(8月1日)晴れのちくもり一時雨
以前T氏からメールでいただいた情報を元に、京都府南部にギンイチの撮影に出掛ける。現地10時半到着。ポイ
ントはすぐわかったが、台風の影響で風が非常に強く、それも生暖かい風。まるでドライヤーを全身に浴びている
ような感じである。背丈ほどあるススキ?に突っ込みはしたが、全くのNULL。他の蝶も強風を避けて根元付近
でじっとしている、キチョウとベニシジミだけであった。かなり体力を消耗したが、次にマイフィールドに夏型の
スミナガシを求めて、今夏3度目の出撃である。前2回とは違い、今回は、ややテリ位置は高いものの、一番個体
数が多い(但し採集者も一番多い)アゲハポイントに行く。到着すると、偶然蝶友のU氏が来られていた。U氏は
ビデオ撮影歴数十年?の大ベテランである。二人でピンポイントである葉上付近にデジカメとビデオをセットし、
目的種が現れる間、いつものように延々と蝶談義。この間に、アオスジアゲハ、クロアゲハ、モンキアゲハ、ミヤ
マ?カラスアゲハ、アカタテハ、コミスジ、ゴマダラチョウ、オオムラサキ、コジャノメ、ヒメウラナミジャノメ
ルリシジミ、ウラギンシジミを見る。結局午後1時〜4時まで粘ったが本命とする蝶が現れることはなかった。帰
宅後、買い物やら草ムシリ等の行事が待っているので、やや後ろ髪を引かれながらも、ここでU氏とはお別れをし
帰路につく。夜になってU氏から電話が入り、午後4時半頃、本来のポイントから少し離れたところにスミナガシ
が4頭出現し、すべてあとから来た採集者の餌食になったとのこと。元採集家だから言えた義理ではないかもしれ
ないが、最近採集者を見ると嫌悪感すら感じる。今は、採る時代ではなく、撮るまたは観察する時代ですよ。今日
は一度もシャッターチャンスがなくて、写真がありません。申し訳ございません。
 
(8月7日)晴れ時々くもり
本日も暑くなりそうである。ちょっとでも涼しい?うちに撮影しようと思い、早朝、始発電車で兵庫県のシルビア
ポイントに向かう。昨年同時期に2頭観察しているので大いに期待がもてそうである。現地に到着して約2時間、
炎天下、蝶熱中症寸前になるまで蟻1匹も見逃すまい覚悟で探索をする。キタテハ、ツバメシジミ、ベニシジミ、
モンシロチョウ、モンキチョウを見る。しかし、本命の蝶はおろか、良く似たヤマトシジミさえも全くいない。時
期を間違えたかもしれない。これ以上探索すると真性熱中症になるかもしれないので、帰り支度を始めようとした
時、1頭のブルーの蝶が近くの葉上に静止した。この時点では種類が特定出来ないので、ジワジワと距離をつめつ
つ十数カット撮影をする。約30pの距離まで近づくことに成功し、ファインダー越しにハートマークを確認。ま
だツキは残っていたようだ。最初で最後の一頭なので慎重に撮影をする。スーパーマクロに切り替え、更に近づこ
うとした時、残念ながら逃げられてしまい、開翅写真の撮影には失敗する。帰ってから、写真を確認すると、どう
もノイズがきつい。ISOを200設定にしたままであった。まあいいか。
 
(8月8日)晴れ時々くもり
昨日の疲れで早朝に起きれず。ゆっくりと午前8時起床。さあ、本日はどこへ行こうかな。先週のリベンジで、ギ
ンイチがまず思いついたが、昨日と同じ河川敷コース。仮に発見できてもあいつはなかなか静止しないので、猛暑
の中、無茶苦茶疲れるのは目に見えている。そう言えば、当サイトの画像掲示板で、8/6千葉県でムラツバが出
ているとの情報をいただいていたので、地元奈良市のムラサキツバメに決定。昨年の日記で確認すると、初見は9
/6。いくら何でも成虫のステージではないのはわかっていたが、超フライング覚悟で、午前9時出発。現地に着
くと、ピンポイントに地味な蝶がチラチラ。何とムラサキツバメであった。それもかなりの破損個体。「何じゃこ
りゃ」今年の季節進行は早いのは実感していたが、昨年の1か月前に既にボロ個体。訳が分からなくなってきた。
約1時間この地にいたが、3頭観察、うち2頭は破損個体。唯一比較的新鮮な個体を重点的に狙い、何とか撮影に
も成功した。本日の目撃種は、クロアゲハ、ルリシジミ、ムラサキツバメであった。
 
