蝶の「精」撮影に成功する

 

 平成16年5月8日に大阪府豊能郡へ蝶の撮影に行った時の出来事である。この日のおおざっぱな内

容は2004年度の日記に書いたとおりであるが、日記に書かなかったことが2点ある。

 まず1点目。これは楽しい出来事。ポイント周辺をブラブラと徘徊していると、捕虫網を持った30

代ぐらいの女性とすれ違う。女性の採集屋さんを見るのは、西表島で白化型のナガサキアゲハを見るよ

りも難しいと言われているので、好奇心旺盛な私は「何を採集されているんですか」と思わず質問する。

「蝶とか甲虫とかその他いろいろ」という返事であった。この場はそれだけで終わり、引き続き蝶の探

索を開始した。半時間ほど経過して、いつものアゲハ吸水ポイントに行ってみると、一人の採集屋さん

がミヤマカラスアゲハ狙いで来られていた。いろいろとお話しをするうちに、私のホームページの話に

なり、「一度見ますのでアドレスを教えてください」ということで、私の名刺を渡し、「この名前でヤ

フー検索したら出てきますよ」と言うと、私の名刺をいやにしげしげと見られるので、変だなあと思っ

ていると、「ひょっとしてノゾピーさんですか。実はうちの家内が4月にギフチョウのことでメールし

たと思うのですか」という意外な言葉であった。「そういや、メールいただきました。○○さんの御主

人様ですか」と私。「はいそうです。家内はノゾピーさんのファンなんです。今から呼びに行って来ま

すのでちょっとお待ちください」と○○氏。5分後に現れたのは、何と先ほどすれ違った女性だったの

である。ご主人に2人の記念撮影をしていただき、本当に楽しい時間を過ごす事が出来た。

 次に2点目。これは恐い出来事。心臓のお悪い方や、恐いもの大嫌いな方は、戻るをクリックされた

方が賢明だと思います。先ほど知り合った○○氏は撮影の方もされていて、2人で仲良く吸水に来たカ

ラスアゲハ、ダイミョウセセリ等のチョウを撮影していた時の出来事である。1頭のカラスアゲハが吸

水ポイント近くの葉上に静止した。2人共数カットは撮影したと思う。この時点では別に何も恐いこと

はないのであるが、帰ってから写真を見て、背筋がぞっとする私であった。このカラスアゲハのために

8カット撮影したのであるが、2〜8カット目までの写真は全く普通のカラスアゲハ。しかし、1カッ

ト目の写真に何と、「蝶の精」が写っていたのである。各カットとも3秒間隔で全く同じ位置から写し

ているし、この間天候の変化もないし、勿論カメラの故障もない。それではまず2カット目の写真。次

に問題の1カット目の写真。写真を見られた感想等よろしければ掲示板に書き込んでいただけるとあり

がたいです。    完