三次元漂流記 2004
アレッポの石鹸 [10月のモデル;シリアから来ました!]
オリーブ油とローレル油で作られた「アレッポの石鹸」。
ローレルの多い高級バージョンもあって、こちらは安い方。
コールド製法ではなく、釜で3日間、加熱して作られています。
使っている内に中の緑色が出て来ます。
切ってみると、おまんじゅうのよう。
泡立ちはイマイチではあるけれど、ファンの多い純石鹸。
まさこさんのココナッツシャンプーバーも良いけれど、
今のところ、一番のオススメはKASAB。
洗髪を液体石鹸から固形に変えてから、
選択肢も増え、大嫌いな風呂タイムも楽しくなった気がします。
石鹸生活は心を豊かにしますね。
地球に悪いものが人体に良い訳は決してないのです。

□■■ Oct 28th

合成洗剤は使えば使った分、確実に環境を破壊する。
体にも悪い。
肝臓を直撃する。
癌の原因にもなる。
おかんに説得を続けながら、簡単なシャンプーを探して、注文した。
どうやら、使う気になってきたらしい。
「今、残ってるシャンプーはどうすればいいの?」
と、悲しそうな顔で訊く。
そりゃ、捨てるしかないわ。
毒だもの。
こっちの毒が残ってるから、使い切っちゃうわ、なんて言わないでしょ。
いや、ほんとはメーカーに送り返すのが一番いいと思う。
よくもこんなひどいもの、買わせやがったな。
体と環境に良さそうな名前と宣伝で騙しやがって!
こんなもん、捨てたって社会の迷惑だろが、
自分とこで作ったもんの処分くらい、できるんだろうな、えっ?!
と、社長宛に手紙をつけて。
マジで、みんながやれば日本は変えられる。
変えようとしなければ、何も変わらない。
陰で文句だけ言ってたって、あんたもその一部、なのである。
体制を維持しようとする力の一部。

「ヘナシャンプー」なるものが出回っている。
「ヘナ」は酸と混ぜると効力を失う上、もともと時間をおかないと色はつかないものだ、
という人の指摘の通り、
裏を見ると化学染料が入っている。
自然なものを使いたいと思って買う人の髪を染めているのは、紛れも無く化学染料。
「オレンジピール配合洗剤」も、手口は同じだろう。
単に「油が異常なまでに落ちる洗剤」を発売したら、
自然ブームの現在、さすがに安全性が疑われてしまう。
実際、今、売られているもの以上のものを求めている人などいないと思う。
そこで、自然の洗浄成分を「配合」することにより、
「あ、あれが入っているから落ちるのね。」
違うというなら、オレンジピールそのまんまで作って売ってみろ。
「配合」「由来」に意味は無い。
天然洗浄成分なら、大概はアルカリ性だが、それがどうやって酸と共存するのか、
他の「天然もの配合」を謳った製品に関しても、よく考えなければ、騙されてしまう。

ヘナの産地インドでは、ヘナに化学物質を混ぜる工場で深刻な薬害が広がっているという。
インドでも既に、合成シャンプーを使う人が増え、
昔ながらの洗髪方法を知っている人は少ないそうだ。
野蛮な「分明」が、世界を犯してゆく。
人々は、ちっとも賢くならない。

大手洗剤メーカーの研究所は、除菌能力に関して、
石鹸で95%、薬用石鹸で98%、というデータを持っている。
「薬用石鹸でないと除菌できないから、心配」
との誤解を招くようなCMを作っていたのは、その会社だったのではないだろうか。
いや、思い違いかな?
「台所に薬用石鹸を置いて頻繁に手を洗うと、清潔で子供にも安心!」
というCMかな?
「薬用成分は危険なんですけど」
というツッコミは、社内からは無いのね。
CM作る人に、化学知識なんか無いし、あったら仕事続けられないけどね。
お客様は殆ど、そんな悪徳企業なんだから。


