三次元漂流記 2004
食べきれません [9月のモデル;仙人たち]

日帰りで近所の山へ。
前に登った時に抽選会をやっていて、我々4人の内、3本が当選。
2等がウレタンの折り畳み座布団「レジャーグッズ」。
これがなかなか、丈夫で暖かい。
部屋の中でも大活躍しているのだ。
そして1等は、「ロッジでの鍋料理無料券」、2枚も当たった。
最初に黒が続けて2本出た後、赤、黄色と出たもので、
黒がハズレだと思っていたら、1等だったのだ!
無料鍋にありつくには、山に登り、ロッジまで来なくてはならない。
普通ならゴミ箱行きかも知れないが、
うちは丁度、冬に山へ鍋を食べに行こうと言っていたところだった。
こちらがクジに当たったと言うよりも、
ホップ、ステップ、バッタ。 クジが客に当たった、とでもいう状態である。
チラシによれば、各賞は1日に数本しか出ない。
チラシはロープウェイ券売機の手前の売店にあり、
抽選会場である筈の山上の食堂には何の掲示もなく、
前に屋台を出しているお姉さんに訊くと、
まさにそこが抽選会場だったのである。
どこでやっているのか判らないというよりもむしろ、
抽選があることに気付く人すらいる筈もなく、
チラシを見て立ち寄った人も、
食事をしたら忘れて帰ってしまったのではないだろうか。
あげたい人と貰いたい人、
双方の価値観の一致の重要性を改めて思う旅であった.....

□■■ Sep 27th

ややっ!
とある「webコンサルティング」の「会社」のホームページにて。
「サービスコンセプト」= 地域の「ポータブルサイト」や
各業種の「ポータブルサイト」の企画・運営だそうな。
ほほ〜、サイトを持ち運びできた方が、便利なのですな?????
語学スクールに「コミニュケーション」能力にこだわります!
と言われちゃったみたいな気分。
なんちゃって起業はいいけど、落とし前つけられるの?????
せめて専門知識のある分野でやりなよ。
周りに迷惑がかかるから。

「洗う成分は植物だけ」
意味わかりません。
だから「植物」じゃなくて、「物語」が付くのね?
「もどき」ですらなく。
危ないことに変わりは無く。


□■■ Sep 25th

教養とは、学歴のことではない。
高校や大学では大したことは学ばない。
卒業とともに勉強を終えた気になっている者は、
何も学ばないのにウンチクたれて、受け売りして死んで行く。
進学できない事情があったとしたら、それは過去のこと。
そこから先、何も学ぶ努力をしなかった結果は、誰のせいでもなく、運命のせいでもない。
今、食べるものに困っているか?
本を買う金がないか?
目の前のものを見つめ、考えようとしているか?
ならば、そんな言い訳は出て来ないだろう。
人間、いや生き物、死ぬまで学習。
何かあると、学校に行けなかった事情のせいにする人は、
学校に行っていたとしたら、今度は他の何かのせいにしていたに違いない。

私は大きな鏡。
あなた達の気に入らない真実を映す鏡。
あなたが醜いのは、私のせいじゃない。
私がいるせいで、あなた達の世界は平和。
悪いことは全て、私のせい。
悪魔と罵り、小石を投げつけ、それでも必死に覗き込み、予言を聞こうとする。
奇跡が起これば己の手柄と浮かれ騒ぐ。
無心の鏡もやがて、雷を降らせる時が来るだろう。

シンクロの井村先生が引退。
前回のオリンピックの時は、昔と変わっていないと思ったけれど.....
国体だか、オリンピックだかに出る選手を指導するのだと、学校を退職された。
テレビで見た時には、思い出して嬉しくなった。
私の学年の担当じゃなかったから、臨時で1回、授業を受けただけ。
「怖い先生」だったような記憶もあるが、体験していないから判らない。
同じ学年を教えていたおっさんがメチャメチャだったから、かすんでいたのかも知れない。
「厳しい」のではなく、ただ、滅茶苦茶だった。
体育の教師だからって許されるもんじゃない。
注意できる大人はおらんかったのか。

本人の希望で早期に執行された死刑。
また何か、騒いでいる。
重罪人を無くす方法を飛ばして、死刑の是非を議論している。
テレビは、答えが出ないのを知っていてやっている。
多くの人が感心を示す、有効な時間つぶし。
何度でも使えるし。
答えが出ない故に。
制度の廃止は何の意味も為さない。
シルバーシートと全く同じ。
犯罪者がいなくなれば、実質的に死刑なんてなくなるのである。
冤罪が無いものとするならば。


