(9月1日)晴れ時々くもり

今日から3泊4日で、家族沖縄旅行に行く。台風15号も去り、好天に恵まれるはずであったが、続いて

発生した16号が沖縄に向かっているらしい。当日の天気もくもり時々雨の予報であった。JAL911便

伊丹発で12時前に那覇に到着する。以外と天気は良い。一安心。国際通りでソーキソバを急いで食べ

宿泊先である日航アリビラに向かう。明日からの天候も不安定なので、家内と息子を残して、タクシーに

飛び乗り、名護へと向かう。昨年と同じ、山頂コースをとることにする。人里付近ではハイビスカス他種々

の花が咲き乱れ、無数の蝶達の歓迎を受ける。一目見ただけで、10種類以上の蝶がいる。私はすでに

興奮状態である。片っ端から撮り始め、約2時間で64MBのスマメ2本はあっという間に満タン状態にな

る。やはり沖縄は最高ッス。

本日の目撃種は、ナガサキアゲハ、シロオビアゲハ、ツマベニチョウ、ナミエシロチョウ、タテハモドキ、ア

カタテハ、アオタテハモドキ、ルリタテハ、リュウキュウミスジ、ツマグロヒョウモン、イシガケチョウ、ヒメアカ

タテハ、リュウキュウムラサキ、リュウキュウアサギマダラ、ツマムラサキマダラ、カバマダラ、アマミウラナ

ミシジミ、ウラナミシジミ、ムラサキシジミ、ヤマトシジミ、クロボシセセリ、オキナワビロウドセセリであった。

もうすでに5時半になってしまった。これ以上いると恐ーいヘビがでてくるかもしれないので、小心者の私は

帰路につくこととする。ホテルに戻り、部屋でチビチビとオリオンビール、残波の白を飲んでいると、もう夢

見心地。癒しの島沖縄に乾杯しながら、至福の時を過ごせた。

(9月2日)晴れ

本日は蝶のことはいっさい忘れ、家族でマリンスポーツを楽しむ日である。朝一番で、午後からの予約を入

れ、午前中は、ジンベイザメ体験ダイビングに出かける予定であった。しかし、昨晩の飲み過ぎで体調がす

ぐれない私は、午前中は留守番役をかってでることにする。妻子がダイビングに行っている間、ホテル付近

の観光をする。出来るだけ木、草花の多いスポットを見て回ったが、名護とは違い、全くと言っていいほど、

蝶影は薄い。本日の目撃種は、オキナワビロウドセセリ、ウラナミシロチョウであった。

午後は、家族仲良く、ジェットスキー、ドラゴンボート等々を楽しみ、一日がすぎていった。

(9月3日)晴れ

台風の影響で風は強いが、天気は最高である。妻子は、シュノーケル他一日中マリンスポーツを楽しみ、私

は一日中山にこもる日となっている。本日は、一昨日時間の都合で途中引き返したコースの続きを歩くこと

にする。撮影したい蝶はズバリ、コノハチョウである。採集は御法度であるが、撮影なら何ら問題はない。1

時間半ほど歩いた山道でしきりにテリを張っている個体に出くわす。かなりハネがスレているがとりあえず撮

影する。1時間で5頭の個体を観察する事が出来たが、少し時期が悪いらしく、完ピンの個体にはお目にか

かることは出来なかった。本日の目撃種は、一昨日見た種類以外に、ナミアゲハ、アオスジアゲハ、モンキ

アゲハ、ジャコウアゲハ、キチョウ、モンキチョウ、コノハチョウ、オオゴマダラであった。

まだかなり時間の余裕はあったが、暑さのため、バテテしまったため、熱中症にならない内にホテルに戻る

ことにする。

(9月4日)くもり

