奈良桜井市県中和営繕産廃最終処分場周辺の
電気伝導度調査の結果について
2000年7月24日
一、調査の目的
1.産廃処分場が周辺にどういう影響を与えているか
@ 電気伝導度の測定
水の中にイオン化傾向の高い物質が溶けると電気伝導度が高くなる。
むこれを測定することによって、処分場の排水等の周辺環境への影
響が把握できる。
A 周辺の植物などへの影響を目視
2.産廃処分場の立地
@ 周辺土壌は処分場に適しているのかを目視
二、調査方法
1.電気伝導度計による測定項目
@ 電気伝導度
A 水温
2.周辺の踏査による観察
調査箇所 64箇所
調査年月日2000年7月23日
三、調査結果
1.調査結果表 別紙
2.調査結果を地図に落としたもの 別紙
@ 2000年
A 1999年
四.調査の結果明らかになった点
1.産廃処分場の排水が周辺の河川を汚染する要因となっている
処分場排水口直下の電気伝導度が一番高く(NO8.9)、それが寺川に流入
することによって寺川の水質そのものに大きな影響がでている(NO.13
とNO.2との比較)
2.直接の排水が流れ込まない地域でも汚染が進んでいる
NO.55、56 NO.14など
3.処分場に近ずくにしたがって数値が高くなり汚染が進行している
NO.55、56 NO51、52など
4.処分場の周辺を流れる排水も伝導度が高く汚染している
5.残土処分場とされている場所の下流でも汚染が進んでいる
NO.51、52 下高家の藤本宅横の河川
6. 以前、農地造成名目で産廃投棄がされたところでも汚染が進行している
7.今井谷の北側の保管積み替え施設
NO. 23〜38
処分場周辺の土壌が花崗岩の風化した真砂土となっており、崩落しやす
い土壌となっている
四、今後の課題
1.気象状況によって電気伝導度にどういう変化が起きるのか。他の気象条
件のもとでの再検査の実施
2.電気伝導度の高い地点の水質検査実施
3.県や市の責任で裏付け調査
4.処分場の急傾斜による斜面の崩壊防止措置
5.排水処理プラントが正常に働いているのか調査の必要あり
6.排水処理プラントを通らずにながれている排水がないのか調査の必要あり