□■■ Sep 20th

やっぱり毎日、窓が開いている。
「蚊がいる!」
と驚く家人に、何故驚くのかと驚くにも慣れ、呆れる。
全員、開けっ放し犯。
1時間毎に窓を閉め直す、
あほらしいけど、最近の日課。

窓越しに、庭にいるキョンを見ようとすると、大きなトンボがいた。
お尻が緑。
「えっ?!」
少し小さい気がしたが、雌のヤンマらしい。
昨日は、家の中にイトトンボがいた。
近所の池が無くなってからヤンマが来なくなったと話していたところだった。
目の前をホバリングするヤンマを、普通のトンボなら見向きもしない癖に、
珍しいのか、じっと観察しているキョン。
生まれて初めてのホタルを、抱っこされたまま不思議そうに見ていたクロスケを思い出す。
.....ともあれ!
早く、どこかへお行き。
「パクッ」とされるよ。


□■■ Sep 19th

来客があったので、席を外す為に、近所の薬草園に行った。
一般無料開放の最終日で、解説ツアー付き。
体に良いものは苦いものばかり。
胃を動かし、胃が腸を動かし、腸が体を健康にする。
手術の後のことを思い出し、うんうんと頷いていると、
「この中にも手術した人もおられるでしょうが、腸が云々....」
えっ、内科手術すると腸に問題が起こるというのは、一般常識なの?!
あたしゃ、手術後1ヶ月以上経って、初めて知ったわ。
手術前の同意書には、手術によって起こりうる色んな悪いことが列挙してあって、その中に
「腸捻転になるかも」
とちょこっとあっただけで、それは手術中の事故位の確率のものだと思っていた。
手術せずに放置するよりはずっと恐ろしいことが沢山書いてあって、
「こんな目に遭うかも知れませんが、構いません。」
という内容に署名させられたのだ。
前日に。

ガイドをしていたのは、所長さんのような人だった。
「これは〜〜に効く」
というのを、
「ただの動物実験の結果ですから、まだ判りませんよ。」
と、笑いながら言ったのが印象的だった。
テレビではキャスターが、動物実験の結果を見て、
「〜〜ということが証明されました。」
と、言い切ってしまっていた。
人間に対して同じ結果が出ると、誰が証明したのか?
人に対しては有毒な菌も、犬は平気。
発癌性物質の危険性など、何年もかけなくては判らない。
その他、アレルギーや、目に見えない部分で病の原因となっている、様々な化学物質。
明らかにダメだと言われている、あじのもと。
動物実験で、何が「実証」されるというのだ。
実験を依頼する企業の社長に訊くといい。
何の為に実験データが欲しいのか。
消費者としてでなく、本音を聞き出せる手段で。
安全なんてどこにもないことが判る筈だ。

多くの人が愛飲しているサプリメントに、肝臓の毒となる植物が入っているそうだ。
原料にそれが書いてあったら、絶対に呑まないようにと言っていた。
既にどれだけの人が犠牲になったろう。
「動物実験によって安全を確認する」
というのは、そういうことだ。
幼い犬猫に大量に呑ませて、その場で死ぬかどうか、
そんなもので、化学物質の恐ろしさが判るか?!
確かなことは1つだけ。
変なもの入れなけりゃ、そんな残酷な実験もしなくて済むということ。
それが、唯一の安全の証明。


□■■ Sep 16th

今日も窓が全開。
蚊が大好きなのね。
これがわざとならば、問題ないんだけれどね。


□■■ Sep 14th

蚊がいる。
叩いても叩いても、順に現れる。
窓が開いているのだ。
必ず、どこかが1cmほど開いている。
何度閉めても、誰かが出入りする度に開いている。
私がうるさく言わなければ、全ての窓が左右、開いている。
何で閉めないの?
その都度、確認する、そんな簡単なことが何故できないの?
嫌がるフリして、ほんとは血を吸われるのが大好きなの?
洗い桶も毎日、油と微生物でべとべと。
その中に茶碗を浸けている。
食器はべとべと。
洗った後は、汚いところに伏せて置く。
説明の必要も無いほどのことを丁寧に説明しても、絶対に直らない。
何で?
私はそんなに飛び抜けて優秀な人間なのか?!


