三次元漂流記 2004
結婚美容室   [3月のモデル; 結婚美容室]  美容室なんだってば!
先月の写真の神社に、「結婚美容室」なるものが!
「お!」とパチリ .....ていうか、撮って貰ったんだけど。
珍しがりつつも、「写るかなぁ」なんて言いながら。
おとんに言っても「へぇ」
こりゃ、みんなに見せなきゃ、と思っておかんに言うと、
「あぁ、あるね、そういうの。」
何だ、珍しくないんかい。
そりゃ、結婚式やるんだから、あるわな。
縁がなくてわりかったな〜!

□■■ Mar  31st

オープンしたばかりのショッピングモールにひやかしに行って来た。
田舎にしてはかなりでかい。
そのスペース的な余裕は、都会というよりむしろ、
海外のショッピングセンタービルを思い出させる。
そして、都会と決定的に違うのは、活気。
人に溢れているのに、誰も紙袋を持っていない!
つまりは、買い物をしていないということだ。
都会と同じものが揃うのなら、
県外に流れていた人達がここで買い物をしてくれるようになるのだろう。
この土地でなくてはならないものは、逆に何ひとつ見当たらない。
県外からの集客は見込めないだろう。
最近、どんどん潰れているという映画館までが入っているのは、
何か戦略があってのことだろうか。
駐車場もタダである。
聞けば、この店の為に新たに道路を通したとか。
私なら、そんなことはしない。
プロにどんな考えがあったのか、はたまた、浅はかな思い付きなのか、
半年後を見るのが楽しみである。

ローカルテレビの取材にフォーカスされてしまった。
(通行人で映っただけや。)
ぶっさいくなタレントが、
「広々としてますね〜〜〜」
と、張りのない声を絨毯敷きの床に吸収されまくりながら、半回転していた。
むしろ、
「閑散」
の方がしっくりとくる、不思議な空間だった。


□■■ Mar  25th

最近の起業ブームってどうよ。
国を挙げて、「歌手志望支援の会社版」をやっちゃってるんじゃないの?
知識も経験もコネも無く、勉強もしないで「経営者」になり、
「お金が無いので安くして下さい」
で済むんかい?
スーパーで買い物しても、そう言うんかい?
外食しても、レジでそう言うんかい?
他人の生活を犠牲にしておいて、「社会の為」ごっこかい?
先達が汗を流して作り上げたこの日本、いつから乞食だらけになったんだい。
もっと哲学のある国だったんじゃないのか。

農薬、添加物だらけの野菜、加工食品。
病院に頼らざるを得ない体に、我々はされてしまっているのだと、医師が言う。
何も中国の食品に限らない。
「新製品に使う添加物を、どれだけの濃度で食べると犬猫が即、死ぬか」
という実験が日夜、行われ、
その場で死なない程度の「安心できる」食品が、派手なCMと共に世に送り出される。
健康への影響は、何年も食べ続けて、ようやく現れるもの。
動物実験で安全など確保されない。
実験は、裁判を起された時のデータ蓄積の為であると言う。
消費者の為などでは決してない。
経営者となったことのある人なら、リアルな話として理解できるだろう。
企業は、消費者の為になど動かない。
洗剤も、化粧品も同じ。
「自然派」の「派」は本物でない証。
「植物何とか」は、化学物質の混ぜ物に植物を入れて、天然を装っているだけ。
中身が危険だから、繕う。
植物を入れたところで、安全になどなる筈がない。
ただ「入っています」と言いたい為に、入れてある。
それだけ。
いや、更に危険かも知れない。
「〜〜無添加」は、書かれたものだけが無添加で、他の危険物質は山ほど入っている。
詐欺と言ったら、言い過ぎになるのだろうか????
騙されるのが馬鹿なのか?!
スーパーの売り場の90%以上は、毒の山積みである。
悪徳企業は、金貸しだけではない。
裏へ行けば「売り上げ第一」「ライバルを倒せ」などと叫ぶばかりで、
人間や地球を大切にする心など微塵も無い。
「そんなこと言ったって、社員の生活が.....」
「子供の教育費が.....」
それは、人間や地球よりも大事かい?
あんたの会社を信じて商品を買ってくれる人達は、犠牲にしていいのか?
そんな言い訳するんだったら、会社を大きくしなければいいだろう。
そんなやり方しかできないのなら。
最低だ。
私は心の底から、怒っているのである。
何度も忠告を受けても、いつまでも楽天的で他人事な国民に対しても。
身を守ろうともしない癖に、
事が明らかになると、にわかに「被害者」になって騒ぐ大衆にも。
本当に、頭に来ている。

