやマウスの台数の方が多い。
  7. PC のケースは蓋を外した状態で使っている。
  8. パッケージ品よりもバルク品を買う事の方が多い。
  9. 自宅で PC を 24時間運転している。
  10. 半年毎にパーツの構成が変わる。

ヲタクの必須アイテム! レアな OS たち

Windoze NT

Windoze NT を使っている人は、今、Windoze NT を使っていることが良いのである。 Micro$oft のロードマップによれば、やがては Windoze のアーキテクチャは全て Windoze NT のそれに集約されて行くようである。 そうなってからではありがたみが薄れる。 世間一般が Windoze 95/98 に小踊りしている時に、「いまさら不安定な Windoze 95/98 なんて使う気になれないよ」とニヒルに決めるのが恰好良いのである。

しかし、私が Windoze NT を使ってみた所感は、「所詮は Micro$oft であった」の一言に尽きる。 Micro$oft に市場拡大以外の思想を求めるのも酷ではあるのだが、やっぱり不安定なものは不安定。 また、NT Workstation と NT Server との間の $800 の差は、不当以外のなにものでもない。

Windoze CE

AT Works に Windoze Like な GUI を付けたもの (嘘)。

Windoze ファミリーの中では、唯一過去の DOS との互換性を考慮しなくても良いはずなので、一番スジの良い Windoze と言えるのかも知れない。 最近では、NT Terminal Server というやっとマルチ・ユーザになった Windoze NT Server と、CE を組み合わせて WBT (Windoze Bored Terminal か?) というのもやっているらしいが、どう見ても単なる NC のまねっこ版。 果して、NT Terminal Server という代物がマルチ・ユーザに耐えられるのか否かが見ものである。

Linux

今、私が個人で愛用しているのがこれである (for i386)。 (メディア代やその流通コストを除いて) 全くのフリーで手に入り、さまざまなソフトを付加したパッケージングもいくつかある。 パッケージの有名どころでは、Slackware、Red Hat そして Debian がある。 これらのパッケージを使用すれば、かなりの種類のアプリケーションが利用でき、しかもほとんどコストがかからない。 JLUG (日本 Linux ユーザーの会) の Web Site も存在する。

最近では、SPARC 向け、Amiga 向け、MIPS 向けおよび Power Macintosh 向け (mkLinux / LinuxPPC) もある。

BSD の仲間たち

FreeBSD や NetBSD、OpenBSD などがある。 PC-Unix 界では「Unix はやっぱり BSD だ」という人に絶大な人気を誇る (らしい)。 これらは、Linux 同様に無料である。 特に FreeBSD は人気も高く、コンソーシアムによって単一のパッケージングも行われている。 さまざまなディストリビューションが存在する何でもありありの Linux と比較すると、FreeBSD のディストリビューションは比較的おとなしいと感じるが、私自身は実際に使ったことが無いのでなんともかんともである。

1998年 1月 29日
nakayosh@kcn.or.jp さんのご指摘により改定。感謝です。

NeXTSTEP/NEXTSTEP/OPENSTEP

Apple のスティーブ・ジョブスが Apple を飛び出して作ったのが NeXT という会社とマシン。 NeXT 専用 OS として NeXTSTEP を作った。 しかし売れず。 ハードウェア部門をキヤノンに売却して、ソフトウェアに再起を賭け、PC で動作する NeXTSTEP (元祖 NeXT が黒かったのに対して NeXTSTEP をインストールした PC を白 NeXT と呼んだりもした) を販売した。 NeXTSTEP は NEXTSTEP そして OPENSTEP と改名し、大学などで NeXT を使用したことがある人には人気があるらしい。 しかし、ソフトウェア部門も不調で、Apple に買収され、MacOS と OPENSTEP との統合を図って行く動きがあるようである。

BeOS

Apple をスピン・アウトした人が NeXT を作ったように、Be も Apple をスピン・アウトした人が作った会社である。 当初は専用 Hardware + 専用 OS という形式だったが、最近では専用 Hardware はやめて、PowerPC Mac および PC/AT で動くようである。 Be に関してはあまり詳しくないので、Be, Inc. のサイトを参照して欲しい。

TRON OS

東大の坂村先生が主宰するプロジェクト。 国産の標準 OS を目指していた (いる)。 パッケージも発売されてはいるが、Major への道は限りなく遠そうである。 組込制御用の I-TRON はかなり頑張っているようではあるが。 最近は、PDA 向けの B-TRON である B-right という OS を作ってもいるようである。 これは、Windoze CE と比較して 2 倍のパフォーマンスが出ていると雑誌の記事に書いてあった。


[Top Page]
Copyright (c) 1997, 1998, Katsuya. All rights reserved.