17時頃沖縄発の飛行機に乗ることになっていたが、昨晩のニュースでは、16号は沖縄を直撃するようだ。

家内とも相談した結果、とりあえず朝早くホテルを発ち、那覇空港で旅行会社の指示を仰ぐことにする。

うまく、12時40分発の臨時便に乗れることとなり、一安心。あとでニュースを見て知ったことだが、午後から

の便は全便欠航とのことであった。間一髪本日中に自宅に帰ることに成功した。

今日は、午前中に、那覇市内の2つの公園で、イワカワシジミ等をねらう予定であったので、いささか悔いは

残るが、それ以上に自宅に無事帰れたことの方がうれしい。

本日の目撃種は、国際通りの衣料品店の前をゆっくり飛んでいたカバマダラであった。

沖縄でのポイント等について、正直のところあまり詳しくないので、時期、場所の違い等により当然のことかも

しれないが、フタオチョウ、ミカドアゲハ、オキナワカラスアゲハ、ジャノメ類を目撃する事が出来なかったのは

少々残念である。

(9月7日)くもり

天気もパットせず、旅行疲れもあって、昼前まで寝てようと思っていたが、7時前には起床してしまった。本日

は、時期としては少し早すぎると思ったが、京都府京都市にムラサキツバメの観察に出かけた。

9時半に到着し、シリブカガシの周辺を約1時間、丹念に見て回ったが、目的とする蝶は目撃出来なかった。

あきらめて帰りかけた時、目の前を紫色の蝶らしきものが飛び出した。アッ、ムラサキツバメだと思い、着地

した蝶を見てみると、ムラサキシジミの方であった。ガックリ。やはりステージが違うのであろう。9月中にもう

1回挑戦しよう。ここでの目撃種は、ナガサキアゲハ、クロアゲハ、アオスジアゲハ、ルリシジミであった。

まだ時間もたっぷりあることだし、今度は逆に少し遅すぎると思ったが、ホソオチョウの♀を撮影するため、

京都府城陽市に行く。ポイントに着いてみると、ウマノスズクサの上を優雅に飛んでいるのは、ホソオチョウ

ではなく、ジャコウアゲハであった。その他の目撃種は、アカタテハ、キタテハ、ルリタテハ、ツマグロヒョウモ

ン、モンシロチョウ、ヤマトシジミ、ヒメジャノメ、ヒメウラナミジャノメであった。

連続して空振りに終わり、帰りの足どりの重かったこと...。

(9月8日)くもり一時雨のち晴れときどきくもり

前田君との約束もあったので、2週間ぶりにマイフィールドに行く。1時間ほど歩いたころ雨が降り出し、最悪

のコンディションとなった。とりあえず、いつものアゲハポイントに到着すると、前田君とお友達の黒松君が待

っていてくれた。まもなく雨も止み、日も射してきた。前田君達は、カラスアゲハの採集が目的のようだ。多分

無理だろうと思っていたが、以外と早く1頭目のカラスアゲハが姿を見せた。前田君は最近買った網で採集を

試みたが、見事に失敗してしまった。最近昆虫採集をする小学生には、滅多にお目にかからないが、2人の

姿を見ていると、私の少年時代が思い出され、ほのぼのとした気分にさせられる。

本日の目撃種は、ナミアゲハ、アオスジアゲハ、クロアゲハ、モンキアゲハ、キアゲハ、キタテハ、スジグロシ

ロチョウ、ナミヒカゲ、クロヒカゲ、ヒメジャノメ、ヒメウラナミジャノメ、ダイミョウセセリ、イチモンジセセリ、ルリ

シジミ、ヤマトシジミ、ベニシジミ、ウラギンシジミであった。少し期待していた、メスグロヒョウモン他ヒョウモン

類にはお目にかかることは出来なかった。まだ夏眠中なのだろうか?