(8月13日)晴れ
諸々の用事を済ませたのが午後2時。こういう時は自宅から半時間で行けるマイフィールドがありがたい。いつも
のクヌギ食堂には午後3時到着。高速で飛翔するブルーのシジミチョウが早速お出迎え。静止したところを確認す
るとウラナミシジミであった。撮影を開始しようとしたところ、周辺を占有していたツマグロヒョウモンがモーシ
ョンをかけたため、飛び立つ。更にツマグロが追いかける。執拗なツマグロの追跡にうんざりしたのか、いつの間
にか視界から消え去ってしまった。今年の初見であったのに残念である。あとはいつもの顔ぶれ。本日もオオムラ
サキは元気である。翅はかなり疲れているものの、数頭で激しく追飛をしたり、低空を飛ぶカラスにも向かってい
く始末。あまり賢い蝶ではないようだ。丁度1時間半この地にいたが、いろいろな蝶の生態を観察出来ストレス解
消。本日の目撃種は上記以外に、ナミアゲハ、アオスジアゲハ、クロアゲハ、ナガサキアゲハ、コミスジ、ゴマダ
ラチョウ、イチモンジチョウ、ムラサキシジミ、ウラギンシジミ、ヤマトシジミ、ベニシジミ、クロヒカゲ、コジ
ャノメ、イチモンジセセリであった。
 
(8月16日)くもりのち晴れ
先日、蝶友であるビデオ撮影家のU氏から「中国地方のゴマに行きませんか」という嬉しいお誘いがあり、勿論即
OK。本日が出発日である。「陽が高くなるとなかなか止まらないので、早朝に現地に着きましょう」という事で
深夜午前3時前にわざわざ自宅まで迎えに来ていただく。感謝感謝。昨晩は早く就寝しなければと午後9時に床に
ついたが、明日の事で胸が昂まるし、オリンピックも気になるし、なかなか寝付けず、結局午前1時半までテレビ
を見てしまい、ウトウトしたのはたったの1時間。超寝不足の状態で出撃である。まず岡山ゴマポイントには午前
6時到着。まだ肌寒く、全く蝶の姿はない。午前7時頃から、イチモンジセセリ、ツマグロキチョウがチラチラと
飛び出すものの、本命は一向に姿を見せず。草原手前あたりで待っていたのだが、午前8時、意を決して背丈ほど
もあり、たっぷり水分を含んだ草原に突っ込む事にする。暫く歩いていると、ルリシジミを幾分大きくしたような
ブルーの蝶を発見。「あれです」とU氏。曇天で空はまだ暗い状態であったが、半開のポーズも撮影に成功し、大
満足であった。ここでの目撃種は、上記以外に、キチョウ、コミスジ、コムラサキ、クロヒカゲ、ヤマ?キマダラ
ヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、ルリシジミ、コチャバネセセリであった。この時点で午前9時。「今から帰るの
もったいないし、観光がてらに鳥取に行きましょう」というU氏の提案に私も賛成。途中久しぶりに風景写真など
撮ったりして、観光気分も味わう。鳥取ゴマポイントも環境的には比較的岡山と良く似ており、山の斜面上が生息
地だそうで、撮影時の足場が確保しにくい雰囲気である。着いて早々大型のゴマ♀個体が食草のワレモコウ周辺を
ゆっくりと飛んでいる。産卵場所を探しているようだ。飛んでは止まり、止まっては飛ぶの繰り返し。その度に私
とU氏は機材片手にカニ歩き。結構ハードである。半時間ほどしてワレモコウに着地し、しかも翅を全開する。決
定的な撮影チャンスの到来である。後方からいつものように数カット撮影後、最高のポジションに移動。シャッタ
ーを押そうとした時、何とSDカード満タンの表示。「しまった」今年になって2回目の失敗である。不必要な写
真を5枚ほど削除し、前を見ると、チョウは飛び去った後であった。ここでの目撃種は、キチョウ、ルリシジミ、
ヤマトシジミ、ツバメシジミ、ツマグロヒョウモン、ウラギンヒョウモン、ジャノメチョウ、イチモンジセセリで
あった。帰りは帰省ラッシュの影響で少々遅くなったが、無事帰宅。早速U氏から電話があり、ビデオの写り最高
であったとのこと。実に羨ましい。私の方はと言えば、岡山で撮影したゴマ数十枚は曇天の影響で写りが悪く、少
なからずショックを受ける。辛うじてましな写真を掲載しておきます。しかし、観光旅行も兼ねて出掛けた本日の
蝶探蝶行、本当に楽しい1日を過ごす事が出来た。Uさん、長時間の運転お疲れさまでした。そしてありがとうご
ざいました。また誘ってくださいね。
 
