| (9月4日)晴れのちくもり |
| 昨日は深夜のトーク番組をダラダラと見てしまい、就寝は午前3時。つい寝過ごしてしまい、午前9時ゆっくり |
| と起床する。京都府のクロセセリには少し早い気がするし、大阪府のウラナミジャノメに決定。いつものポイン |
| トには午前10時半到着。着いてすぐブルーのシジミチョウが猛烈なスピードで飛び回っている。すぐにウラナ |
| ミシジミであることがわかる。3メートル程先の葉上に止まったところを確認すると♀個体であった。撮影すべ |
| くゆっくりと近づくも、非常に敏感な奴で、瞬時に視界から消え去ってしまう。ああ残念。このポイントはヒメ |
| ウラナミとウラナミが混生しているので、飛翔している姿を見ても、どちらがどちらかわからず、静止した個体 |
| の裏面後翅の眼状紋の数を数える作業から始めなくてはならない。十数頭すべてお姫さんの方であった。焦りと |
| 共に暑さでかなり体力を消耗する。いつもなら半時間程で数頭観察、撮影というパターンなのであるが、結局2 |
| 時間経過してやっと目的種を同定する。しかも天気が良い上に、気温も高くなかなか止まろうとしない。2メー |
| トル程の距離から何とか望遠で撮影に成功し、ホッと胸をなで下ろす。しかし、個体数が少ない。周辺では徐々 |
| に開発の魔の手が伸びている雰囲気もあり、「何時までもいてくれよ」と祈りながら、当地を後にする。予定で |
| は、次にマイフィールドに行く事になっていたのだが、暑さと気温・湿度の高さ+2時間半も当地にいたため、 |
| 帰路に着く。本日の目撃種は、ナミアゲハ、ジャコウアゲハ、キチョウ、サトキマダラヒカゲ、ヒメウラナミジ |
| ャノメ、ウラナミジャノメ、イチモンジセセリ、チャバネセセリ、オオチャバネセセリ、コチャバネセセリ、ヤ |
| マトシジミ、ツバメシジミであった。 |
| (9月5日)くもり時々晴れ帰宅後雷雨 |
| 午前9時起床。特に狙いたい蝶がない場合、どうしても起きるのが遅くなる。本日はマイフィールドをいつもと |
| は逆に山上から降りるコースをとる。木の幹にしがみついているクロヒカゲを早速発見。ジャノメマニアの私は |
| 普通種だとはわかっていても、つい撮影してしまう。まずはアゲハポイントに行く。やはり蝶は少ない。比較的 |
| 新鮮なクロアゲハ数頭とアオスジアゲハ、ルリタテハを見ただけ。次にウラナミシジミポイントへ。たった1頭 |
| だけではあったが、元気に飛び回る本種を発見し、おとなしくモデルになってくれたので、数カット撮影したも |
| のの、いかんせんかなりのボロ個体。今年初めての撮影だからまあ良いか。ちょっと期待していたヒョウモン類 |
| もツマグロヒョウモン♂♀を見ただけ。やはり中途半端な時期である。本日の目撃種は上記以外に、ナミアゲハ |
| コミスジ、ヒメウラナミジャノメ、オオチャバネセセリ、イチモンジセセリ、ダイミョウセセリ、ルリシジミ、 |
| ヤマトシジミ、ベニシジミ、ウラギンシジミであった。帰宅後草ムシリをしていると、突然の雷雨。危機一髪で |
| であった。 |
| (9月11日)くもり時々晴れ |
| 無謀にも飛翔写真が撮りたくなった。この時期比較的緩やかに飛ぶ蝶と言えば、ホソオチョウとジャコウアゲハ |
| ということで目的地は即座に京都府城陽市に決定。本日もゆっくりと午前10時半に現地に向け出発。フィール |
| ドに到着すると、両種とも既に元気よく飛んでいる。静止している個体は見向きもせず、撮影モードを連続撮影 |
| に切り替えチャレンジ開始。デジ一眼のような速写機能がないため、撮影は非常に難しい。あっという間にSD |
