(8月3日)くもり時々晴れ
昨日は歓迎会があり、飲み過ぎてしまった。あまり遠いところはしんどいので、数年前、同時期にイシガ
ケチョウ、アサギマダラ、スミナガシを目撃した奈良県生駒郡の全く無名のポイントに久しぶりに出かけ
ることにした。ここ数日35度オーバーの猛暑が続いていたが、今日は曇りがちで歩くには幾分楽であっ
た。約3時間歩き回ったが、上記の3種類には結局お目にかかることは出来なかった。そのかわり、普
通種であるが、いろいろな蝶に出会うことが出来、昼過ぎに帰宅した。本日の目撃種は、カラスアゲハ、
モンキアゲハ、スジグロシロチョウ、ルリタテハ、ツマグロヒョウモン、クロヒカゲ、サトキマダラヒカゲ、ヒ
メウラナミジャノメ、ルリシジミ、ヤマトシジミ、ウラナミシジミ、ダイミョウセセリであった。
(8月4日)くもり時々晴れ
今日は、大阪府豊能郡で五目撮影をしようと5時半に起床する。しかし、外は雷鳴が轟き、どしゃぶりの
雨。何じゃこれ。雨が止み日が照りだしたのが8時過ぎ。遠方はあきらめマイフィールドに向かう。この時
期マイフィールドはあまり面白くない。大きな網を持った蝶屋さんに出会うこともなく、かわりに、かわいい
網と虫かごをもった親子連れに今日は5組ほど出会う。ヒグラシ、ミンミンゼミ、ニイニイゼミ等のセミ達が
割れんばかりの声を張り上げている。この中で面白いセミを一頭目撃した。
蝶の方は、とりあえずアゲハ類の蝶道ポイントで1時間程待つも、数頭のモンキアゲハとカラスアゲハらし
き蝶を一頭目撃したにすぎなかった。本日の目撃種は、上記以外に、アオスジアゲハ、スジグロシロチョウ
キチョウ、ナミヒカゲ、クロヒカゲ、ツマグロヒョウモン、ヤマトシジミであった。8月は蝶ではなくセミの季節で
ある。午後は久しぶりに息子と映画を見に行く。スピルバーグのMIBUというタイトルであったが、馬鹿馬鹿
しい内容の割には結構面白かった。
(8月10日)晴れ
今日は、久しぶりに愛犬ミューのシャンプーの日。家族3人総出でシャンプーをかける者、シャワーを出す者、
押さえつける者と分担を決めて何とか終了。かなり水をまき散らしたので、案の定、ナミアゲハが吸水に訪れ
る。午後は、息子の夏休み自由研究につきあうため、マイフィールドに出かける。一昨年は、「オオムラサキの
占有行動」、昨年は、「樹液に訪れる虫たち」をテーマにしたが、今年のテーマは、「セミの観察」である。
この時期マイフィールドでは6種類のセミを観察する事が出来る。この鳴き声はミンミンゼミ、この鳴き声はク
マゼミと教えるのが私の役目。ものの30分もたたないうちに全種類のセミの声を確認したので、早々にフィー
ルドをあとにする。本日目撃した蝶は、ナミアゲハ、アオスジアゲハ、クロアゲハ、ゴマダラチョウ、ウラギンシジ
ミ、ヤマトシジミであった。
(8月11日)くもり時々晴れ
先週行けなかった大阪府豊能郡に早朝より出かける。8時に到着。ここは、山頂にいたるコースが数カ所ある
が、本日は川沿いのコースを行く。この時期やはり蝶層は薄かったが、水のしみ出た所に、偶然カラスアゲハ
が吸水に来たところを撮影する。河原では数組の家族連れがバーベキューをしている。車があればこういう楽
しみ方が出来るのになあ。本日の目撃種は、カラスアゲハ、クロアゲハ、スジグロシロチョウ、モンシロチョウ、
コミスジ、ルリシジミ、ヤマトシジミ、ヒメウラナミジャノメ、イチモンジセセリであった。
(8月16日)晴れ
アメリカで生活している妹の子供のうちの2人が日本に遊びに来ている。甥の方が虫取りをしたいというので、
息子と3人でマイフィールドに出かける。私はお目付役といったところか。念のためにデジカメだけは持っていく。
