アストロラマNo.109  2000年4月10日発行



 三寒四温を繰り返して季節は間違いなく春を運び奈良の桜も満開になりました。その後皆様、いかがお過ごしでしようか?
 有珠山の噴火、小渕さんの入院、私達には身近な大阪そごうの閉店など、日本中に暗いニュースがあふれていますね。いろいろあっても結局気になるのは、「我が家の暮らし」に落ち着くわけですが・・・
 さて、2000年の年明けから勤め始めた、(株)笙嘉の仕事にも大分慣れ、無事に第一関門とも言える3ケ月を過ぎたところです。めでたく正社員としていただき、気持ちも新たに頑張っております。この不景気の時代に、こんな高齢者『?』を雇っていただいた事にはただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
 業種は変わっても今まで体験してきたことは、全て活かされていることにまた、有難いなと思うこのごろです。
 奈良供給所ではじめて触ったパソコンはその後、京ろまんでもサンワードでも大いに役に立ち、パソコンが使えるお陰で,今の会社でも使っていただくことができました。
 学校にも行かずここまでなれたのも、教えて下さった皆様のお陰です。お客様へのサービスという点では、遠く高島屋や万博の体験が役に立ち、着物の知識、経理の経験、出会った人達、どれをとっても今の私には大事な財産となっています。
 今また、新たに病気のこと、健康のこと、五行の哲学、漢方のこと、食品のこと、薬のこと、人間にとって欠かせないさまざまなことを日々、教えていただき勉強を重ねる毎日です。
 これも必要なときに必要なものを与えられているのではないかと、目に見えない大きな流れのようなものを感じています。
 心配していた沙代子の進路も無事に決まり、この春からいよいよ高校生。料理やお菓子つくりの好きな彼女は、家政科でますますその腕をみがき、おいしいものを食べさせてくれるのではないかと、楽しみにしているところです。


結婚式


 桜のつぼみもがようやくふくらみはじめた4月の初めTさんの結婚式に招かれて東京へ行きました。Tさんは、友人の紹介で知り合って10年近くになるかな?イギリスから来て以前は関西で仕事をしていたのですが、現在は東京。そんな彼がかわいい日本人のお嫁さんを見つけて、喜びの電話をくれたのが今年の初めの頃でした。
 国際結婚は、当の本人達にとってはいくつもの難関があったことでしょう。それらを
乗り越えて当日の二人の笑顔は最高だったし、祝福に集まった方たちも喜びいっぱいでした。それにも増して私にとって嬉しかったことがありました。
 それは、新婦のお母さんが元、住友童話館のコンパニオンだったということ。
 いつ話したか覚えていないのですが、私がみどり館で働いてたことをTさんに話していたのでしょうね。Tさんはそのことをお嫁さんになる彼女に話した。
初めて会ったかわいい彼女から
「初めまして。母と共にお会いできるのを楽しみにしていたんですよ」って言われて本当に驚きました。
 お母さんのお名前は、岡光千佳子さん(旧姓大西)。お互いに「初めまして、お久しぶりです」なんて変な挨拶をしてしばし昔に戻っていました。会うのは初めてなのに懐かしい感じがして、万博の縁って不思議だなっと思った次第です。同じ住友童話館の中村裕子さんや足立杏子さんのこともよく、覚えていらっしやいましたが、しばらく音信も途絶えているということで、今回の同窓会のニュースも届いていないということでした。
というわけで早速神谷さんに案内状を送っていただくようお願いしておいたのですが、もし、彼女が出席してくだされば住友童話館の皆様、よろしくお願いします。いつもながら、いろんなところでつながるご縁に感謝です。

   岡光さんの連絡先は、○○○○です。

 ところで、この同窓会の日(5月13日)、あいにく私のほうは、出勤日と重なり残念ながら、欠席させていただきます。みどり館の皆様、他パビリオンの読者の皆様にお会いできなくて、本当に残念で仕方ないのですが、つながりはアストロラマを通じて大事にしていきたいと思っていますので,今後ともどうぞよろしくお願いします。
また、皆様からのご報告など楽しみにしております。
東京では、アストロラマ読者の宮木さんに大変お世話になりました。
宮木さん、その節は有難うございました。

