三次元漂流記 2001
殻付生牡蠣 [7月のモデル; 思わず記念写真!]
生牡蠣だす!
知人が見事、懸賞で当選!
数日、冷蔵庫で預かり、分け前にも預かりました。
1つずつラップに包んで冷凍庫に入れなくちゃならなかったのですが、
珍しいので、記念写真を撮ってしまいました。
並んでならんで〜!
はいっ、チーズ!

どこかのお祭りらしく、打ち上げ花火が上がっていた。
音がすると、何だか見に行ってしまう。
たとえ一人でも外に出たろうな。
うちの近所のなかなか上がらない花火を、蚊に刺されながらニャンを抱っこして待ったっけ。
少し離れた所で見ると、宇宙への抜け穴のようで神秘的だ。

'90年代以降、何とつまらない時代なのだろう。
進んだのは技術だけ。
今や娯楽は娯楽ですらない。
'60-'70年代の探求心と冒険の精神はどこへやら。
リアルタイムで体験した訳ではないその時代が殊更に魅力的に見えるのは、
ないものねだりにも似たノスタルジーのせいだけではない筈だ。

隣家のゴキブリは我が家のゴキブリ。
呑気に観察していないでさっさと片付けてくれ。
何よそれ?!
"いなくなっちゃった〜"、て。
あぅ。
産卵期の雌蚊と並ぶ私の天敵。

車のサイレンの音が近付く。
一刻も早く去って欲しいと願う。
誰か知らない人の所へ行ってくれ。
勝手ではあるが、禍は愛するもの達から遠ざけたい。
命の重さは等しくない。
それが真実だろう。

巣に残ったヒナ達の声が日毎にたくましくなる。
元気に育っているようだ。
間もなく、嘴の端の黄色い生意気なスズメが、親鳥にくっついて木々の間を飛び回るのだろう。
私がそれを見ることは無いだろうが。

無償で与え続けることが出来ないのなら、最初から"愛"なんて持ち出すもんじゃない。
よくある愛と感動よりヒドイ。
それはただの下心でしかないのだから。

時間とは
君の歩んだ後に積み重なり
私の前からはどんどん消えて行くもの
今 君の手を取り
何処へ逃げようか

夕焼けの光景に取って代わった細長く緩やかな弧。
ダークオレンジの呪文をぎらぎらと唱えながら、低い木の影にひっそりと泊まっている。
夢と現を、昼と夜を、子供と大人を、こっそり入れ替える魔法。
きっと今夜もあそこにいる......

花びらは握りしめられ
その手の内で蕾となり
再び咲く

最後にパクパクと動いたくちばしは
苦しいよと言った
怖いよと言った
ありがとうと言おうとしたのではなく

昨日助けたスズメの子は今日死んだ。
助けたなんて思い上がりだ。
生き延びるチャンスを一度、与えたに過ぎない。
そのつもりでいたけれど。
涙の溢れる理由は判らなかった。
生まれたばかりのヒナの眠る場所は、巣のある屋根の下。
いつか、この上を通る親に見付けて貰えますように。

天に見離され
親鳥に見失われた子は
何処へ帰しましょう
何方へ向けて寝かせてあげましょう

前にどこで逢ったのか
思い出す暇も無いほど
気の早いお別れだったね
運命はせっかちだね いつも

知恵が足りないのか、
資格が無いのか、
はたまた両方なのか、
私にはまだ救えない。
丸で輪廻の物語のように幾度も繰り返す。
いつになったら使命を果たすことが出来るのだろう。

独りで行くのだろうか それとも
誰かに見送られ 行くのだろうか
仲間に葬られる蟻のように

私の命を削って君にあげよう。
地獄での苦役百年延長と引き替えに君を助けて貰おう。
望んだところで、何ひとつ、叶えられるものではない。
何ひとつ、私のものではないのだから。

宝物を見せてくれたからと言って、奥の部屋に通して貰えた訳ではありません。
あなたのいる客間に、わざわざ大切なものを持って来てくれたのです。
寝室には決して入れません。
だからこそ、持って来てくれるのです。
思い上がってずかずかと上がり込もうとすれば、
たちまち追い出され、鍵をかけられてしまうでしょう。

名前を付けたかどうかすら覚えていない。
緑の中、置き去りにしたスズメの子。
帰る時まで知らされていなかった。
自然に帰してやるのが良いことなのだという大人の言葉を信じるしか無かった。
人に育てられた鳥は餌を捕れないのだと、たとえ知っていても何が出来たろう。
甘えん坊で人なつこかったあのスズメは、
突然、姿を消した我々を必死に探し回り、途方に暮れた後、どうしたろうか。
あのスズメの飛んでいる姿が記憶に無い。
いつも人の後について歩いていた。
或いは、飛べなかったのかも知れない。
人恋しさの余り家族連れに寄って行って、子供に踏まれてしまったかも知れない。
危険というものの存在も知らずにチョンチョンと草の上を跳ねていて、
猫か蛇に食べられたかも知れない。
決してまばらでは無かった車に轢かれてしまったかも知れない。
それら全ての禍を免れていたとしても、お腹を空かせて絶望の淵で目を閉じたことだろう。

無い筈のものが、目の前や手の中にあるとき。
存在の感覚がおかしくなる。
ここにいるのが自分の実体でないような。
夢にしては現実感があり、現にしては感触が薄い。
蜃気楼に身を委ねている感じ。

暑いだの、湿度が高いだのと言いながらも、太陽のいてくれる幸運を感じている。
他の生命と共に私を生かしてくれる光が、ここにある。
私だけに注ぐのでもなく、私だけを避けるのでもない暖かさが、今は確かにここにある。

自分の事にはなかなか気付かないもんらしい。
魅力にも、欠点にも。
私にもどっかいいとこ、無いかな〜〜〜っと!