| カードが満タンになり、一枚一枚モニターで確認すると、8割は蝶自体が写っていない。残り2割はピンボケ。 |
| 辛うじてましな数枚を除き、残りは削除して再度挑戦するも結果は同じであった。良いカメラ欲しいなあ。お金 |
| ないしなあ。本日の目撃種は上記以外に、ナミアゲハ、キアゲハ、キタテハ、ヒメアカタテハ、ヒメジャノメ、 |
| ツバメシジミ、ベニシジミ、イチモンジセセリであった。 |
| (9月12日)晴れのちくもり |
| 昨晩蝶友であるビデオ撮影家のU氏から電話があり、ご一緒した岡山のゴマ他各地でのビデオ記録を編集し、1 |
| 本のテープにしたので、プレゼントしますとの事。本日はそのテープを頂くと共に大阪府2〜3カ所のポイント |
| をまわることにする。まずはウラナミジャノメポイント。さすがに最盛期を少し過ぎているせいか、綺麗な個体 |
| は少なかったが、数頭観察出来大満足。次にウラナミシジミポイント。マメ科の植物が植えられているので、1 |
| 0頭近い個体をじっくりと観察出来た。開翅個体も撮影に成功したが、両尾状突起がない程のボロ個体。残念で |
| ある。フイニッシュは二人共通のマイフィールドへ。「普段の運動不足を補うためにとにかく歩きましょう」と |
| 意見が一致し、約3時間蝶談義をしつつ歩いた。やはりこの時期蝶影は薄い。ここでの目撃種は、クロアゲハ、 |
| アオスジアゲハ、コミスジ、キタテハ、ミドリヒョウモン、ナミヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、ヤマトシジミ |
| ウラギンシジミ、ムラサキシジミ、オオチャバネセセリ、ダイミョウセセリ、キマダラセセリ、テングチョウで |
| あった。 |
| (9月18日)くもり時々晴れ一時雨 |
| 本日は関西で蝶サイトを開設しておられる3名の方と、京都市のクロセセリ撮影を御一緒する。現地到着は午前 |
| 8時半。いきなり吸蜜ポイントである芙蓉の花周辺を黒い弾丸が数頭活発に飛び回っている。静止、吸蜜、追飛 |
| 行動、求愛行動と様々な生態を観察出来大満足。個体数が多いので、3名共マイピクチャーを撮られた御様子で |
| 4サイトが同じ写真という悲劇も回避(多分?)出来そうである。まだタップリと時間があるので、次に京都市 |
| 北部へゴイシジミを狙いに行く。三脚を伸ばし、シバキ棒代わりに笹の葉を叩くも残念ながら一頭も見ず。やた |
| ら多いヒメキマダラヒカゲのスレ個体とクモガタらしきヒョウモンチョウを一頭見ただけ。御三方、お疲れ様で |
| した。本日の目撃種は上記以外に、モンシロチョウ、キチョウ、ナガサキアゲハ、ヤマトシジミ、イチモンジセ |
| セリ、チャバネセセリであった。 |
| (9月20日)晴れ時々くもり |
| 昨日は所用を済ませた後、大勢で暴飲暴食をしたため、本日とりあえず6時半に起きるも、完全にお疲れモード |
| である。北摂のキマダラモドキかスジボソヤマキを狙う予定であったが、急遽近場に変更。まずは今年3度目と |
| なるムラツポイントへ。気温も高く、天気も良いにもかかわらず非常に少ない。2時間でたったの2頭。開翅個 |
| 体を狙うべく、射程圏内に止まった個体としばしにらめっこをするも、結局翅を開くことはなかった。この蝶、 |
| 晩秋あたりに日光浴をする個体しかチャンスがないのであろうか。ここでの目撃種は、ツマグロヒョウモン、コ |
| ミスジ、ウラギンシジミ、ムラサキツバメ、ムラサキシジミであった。次にぼちぼちアサギマダラが渡ってくる |
| 時期なので、マイフィールドに向かう。ヒヨドリバナの群生地はマイフィールドの一番奥。往復で約3時間も歩 |
