京都 堀川 親水水路見学会
 

この度、NPO 日本下水文化研究会関西支部は京都市役所のご協力により堀川の親水水路の見学会行いました。非常に暑い、30度を超える日となりましたが、約30名の参加者があり、盛会な見学会となりました。


 

堀川は平安京造営にあたって、堀川小路に沿う運河としたのが起源であると言われています。平安時代には物資の運搬のほか、貴族の庭園に水を引くためにも用いられ、後には農業用水や友禅染などにも用いられるようになりました。

戦後、一部暗渠化され、水質も悪化していましたが、2002年から親水公園として整備が開始され、現在では親水公園として整備されています。この堀川を見て歩きました。

    主 催  NPO 日本下水文化研究会 関西支部

    協 力  京都市建設局水と緑環境部河川整備課 上下水道局下水道部

    日 時  7月10日  13時から16時30頃 

    集合場所 京都市 地下鉄 二条城前駅 改札口 13時00分

    コース 二条城前駅→堀川経由(見学)→京都社会福祉会館(京都市役所より説明)→堀川
        (見学)→堀川今出川(一応解散)→同志社大学

      ※地下鉄二条城前駅13時に集合し、 堀川をみて、京都社会福祉会館に向かいました。
        京都社会福祉会館で京都市役所から説明を聞き、堀川の中を堀川今出川交差点まで
        歩きました。
        堀川今出川交差点で、白峯神社等を見学する人もいるので、一応解散しました。
        その後、同志社大学まで歩き、同志社のOBの方から同志社大学の説明を聞き、流れ解
        散となりました


見学コース

  
13時 二条城前駅改札口に集合しました       暑い中、見学に出発しました    


  
途中、堀川の説明版があり、京都市役所の方から説明がありました



  
堀川の中を説明会場の京都社会福祉会館  福祉会館で京都市役所の職員の方から
に向かいました                    説明を受けました

説明概要

1 堀川の歴史と利水


堀川の利水

<平安時代>

?北山連峰の資材を運搬するのに利用された。
また、川のほとりに建ち並んだ
屋敷の庭へ引き入れられ庭園を潤していた。

<江戸時代〜近年>

?農業用水として利用
?織物の町“西陣”を控え,伝統産業である友禅染めの染色業者の町が形成され,戦前頃までは,「友禅流し」が盛んに行われていた。
明治以降には,琵琶湖疏水から供給される水によって発電された電力を用いたチンチ電車
が堀川沿いを走っていた

<現在>

?紫明通,堀川通を流下するせせらぎ水路の水量は毎分6tである。
?水源は琵琶湖疏水第二疏水分線から取水(賀茂川を伏越しするサイフォン)
?水位差による自然流下を計画していたが,事業費の拡大を抑えるため,加茂街道紫明での自家発電ポンプによるポンプアップのみとした。
?中央分離帯と中央分離帯の間に設置する横断管は,災害時等の消火ピットの役割も兼ねており,消火活動やトイレの水などの生活用水等に利用可能とした

<堀川の変遷>
昭和10年の京都大水害を始め,たび重なる浸水被害の対策として昭和2030年代に「浸水対策事業」を実施

合流式下水道の雨水放流先としてコンクリート張り水路、その結果
 ・
普段は水がない。

 ・降雨時は下水道で処理できない余剰水放流で水位急増
 ・余剰水の流下後はゴミと悪臭が残る。
など治水,景観や水辺環境として多くの問題が生じ市民から堀川の環境改善に関する要望が多数挙がる。
「堀川に清流を復活させ,市民が親しめる水辺環境として整備する」ことを目指し事業がスタートした。(調査などがH9年から)
2 京都市内の親水水路
  
  @崇仁ビオトープ

「京都市崇仁まちづくり計画」の一環として、平成13年3月6日に崇仁小学校の子どもたちと教職員,崇仁まちづくり推進委員会,崇仁小学校ビオトープ会議のメンバーにより整備計画を策定。計画に基づき,ビオトープの中心となる池作りを平成14年1月12日から毎週土曜日と日曜日に,子どもたちや地域の方々との協働作業により行いました。(平成14316日完成式典)
  A日野川水辺環境整備 