(9月15日)くもり時々晴れ

本日は、シルビアシジミの撮影のため、いつものように電車、バス、徒歩の3点セットで、兵庫県某所に行く。

バスの本数が少ないので、かなり待たされたが、無事ポイントに到着。結構広いポイントなので、どこがピン

ポイントなのかサッパリわからない。実のところ、過去にシルビアシジミを採集・目撃したことがないので、ど

んな蝶なのかもよく知らない。蝶図鑑によると、ヤマトシジミに非常によく似ているが、若干違いがあるという

ことなので、図鑑3冊を持参して、いざ出陣。約3時間、隈無く歩いた結果、ブルー系といわれる蝶には、何

種類か出会うことが出来たが、どれが、シルビアシジミか、止まっている姿を見ても、よくわからない。これだ

と思ってよく見てみると、尾状突起のあるツバメシジミであったり、ちょっと飛び方が早いなと思ったら、ウラナ

ミシジミであったり、本日も悪戦苦闘である。結局、ヤマトシジミかシルビアシジミかよくわからない蝶を100枚

以上撮影する羽目になる。

帰ってから、図鑑とにらめっこした中で、多分シルビアシジミと思われる蝶を掲載いたします。

本日の目撃種は、キアゲハ、ヒメアカタテハ、キタテハ、ベニシジミ、シルビアシジミ、ヤマトシジミ、ウラナミシジ

ミ、ツバメシジミ、イチモンジセセリ、モンキチョウであった。

(9月21日)晴れ時々くもり

キマダラモドキが発生しているという、やや確かな情報を仕入れたので、早速大阪府某所に、始発の電車で

出発する。この蝶は6月下旬にしか見られないとてっきり思いこんでいたが、7〜8月に夏眠して、9月に♀個

体が姿をあらわすそうである。8時半にポイントに到着。ポイントといっても、地名しかわからないので、ここか

らピンポイントを探すのは至難の技である。疎林を中心に探すこと3時間。本日も宝探しに失敗した。

それにしても蛇の多いところである。5匹目撃し、撮影もしたがHPに載せると顰蹙を買いそうなのであきらめる。

本日の目撃種は、ナミアゲハ、アオスジアゲハ、クロアゲハ、ナガサキアゲハ、コミスジ、メスグロヒョウモン、ミ

ドリヒョウモン、ヒメジャノメ、ヒメウラナミジャノメ、テングチョウ、ヤマトシジミ、ルリシジミ、イチモンジセセリであ

った。

(9月22日)くもり

京都市内のムラサキツバメに再度挑戦する。9時にポイントに到着。約2時間目を皿にして周囲を窺ったが、数

頭のムラサキシジミを目撃しただけであった。それほど珍しい種類ではないのに、どこに行ってしまったのだろう

か。本日の目撃種は、アオスジアゲハ、コミスジ、ヒカゲチョウであった。

帰宅後、蝶友の山田氏が、親戚の蝶マニアの方に標本等をいただいたので、一部お裾分けということで、持って

来られた。展翅標本は、ヘレナモルフォ、アケボノアゲハ、オオムラサキの3種、三角紙標本は、ウラモジタテハ他

3種。すべて20年以上も前の個体であるということであった。やはり海外の蝶はそれなりに美しい。

(9月28日)雨のちくもり

昨晩から今朝にかけて降り続いた雨のため、息子の運動会は、明日に順延となった。雨が完全にあがった昼過

ぎからマイフィールドに出かける。到着してすぐ新鮮なメスグロヒョウモンの♀が目の前を通過し、梅の木の幹に

止まる。先週綺麗な個体を撮影出来なかったので、あわててバックからカメラを取り出し、電池を入れ、ダイヤル

を調整し、撮そうと思ったときは、すでにその姿はなかった。しばらく歩くと、いつもの場所で、ツマグロヒョウモンが

熱心にパトロールをしている。天気が悪いとはいえ、まだまだ蝶が楽しめる。30分ほど歩いて、ウラナミシジミの

ポイントに到着。数頭の♂がすばらしいスピードで飛び回っている。下草をふと見ると、交尾個体を発見。そこに、

別の雄が三角関係を迫ろうと割り込んでくる。蝶の世界も大変である。別のところに目をやると、今度はヤマトシジ

ミの♂が広げた翅をしきりに震わせている。珍しい仕草だと思い、のぞき込んでみると、♂のちょっと上に♀の姿。

これが♂のプロボーズなのであろう。本日も蝶のいろいろな生態を観察出来、3時間後にフィールドをあとにした。

本日の目撃種は、ナミアゲハ、キアゲハ、メスグロヒョウモン、ツマグロヒョウモン、ミドリヒョウモン、ルリタテハ、コ

ミスジ、ヤマトシジミ、ルリシジミ、ウラナミシジミ、ウラギンシジミ、ナミヒカゲ、クロヒカゲであった。本命とするアサ

ギマダラには残念ながら会うことが出来なかった。