発行者 桑原由紀子    
E-mail:  k-yuki@kcn.ne.jp    URL:  http://www1.kcn.ne.jp/~k-yuki/   2001.1.1
2001年、明けましておめでとうございます。

いよいよ、21世紀の始まり、このアストロラマも1並びのめでたい出発となりました。命あるときに100年紀・1000年紀の記念すべき始まりを体験できる私たちは、先人の残した智恵や財産を未来へと受け継ぐ大切な役割を果たさなければならないような気がします。
それにしても、相変わらずの殺伐とした世の中、切れる子供たち、働き盛りのリストラと暗いですね。
せめてアストロラマには明るいニュースを載せたいものです。

 さて、今年も皆様からのたくさんの年賀状ありがとうございました。
嬉しいウェディングの写真入りが三通も届き、「今年はいい年になりそうだあ」なんてひとり喜んでいる次第です。
その内の一つは、モグちゃんこと末松具子さんのお嬢ちゃん、美香ちゃんのステキな写真。お相手はなんと、美保さんと同じ姓の杉原さんっておっしゃるんですね。
美保さんの大ファンであるモグちゃんにとっては、これも嬉しいのではと思います。不思議な偶然ですね。私もいっぺんで覚えられるお名前です。
美香ちゃん、おめでとうございます。
いまだに小学生の頃のお顔が目に浮かぶのですが、確実に年月は流れているんですね。
後の二通は、ちょうど万博の年に生まれた私の姪からと、以前同じ会社で一緒に仕事をしていた車椅子にのった頑張り屋のM君。特にM君はしばらくの間、朝に晩にと私の車で送り迎えをした彼で、お互い会社を辞めて「どうしているかなあ」と思ってたところに嬉しいニュースが飛び込んできました。それぞれの皆様、新しい世紀の始まりに合わせて新生活をスタートさせられたわけで、末永くお幸せにと心からお祈りしております。

 インターネットをやっていらっしゃる方は、ご存知かと思いますが、今いろんなところで、ネット上でショッピングモールができております

その中のひとつに「楽天市場」ってのがあるわけですが、昨年の1115日に、私の勤める薬屋さんもHP(ホームページ)を作成し、その楽天市場にお店を出しました。店の名前は「奈良恵友堂漢方」と言います。お店のアドレスは、

http://www.rakuten.co.jp/keiyudo/ です

ここでは、健康食品も載せておりますが、なによりもこの道ひとすじ35年の実績をもつ会長の、健康になるための智恵をたくさんご紹介しております
昨年夏には35周年記念イベントとして、1300人を集めて「明日の健康を考える集い」を開催しましたが、それ以外にも毎月のように小規模な集いを開いております。
そんな集いでは、昔ながらの家庭医療や、食べ物など「おばあちゃんの智恵」といったものを会長自ら語り、教え広めておられます。そんな講演を聞きながら、ほんとに忘れられてる日本の良いものがいっぱいあるのに気付かされます。
核家族が増え、年寄りははじき出され、若者は便利さばかりを追求し、豊かな外国の真似をし追いつけ追い越せと頑張った結果が今の世の中、ちょっとどころか、だいぶゆがんできてるのを誰もが気付いていることでしょう。
このあたりで、少し昔に戻ってみるのも大切なのではと思うこの頃です。

     講演の中から・・・「マゴワヤサシイ」

 マ マメ

こうして書き出してみると、お肉とかあまり必要ではないですね。身体にいいものいただいて、今年も元気で笑顔と感謝を忘れないで・・・・
年の初めにいつも思うことです。

 ゴ ゴマ
 ワ ワカメ
 ヤ  ヤサイ
 サ サカナ
 シ シイタケ
 イ イモ

あるパーティで知り合ったSさんは長年、アメリカでビジネスを展開してこられ、いま、日本で表題の仕事をしておられる。アメリカで感じたことは、日本人はもっともっと日本人らしさをなくさないでほしいということだとか。
そんな彼にとって、「着物が大好き・邦楽が大好き」という私はやけに日本人っぽく写ったようで、話が弾んだ。
話のついでに「アストロラマ」のことを言ったら、彼が書いた文章をいただいたので、ご紹介します。

ストリート・スマートと言う言葉は意外と日本では知られていない。ダンサー・パフォーマンス・ガールにストリート(道の上)を頭につけた言葉はご存知だ。
ストリートは【ホームレス】を連想させる。
【奴はストリートスマートだ】と言えば、どんな辛い目や不幸に叩きつけられても孤独でも、何度も立ち上がり、生き抜くパワーのある人だと誉めているのだ。
豊かな日本社会では必要ない表現かも知れないがこれも異文化の1つである。

プロ養成の少年海外サッカー交流の相談があった時、関係者の話が最終段階に入った。
【日本の少年を直接ブラジルなどでトレーニングしたら死んでしまう。まずアメリカの少年サッカーチームで揉まれその後に選ばれた根性のある子だけをブラジルへ・・・】となった。日本の親も子育ての基本を再考せねばなるまい。
ハングリー精神なくして、国際人になれっこない。

【自分のことは自分で!】アメリカの独立記念日・・ジュライフォース(74日)には米国の親たちは自分のことを自分自身でやり遂げた子供を精一杯に誉め辞を与える。映画のシーンでよく見る。子供は鼻高々である。
この、国家的習慣の積み重ねは日本の20歳を越えた少年さえもはるかにしのぐ。
アメリカは少年の頃には【依頼心は恥だ】とのモラルが奥深く育成されている。

 いろいろ考えさせられることも多いですね。
何の世界でも一流になった人の後ろには立派な親の姿があります。
一瞬虐待に思えるような、厳しい訓練も、親の子を思う気持ちがまっすぐ子供に伝わっていれば、子供もそれに応えられるのでしょうね。
それにしても親の虐待によりダンボールで亡くなった子供が哀れでなりません。

我が家の高校一年生の娘は親に似ず(?)なかなかのしっかり者。二学期の終わり頃から、折込のチラシでバイト先を見つけ、さっさと面接に行って、働き先を決めてきた。学校にはしっかりと「家計を助けるためバイトさせて下さい」と許可も取っている。
「家では何もしないし、言葉遣いもなっていないし、こんな子雇って大丈夫やろか」と心配でそっと働いてる姿を見に行った。
やっぱり子供は親の知らないところで成長しているものですね。家では見せたことのないような笑顔でてきぱきとお客様をさばいている姿に「なかなかやるじゃん」と一安心。働いてお金を得ることのしんどさ、楽しさ、様々なお客様への対応、学校では体験できない社会勉強をしているようです。
とは、言っても冬休みだけとの条件で髪はチャパツ。ピアスはあける、化粧はするで見た目は今風高校生。危なっかしいことこの上ないけど、糸の切れた凧にはしないよう手元でしっかりつかんでいたいと思うこの頃です

 21世紀だ、新世紀だと騒いでも、それだけで社会が変わる訳もなく、やはりそこに生きる私たち人間によってその時その時代が作られて行くのですね。大きなことはできなくてもせめて自分は、せめて自分の周りだけは思いやりのある温かい心のある社会にしたい・・と願っております。今年もまた、自分を信じ、ご縁をいただいた方を信じ、一歩一歩前進して行きたいと思っているゆっこより、今世紀最初の111号でした。  
では、次号をお楽しみに。
本年もどうぞよろしく。