□■■ Sep 12th

MOMO公演が終わった。
やっぱり泣き泣きである。
子供達は近所同士だからすぐに会うのに。
最後だと思うから泣けるのだろうけれど、これが始まりなんだな。

前日のリハに顔を出した時は、「あんた誰?」状態で、
ほんの何人かが私を見付けて、「あれっ、JUNOせんせい!」
えらそーに演出家の横に座っているし、
本番中も下手のマイクの前にいるか、監督室で弁当をむさぼっているか、
音を外しそうな役者に袖から「気」を送っているか。
今年は先生じゃないから、存在感を希薄にしていた。
最後にパンフレットを貰って帰って、
「ややっ」
ナレーション・司会としてクレジットされているではないか。
計画的犯行か、或いは印刷会社のスピード納品か?!
てか、いいよ、載せなくて..... 弁当食ってただけだし。

学校公演の司会、と。
ノーメイクでいこうかと思っていたが、念の為、メイク道具を入れて行った。
去年はな〜〜〜んにも塗らなかったが、多分、誰も気付いていないと思う。
今回は衣装が真っ赤だから、少々バレバレっぽい。
どうしようかと迷ったが、
本番が始まってからでも時間が充分にあるので、簡単にすることに決めた。
スタッフのスタンバイはみんなよりも早く、
私の仕事開始は15分前のアナだから、昼食が落ち着いてとれない。
陰アナを2回入れて一幕、英語セリフ、おばあちゃんのセリフ、
これが最初の10分くらいで終わって、休憩のアナウンスまで仕事はナシ。
戻って、リラックスして弁当を平らげる。
更に時間があるので、ゆっくりメイク。
トイレが広い!
物を置くスペースたっぷり。
しかし、暗い!
気をつけないと、濃くなってしまう。
ここは下地だけにして、後は部屋でするか。
鏡を持って来ていて善かった。
ファンデーションは唇には重ねない。
.....正解!
これだと、輪郭を書き直さなくて済む。
オバQになってしまって、笑いながら何回も消したりする手間が省けるのだ。
休憩のアナとニ幕開始のアナに続いてすつに英語セリフを入れたら、
またまた最後の紹介まで仕事は無い。
戻ってメイクの続き、と言っても、小汚くなければそれでいいから、アイラインも要らない。
後は直前にグロスを塗っておしまい。
あ〜ラクチン。
メイクほど憂鬱なもんは無い。
こうして、数年に1度の化粧は小1時間で洗い流された。

今年のMOMO役は、舞台1ヶ月前に事故に遭い、急遽交代。
幸い、大した怪我ではなかった。
新MOMOは、もともとオーディションを受けるつもりだったものの、
決心してはやめ、決心してはやめ、何度も迷って諦めたのだが、
結局は役の方からやって来たのだった。
これは、やはり運命というものかも知れない。

やはり裏方スタッフは、演劇だけでなく、商業舞台の現場や、
音響関係の知識は、多少なりとも無いと難しいようだ。
何でもないような、すぐに解決できる事でも、何をどうしていいか判らない。
ほんのちょこっと、「こうすればいいやん。」と言ってあげるだけなのだが、
それがあると無いとでは、天と地の差が出るのである。
そんなこんなで、いるだけで役に立てて良かったかな?


□■■ Sep 9th

今年の稽古は、昨年ほどスパルタではないのだろう、ということが、
前日のリハーサルを見て感じ取られた。
何か段取りっぽい。
プロが場当たりしている位のテンションである。
アマチュアが適当にやるというのは、ちょっと考えられない。
聞くと、やはりそうらしい。
稽古の場以外でも、ダレた感じだ。
まぁ、本番は嫌でも力入るだろうけど。
ほんで、泣いちゃうんだよな。


□■■ Sep 8th

この間ほどの強さではないが、地震が続く。
一度、わずかに揺れたりすると、なかなか熟睡できない。
キョンを連れて逃げるのがひと苦労だな。

週末のミュージカルMOMO公演の助っ人を頼まれた。
陰アナと、英語セリフを作って録音するという話だったが、
DVDなどの予約受付の場所がまだ決まっていないので録音できないし、
何かあった時に対応できるようにと、結局は生で入れることになった。
今年は指導もしていないから「顔出しは要らない」ということだったが、
初日の学校公演では司会者が出ねばならないということに気付き、
その為だけにスカートを持って行くことになった。
ああ、面倒くさい。
しかし、地震でテンション下がりまくりの私は、舞台どころではない。
今じゃなくていいじゃない〜〜〜、てな感じだ。