□■■ Oct 27th

動物実験をしていないメーカーの乳液だからといって、
問題のある成分が全く入っていないという訳ではない。
そこら辺のスーパーに置いて貰えて、説明書すら読めない客が使ってもOK、
という条件をクリアするには、本当のナチュラルでは無理だろう。
薬局に足りない材料を買いに行った。
買い物かごの中を見て、何をするつもりか判ったらしい店員は、
「精製水はもう、お持ちですか?」
レジを済ませると、
「あの〜、これ、宜しかったら.....」
と、出して来たものは、怪し気な試供品。
パッケージに思いきり
「LUX」
と書いてあったので、
「あ、それ要りません。」
と断ると、安心したように、
「やっぱり、固形石鹸しか使われないですか?
 私もそれをお勧めしたいんですが、売らざるを得ないんで.....」
と言いながら、代わりにドイツ製の入浴剤をくれた。
さすが、スーパーの店員や化粧品メーカーの社員と違って、中身が判ってるじゃん。
その知識で、知らずに変なモノを買ってしまうお客さんを救って欲しいものだ。


□■■ Oct 21st

あなたが一生懸命、家の中を綺麗にする度に、海は汚くなる。
あなたがせっせとお化粧する度に、動物が殺される。
あなたが毛皮を欲しがる度に、密猟者がほくそ笑む。
あなたの為に、地球が壊れてゆく。
他の誰かじゃなく、あなたのために。
無責任なあなたが百人集まったもの、それcが「みんな」。

あなたに感謝されたって、その命は喜ばない。
泣いてあげたって、その命は帰って来ない。
周りの男どもは、あなたのために生きてくれるのかも知れないけれど、
他の生き物達は、そうじゃない。
その殺生は、生きる為ですか?

せっせとおめかししましょう
毒入りリップスティックで
ワインを呑んでも落ちないよ
キスしても落ちないよ
君の奥深く 落ちてゆく
今夜も 明日も 明後日も
ぼろぼろになった体に
毒を重ねて
圧塗りして隠さなきゃ

綺麗だねって言われなきゃダメなの?
自分で決められないの?
他人が言う「綺麗」は、本当の綺麗じゃない。
「綺麗だね」って言葉、自分がどんな人に言うかを思い出せば判るはず。
本当に美しいと感じられる存在に出会った時、
「綺麗だね」なんて言うのかどうか、考えてみれば判るはず。

「天然色素」の口紅を手作りしましょう!
さぁ、森へ出かけて、おいしい空気をお腹に入れて、
綺麗な色の虫にあいさつしましょう。
そして、すり鉢に丁寧に潰しましょう。
その虫が有害か無害かは、気にしなくて構いません。
有名企業が工場で作っているのも、その程度の安全性ですから。
あ、可愛い子猫を連れて来て、食べさせて死ぬかどうか、
死ななかったとしても、殺してしまわねばなりません。
それで安全性なんて保証できないけれど、企業と同じにしたいのなら。

「自然派」「無添加」
そんな名の毒に犯されてゆく
善良な人達
その製品が本当に「地球に優しい」のかどうか
裏を見なくちゃ判らないよ
大人は嘘つきだからね


□■■ Oct 20th

人間界に於いて、「エコロジスト」は特別なカテゴリに分類されるらしい。
普通でないから、名前がつく。
他の動物は、人間の「エコロジスト」以上に「エコロジスト」である。
「エコロジスト」ですらない人間は、一体、どうなるのだろう。
「フェミニスト」という言葉の存在も同じく、社会が平等などではないことの証し。
彼等に名前を付けて特別扱いすることで、自らを正当化しようとする、
うしろめたい人達の涙ぐましい自衛策であろう。

すぐに人を傷つけるのは、自分自身が真剣に生きていないからである。
虫は、無意味に仲間を傷つけない。
虫は、つまらないからと言って自殺などしない。
それは、彼等が真剣に生きているから。
生きることの難しさを知っているから。
存在することの意義と、その刹那性を理解しているから。
それすら知らない君が、虫以上に高等なつもりか。

病に犯され、明日の保証を失って人は、初めて虫と同じになれる。
生き抜くことは、命懸け。
今、息をしていられることの幸運、
それがいつ終わるか判らないこと、
それらを知らずに生きるのは、死んでいるのと同じこと。
少し前までは、人も「生きて」いた筈なのに。


□■■ Oct 17th

生活とは
イキル
という字を2つ書く


□■■ Oct 15th

連日のように熊が人里に現れ、殺されてゆく。
警告なのか。
それとも、既に始まってしまったのか。

受験だって、売り上げだって、誰か他人と「戦う」から、負けるのだ。
目標へと一生をかけて向うのなら、負けたって、逃げられないだろう。
己から隠れる場所など、どこにも無いだろう。