虫かごには何が入るのだろうか。甥はアメリカ仕込みかどうかは知らないが、結構器用に、子供用の網でセミ、
チョウ等をゲットしていく。しかし時間が経つにつれて、虫かごにはトカゲ他魑魅魍魎の生物が入りだし、最後に
はサワガニ等の水槽と化していた。やはり子供は遊びの天才である。蝶の方は、この時期さっぱりであった。
ただ、スミナガシを、テリ時間でもないのに、3頭ほど目撃し、そのうちの1頭を撮影出来たのは、不幸中の幸い
といったところか。それ以外の目撃種は、ナミアゲハ、クロアゲハ、ナミヒカゲ、ヤマトシジミであった。
(8月17日)晴れ
2週間前に行った奈良県生駒郡の無名ポイントに再チャレンジする。今日も暑い。ついてすぐ時期はずれのオオ
ムラサキの勇姿を見る。来年もう一度行く価値はありそうだ。前回いたウラナミシジミのポイントはボロボロのツマ
グロヒョウモンがいただけ。前回の出現が少し早すぎたといったところか。本日撮影の本命としていたイシガケチョ
ウにも出会ったが、撮影には失敗する。本日の目撃種は、上記の他にカラスアゲハ、クロアゲハ、アオスジアゲハ、
ナミアゲハ、ミドリヒョウモン、コミスジ、サトキマダラヒカゲ、コジャノメ、ダイミョウセセリ、ルリシジミ、ベニシジミ、ヤ
マトシジミ、スジグロシロチョウであった。午後、庭で草引きをしている時、目の前にツマグロヒョウモンの♀が止ま
った。後バネが結構色っぽかったので思わず撮影してしまう。
(8月24日)くもり時々晴れ
朝から、息子が通う小学校の校内合同清掃にかり出される。本来は家内が参加する予定であったが、昨日自転車
に乗っていて転倒したため、手首を痛めピンチヒッターになってしまったからだ。私は溝掃除班に当たっている。
溝掃除班総勢10名の内、男性は私一人。気恥ずかしい思いで作業に取りかかる。合間を縫って、校内を探索する。
学校にはいろいろな草花が植えられており、若干期待していたが、ヒメウラナミジャノメ2頭を目撃しただけであった。
約2時間で作業を終了したので、マイフィールドに向かう。くもりがちであったので、さほど暑さは感じられなかった。
少しずつ秋が近づいているようだ。この時期にしては、普通種ながらいろいろな蝶に出会うことが出来、3時頃帰宅
する。本日の目撃種は、ナミアゲハ、クロアゲハ、アオスジアゲハ、モンキアゲハ、イチモンジチョウ、ツマグロヒョウ
モン、キタテハ、コミスジ、ナミヒカゲ、クロヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、ジャノメチョウ、ヤマトシジミ、ウラギンシジミ、
イチモンジセセリであった。
(8月31日)晴れ
二化のウラナミジャノメを撮影するため、6月に2度訪れたポイントへ向かう。コミスジ、サトキマダラヒカゲ、ヒメウラ
ナミジャノメは、2桁観察出来たが、本命とする蝶は、3頭のみであった。しかし、3頭とも美しい個体であったので、
出始めといったところか。今日は是非ウラナミジャノメの全開ポーズを撮影したかったのだが、なかなかハネを開い
てくれない。一方、ヒメウラナミジャノメは、すぐに全開してくれる。よく似た蝶であるのに、やはり個性があるようだ。
本日の目撃種は、上記以外に、ナミアゲハ、ジャコウアゲハ、アオスジアゲハ、キタテハ、ルリタテハ、ヤマトシジミ、
ベニシジミ、イチモンジセセリであった。
次に、奈良市内の写真館で、村田製作所の社長であり、一流の蝶屋でもある村田氏の作品を展示していると聞い
ていたので、フラリと出かけてみる。中国、南米、ヨーロッパ他世界各国の蝶の生態写真並びに標本を拝見し、目
の保養をさせていただいた。それにしても氏のカメラ技術もさることながら、蝶にかける情熱には感服させられる。
オウゴンテングアゲハ美しかったなあー。