おすすめの一冊「毛むくじゃらの天使」

地上にいるからこそ、天使。

犬は人間によって「創造された」のではありません。 天から遣わされたのです。 何故なら我々は、生き物なら当然、知っている筈のことを他の動物から教わらねば判らない、赤ん坊だからです。 もともと狼だった彼等は、人間と共に生活するようになって犬となり、人間によって様々な改良を加えられ、現在のようになったと言われています。 その頃から人間は、既に自然界から落ちこぼれ始めていたのかも知れません。 私が、これまでに出会った善良なる生き物達から貰ったものが、この本の中にもありました。

作者の「たろえば」さんとは、不思議な御縁で知り合いました。 鹿の子ちゃん一家の面倒を見ていた年のこと。 よく似合うピンクの首輪は、チビ達にかじられてボロボロになっていたので、子育てが終わったお祝いに、新しいのをプレゼントすることに決めていました。 意外にも早く新しいおうちが決まってしまったので、急いで探しました。 そこで見付けたのが「たろえば」さんのお店だったのです。

鹿の子ちゃんの新しいおうちには、2度、お邪魔しました。 お引っ越しのときと、約10日後、正式にそのおうちの子にして頂くかどうか、確認に行ったとき。 鹿の子ちゃんを欲しいと言われたのが2002年6月4日、お引っ越しがその翌日。 その時の日記では、前夜に注文したばかりの首輪の色を、少し間違えたりしていますが、、、、、 首輪を注文する時に、エピソードを書く欄があったので、 「子育てを終えた美人な鹿の子ちゃんへの贈り物です。」と書いたら、 薄く透き通った綺麗なおやつをプレゼントして下さいました。 当時、太郎くんという、寝たきりの犬の介護をしておられました。 太郎君が、天使の羽をつけ、ハガキになってやって来たのは、それから暫く経ってからでした。

太郎君への感謝と生命への尊敬の気持ちに満ちたこの本は「たろえば」さんにとって、私の「FATE」であり「Go Home And Wait For Me As You Always Did」です。 私の動物や自然の話に共鳴して下さる方は、この本にも何か感じて下さると思います。 かけがえの無い友を失った人、まだその経験の無い人、みんなに読んで欲しい本です。 いつの間にか、誰かの体験談を読んでいるのではなく、自分の思い出の中の小道を振り返っている筈です。 「クロネコブックサービス」「Yahoo Books」「Amazon」「楽天ブックス」他で買えます(多くは送料無料)。 素朴で正直に綴られたこの本を、枕元に置いてみて下さい。 お読みになった方は、是非、感想を投稿して下さい。 近所の図書館にリクエストして頂けたりすると、更に嬉しいです。 とにかく犬好きは絵をクリック!
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