(7月6日)滋賀ー曇り時々雨、大阪ー晴れ時々曇り共に風強し
天気が悪いのは承知の上で、滋賀県滋賀郡のゼフポイントに向かう。6時出発でポイントに着いた
のが9時30分。雲が低く垂れ込め、靄がかかったようになって視界が非常に悪い。小雨もパラツキ
台風の影響で風も風速10メートル以上。蝶の観察にとってこれほどの悪条件も珍しい。辛抱強い
私も、約1時間で退散する。数種類のゼフの写真を飾る予定だったのに、非常に残念。
帰り道、車窓からぼんやり琵琶湖の風景を見ていたら幾分心が癒されたが、自然には勝てないと
心を入れ替える。
午後はマイフィールドヘと向かう。滋賀県と違って大阪府は比較的好天である。ただし、風は結構強
かった。特に目新しい種は目撃出来なかった。ここでの目撃種は、ナミアゲハ、アオスジアゲハ、クロ
アゲハ、ツマグロヒョウモン、オオムラサキ、ヒメウラナミジャノメ、ウラギンシジミ、ルリシジミ、ヤマトシ
ジミ、撮影種は、地面をヒョコヒョコ歩いていた、かなりくたびれたウラジロミドリシジミの♀であった。明
日も天気が悪そうである。最も良いシーズンなのになあーーーー。
(7月7日)晴れ
天気が悪いと思って9時近くまで寝ていたら、「あんた ええ天気やで 行けへんの」という家内の声。
飛び起きたら、空は快晴である。最近の天気予報は本当に当たらない。出遅れてしまったので、遠出
はあきらめ、奈良市内のクロシジミを探しに行く。地名だけは知っているが、実のところポイントは知ら
ない。のんびりとひなたぼっこをしている鹿を横目に歩き続け、1時間程でポイントらしきところに到着。
しかし、目指す蝶はいなかった。たぶんポイントが違うのであろう。ここでの目撃種はジャノメチョウ、
ヒメウラナミジャノメ、ツマク゜ロヒョウモン、ヤマトシジミであった。所有する標本を掲載しておきます。
(7月13日)雨のちくもり時々晴れ
早朝に起床したら、激しい雨。この時点で遠出はあきらめる。2回目に起きたのが、8時30分、雨は
止み、少し日も射すようになってきたので、本日は、京都府城陽市のホソオチョウの観察に出かける。
先週のクロシジミ同様、ポイントの地名は知っているが、実際にフィールドに行って採集したことがな
いのでやや不安である。京都府の地図を見て、目的とする川に最も近そうな駅で下車し、地図を頼り
に歩くこと30分、川の堤防付近に到着する。周囲を見渡すと、モンシロチョウらしい白い蝶が、数多く
飛んでいる。近づいてみると、なんとすべてがホソオチョウの♂である。今回は一発でポイントに当た
ることが出来た。一安心。長い長い尾状突起を揺らしながら流れるように飛ぶ風情は、優雅であり、
なかなか美しい。しかし、この蝶なかなか曲者である。いっこうに止まってくれないのである。30分ほ
ど待って日が陰りだした頃、一斉に下草に止まり、無事撮影することが出来た。
本日の目撃種は、ホソオチョウ、ジャコウアゲハ、モンキチョウ、ツバメシジミであった。
(7月14日)くもり時々晴れ風強し
今日も天気予報ほど天気は悪くなかった。昼前からマイフィールドに向かう。カラスアゲハ、ミヤマカ
ラスアゲハ、スミナガシの夏型の観察が目的であったが、観察出来たのはカラスアゲハ1頭のみで
あった。来週後半には梅雨もあけ、当分の間暑い夏日が続くことであろうが、以外とこの時期は蝶影
も薄く、フィールド探しが大変である。上級者のM氏に相談したところ、キリシマミドリ、ゴマ、ツマジロ
等いろいろいるが、遠出をしなければならないとのこと。普通種であってもコツコツとマイフィールド中
