つまみ画

麦のうちわ

つまみ画の前身はつまみ細工で、もしかしたら中国あたりが源流でわないかと思われていましたが、わが国古来のものであろうと思われています。江戸の中期ごろより作られており明治時代には婦人の手芸としてのつまみ細工は羽子板やうちわ、小箱等に応用範囲も広がっていきました。しかし、それらの作品が色彩の華麗、技巧のすばらしさにもかかわらず、図柄が単純で、構図も幼稚なものでした。
明治の末期頃になって当時のつまみ細工の作者であった吉岡房次郎、船橋水夕、佐田豊山らが、それぞれつまみ細工の絵画化をこころみ、中でも豊山は、写実的表現を目ざして繊細優美な花鳥風景の短冊、色紙、絵画などを発表し、これらを従来のつまみ細工と区別して摘画、あるいはつまみ画と名づけたのです。

つまみ画 佐田 旭著 参照

ぼたん
ナス
ホオヅキ
テッセン
ダリア
ユリ
グラジオラス
コスモス
さざんか
きく
壺ばら
カキ
つばき
キキョウ・オミナエシ
寒梅
さくら
 

ベコニア

 

リンドウのうちわ
朝顔のうちわ