    日野道より下流側の日野川において,地域住民の意見を取り入れた水辺環境整
    備を進めることを目的としたワークショップを計
3(平成1312月,平成142
    月,3)実施しました。

  ワークショップでは,現地見学,意見交換会を通して,日野川の現状や,日野川で
    どんなことがしたいのか?日野川がどんな場所になってほしいのか?について意
    見交換していただき,そこで出された意見を踏まえて,水辺環境整備プランを作成
    した。

 B有栖川

    有栖川の河川改修事業をきっかけとして,「有栖川を危険で汚れた川にしたのは
    私たち大人の責任ではないか?」「どんな有栖川にすれば,子どもたちは喜ぶだろ
    うか?」と,有栖川との付き合い方を見つめ直す場を作ろうとの呼び掛けから

     成
1111月,「有栖川を考える会」誕生しました。

    「有栖川を考える会」の活動の輪は,自治会や沿川の全学区が参加するまでに広
    がり,地域の人々が清掃活動,啓発活動,河川パトロールや川づくり検討会を行う
    など,環境改善への意識を地域全体で共有しあえるような地域を目指した活動が 
    実施されている。

  C善峰川

  豊かな自然環境と動植物に恵まれた善峰川は,河道が蛇行している場所が多く, 
    川の断面も小さいことから,大雨で水量が急増すると水害の危険性が高まるという
    性格を有している。

  善峰川では,水害による危険がない安全な河川を目指して,蛇行部の解消や断面
    拡大による河川改修が行われている。

    事業の推進に当たっては,豊かな自然環境を壊さないように配慮した「多自然型川
    づくり」が進められており,水流に変化をつけるための浅瀬の淵や中洲の創出,生
    きものが生息しやすい河畔林の植栽など,周辺住人がもっと身近に川を感じられ,
    生物にとっても快適な生息環境となる川を目指した取り組みが実施されている。

 D七瀬川

    七瀬川は,河川が狭小であることや暗渠部が存在していること等の理由から,治 
    水安全度が低い箇所が分布しており,度々浸水被害が発生したため,平成
4年度
    から都市基盤河川改修事業として工事を進め,平成
19年度に二層式河川の区間
    が完成した

3. 堀川地区の合流改善・浸水対策について 

  浸水被害を解消し、安全で安心な都市環境の実現
 目標

  常習的な浸水被害の解消
  10年に1度の降雨(62mm/h)に対する安全度の確保
 
  堀川地区の合流改善・浸水対策

  堀川中央幹線の整備

  @汚濁対策

  ・合流式下水道から放流される初期雨 
   水を貯留

  ・雨水吐口を閉鎖(5箇所)

  A浸水対策

  ・10年確率降雨(62mm/h)に対して,既
   設下水道
管の能力を超える雨水を貯
   留

   <規 模>

       対象面積          450ha

       管  径      φ6,000mm

       延  長          2,700m
       汚濁対策貯留    
20,000m3
       
浸水対策貯留     50,000m3


  その他貯留幹線の整備 

       浸水対策貯留 30,000m3


  改善対策事業費

    約216億円 (下水道関連事業 平
              成
11年〜20年)

 

4.堀川水辺環境事業の概要


 整備構想の策定(ワークショップ開催)

  整備事業の立ち上げ以前より,堀川に清流を取り戻そうと,様々な活動が行われて
   きた

   京(みやこ)の川再生検討委員会」(H10年度 府市共催)において川の流れを
   再生することは,川と市民との新しい関係を構築することであり,町並みと一体となっ
   た景観形成,住民の生活にとけ込んだ水辺の形成,防災文化の醸成は,住民を中 
   心とした様々な市民の主体的な参画によって実現できるもの
として,市民参加の必
   要性について提言された。
 本市においても,市民とのパートナーシップを基本市民参加を市政運営の 
   柱に据え,様々な取り組みを進めていたため,「
堀川水辺環境整備構想を策定す
   るにあたって,
沿川住民や市民の皆さんの幅広いご意見を構想に反映させるため,
   ワークショップを開催すること
となった。

