三次元漂流記 2004
牛乳パックで..... [11月のモデル;作っちゃいました!]
石鹸というのは、酸とアルカリの中和反応を利用して作ります。
ナチュラルブームの昨今、石鹸を自作する人も多いのですが、
自宅に強アルカリを置くというのには抵抗があります。
油脂によって必要な水酸化ナトリウムの量も違い、計算も大変。
そして、私の計算能力は小学3年生以下!
そんな私にぴったりなのが、「リバッチ」と言われるこの方法。
既に鹸化の終わった石鹸を材料にオイルや生薬などを加えます。
ベースは、定評あるねば塾の粉石鹸999、豆乳と人参。
安いし、制作にかかる時間は、準備片付け含めて1時間足らず。
しかし、使う前に1ヶ月ほど乾燥させねばならず、
その間に次々に作ってしまいたくなるのを抑えるのが一苦労。
せっかちな人は、
家を石鹸だらけにならないよう、気を付けましょう。

□■■ Nov 30th

なんで「ヨン様」なのか。
「ビョン様」じゃいけないのか。
「ヨンちゃん」でもなく、「ヨン兄貴」でもない。
あの現実味の薄さ。
幽霊のような存在感。
目の前にいても、どこにいるのか判らないような、
スーッと透けてしまって、絶対に触れられないような、
雲の上の人というよりも、別の次元の人のような「遠さ」ではないだろうか。
かつては手の届かないスターから、恐らく、その発掘や教育の手間から、
「どこにでもいそうな子」をアイドルに、
近頃では、本当にどこにでも転がっているような
「私より馬鹿じゃん」「私でもなれるかも」
と視聴者に思わせる若者をテレビで使い回す、
しかし、見せられる方はもう飽きて来たのではないか、
というより、もともと制作側が思っているほど、
大衆を魅了できていなかっただけではないのか。
ウケているのではなく、つまんねぇけどどのチャンネルも同程度に下らないから、
ただ、テレビをつけている、そんなもんなのではないか。
淋しい人、心の貧しい人は、テレビを消すのが苦手。
ものは溢れていても、誰も豊かな気分にはなっていない。
「時代が求めるものを提供する」なんて偉そうな事をいう「業界人」、
下らない商品や情報に埋もれて、誰もがうんざりしている、
そんな時代であることに、早く気付けよな。


□■■ Nov 22nd

「何でヨン様やねん!」
「日本の女はどうしてん!」
と負け惜しむ男性諸君。
アジアのスターを見回してみても、日本の男は品が無い。
というよりも、そんなものは求められていない。
恐らく、価値観としても存在しなかった。
イイ男もイイ女も、その基準は男が決めて来たのだから、
女性の観点を受け入れる心の準備が出来ていないのだろう。
逆に、男が言う「イイ女」が、
本当に人間として魅力に満ちているだろうか?
男性中心社会ではなくなりつつあるという事実は、仕方がない、
むしろ、好ましいことである。
女がどんな男を好こうと、女の勝手だということを認める他は無い。
ま、日本男が急にダサくなった訳ではないけれど。
世界的にモテないのは昔っからよ。
私も男なんてどーでもいいけれど、「日本男児」は大嫌い。

コンプレックスは、人間の才能を爆発的に開花させるエネルギーなのに。
何故、己を辱める方向にしか持って行けないのだろう。
女性コンプレックス、能力コンプレックス、盗作、誘拐、性犯罪、、、、、etc。
コンプレックスを持っている分野が気になって、何かしでかしてしまう。
いいんだよ、無理なら他のことで見返せば。
自分に認めて貰うには、ズルしたって、死ぬまでムリだろう。
コンプレックスなんて、一生、苦しみながら闘い続けるもの。
克服なんて、しなくていい。
できない。
勝ち負けの本当の意味を知らないことは虚しい。


□■■ Nov 21st

キョンのハウスの上に干した座布団を、暗くなっても忘れて出したまんまにしていると、
勝手にくわえて持って行くのか、お気に入りの場所で丸くなっている。
この間、寒くなったので、新聞で恒例ののれんを作ってやると、嬉しそうに手を舐めてくれた。
散歩に行きたいとき、お腹が空いた時は仔犬のように要求するのに、
他のことには、何ひとつ文句を言わない。
ただのわがままとは、違うよな。

とんぼの捕まえ方..... って、田舎のとんぼは、何もしなくても捕まるし。
都会の生き物のように、忙しく逃げ回ったりしない。
木のフリをすれば泊まってくれるし、
泊まっている目の前にそーっと指を近付ければ、歩いて移ってくれる。
枝だと思っているのか、それとも、満腹のライオンみたいなものか?
いずれにせよ、自然の一部と認めてくれているのだろう。


□■■ Nov 20th

議長の亡骸は、献身的な奥方のベッドの下に葬るが宜しい。
厭がる筈ないっちゃね〜〜〜!