□■■ Oct 14th

嘘っぱちの郵政民営化に鼻息を荒くする前に、
誠意を以て可及的速やかに対処すべきことが幾つもあるんじゃないの?
目の前の人参しか見られない国民は「そりゃ安い方がいいわよねぇ」。
安売りばかりで成立する事業なんて無いのよ。
問題点その1。
こっちが安くなるってことは、あっちが高くなるの。
レベルの低い大半の消費者を如何にモノにするか、
後進国日本に於ける商売とは、そういうこと。
如何に法をすり抜けて騙すか。
「嘘」をついた位じゃ、有罪にはならないからね。
問題点その2。
自分の得になれば、正しいかどうかは気にしない。
やくざが激安マーケットやってたら、あんたら、買うだろ。
その上、
「直接、支援してる訳じゃないしぃ。」
と主張する。
信念の無い国民。
だからと言って、熱く語る奴もやはり信用できない。。
異国で出会った正直な日本人が往々にして詐欺師であったりするように。

日本人はいつ、まともな石鹸が1つあれば何でも洗えることを忘れてしまったのだろう。
「こすらなくてもピッカピカ!」
「汚れは落ちないけど、見た目は真っ白!」
悪魔が身の回り、体の中、地球を犯し続ける。
「洗剤で荒れた手には、これをどうぞ!」
この国の人達は、もう化学物質なしでは暮らせない、麻薬患者だ。


□■■ Oct 7th

引き出しにハーブの防虫剤を入れてみた。
「配合」ではなく。
部屋に淡く漂う香り。
作られた「無臭」や合成物質の匂いに慣れている身には、最初、
「変な臭い」
かも知れないが、よくよく考えてみれば、逆なのである。
緑豊かな屋外でちょっとしゃがめば、こんな匂いがするではないか。
日常の方が、変な臭いに満ちている。
洗剤を使わずに洗濯するようになって、普通の洗濯物に触れれば、
化学物質の臭いがプンプン鼻につく。
触るのも不愉快である。
汚れの首輪なんて、せっけんでさっとなでれば落ちるのに。

「アレッポの石鹸」にリーフレットが入っていた。
2昼夜、釜焚きして作られたシリア生まれ。
最初は緑色で、1〜2年の熟成の間に表面が変色する。
製造という漢字は不適当に思える様な、手作業過程の写真を見ると、
良いものを買ったという喜びと共に、製品に対する敬意が湧く。
そんなに誠実に、丁寧に作られたものなら、大事に使おうという気持ちにもなる。
高いから、安いから、という次元ではなくて。
手作り故にいびつで、意外に大きいので、決して割高ではない。
使っている内に、中の色が出て来るというから楽しみでもある。
百円均一では、ものを大事にする心は生まれない。
その背景にあるもの──歴史や、人の気持ちに思いを馳せる姿勢など身に付く筈もない。
「環境」は、最も影響力のある教師である。


□■■ Oct 5th

ダイソン氏の凄いところは、ただのアイデアで儲けたところではない。
素材を透明にして「中身を見せる」だけなら、誰でもできる。
本来の機能を損なわせることなく、それ以上のものを追求し、新しいものを創り出した。
サイクロンは、排気が汚くない、優秀な「掃除機」なのである。
中身が見える、くるくる回る、なんてのはオマケでしかない。
しかも、そのオマケが楽しいのだから、粋なのである。
それを真似して、すぐ吸引力が落ちる、手入れが大変で非実用的、などという、
「なんちゃってサイクロン」を作って便乗儲けしている日本の多くの家電メーカーの姿は、
現代の日本文化を本当によく現している。
掃除機のように、中身が丸見え。
からっぽのまんま、クルクル回ってますな。


□■■ Oct 4th

ピアノは何楽器でしょう?
叩くから打楽器?
弦があるから弦楽器?
ジャーン、実は鍵盤楽器なのです!
.....な〜んて、最初から判っとるわい、アホらし。
子供心に思ったものだが.....
この間、弾いていて思った。
「打楽器だ!」
ドラマー的センスが必要な楽器である。