| くことになる。梢上をお世辞にも上手とは言えない飛翔スタイルのイシガケチョウを見て、心が和む。ヒヨドリ |
| バナにはかなりスレたミドリヒョウモン♀個体がいるだけ。やはり少々早かったようだ。ここでの目撃種は、上 |
| 記以外に、ナミアゲハ、アオスジアゲハ、スジグロシロチョウ、キチョウ、ヒメジャノメ、ルリシジミ、ヤマト |
| シジミ、ウラギンシジミであった。お疲れモードと言いながら結局4時間も歩いてしまった。すっかりアルコー |
| ルも抜け、本日も旨い酒が飲めそうである。 |
| (9月23日)晴れ |
| 最近どうも天気予報が当たらない。本日はくもりのち雨ということで、ゆっくりと午前7時半に起床したが、空 |
| を見るとすばらしい秋晴れ。家にくすぶっている訳にはいかず、午前8時半出発で、先日蝶友のU氏に教えてい |
| ただいたウラナミシジミのポイントに直行。おばあちゃんが畑仕事をされていた。「これはエンドウマメですか |
| 」と聞くと、「インゲンですよ。あれは豆が大きくなりすぎ。これが食べ頃だよ」と詳しく解説していただく。 |
| 「蝶の撮影をしますので畑に入らせていただきます」と私。「ゆっくりしていって」とおばあちゃん。こういう |
| コミュニケーションが非常に大事である。畑に入ると十数頭の本種が飛びまわっている。ご存じの方は納得出来 |
| ると思うが、この蝶無茶苦茶飛翔スピードは早いが、すぐに止まる習性がある。静止すると、すんなりと翅を全 |
| 開するので撮影にはもってこいと思いきや、あまりに数が多く、♀個体が全開すると瞬時に♂個体が求愛をせま |
| り邪魔をするし、♂個体が全開すると、別の♂個体がちょっかいを出すし、意外にも撮影に手こずる。結局1時 |
| 間もこの地にいて、辛うじて撮影に成功する。ここでの目撃種は、モンシロチョウ、キチョウ、ヒメアカタテハ |
| ツマグロヒョウモン、イチモンジセセリ、ヤマトシジミ、ベニシジミ、ウラナミシジミ、ヒメウラナミジャノメ |
| であった。次にマイフィールドに行く。撮影したい蝶は特にはないが、最近ホームページ仲間が相次いでヤマト |
| シジミの異常型を撮影されているので、私もと、ヤマト専門で十数個体は観察したが、異常型はヌルであった。 |
| ここでの目撃種は、ナガサキアゲハ、ナミアゲハ、キアゲハ、イチモンジチョウ、ヤマトシジミ、ウラギンシジ |
| ミ、テングチョウであった。 |
| (9月25日)くもりのち晴れ |
| 早朝より北摂へキマダラモドキの撮影に行く。現地午前8時半到着。来るたびに環境が徐々に悪化しており、こ |
| れからどうなるのか憂慮すべき状態だ。数は少ないものの、ナミヒカゲ、クロヒカゲ、クロコノマチョウ、ヒメ |
| ウラナミジャノメ、ヒメジャノメのスレ、ボロ個体を見る。やはり本命はいない。2時間後ようやく大型の比較 |
| 的新鮮な本種に遭遇。止まったところが草むらで、体半分が草に隠れており、酷いシチュエーションである。念 |
| のため保険として遠方から1枚撮影後、カメのようなスピードでジワジワと近づいたが、敵もさる者、スッと飛 |
| び立ち、茂みの奥へと結構なスピードで飛び去ってしまった。羽化したての♂個体なら楽勝だが、一夏をクリア |
| した海千山千の♀個体にはやはりかなわない。保険用にもう数枚撮っていれば良かったと後悔する私であった。 |
| 本日の目撃種は上記以外に、ナミアゲハ、モンキチョウ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、コミスジ、チャバネセ |
| セリであった。昨年同時期たくさんいたナガサキアゲハとメスグロヒョウモンはNULLであった。 |