□■■ Nov 16th

やれやれ。
世の中には使ってはいけないものばかり。
体にも悪い。
地球にも悪い。
「どうしろと言うんだ!」
と逆ギレする前に、これ程、掟を犯して生活をして来た事に反省せねばならない。
知らない間は言い訳もできるが、
誰かが指摘してくれたものをちらりとでも聞いたなら、そこから先は自分の責任である。

家族4人で食事に行った。
帰って来ると、キョンはやはり、すねていた。
ご飯も食べていない。
少し遊んでやると、お腹が空いていたのか、すぐに食べに来た。
.....かと思うと、埋め始めた。
一口ずつ運んでは、穴を掘り、丁寧に土をかける。
いつ又、家ごと捨てられるか判らないと思っているのだろうか?
ひどい雷の晩にも、こんなことをしていた。
保存食のつもりなのだろう。
埋めた場所も覚えていて、おやつなども、埋めて計画的に食べていることがある。
一度、知らないところへ連れて来られて置き去られたという心の傷は、
楽しく暮らしていても、消えることは無いのかも知れない。


□■■ Nov 15th

ふすまを開けると、キョンがいた。
いや、小柄で白い毛、背中に汚れたような模様。
姿はニャンだった。
だが、ニャンではなかった。
魂はなかった。
ブラッシングをしてやると、少しねっとりとした中毛が抜けた。
ニャンの姿をなで続け、やがて目覚めた。
苦しい。
ニャンの目をした犬を可愛がっても、ステキチの子達を送り出しても、
この息苦しさからは、きっと一生、抜け出せない。


□■■ Nov 12th

昨日、おとんのかかと用に尿素ジェルを作った。
自称「完治」ではあるが、万一、水虫が原因であった場合には、
クリームだと栄養となってしまい、悪化させてしまうそうだ。
とは言え、ジェルも澱粉だから同じか。
まぁ、これまでのものと区別がややこしいし、
違ったものを作ってみたいというのもあり。
抗菌ということで、あんまり好きではないラベンダーを1滴。
なんか、冴えない白濁色である。
そう言えば、カモミールミントティーのアルコール抽出液があった。
綺麗なグリーンになったものの、使い道がなくて台所に置いたはいいが、
スプレーすると、点々と色がついて汚らしい。
それを少々。
う〜ん、いい感じ。
少なめに作ったつもりが、多過ぎた。

尿素を買いに。
どこにでもあると思ってチャリを飛ばす。
ありそな場所に見当たらない。
絶対にあると確信を持ち、余裕をこいてあちこち見回る。
この前、ここでアレッポの石鹸を見付けた。
いつものように、何を探すともなく、店全体を物色していると、
「お、このきちゃならしいパッケージは.....!」
紛れもなく、アレッポであった。
そんなに売れるのだろうか。
でかいから、年に幾つもなくならない。
そろそろ、尿素を手に入れて帰ろう。
接客中のおっちゃんがようやく、フリーになったので、訊いてみる。
あらゆる場所で指摘されているように、あんまりなネーミングである。
「尿素ありますか?」
とは、あんまり言いたくない。
おっちゃんは、私が既に2度以上見たあたりを、尿素尿素と言いながら探した後、
「尿素配合のクリームはあるけど、尿素は無いなぁ。」
尿素が無いと判ると、すたこらと帰るのも何だなぁ、ほんとに他の名前じゃいかんかったんかい、
と思いつつ、2件目へ。
それらしき場所にない。
同じ店なでも、店鋪が違うと品揃えが違うのねん。
仕方がないので、2駅以上離れた店に行く決意をしたが、これが思いの外、遠い。
道が少し曲がる度、視界の果てに目的地が見えるのに、近付くと、違う!
蜃気楼に惑わされる旅人の気分であった。
どうにか辿り着くと、記憶通りにあったのだけれど、これまたデカい。
500gで1000エンて。
一生使えるっちゅうねん。
でも使用期限は2006年末。
素人相手にええ商売しますな〜。