ピアノが上手い人は、往々にして歌が下手である。
音痴でもあったりする。
それは、謎でも何でも無い。
ピアノっちゅうもんは、叩けばその音程が出てしまう。
おまけに、チューニングというものを自分でしない。
音程に対する緊張感が培えない。
加えて、音程やニュアンスの感じ方が、歌とは全く違う。
知識や技術が応用できないのである。

ピアノをピアノとして上手く弾き、歌も本当に上手い人というのは凄いのだろうと思う。
そんな人、いたっけか?
私には、思い当たらないが。


□■■ Oct 3rd

「ヘナ」なるものを購入してみることに。
前々からおかんに勧めていたのだが、メーカー名だと思っていた。
ヘナとは、昔から染髪料として使われていた、植物の名前。
ブームになってしまった今、産地では、既に原料に化学薬品を多量に混ぜているという。
その為、作業者の間では薬害が深刻化している。
美容院のヘナシャンプーなども、染料が入っているらしい。
「ヘナ配合」なる商品の広告を、私も目にしたことがある。
せっかく、人体にも自然にも害が無く、動物に迷惑をかける実験もしていないヘナだというのに、
危険物質を混ぜてしまっては、意味が無いではないか。
とんでもない詐欺である。
「ハーブ」なども、スーパーに出回るようなものは、
自然なイメージが欲しいが為に、名前の為に混ぜてあるだけの、危険商品である。
「〜〜配合」が何故許されるのか?!
体に良いと言われるものを混ぜただけで、商品は安全でも何でもない。
そんな業者が作るものは、全て危険だと言っていい。
テレビの宣伝で人気を博しているもの、身の回りに溢れているもの、殆どである。
消費者を騙し、動物を殺し、地球を破壊し、金の為なら何でもする。
いざとなれば、「社員のため」と言う。
悪事を働かなければ給料を払えない社員なんか、最初から雇うなよ。
消費者の要求なんて言い訳するなよ。
ニワトリが先か、卵が先かよりも単純明快。
誰が始めたのかは。

サイクロン掃除機は、「中身を見せる」ことが目的で生み出されたのか!
わたしゃ埃にむせびながら掃除をするのが厭で、「廃棄が綺麗」に惹かれたのだが。
「鼻をかんだ後も、トイレで用を足した後も、自分で見るじゃないか」
という発想は、確かにドイツ人らしくはある。
サイクロンは画期的な掃除機。
誰も気付いてくれなくても、その功績を褒め讃えてくれる。
世の主婦のストレスが解消されるとすれば、ノーベル賞ものではないだろうか。
この掃除嫌いの私が、楽しいんだもん。

私に年金未納が無いのは、ただの偶然。
確かに、制度として存在するものだから、
「貰えないかも知れないから払わない」は正当な理由にならない。
だが私には、払わない若者を批判する気にはなれない。
何故なら、「制度」を支える為に正しく使われていないから。
払い続けたにも関わらず、年数が云々と言って貰えない人もいれば、
職員の過剰な福利厚生の財源にされていたりする。
正しく運営した結果、足りなくて貰えなくなるのなら仕方がない。
「テニスコート作って足りなくなっちゃっいましたので、
 本来の目的であるあなた方への支払いからカットします」
て、どういう理論?
そんなことを聞かされて尚、払い続けるのは、むしろ愚かかも知れない。
国民は、もっと真剣に怒らなくてはいけない。
「仕方ない」
じゃないよ。
一体全体、誰の国なの?!


□■■ Oct 2nd

まむしの季節なのである。
キョンの散歩には、草むらに入れないように気を遣う。
とぐろを巻いたやつにちょっかいを出して、すぐに処置したものの、
3日ほど顔を腫らして牛みたいになっていたのは、去年の今頃。
山コースは暫くお休みして、川沿いのアヒルさんコースを行く。
毎朝、川底に卵が落ちていると言う。
真っ白で大きいから、カモではなく、アヒルだろう、と。
昨日の夕方、急に目を輝かせて期待し始めたので、特別お散歩に。
朝は日課、それ以外はおまけ。
宝くじみたいなもの。
アヒルさんたちのいるすぐ横の道路傍に、卵の殻が落ちていた。
鶏卵よりは大きく、薄いようだ。
中は空っぽ。
何だ?!
ミステリー。
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