(8月21日)くもりのち晴れ
夜遅くまでオリンピックを見ていたので、本日は午前9時半起床。さあどこへ行こうかな。ジャノメ、シジミ両ウ
ラナミを狙うことにする。まずはジャノメフィールドへ。通常だといささか2化の発生には早い気がするが、今年
は何せ異常気象、可能性大である。現地11時到着。いつものポイントを探索する。ヒメウラナミジャノメの比較
的新鮮な個体を数多く見る。逆にいささか不安がよぎる。結局1時間この地にいたものの完璧にヌルってしまう。
ここでの目撃種は、ナミアゲハ、コミスジ、ナミヒカゲ、サトキマダラヒカゲ、オオチャバネセセリ、チャバネセ
セリ、キマダラセセリ、ウラギンシジミ、ツバメシジミであった。気を取り直して、次はマイフィールドへ。先週
と同じポイントで暫く様子を見る。シジミチョウが全然飛んでいない。仕方なく三脚をシバキ棒代わりに丹念に草
地をチェックするものの、これまたNULL。本日は蝶を諦め、カメムシに専念する。2種類ほど比較的綺麗な写
真が撮れたので、機嫌が直る。ここでの目撃種は、アオスジアゲハ、ルリタテハ、ツマグロヒョウモン、ヤマトシ
ジミ、ベニシジミ、ウラギンシジミ、ダイミョウセセリであった。今年のオリンピックは金メダルラッシュで見て
いて本当に興奮する。普段は全く意識のない「愛国心」という言葉。オリンピックの時だけ急に沸き上がってくる
というのも、どんなものであろうか?
 
(8月28日)くもり時々晴れ風強し
ピューピューという風の音で午前6時目が覚める。時折小雨が混じり、風も風速10bはありそうだ。再度眠りに
入る。午前9時、風は相変わらず強いものの陽が射してきたので起床。日頃の運動不足を解消するため、飽きずに
マイフィールドに向け午前10時半出発。まずはマイフィールド周辺の民家園芸種に訪花する個体を狙う。ナミア
ゲハ、クロアゲハ、アオスジアゲハ、ヒメアカタテハ、イチモンジセセリ、キマダラセセリ、チャバネセセリ、ヤ
マトシジミ、ベニシジミを見る。次に懲りもせずウラナミシジミポイントへ直行。一頭のツマグロヒョウモンがい
ただけであった。まだまだ歩き足らないので、周辺を2時間程散歩する。本日も気持ちの良い汗をかき、大満足で
あった。ここでの目撃種は、キチョウ、ホシミスジ、イシガケチョウ、ナミヒカゲ、コジャノメ、ヒメウラナミジ
ャノメ、イチモンジセセリ、テングチョウであった。イシガケチョウを見れたのがまだしもの救いか。
 
(8月29日)晴れ時々くもり風強し
本日は家内と息子が通っているヒップホップダンス教室の年一回の発表会。勿論見に行かなければならない。午後
5時開場であるが、方向がムラツポイントに近いフィールドであるので、午後2時自宅を出発し、まずはムラツポ
イントへ。すぐさま数頭の本種を目撃。裏面の撮影だけならほんの10分もあれば終了であるが、是が非でも開翅
個体を撮影すべくとことん粘る事にする。樹上高いところに静止した個体は翅を開いてくれるのだが、撮影不能な
距離。目線あたりに静止するまで待つ。偶然一頭の個体がかなり近いところに静止。「開いてくれ、開いてくれ」
と何と1時間も念力を送る。しかし、決して翅を開く事はなかった。「まあしょうがない」と諦め、裏面の撮影。
しかし、暗い所に静止した上、風が強く、ピンボケの山。ストロボ撮影に切り替え、辛うじて日記に載せられそう
な写真を撮り終え、すぐさまダンス会場へ。音楽ガンガン、照明ギラギラのすごい環境。静から動への変化に面食
らう。二人とも贔屓目ではあるが遜色なく曲目をこなし一安心。このダンスは見ている方よりか演じている方が楽
しそうである。本日の目撃種は、アオスジアゲハ、ナミアゲハ、コミスジ、ムラサキツバメ、ムラサキシジミ、チ
ャバネセセリ、ダンサー多数であった。