昔から肌が弱かった。
弱いと思っていた。
数々の洗顔料、乳液などを試した。
何年か前にも肌がひどく荒れて、少し高めの、
如何にも「肌に優しい」ボディソープを使ってみた。
「植物性何とか」のナイーブ。
荒れはおさまり、肌はつるんとなった。
洗顔料は、これまた「肌に優しい」と宣伝のDoveを試してみると、
不自然なほどにつるつる。
間もなく、動物実験の実体を知り、せっけんへの転換を決意。
上記を発売する2社とも、例に洩れず、残忍な動物実験を行っているので、廃棄。
代わりに、動物実験をしていないメーカーのせっけんシャンプー、せっけん洗顔料、etc。
価格は、意外にも、変なものを入れているメーカーよりも安かったりするのだ。
どういうことだろう。
つるっつるだよ。
ほんとに「洗顔だけです」。
そうか、そういうことか。
当たり前のように言われていたけれど聞き流していたことが、ようやく耳から脳に達した感じだ。
必要なものを摂取し、余計なものは体に入れるな。
これまで使っていたソープ類は、
体に悪いものばかりで栄養のないインスタントラーメンばかり食べて、
サプリメントで何とかし、調子が悪いと薬を飲む生活と同じ。
きつい薬品で汚れを落とし、代わりに、さらさらにする為の化学物質で帳尻を合わせる。
「今迄に無い〜〜感」などと引き換えに、我々の体は毒に犯されていたのだ。
日本は、本当に後進国だと思う。
EU諸国内では、このような商品の開発や販売は既に禁止されているというのに。
派手なウィルスや農薬ばかりに、流行りに飛びつくのと同じレベルで反応するものの、
本当に安全を求めようともしなければ、知ろうともしない。
そして、企業に騙され続けるのである。


□■■ Mar  24th

母親に「自分の人生」なんて無いと思う。
女に限らない。
己を生かすのは当然の努力。
だが、次の世代に引き継いだ場合は、全てを托さねばならない。
それが、生命の掟。
産卵の後、死んでしまう生き物を見れば一目瞭然。
それは雄も同じ。
死ななくとも、子育ての間は、命を捨てて群を守る。
「自分の人生」が許されるとしたら、それは、子供達が一人前になってから。
或いは、もともと子育てをしない生き物の話。
子供を育てながら「自分の人生」などというのは贅沢&わがままなのである。
そう言われて怒る人は、「命」というものを、そもそもナメているんじゃないか。
「活きる」のでは決してない。
生きるということ、そして、生かすということ。
現代人が思うほどに、簡単でお気軽なものではない筈だ。

学力低下、凶悪犯罪の激増。
そんなの、最初から見えていたじゃないか。
「個性」だの「自由」だの、いいことにばかり目を奪われて、
その結果、社会がどうなっているかに目をつぶって、
バカみたいにお隣さんの真似をしたから、こうなった。
学校教育は、生徒の就職の為にするものでも、
アーティストデビューさせる為のものでもないよ。
国を維持し、よりまともな社会にする為のものじゃないか。
そんなことも判らないで、PTAに迎合し、
家庭や地域で教えるべきこと、或いは、自分で努力すべきことまで、へいこら引き受ける。
丸でそこら辺の「養成所」だよ。
養成所の方が、厳しい所も稀にあるから、まだマシだ。
どうすんの。
国を托されるべき人間達がアホになっちゃったら、もう誰も元に戻せないよ。

本心から学校が厭なら、やめさせろ。
親も子供も「権利」だと勘違いしているのだから、その通りにすればいい。
或いは、勝手な奴はやめる「義務」に訂正すればよい。
ひとりあたり、年間ざっと百万円。
それで、本当に困っている人がどれほど救えるか。
その重みが判らないようなアホなら、教育する価値もない。
塾や、そこらへんのスクールでも代わりになると本当に信じ込んでいるのなら、
そこへ通えばいいじゃないか。
レベルも、金額も、本当にそっちでいいと思っているのなら。
まともな生徒の権利が侵害されるのは、気の毒でたまらない。


