(10月5日)晴れ

本日も、しつこくムラサキツバメを追いかける。京都市内のポイントはあきらめて、奈良市内のポイント

に変更する。9時前に現地に到着。ここも食草はシリブカガシである。30分ほど経って、大型の黒っぽ

いシジミ蝶が、地面を這うように飛び出し、すぐに梢の彼方に消え去った。間違いなくムラサキツバメの

♂である。全くシャッターチャンスがなかったので、根気よく再度地面に降りてくるのを待つ。小一時間

待って、ようやく先ほど?の個体が地面に止まる。しかし、近づけば逃げ、近づけば逃げの繰り返し。

なかなか射程距離に近づけない。ムラサキシジミと違ってなかなか敏捷な蝶である。かろうじて撮影に

は成功したが、小さい写真になってしまった。残念である。ここでの目撃種は、ムラサキツバメ、ムラサ

キシジミ、ウラギンシジミ、ヤマトシジミ、モンシロチョウ、キチョウ、イチモンジセセリであった。

次に、アサギマダラを求めてマイフィールドに行く。この蝶のポイントはマイフィールドの一番奥のため、

1時間以上歩くことになる。ヒヨドリバナらしき花が咲いているところに近づいてみると、案の定アサギ

マダラが熱心に吸密していた。なめ回すように20カット程撮影する。ここでの目撃種は、キチョウ、コ

ミスジ、ヒメアカタテハ、キタテハ、ミドリヒョウモン、ツマグロヒョウモン、ゴマダラチョウ、クロヒカゲ、テ

ングチョウ、アサギマダラであった。

(10月6日)晴れ

クロコノマチョウとウラギンシジミ♂♀の全開写真の撮影のため、本日もマイフィールドに行く。今日も

夏日のような天候である。テングチョウとツマグロヒョウモンの♀がやたらに多い。特にツマグロヒョウ

モンの新鮮な個体が目に付く。この蝶の♀はカバマダラに擬態しているらしいが、本当であろうか。

ウラギンシジミも軽く二桁は目撃するものの、翅を決して開こうとせず撮影にはいたらなかった。クロ

コノマチョウの方は、残念ながらNULLであった。時期としてはバッチリのはずなんだけどなあ。本日

の目撃種は、上記以外に、アオスジアゲハ、モンシロチョウ、キチョウ、キタテハ、ヤマトシジミ、ウラ

ナミシジミ、ツバメシジミ、ベニシジミ、クロヒカゲであった。

(10月12日)晴れ

スジボソヤマキチョウの撮影のため、大阪府豊能郡のフィールドに出かける。8時到着。まだ肌寒い。

テングチョウとキタテハがやたらに多い。しかし、キタテハの方は、秋用の衣装なので、新鮮な気持

で撮影する事が出来た。季節によって変化のある蝶は1粒で2度楽しめる。時間が経つにつれて、

白い蝶が増えだしてくる。スジグロシロチョウかエゾスジグロシロチョウのどちらかだと思うが、これま

た区別が難しい。偶然花に止まったところを撮影する。帰ってから、図鑑とにらめっこしたが、エゾス

ジグロチョウのようだ。本命のスジボソヤマキチョウはいっこうに姿を現さない。偶然出会った蝶屋さ

んに聞いてみると、この蝶もかなり少なくなってきているようだ。10月よりも9月の方が、チャンスがあ

ると教えていただいた。歩き回っている内にもうすでに11時。あきらめて帰ることにする。出口付近で

何気なく上を見ると、やや切り立った斜面のかなり上の方に、やや大振りの黄色い蝶を発見。一目散

に斜面をよじ登り花に止まっているスジボソヤマキチョウを確認。まだツキがあるようだ。足場が悪い

ためやや遠方からではあるが撮影に成功する。満足のいく一日であった。

本日の目撃種は、エゾスジグロシロチョウ、スジグロシロチョウ、スジボソヤマキチョウ、コミスジ、メス

グロヒョウモン、キタテハ、ヤマトシジミ、ウラギンシジミ、テングチョウ、イチモンジセセリであった。

(10月14日)晴れ

