三次元漂流記 2002
玄関でもごろ〜ん [9月のモデル; おっきくなってもごろ〜〜〜ん]
おうちでごろ〜ん お引っ越しから約1ヶ月、すっかり新しい家族に馴染んだクロスケ(新しいママ代わりのお姉ちゃん撮影)。
私が帰った後はたいそう、落ち込んでいたそうだけれど......
相変わらずのひょうきん者らしく、
素敵なおうちを買って貰って、ご満悦の様子。
わかるかな〜、お腹を真上に、顔は左に向けて、
のけぞってこっちを見ています。
玄関でも、やっぱりゴロリン。
鼻が長くなって、随分、大人っぽくなってしまったけれど、
表情もこのポーズも全く変わらない。
楽しそうなんだよね、良かった。

□■■ Sep. 30th

拉致事件が原因で、在日朝鮮人が辱めを受けているという。
何て情けない国なんだ。
積極的な行動を取っているつもりか、或いは主張でもしているつもりなのか???
ナショナリズムなどでは決してない。
何故、その人達が「在日」なのか、
そんなことも知らない連中に、「愛国心」など縁のある筈がない。

「テキスト系」は読むに値しないものが多い。
「癒し系」には癒す力など無い。
何故なら、「系」だから。
中には本物も紛れている。
区別がつかないからと同じところに入れられてしまっていること、それが問題なのだ。
間違った教科書で教わる者は、正しい知識など得られない。
目も耳も利かない人間だらけになってしまう日も、遠くはないだろう。

情けないというよりも、恐ろしい。
良心は何処へ行ったんだ?
気の確かな者はいないのか?
屍を探る盗人や娘を売り飛ばす詐欺師以外には、イカレた奴しかいない。

天を仰ぎ
遠くを見つめて涙を流しながら
いけにえの羊をむさぼる女神
話しかけてもうわの空
足下の汚物を瞳に映さないように
血にまみれた両手を焦点を合わせないように
ナイフとフォークを落とさないように
口紅がはげないように
頭の中は そんなことで一杯


□■■ Sep. 28th

共犯者はお気楽だ。
全てを任せていればいい。
「信じていました」と言えばいい。
手を汚さずに、おいしい果物が毎日食べられるのだから。
自分が盗んだのではないという顔をして。
被害者に同情さえ見せながら。
先進国の民として恩恵を受けて暮らしいながら、
国が問われる罪の責任は自分達に無いと言い張る若者みたいだ。

騙されるのもまた、責任。
騙されて、誰かを騙してしまったとしたら、もはや無実であるとは言い難い。


□■■ Sep. 25th

便所の床を軽く掃除していたら、隅にクモの巣が張っていた。
昨日あたりは無かったような気もしたが、黒ずんでいて古そうだったので、さっと取り払ってしまった。
すると、残った巣の端の方で、何かが動いている。
主らしい、ちっちゃなクモだった。
「おうちこわした〜〜〜っ!」
ごめんごめん、「空き家」かと思ったんだ。

鹿の子ちゃん。
全然、お荷物じゃなかったよ。
ずっとここにいると思ってた。
「成犬は貰い手がなくてね〜」なんて言いながら、いつまでも一緒だと。
元気にしているの?
ごはんはおいしい?
お散歩は楽しい?
なら、いいんだ。


□■■ Sep. 24th

半端な愛でなく
使い回しの知恵でなく
常温保存の情熱でなく
我が儘な主義でなく
怠け者の夢でなく
飾りものの善意でなく
壊れた言葉でなく
語ることの出来る人間に出逢えたとしたら
その時 生まれて初めて
口を開く意味があるのだと思う


□■■ Sep. 23rd

ちっぽけな欲など下らない。
どんなに大きなものでも、形にした途端、果てが生まれる。
ゼロは無限と同じ。
何も要らないということは、全てが欲しいということ。
All or Nothing とは、そういうこと。
「何が欲しい?」
あんたなんかにゃ、手に入れられないものさ。


□■■ Sep. 22nd

鹿の子ちゃん。
楽しく暮らしているのかな?
毎日、考えてる。
君達一家のこと。

キャンディ。
ボン。
クロスケ。
元気にしているの?
ママには1度会ったけど、お前たちは、新しいおうちに送って行ったきりだね。
置いて行かれた、って思っていないかな。
捨てられたんじゃないよ。
病院に連れて行った時も、人に話す時も、正確な齢を言えることが誇りだったよ。
必ず、大事にして貰えるおうちを選んだんだよ。
お誕生日におめでとうを言って貰える、幸せな犬だよ。