□■■ Mar  23rd

お散歩に行きたいキョンを庭に放して、御機嫌を取る。
「とーちゃん、とーちゃん」と言うので親父が外に出ると、
少しだけ喜んだが、すぐに座り込み。
体中をよしよしして貰っても、背中をピンと伸ばしてのけぞり、
今度は家の中に入った私の顔を見据えながら「ちがうも〜ん!」
あと何日、一家総出で媚びを売らねばならないのだろう.....
1時間の散歩を1日2回も行く子、あらへんで。
っちゅうか、私らと遊ぶのも喜んでくれよ。

キョンは、歩くのが好き。
ひたすら、歩く。
空き地でフリスビー、とか、公園で鬼ごっこ、とか、してみたいよ。
ステキチ君がいたころは、本当にそう夢見ていたけれど.....
その為に練習もしたのに。
お前は、外に出ると、もう歩く事以外は頭に無い。
おやつを出そうが、ボールを見せようが、目もくれない。
「いつか車で、おーっきな緑の公園に連れて行ってあげるねー!」
うん、きっと喜ぶよ。
新しいとこで思う存分、、、、、歩くの。

たかが採血で、こんなに恐怖を感じたことはない。
祈りながら部屋を覗くと、、、、、年輩の看護婦さん!
ラッキー。
人生を味わい尽くしたかのような貫禄。
それでいて、緊張を解きほぐすオーラ。
事務的でもなく、かと言って、慣れなれしくもない、適度な距離感。
これぞプロ。
「どれにしましょう」
なんて言わずに、適当な血管を見つくろってくれている。
お、そんな目立たない血管を選ぶなんて、通だね、なんて考える余裕も出て来る。
前回のが前回だけに、めちゃくちゃに頼れる気分になっていた。
一部始終を監視(?)している必要もないように思えたが、
「注射針から目をそらさない」
という私の中の掟を貫かねばなければならない気がして、
やはり、竹のような針が腕に入って行くのを観察する。
ベテランのマッサージ師か何かのようのような手際よさと、
落ち着きのある、そして人を落ち着かせる話し方。
まーこういう人は、たとえ大事が起こったとしても落ち着いているのだろうと思うと、
その落ち着きに100%、心を委ねる訳にも行かないのだが。
.....と、陶酔し切っていたらしい。
いつの間にか隣でもう1人、採血を始めたのに気付かなかった。
トラウマになりそうなあの台詞が飛び込んでくるまで。
「ちょっとチクッとしますよー。」
げ、隣はあの新人看護婦か。
人生は紙一重。
ほんの5分、遅く来ていたらと思うと、全身の毛がよだったのである.....


□■■ Mar  21st

私がいない間に1日2回になっていたきょんの散歩を、
家族の怪我、その他諸々を機に、1回に戻す。
大好きな外に連れて行かない代わりに、たっぷり遊んでやる.....
と言っても、外が気になって、あまり楽しんでくれない。
お気に入りのボールを出すと、ようやく、飛びついて来た。
転がったボールを追って、植木の隙間へジャンプ!
その瞬間、キャンと悲鳴を上げた。
ボールを追うのをやめ、文句も言わずに、花壇の方へ歩いて行く。
片足を上げている。
ひっくり返してみると、足の裏に3センチほどもある長いトゲが刺さっている。
ザクロの細く、硬い枝。
これは痛かったろうな、可哀想に。
「危険だから伐り落としたのが、地面に落ちていた」らしいのだ。
意味ないじゃん。
さっきまではしゃいでいたキョンは、シュン太郎になってしまった。
足はもう痛くなさそうなので、あっちこっち走り回って誘うが、
キョンはイマイチ、乗ってくれない。
柵の間に無理矢理アタマを突っ込んだり、
垣根の間に脱走路を見い出そうとしたりしている。
ハチの抜け殻らしきものを発見し、写真を撮って、戻ろうとして、今度は私が「キャン!」
ツッカケからかかとがはみ出していた右足を上げてみると、
さっき見たばかりのヤツが、キョンの時と同じように、まっすぐにつき刺さっていた。
キョンが刺さった場所も、私が刺さった場所も、ザクロが植えてある場所も、全て離れている。
「伐り落とした枝を集めた時に、落ちた」らしい..... 勘弁してくれよ。
これじゃあ、注意のしようもないではないか。
半端に「管理」する位なら、生やしとけっ。
まだ明るい内なのを幸いに、おかんと2人で這いつくばって、トゲを拾い集めた。
たのむわ、ほんま。