 ワークショップ(WS)の概要

?堀川の整備対象区間は,紫明通から堀川通を下り,今出川通を経て御池
  通
に至る約4kmの区間であり,事業の推進にあた整備区間を河川
  や沿川の状況,小学校区等によって,A〜Eの5ゾーンに分けた

 ?各ゾーンに根ざしたWSを企画し,WSには可能な限り多様な市民に参加
  していただけるように,
参加者は地元からの推薦と市民を対象に年齢別
  による一般公募
を行った
 
 ?WSには,ゾーン別WSと参加者全員が集う全体WSがあり,ゾーン別
  Sは,各
ゾーンの現地点検,整備目標の設定およびデザイン等の整備構
  想を検討
し,全体WSは,主にゾーンの進捗状況把握を基本とした。
?WSの運営は,地元代表,行政,学識経験者による実行委員会が主催。
  ゾーン
別WSは,参加者有志による運営委員会が取り組みを進め,ゾー
  ン別
WSの開催前に運営委員会,全体WSの開催前に実行委員会を開
  催し,
WSの企画や運営上の問題点などについて議論した。

ワークショップ参加者

 一般参加者 75名         

 (幅広い年齢層から選出)

 地元推薦者 56名

 (各学区から4名ずつ)

 実行委員  14名

 (内4名は地元推薦者兼務)

  合計  141名

  延べ  会  議     82 回

       参加者 1,074

 
 
 

Aゾーン(御池通〜竹屋町通)

 歴史遺産二条城に隣接するゾーン。京都の顔の一つである二条城と地域活性化が
  テーマ。西側の史跡石垣保存のため,現況に近い河川の高さで縦断線形を設定。

 ・二条城から東堀川までをトータルにデザインする。

 ・自然と歴史ある堀川,和みのある堀川

Bゾーン(竹屋町通〜下立売通)

 川の歴史性を残しながら,沿川にお住まいの方を中心に多くの方が利用しやすい川
  となるよう,歩道から川への近づきやすさ,バリアフリー,親水性を重要視。現状より
  も河床を上げる方向で構想を策定

  ・まちづくりの中心となりみんなが安心して接する身近な川
  ・堀川とその周辺の歴史に思いをはせる。

Cゾーン(下立売通〜中立売通)

 堀川商店街に隣接し,中立売橋(堀川第一橋),下立売橋(堀川第二橋)といった石
  造りのアーチ橋や古義堂跡など,歴史が感じられるゾーン。商店街の活性化と歴史
  の香る水辺づくりが大きなテーマ

  ・人が集まる魅力あるにぎわいの水辺
  ・四季を感じられ,自然と共生する水辺

 ・歴史を活かし,未来へつなぐ水辺

Dゾーン(中立売通〜今出川通)

 堀川としての形態を有していた最上流区間であり,歴史性を有する昔ながらの堀川
  の姿形が残るゾーン。

  ・堀川 of 堀川
  ・自然・季節・歴史の風情を感じられる堀川
  ・都会のオアシス


Eゾーン堀川通(今出川通〜紫明通),紫明通(堀川通〜賀茂川)

 新しい堀川の起点となる加茂街道から今出川通までの約2kmの区間。構想段階で
  川の姿はなく,新たな川を作るため制約条件や課題が多く,また,川もイメージしにく
  い非常に難しいゾーン。道路の中央分離帯には地元に愛着のある樹木群があり,こ
  れを活かした整備について議論。

  ・現在の自然と調和し,自然の営みが感じられる水辺空間
  ・だれもが水に近づけ,ふれあえる親水整備
  ・地域住民が安全・安心に暮らせる多様な防災機能を備えた水辺空間
  ・地域に愛され,何度でも訪れたくなるようなシンボル性のある水辺空間


  
   説明の後堀川を見学しながら歩きました       中立売り通りに架かる堀川第一橋
                              ※この橋は京都で最も重要な橋として、明治時代
                               に一番に永久橋として建設されたため第一橋と
                               命名されました。土木学会の土木遺産として登
                               録されています


  
 木陰の水辺では子どもずれの家族が水遊     今出川通り付近は自然の景観を残した
びをしていました。                    水路となっていました


2013.7.13 木村記
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