今日は久しぶりに蝶友の山田氏と行動を共にする。アサギマダラの観察のため、マイフィールドへと

向かう。先週はまだツボミ部分もあったヒヨドリバナ、本日はどれもこれも満開である。しかし、アサギ

マダラは以外と少ない。途中、捕虫網を持った方と出会う。「アサギマダラですか。」と聞くと、マーキン

グのためにやってきたとおっしゃって、三角紙から生きている本種を取り出した。帰り道にマーキング

をして放すそうである。この方にはアサギマダラについていろいろと教えていただいた。♂と♀の違い、

ヒヨドリバナ以外にも、ツワブキ、セイタカアワダチソウからも吸密する事etc。先週は多かったが、今

日は非常に少ないと言いながら帰っていかれた。ポイント周辺を2時間ほど探索した結果、7頭目撃

した。その内の2頭は、マーキング個体であった。

本日の目撃種は、上記以外に、キチョウ、ヤマトシジミ、ウラギンシジミ、キタテハであった。だんだん

目撃できる種類も少なくなってきている。寂しい限りである。

(10月19日)くもりのち雨

今にも泣き出しそうな天候の中、本日もマイフィールドに出かける。最寄り駅に着き、電車待ちをしてい

る頃から雨が降り始め、フィールド行きを断念する。このまま家に帰っても味気ないので、駅周辺をぶら

りと探索する。結構いろいろな生物に出会うことが出来た。ジャンルは違うが20カット程撮影する。

本日の目撃種は、駅構内で見たイチモンジセセリ一頭のみであった。

(10月20日)くもりのち雨

今日も天気は良くなかったが、午後3時頃まではもつという予報だったので、マイフィールドに行く。風も

やや強く、肌寒く、観察には不向きな状態であったが、数頭のヤマトシジミとウラナミシジミを目撃するこ

とが出来た。アサギマダラのポイントにも足を運んだが、最近下草の刈り取りがあったらしく、肝心のヒ

ヨドリバナはほとんど生えていなかった。それでも偶然、地上10メートルほどの高さを優雅に飛ぶ本種

を1頭だけであったが目撃することが出来た。本日上記以外の目撃種はなかった。

(10月26日)くもり一時晴れ一時雨

さすがに、10月も末になると、蝶もめっきり減り、これから面白くない季節が続くことになる。南紀にでも

行けば、ヤクルリやサツマがまだ狙えそうであるが、そこまでのガッツはない。ということで、本日もマイ

フィールドに向かう。山道を歩いていると、幼稚園の遠足、それも大集団に出会う。どの園児もビニール

袋に山盛りのドングリを入れている。「ドングリ拾い」という行事がまだあるんだなあと妙に感心してしまう。

蝶の方は期待通り、全くだめであった。やけくそでヤマトシジミを撮影する。他の目撃種はなかった。自宅

付近まで帰ってきて、1頭のモンシロチョウを見たときは、何故かほっとする自分があった。

(10月27日)晴れ

天気は最高であるが、風が非常に強く、気温も低い。今日はおとなしく、犬の散歩がてらに町内を探索す

る。ツマグロヒョウモン、ヤマトシジミ、ベニシジミ、イチモンジセセリを見る。来月からのことを考えたが、

採卵、採幼をするなら、フルシーズン続けられそうであるが、撮影だけだと、さすがに11月からはしんどい。

 

ということで、2月までは情報収集等の期間に充て、日記は3月から再スタートする事にいたしました。なお

11月〜2月の間は、期間限定で「シーズンオフショット」というタイトルのコーナーを新たに設けますので、

これからもご愛顧の程宜しくお願いいたします。また、当HPに対するご意見、ご感想の他、「こういう情報

があるよ」とか、「こんな蝶を見てみたい」とか、何でも結構ですので、メールまたは掲示板に書き込んでい

ただければ、管理人は跳んで喜ぶと思いますので、併せて宜しくお願いいたします。