蜃気楼を追う度の最中の畑と民家の前。
側溝と呼ぶには広く、どぶと呼ぶには綺麗で、川と呼ぶには人工的過ぎる流れの中に、
大きなサギがたたずんでいた。
どこを見ているかよく判らない真ん丸の目、不思議ないでたち。
と、そのすぐ傍に、直立姿勢のまま水の中に倒れている、もう1羽のサギ。
一緒にやって来て、片方だけが死んでしまったのか、
死んでいるところへ他方がやって来たのか.....?!
老衰で死ぬような鳥なら、こんなところをうろうろしていないだろう。
何か、毒物でも?
ミステリーの臭いがぷんぷんであった。

げ。
尿素配合クリームって、高いのねん。
企業の皆さんも、ちょっとしか入れないのに大きいパッケージで買わされるん?


□■■ Nov 10th

「カリスマ」「セレブ」
和製英語が流行る度、日本で英語を学ぶ環境が悪化してゆく.....


□■■ Nov 6th

恐怖心をかきたて、それを取り除くにはこれですよ、という宣伝法がある。
そんな手法を使ったCMの最後に、
「歯周病を予防できるのは〜〜!」
末尾に
「だけ」
という言葉をつけなくとも、見ている人が頭の中で勝手にくっつけて、誤解してくれる。
上手いね。
嘘ついた訳じゃない。
体に安全だとも言っていないし。
まぁ、病気を予防してくれるものが、体の他の部分を蝕むかも知れないとは、
善良な市民は思わないから。
確かに嘘ではないけれど、私にはそんな裏切りはできないよ。
別にその企業、その商品に限った話ではなく。

「歯医者さんが考えました」
とか
「歯医者さんのお勧め」
という歯ブラシが幾つもある。
実際に歯医者に行って、勧められた試しが無いのが不思議でならない。
それどころか、それは良くないから、普通の子供用を使えなどと言われ、
使ってみて、どの歯ブラシよりも良かったりすると、もう笑えてくる。

「獣医さんのお勧め」
「獣医さんが開発しました」
なんていうデンタルケア商品がある。
歯には良いのかどうか知らないが、食品としての安全性はどうなの。
だって、それは食べるものでしょう。
そういう獣医も歯医者も、どこかで開業しているのだろうか?
しているとしたら、どの面下げて?

化粧品開発に携わる人が、化粧品や合成シャンプーを一生懸命、
「プロの見地」から弁護していた。
その「プロ」は、ねずみの実験で、人に対する効果が「判った」などと表現していた。
合成シャンプーが人間の頭皮に悪いかどうかは、そもそもどうでもよい。
いくら力説されても、
確実に地球を壊していて、関係のない動物達を、
無意味な実験で殺し続けている事実に変わりはなく、
それをすぐにやめることもできる事実は覆しようが無い。
「メーカーは、消費者に安全な商品を提供したいと思っているので、より安全な原料を使う」
という、あたかも消費者を気遣うような言葉には、
メーカーの思わせぶり宣伝に通じるものを感じる。
即、その商品のせいだと判るようなトラブルがあっては、己が危ない。
消費者のことを思っているかどうかは関係ないのである。
判っていて、誤解を招く言い回しをするのか、それともマジボケなのか。
その人は、こうも言う。
確かに、「〜〜配合」というだけで、量が少なく、効果も無い商品もある。
だが、「大手メーカーやこだわりのある商品は、そんなことはしないだろう」と。
「それなりの裏付けを以て、発売している筈だ」と。
職人が、質にこだわってものを作らせて貰える、そんな会社ばかりなら、
それはまことに結構なことであると思う。
夢のような話である。
日本の職場が果たしてそうかと問われて、YESと答える人は目で数えられる程ではないだろうか。
何も知らないで踊らされる奴は、一生、踊ってろ。
大企業だろうが、関係ない。
むしろ、大手の方がひどいのではないか。

往年のアイドルをして、
「もう拭かなくてもいいみたい!」
皿ぐらい、拭くよ。
そんな下らない洗剤の開発の為に無数の動物が殺され、
そんな下らない洗剤を流す度に地球が死んで行くと知ったなら。
「油汚れにいきなり!」
つけ置き洗いぐらい、するよ。
世間の女をナメんなよ。
ぐうたらな馬鹿ばかりだと思うなよ。
男だって、最近は台所にも立つ、これこそ立派な日本男児だぜ!