誰もお前に追い付けはしない だが
お前は誰にもなれはしない
誰もお前を見付けられはしない だが
お前は何処へも辿り着けはしない

ひょうひょうと生きてみる
他の誰もがするように
しゃあしゃあと振る舞ってみる
他の誰もにされてきたように

夏の日射しにさらされたように
カチンコチンの氷のつもりでいても
ノーミソはでろんでろん
日焼け対策をしていても
肌はまっちゃっちゃ

枯れて行く
散って行く
一瞬でもあでやかに咲いたものの運命なら
大きな種を残すもための条件なら
委ねねばなるまい この魂
永遠の命と引き替えに

「ありがとう」
「ごめん」
この2つの魔法の言葉を禁止してみよう。
人々はもっと慎重に、責任を自覚しながら行動するようになる筈だから。

たりらん。
複雑なフリしてかなり単純なこの頭。
単細胞なら単細胞なりの振る舞い方があるだろうに。
もうちょいストレートに、素直に行けんのかね。

さようなら。
蛍は来年もやって来るけれど、今年の蛍はもういない。
私は明日も戻って来るけれど、今日の私はもういない。

金色と言われても、実際に思い浮かべるのは真鍮色であったり、眩い黄色であったり。
松茸と聞いて椎茸を思い浮かべたり、、、、、、、
別に恥じゃない。
魚のヒレの形や犬の表情、鳥の言葉が識別できることほどに重要なことではないから。

楽園の真ん中で冷めていた。
その現実感の無さに嫌気がさしたのか、目の前の花園さえ褪せて見えた。
日頃、どんなに途方も無い事を思い描いていようと、それは現実。
つかの間の夢なんて私には必要ない、目が開いているなら。

大きな夕方の月が、今日もこの町の低い屋根々々を見下ろしている。
見られているというよりも、見守られている感覚。
迷いも、誇りも、幸福も傷も。
何もかも、ありもままに見てくれている。
お世辞も気休めも労いもいらない。
あくまでも冷静な観察者の存在の与えてくれる安心感。
あの月は全てを知っている。
だから、秘密はこのまま守り通せるだろう。

子供の泣き声が嫌い。
泣く子は決して困らない。
見えるように忍ばせたナイフも私の眼には入らない。
救うべき子は、どこかで笑っている。
助けて貰えるなんて期待すらしないで。

"生きる"って楽しいことですか
森の奥のフクロウにも、サバンナのネズミにも、大河のワニにも、そんな話は聞きません
"足跡"ってなんですか
渚のカニは、カモメにさらわれて跡形も無く消えました
ウミガメは、産んだ卵の孵るのも見ずに家路につきました
"生きる"ことに、意味なんて必要ですか
本当に真剣に生きていて、そんな余裕がありますか

雲の間に帰る天女が振り向いて、言い残したことは無いかと尋ねた。
何も無いと答えると、淋しそうに首をうなだれて飛び去った。
愛想でも何かねだるべきだったかしら......

存在を与えられる前に、その意志の有無を問うて欲しかった。
それは余りにも無造作な割に、余りにも途方の無い旅。
まだ何も始まっていないこと、いつでも止み得ること、永遠に終わらぬかも知れないこと、
どの可能性を思ってみても、強烈に恐ろしいのだから。

ブランドものを自分のトレードマークだと思いこんだり。
誰かの作り出したものを身に付けて自分らしさだなんて。
馬鹿げている。
身ぐるみ剥がれたらどこかへ消えてしまうのが個性か?
余計な装飾をひとつひとつ捨てて最後に残るもの、それこそがお前じゃないのか???

私とは何か。
それはどこにあるのか。
間違いなく、それはこの頭骸骨の中。
どう考えたって、脳でしょう。

差別の不当性、深刻さは、受けた事のある者にしか判らない。
真実を知る努力を怠り、自己弁護に懸命になる。
たとえばアジアのバッシングに反論する日本人の姿は、ひたすらに愚かだ。

flexible。
ぐにゃぐにゃに曲がっても折れないからタチが悪い。
自由自在。
でもとっても不自由。
いっそポッキリいってしまえ。
身自由己、、、、、

思いの外に長いことかかってようやく咲いた
大事にするといいよ
私のあげた球根だけど それは
毎日水をあげてくれた君の花だから

大胆に見えて内面は慎重で臆病であったり、
控えめそうでいて実は全然そうでなかったり、
そんな人間達を巡って第三者の憶測が飛び交う時、
地球は四角形やコンペイトウ形に変身して踊り始める.......みたい。

カラスアゲハかと思った。
ひらひらと舞っていた。
真っ黒のトンボ?!
名前だけ聞いた事のある"チョウトンボ"は、確か黒い羽。
飛び方や羽の動きは蝶。
トンボの姿をした蝶だ。
ならば"トンボチョウ"じゃないの?
ねぇ。
見てみて、あれは何て生き物?
.......だから"ウナギイヌ"じゃなくって。

最高の気分なのに現実に戻れば何も手元に残らない甘い夢か、
全身汗だくで目覚めてホッとする悪夢か。
どちらがマシかと問われれば、はて、どうだろう。

© K. JUNO ALL RIGHTS RESERVED.
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