心に頑張っていこうと思う。本日の目撃種は、ナミアゲハ、アオスジアゲハ、クロアゲハ、カラスアゲハ
キアゲハ、スジグロシロチョウ、ルリシジミ、ヤマトシジミ、ベニシジミ、ウラギンシジミ、ミズイロオナガ
シジミ、イチモンジチョウ、コミスジ、ツマグロヒョウモン、オオムラサキ、ゴマダラチョウ、ヒメウラナミジ
ャノメであった。お金と暇があれば信州に行ってみたーーーい。
(7月15日)雨のちくもり時々晴れ
会社から帰宅後、犬と散歩中、公園近くでカプトムシ♂を発見。持ち帰ることにする。家族が1名増えた。
(7月20日)晴れ
休日なのに、急に仕事が入り、昼前からの出発となる。梅雨も明けたようで、恐ろしく暑い良い天気であ
る。本日は、クロヒカゲモドキの撮影のため、大阪府某所に、いつものように電車、バス、足を使って、ポ
イントらしきところに到着する。ここも初めて行く場所である。メインの山道の左右いたるところに脇道が
あり、どこがピンポイントであるかさっぱりわからない。約3時間、ほとんどの道を制覇したが、クロヒカゲ
モドキどころか、クロヒカゲさえもいなかった。時期または時間帯が悪いのか、ピンポイントを見落として
いるのか判断がつかない。どうも最近は空振りが多い。反省することしきり。
本日の目撃種は、ナガサキアゲハ、ナミアゲハ、アオスジアゲハ、ゴマダラチョウ、コミスジ、ウラギンシ
ジミ、ルリシジミ、ムラサキシジミ、ヒメウラナミジャノメ、コジャノメ、コチャバネセセリ、ラミーカミキリ、
カナブンであった。蝶以外の昆虫もなかなか面白い。
(7月27日)晴れ
今日は、ミヤマカラスアゲハの吸水シーンを撮ろうと思った。マイフィールドにも多からずミヤマカラスア
ゲハは生息しているが、いかんせん吸水のための水たまりがないので、昨年比較的多く目撃した京都
市左京区向けて早朝から出発する。現地に着いたのが午前9時。予想通り水たまりは何カ所もあった。
しかし、歩けど歩けど水たまりにはシオカラトンボが気持ちよさそうに飛んでいるだけで、本命とする蝶
は一頭も現れなかった。バスの時間の関係上6時間もこの地にいたのに、一頭のミヤマカラスアゲハも
目撃する事はなかった。やや時期が遅すぎた感はあるが、ミヤマカラスは何処へ。
その他の蝶は8種類8頭(同じ種類の蝶は2頭以上見なかったということ)目撃した。量的に何と寂しい
ポイントであろうか。本日の目撃種は、クロアゲハ、スジグロシロチョウ、クモガタヒョウモン、イチモンジ
チョウ、ウラギンヒョウモン、ヒメキマダラヒカゲ、ゴイシシジミ、テングチョウであった。もうすぐ8月になる
がボイント探しに四苦八苦の状態である。
(7月28日)晴れ
昨日の歩き疲れで、早朝に起きることは出来なかった。今日はマイフィールドへまだ撮影していないゴマ
ダラチョウ、ルリタテハ等を狙いに出かけた。晴天無風、4月ならギフチョウの最高のコンディションである
が、この時期日陰にいても汗が吹き出してくる。いつものポイントで1時間程待ったが、目標とする蝶も、
黒系のアゲハ類も全然飛んで来ない。早々と帰り支度をする。下山途中、前田・福山両名の昆虫少年と
出会う。「何か採れた」と聞くと、三角紙ケースからピカピカのゴマダラチョウを取り出した。今日撮影した
かった蝶だ。やはり私はまだまだ未熟である。その他リュックには、塩水、焼酎バナナ等七つ道具がしっ
かりと入っていた。万全の臨戦態勢でポイントの方へ登っていった。
本日の目撃種は、アオスジアゲハ、キチョウ、ヤマトシジミ、ヒメウラナミジャノメであった。