自由に飛びたいと
ダミ声で歌っているから 入り口を開けてやったが
何かと理屈をこねては出て来ない
何だ 翼なんて無いのだね
そもそも 鳥ですらなかったのだ
お前が軽蔑している飼い主は お前のことを
人がいないところではとてもいい声で鳴くのだと自慢する
とてもなついていて 決して逃げないのだと
美しい毛並みを恨むのはおやめ
薄汚い手から餌を貰い続けないことには
餓死してしまう 怠惰な生き物よ


□■■ Sep. 19th

水族館に行って来た。
あまり大きな施設ではなく、イルカだのラッコだのといった、目立ったアトラクションは無い。
「世界の海」スペースには、熱帯魚ショップでよく見掛けるような派手な魚が少しはいるものの、
どちらかと言えば、近海や、少し前の日本各地の川にいたような生き物が中心で、
海の生き物達の生態を観察するコーナーや、短いレクチャーが多く用意されている。
ゴミだらけの日本の湾をイメージした水槽の中にも、生き物達が生活していた。
そこは、綺麗な魚を見に来る「遊園地」ではなかった。
生き物は、目を開けて見つめさえすればどこにでもいる。
我々は、その中のひとつなのだ。
そのことに気付かせようというのが、水族館公開の主たる目的であったように思う。
娯楽性はそれほどではないが、見応えは充分だった。


□■■ Sep. 17th

意地で行動するほど、つまらないことはない。
見返すなんて考える前に、純粋に己を磨く気持ちがなければ、何を成し遂げても中身が無い。
自己満足すら得られない。
世界中の誰の足しにもならないだろう。
男の好みに自分を改造する女と同じだ。

人を必死でかばうのは、自分も耳が痛いから。
放っておくと、我が身が危ないから。
安全保障条約みたいなもの。

アヤシイと思ったら、おもむろに立ち上がり、
鋭そうな目つきでゆっくりと周囲を見回しながら、こう言うがいい。
「諸君も気付いているとは思うが、この中に......」
「私じゃアーリマセーン!」
急いで答える奴がいたら、そいつが犯人だ。


□■■ Sep. 11th

毎シーズン、新しいさすらい犬が現れては消える。
ステキチが守ってくれていた頃は、どんな犬が来ても怖くなかった。
争いを防ぎ、喧嘩があればおさめ、無法者は追い出す。
今度は、どんな犬がやって来るのだろう。
ステキチの前にいた茶色ンみたいに気のいい子?
ステキチに追い出されてしまったキタナイ君みたいに不運な子?
それとも、ステキチ、君が帰って来てくれることはあるのだろうか。

フランケンシュタイン。
偉人達の欠点ばかりを掻き集め、自らを作ったのだね。
そうやって、日に日に醜くなって行くがいい。
同情などしないよ。
他人の体を盗んで貼り付けること以外に、解決の手段を思い付かないお前などには。


□■■ Sep. 6th

"ひきこもり"という言葉のブームはもう終わったのか。
自分のキャラクターをユニークに演出したいが為の、明らかに誤った使い方は今も目立つ。
逆に、おしゃべりであれば、社会人として立派に成立するかのような誤解も。
どんなにニコニコ人と接していようが、大人として最低限のルールを守れず、
責任を放棄して自分のことばかり主張するのは、完全な"ひきこもり"である。
本当はそうと気付いているが故に、余計にべらべら喋るのかも知れない。
学ぶことができることを学べないのは病気ではない。
我慢できないのは不幸ではない。
子供達どころじゃない。
現代は、大人達が危ない。
いつの時代の終わりも、こう。
歴史は繰り返す。
もう、そろそろだな。


□■■ Sep. 5th

けしごむ
辛かった記憶
歪められた子供時代を
一瞬でも無かったことにしてくれる
君の不思議な魔法


□■■ Sep. 4th

嘘しか言わない人が「今度こそは本当だ!」と息巻いても
誰が信じるというのだろう
信用というものは
何十年も正直に生きてようやく得られるもの
習い事とおんなじ
たとえ、本当であったとしても
これまでの嘘が消えるワケでもないし
第一、それはやっぱり嘘なのさ
本当の事を言えない口に変形してしまっているのだから
「正直」の意味を忘れた人の語る「真実」なんて......

正しくないことを証明するのは簡単
正しくない例をひとつ挙げればよいのです
「嘘」というのはそういうものです
正しいことを証明するのは大変
あらゆる方面から検証しなければなりません
「信用」とはそういうものです
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