きものパーテイ


 ある呉服屋さんのきものパーティに誘われた。先の結婚式と重なり、私はどうしても行けない。そこで、母と娘(沙代子)に出席してもらうことにした。母にとっては、久し振りの着物でお出かけ。 沙代子は七五三以来の着物。とくに沙代子に、と言ってはまだ着物は作っていない。でも着物パーテイといえば、一人服で行かせるのも可愛そう。
そこで、私が二十歳のとき親元を離れて大阪で働いている私に両親が送ってくれた振袖一式がタンスで眠っていることを思い出した。
成人式だけでなく、お正月や、演奏会などたびたび袖を通した愛着ある着物を沙代子に着せてみると、裄も丈もぴったり。
で、その着物を着て,パーティーに行くことになった。
 一番喜んだのは母。娘にと見立てたきものを孫の代まで着て,一緒に歩けるなんてこんな嬉しいことはないと大喜び。思わぬところで親孝行ができた。
当の本人は帯が苦しくてご馳走も食べられなかったそうで、
「あんなしんどいもの、もういらん」と言っている。
親の欲目とはわかっているが、着物姿はなかなかのもの。なんとか着物大好きな女の子になってタンスに眠っている派手目な着物、捨てられない着物を着て欲しいと願っている。なまじ好きになって、新しい着物をねだられて困ることになるかもしれないが。


      九州の愛読者さまから

“アストロラマ”いつも有難うございます。100号を越し,時の流れの早さを感じるとともに、いつも新しい出会いふれあいを大切に前向きに生きていらっしやる様子を“アストロラマ”からビンビン感じさせていただいてます

とのお便りとともにカンパが届きました。
 九州の愛読者さま、どうもありがとうございました。またお便りお待ちしています。


 美保さんこと、杉原美保さんから、東京新間に載ったニュースレターが届いてますので、紹介させていただきます。

老人保険施設を訪ねて       杉原美保子


 友人は今春、八十八歳の母親を、事情があって引き取った。気丈な母親だったが、当時は気落ちと手足の痛みで、動作も暖慢になっていた。
 友人は店を持っているため、毎日、夫と共に出かけなければならない。
 連日母親が一人で留守番をすることになるため、新しく、船橋市内にできた老人保健施設で週三回、デイケアのお世話になることにした。送迎付きで、午前十時から六時間、面倒をみてもらえる。
 体温や血圧の測定から始まって、軽い体操、リハビリ、昼食、入浴、レクリエーション、おやつ・…。そして、午後四時から車で順次、家に送ってもらえる。最近の母親は友達もできて血色もよく、見違えるほど生き生きしてきたという。
 入浴についても、自宅の狭いふろに二人で入っていた苦労がなくなり、専門教育を受けた介護士さんが、てきぱきと体を洗ってくれるので、とても助かるという。
 費用は母親が年金から自分で出している。
 先日、私は施設を訪ねてみた。清潔で明るく広々とした雰囲気で行き交う介護士さんの笑顔もよかった。二,三階には入居者の部屋が並ぶ。三階は痴ほうの人が入っている。その人たちに、職員や入居者がとても親切にしているのに触れ、友人の母親は、痴ほうになることへの恐怖がなくなったと話しているという。
 体が不自由になった高齢者も、一人の人間として接してもらえる明るい施設を身近にみて、心温まる思いがした。
                         (1999年11月17日東京新聞掲載文より)


 この、4月から,介護保険が始まったとはいっても、まだまだ、私にはピンと来ない。
 身の周りでも、年老いた両親の世話をしている友人や、特別養護老人ホームで働いている友人もいる。保健施設に入居している知人は団体生活は性に合わないと言う。いろんな話を聞くたぴに親のこと、自分の老後が気になってくるが、心配ばかりしていても始まらない。今を精一杯生きて、精神的にも、体力的にも自立し、友達もいっぱいつくり、どうにもならないときには、こういう施設にも頼り・・なんて思っている。
 会社のイベントで8月20日には、奈良の100年会館で「笑いと健康」の講演会が開催される。ガンに打ち勝った宮川花子さんが講演して下さる。笑うことは健康にいいそうです。興味のある方、是非いらして下さい。無料です。
 「笑う角には福来たる」なんて言葉もあります。笑って過ごせる毎日がいいですね。
      では、皆様の健康を心より析ってます。次号をお楽しみに。