□■■ Sep 6th

地震こえぇ〜〜〜〜〜!
あんな大きいのは生まれて初めてではなかろうか。
阪神・淡路大震災はもっと凄かったらしいが。
1度目は夜9時頃、ビデオレンタルショップにいた。
2度目は布団の中。
来るくると言われていた大地震にも備えていない。
さすがにこりゃいかんと、テレビのニュースを見ながら、黙々と非難準備を整えた。
笛が要るような気がする。
幸い、ちっちゃいのを携帯につけてある。
冴えてる〜〜〜。


□■■ Sep 3rd

1週間ほど前に、ポトスを買って来た。
ちょんちょんと葉を切って、幾つかに分けて水槽に放り込んだ。
水草用のおもりが、何年ぶりかでようやく役に立つ日を見る。
5本ばかり束ねて、ウレタン付きの細い板状の金属でくるむ。
それを2つ沈めて、残りの葉は、水面に浮かべておいた。
他にはもう、無くならない程度に成長するミクロソリウムとアヌビアス・ナナだけ。
魚達は水草が大好きなようで、新しいのを入れる度に、
みんなで見に来ては、嬉しそうにピロピロと胸ビレを小刻みに震わせ、葉の間を奪い合う。
ライムのようなポトスがいいと思ったが、この日は斑入りしか無かった。
全然、綺麗じゃないな〜、などと不満だったのだが、
水の中だと、なかなかの美しさとなり、私はお気に入りだ。
.....が、魚がそれほど喜んでいない。
2日目の夜になっても、
浮いた葉の陰にマジナタス・ペンシルが体の色を変えて浮かんでいる位である。
「あっ、これ、水草じゃないよ!」
「にせものにせもの。」
てなもんだろか?

うちの水槽は、もう3ー4年目のお年寄りばかり。
2、3匹ずつ何種類かいるという、初心者みたいな魚構成である。
まぁ、平和だから、誰も群れたりしない。
マジナタスだけが、3匹、仲良くくっついている位だろうか。
今日の昼にもなると、ポトスの葉の軸からは根が生え、そこが重くなってうまく沈み、
葉を上に向けた状態で、植物らしく浮いていい感じ。
魚達は「ポトスのある風景」に慣れたのか、
相変わらず、沈んだポトスにはダータ・テトラがちょこんと乗るくらいだが、
浮いた部分に、みんな何気な〜く寄り添っている。
「や、、、、、やっぱり水草だよね、ね、ね?」
てな具合に。
そんな中、珍しくレモンテトラが発情していた。
この子達は、元々2匹しかいない。
丈夫な魚だ。
今迄、発情したことあったっけ?
このテはよく知らない。
この子達は、ヒレの形が全く同じだが、どこで見分けるのだろう。
何ともオスっぽく、綺麗に尖っているのだが。
明らかに片思いらしく、はりきりダンスは見向きもされない。
たまりかねてお腹をつんつんしてみても、すーっと無視。
う〜ん、内臓の部分は光ってよく見えないが、卵を抱えている感じはしないぞ。
産卵の気配があるなら、他の魚達が勘付いて、付いて回っている筈だ。
イキのいいおやつにありつこうと.....
暫く、目が離せなかったが、2、3時間してから思い出して見てみると、
レモン達は何事も無かったように、フツーに泳いでいた。
何だ、やっぱりガセかよ。
でも、育ててみたいねぇ、君達の子供。

この頃、雷や花火の音が怖くて、ずっと玄関で寝ているキョン。
夜11時を回って、とーちゃんにおねだりしている。
たまたま、私が靴を触っていて、そこへビニール袋を持って現れたので、
「もしかしてお散歩?」
と、目が輝いた。
こんな時間から出かけることはまず無い。
何となく、出かける雰囲気でもないのはすぐに察知したみたいだが、
あわよくば、という感じなのだろう。
「ねぇねぇ、おとーちゃ〜ん。」
膝に顔をくっつけて半開きの口を擦りつけながら、上目遣いにおねだりしている。
いいな、君らは可愛くて。
食後に「ゲフッ」とやってるとこは、どう見てもおっさんなんだけどね。


□■■ Sep 2nd

今日もテロ。
明日もテロ。
敵でないということは、味方であることを意味しない。
飢えたことのない者が、どうして愛など語れるのか。
金があっても物が手に入らない苦労を知らない者が、どうして理想を語れるのか。
己の無知に気付かぬ若者が、難しい理論を振りかざす。
過ちを繰り返さぬと誓った老人が、自分は無力だと口を閉ざす。
勇気ある者の言葉には、誰も耳を貸さない。
歴史は繰り返す。
そして、火傷をした者だけが反省する。
© K. JUNO ALL RIGHTS RESERVED.
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