郵政公社のおっちゃんの言うことにゃ
「料金を従来の重量制から、サイズ制に変えました。」
「比較できる形になったので、もともと安いのが判り易くなったんでしょう。」
あこりゃこりゃ。
課金の根拠を変えたのに、「もともと安いのが判り易くなった」とはこれ如何に。
そもそも、「もともと安い」かどうかは、わたしゃ知らん。
いつも料金やサービスを比較して、ゆうパックを選んだことの無い私には、
「もともと」と言われると、おやじの下手な嘘にしか聞こえないから。
短距離では安かったか知らんが、私の送りたい条件では高くて遅い上に、
「こわれもの扱い」も無く、安心できなかったもんね。
せめて、「変えたんです」と正直に言えよ馬鹿。
あ、それ言うと、裁判だからマジィのか。
頭の悪い言い訳をする奴というのは、相手をよほど馬鹿だと思っているのでは、
と、腹が立つのである。
嘘っちゅうもんは、騙す相手より数段、賢くないと、見抜かれるものであるからして。

嘘をつく人を観察していると、前後の言葉に矛盾がある。
見境つかぬ程に必死なのか、よほど自惚れているのか。
そのうち、アンタも泥棒になるよ。
きりのいいところで、あやまっちゃどうかね。


□■■ Nov 5th

SF映画は、フィクションでもない。
この世は、操る者と操られる者。
実体を知らずに踊らされる、ロボットのような民と、彼らを食い物にする支配層。
我々は、ただの家畜。
「庶民」ですらなく。


□■■ Nov 3rd

クリームを作った。
6分の1は乳化剤。
植物性とは言うものの、これさえ使うのを嫌う人達もいる。
この事実だけでも少々げんなりなのに、
合成ものを使った既製品など、今になって思えばぞっとする。
「〜〜の1/4はミルクローションでできています」なんてCMがあるが、
「全成分」が表示されている筈のラベルには、
有害な成分が並んでいる中に「ミルク」なんて文字は1つも無い、
ということを指摘していた人があるが、そのからくりが読めた。
そのメーカーが作っている「ミルクローション」の成分が、そのまま入っているということだ。
「ミルク」から連想される、自然で肌に優しいもの、とは正反対の。

犬猫の毛皮も、普通に売られているらしい。
首まわりや、アクセサリーなど、君の家にもあるんじゃない?
キーホルダーについてるのなんか、前からアヤシイとは思っていたけれど。
「買う」ってことは、殺すってことだから。
欲しがることの意味を考えて、欲しがりなさい、と言いたい。
生きる為に必要で、自分で銃や槍を持って、その為に殺める覚悟があるのなら。
自分の手を汚さない方が、醜い。
食べるものも、材料も。

はっきり言って、あんたはそれほど美しくない。
盗品をせっせと貢がせて許されるほとには。
動物を無益に殺してお手入れするほどには。

食べて「あげる」
使って「あげる」
あんた、何様?
そこまでして、生きて「くれなくて」いいよ。

無気力な若者。
君は、本当の無気力を知らない。
君は、まだ生まれていないだけ。
一度も生きていないだけ。
生きることは難しく、虚しい。
それをいつか知ったなら、生きなさい。
そうせねばならないことが、その時なら判っている筈。


□■■ Nov 1st

庭にはまだ大きな蚊がいるので、キョンにスプレーをかけた。
成分は、水とハーブ、それだけ。
蚊が臭いを嫌って近付かない、というシンプルなものだから、隅々まで塗る必要は無い。
最初は知らずに、手につけて、キョンの鼻やあごにまで塗っていた。
強い匂いをつけられるのは厭らしいが、後でおやつを貰えるので、すぐにニコニコしている。
厭なことを引きずらないところは素晴らしい。
この頃になると、おしりを上げて、頭を土にすりつけている。
私が目の前にいると、しつこく、いつまでもやっている。
「変なのつけるなよ〜」
と、アピールしているのだろうか。
その後は、あっちこっちにおしっこをかける。
臭いは、大事なものらしい。
© K. JUNO ALL RIGHTS RESERVED.
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