いい時代だな。
海外のラジオが家で聴けるなんて。
一定周期で聞こえなくなる北京放送にダイヤルを合わせようと懸命になったり、
入る筈のない広東語放送を探して、ハングル放送ばかり掘りあてていた子供時代は、
今ではレトロ過ぎる思い出だ。
あの中に、北朝鮮の暗号もあったに違いない。
規則正しく、記号を読み上げるような声も、確かに聞いたから。
独りで中国語のホームページを見ながら、1日中放送を聴いていると、
脳が外国語モードになっていて、
ふと顔を合わせた人に広東語で話さなくちゃならないような気になり、
日本語を喋るのに、何故か「ひねり出すような感じ」になる。
何かが目に入ると、「あっ、日本語だ!」「間違えてないかな」
香港も変わったな.....
というよりも、香港人が、変化の影響を相当受けている。


□■■ Mar  13th

マライヤさんは、必死らしい。
あれほど歌えても、アメリカでは普通。
「プロデューサーである旦那の力」と誰もが言う。
離婚してから、すっかり見なくなった。
と思ったら、日本の歌を英訳してCMで歌っているではないか。
たった8小節で、同じ歌い回しを2度もやっちゃって。
色気を押し付けるような、見せびらかすような。
これって、そんな歌じゃないよね。
「あたしはマライヤよ!!」
己の歌手生命への執念が、歌への誠意を圧倒した。
お世辞にも褒められないこの歌を、きっと「わかってる」人達は「上手い」と言うのさ。
本人は、こんなことも判らないほどに低レベルな人ではないと思う。
しかし、それこそが、職人としてではなく、「アーティストとして生き延びる」ということ。
「プロになる」ことの本当の意味である。
アートへの道の途中には、アートからはほど遠い橋が沢山ある。

大きな病院では、採血科、なんてのがあって、
妙に上手い熟練看護婦さんなんかがいたりする。
「どの血管にしましょう?」
えっ、選べるの?!
「どっちの腕でしますか?」
と訊かれたことはあるけれど.....
「じゃ、いつものでお願いします。」
近付いて来る針をじっと見ていると、刺さる直前に
「ちょっとチクッとしますよ〜」
判ってるってば、見てるんだから。
でも、予想ほどに痛くはないということも、判っている。
どうでもいいことを言ったり、マニュアル通りなことを言ってみたり、
この看護婦さんはもしかして新人さんなのだろうか、
血管を浮き出させる為にしばったゴムを外す手際も悪く、
あ、手伝わなくちゃいけないのかな、と、手を出しかけた。
まーでも、痛くないからいっか。
と思った瞬間、抜かれようとしていた針の角度が変わった。
いてっ!
こんな痛い採血初めてだ。
おまけに、後何分くらい押さえていなさい、などという指示の仕方が段取り悪く、
意味がさっぱり判らないので、何度も訊き直して確認する。
やっぱり新人さんなのね。
たかが採血で夜まで痛いなんて、カルチャーショックやがな。


□■■ Mar  7th

何か思い付いた?
小さな顔をほころばせて
はにかみながら口を開いたね
冬の間 考えていたんだね


□■■ Mar  6th

私は、君を待っている。
君は、私を待っている。
あの子は、私を待っている。
私は、あの子を待てない。
この世は、一方通行のみちだから。
手を延ばしても届かない、声すらも聞こえない、
長いながい、みちだから。


□■■ Mar  5th

大丈夫。
夢は、みんな叶って来た。
この夢も、叶うはず。

運命は、受け入れるしかない。
闘っても、最後に負けてくやしいだけ。
受け入れろ。
包み込んで、包まれて、きみたちのところに、流れてゆくよ。
© K. JUNO ALL RIGHTS RESERVED.
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