(6月5日)晴れ
低地ゼフ(ウラナミアカ、ウラゴ、オオミドリ)を狙いに大阪府のゼフポイントへ早朝より出発。3種類とも未
撮影種なので気合いが入る。フィールドには午前8時到着。もっと早く着きたかったが、電車の都合上これが精
一杯。まずは丹念に下草をチェック。歩く度に赤いシジミチョウが飛び出すが、着地した姿を確認すると、どれ
もこれもすべてアカシジミの方だ。ガッカリ。約2時間も探索したのに本命とする蝶は姿を見せない。次に訪花
個体を探すべく、クリの花付近で暫く待つも、メスグロヒョウモン、ルリシジミがやって来るだけ。やはりゼフ
の撮影は難しいとあきらめかけた時、目の前を大型のシジミチョウがフラフラと飛び出す。ウラゴマダラシジミ
だ。♀個体らしく、飛び方も緩やかですぐに下草に止まるので撮影は簡単である。一度だけ翅を全開してくれた
ので、ちょっと写りは悪かったものの、翅表の写真も撮れ、小満足といったところか。残りの2種類も何とか撮
影したいので別のポイントに移動。蝶屋さんが長竿を振り回していた。「成果はどうですか」と尋ねたところ、
「ウラナミアカとオオミドリを少々」とのこと。この時刻に下草にいるわけもなく、早々と引き上げることにす
る。ゼフの場合、採集は容易いが、撮影は非常に難しいことを実感する一日であった。本日の目撃種は、アオス
ジアゲハ、モンシロチョウ、モンキチョウ、スジグロシロチョウ、コミスジ、イチモンジチョウ、アサマイチモ
ンジ、メスグロヒョウモン、サトキマダラヒカゲ、ヒメジャノメ、クロヒカゲ、ナミヒカゲ、ヒメウラナミジャ
ノメ、ウラゴマダラシジミ、アカシジミ、ルリシジミ、ムラサキシジミ、ウラギンシジミ、イチモンジセセリ、
ヒメキマダラセセリ、テングチョウであった。ヒメキマダラセセリを初めて撮影出来たので嬉しかった。
 
(6月12日)雨一時くもり
本日はキマルリを予定していたので午前6時起床。しかしあいにくの雨。小雨ながら間断なく降り続け、止んだ
のは正午過ぎ。予定を変更して、ウラナミジャノメ→オオムラサキのコースにする。ウラナミフィールドに着い
た頃からまた雨が降り出す。30分後ようやく止んだので、靴もズボンも泥だらけになりながらも、何とか表裏
とも撮影に成功。ここでの目撃種は、ナミアゲハ、スジグロシロチョウ、コミスジ、ベニシジミ、ツバメシジミ
ルリシジミ、ウラナミジャノメ、ヒメジャノメ、ナミヒカゲ、ダイミョウセセリ、オオチャバネセセリであった。
今から出発すれば辛うじてオオムラサキのテリ張り時間に間に合うので、大急ぎでマイフィールドに向かう。し
かし、最寄駅の手前あたりから雨足が一段と強くなったので、ガンバルマンの私もそのままスルーし、家路に向
かう。明日は天気が良さそうなので、キマルリ頑張ります。
 
(6月13日)快晴
昨日と打って変わって最高の天気。本日は町内会の「合同清掃の日」である。早朝より家族3人で道路周辺の雑草
抜きを約1時間半こなし、お役目終了後間髪を入れず、京都市内のキマルリフィールドへ直行する。ポイントにつ
いては、事前にホームページ仲間のM氏にお聞きしている。現地には午前9時到着。まもなくして、突然M氏から
電話があり、「私も今から向かいます」とのこと。昨年8月以来の再会をし、二人仲良く、キマルリ探し。サンゴ
ジュ、ネズミモチ、ヒメジョオン中心に約2時間丹念に調べて見たが、残念ながら目的とする蝶が現れることはな
かった。「天気が良すぎてもだめなようです」とM氏。なかなか難しい。ここでの目撃種は、ナミアゲハ、アオス
ジアゲハ、モンシロチョウ、キチョウ、スジグロシロチョウ、ホシミスジ、ベニシジミ、ルリシジミ、ツバメシジ
ミ、トラフシジミ、ウラギンシジミ、ナミヒカゲであった。ここで、M氏とはお別れをし、まだ時間的余裕がある
ので別のポイントに移動する。2つ目のポイントは初めて行くポイントであるが、どこを見ても花が咲いておらず
早々に退散。いよいよ最後のポイントに期待をかける。ヒメジョオン中心に隈無く探してみたがやはりいない。ほ
ぼあきらめの境地で、いつもチェックするネズミモチを調べてみると、いましたいました。若干距離があるものの
SDカードが満タンになるまで写しまくる。疲れがいっぺんに吹き飛んだ。ここでの目撃種は、モンシロチョウ、
キチョウ、ベニシジミ、キマダラルリツバメ、キマダラセセリであった。Mさん、やりましたよ。
 
(6月19日)晴れ一時くもり
少し早いとは思ったが、大阪府のキマダラモドキポイントに早朝より出かける。現地8時到着。入口付近でいきな
り本種のお出迎え。大いに期待が持てる状況である。いつものビンポイントに到着するや否や、2頭がもつれあう
姿を目撃。運良くその内の1頭が幹に静止。忍者のように近づき、至近距離から撮影に成功。本日はこれで目的達
成である。出口に向かおうと急いでいると、偶然、先週ご一緒したM氏に遭遇する。いつものように長々と蝶談義
をする。関西の蝶屋さんのパターンは似通っているようだ。ここでの目撃種は、モンシロチョウ、スジグロシロチ
ョウ、イチモンジチョウ、メスグロヒョウモン、キマダラモドキ、ヒメウラナミジャノメ、サトキマダラヒカゲ、
アカシジミ、ウラキンシジミ、ツバメシジミ、キマダラセセリであった。ここで、M氏とはお別れをし、駄目もと
で、クロヒカゲモドキフィールドに移動する。ススキが原、並びに樹液の出ていそうなポイントを執拗にチェック
したが、本命とする蝶には出会うことはなかった。やはり1週間程度早かったようだ。ここでの目撃種は、キチョ
ウ、ナミヒカゲ、ムラサキシジミであった。帰宅してから約2時間庭の雑草抜きをして、本日もヘロヘロの状態で
ある。明日は天気が悪そうであるが、晴れればオオムラサキに挑戦する予定である。
 
(6月20日)晴れのちくもり一時雨
天気が悪い予報であったので、昼近くまで寝て午後から雨が止めば、マイフィールドでオオムラサキのテリ張り写
真を撮りに行く予定であった。「ええ天気やで。お起へんの」。家内の声で飛び起きる。空を見ると快晴である。
時計を見ると午前7時。「何じゃこりゃ」。30分後には京都府相楽郡に向け、オオヒカゲ狙いで出発している私
であった。自分でも「あほとちがうか」と思われる行動である。突然の事なので、電車等の乗り継ぎが悪く、現地
到着は午前10時。去年も行ったポイントであるが、食草や下草がほとんど刈り取られいやな予感がする。1時間
この地にいたが、何とか2頭目撃。その内の1頭が木の幹に止まったので撮影開始。非常に暗い状況なので、IS
Oを上げたり、Aにしたり、Pにしたり試してみたが、なかなか良い写真が撮れない。昨日のキマダラモドキの5
倍は敏感な奴で、2b以内には近づけないので、撮影には本当苦労する。このカメラでは初めてフラッシュ撮影を
試み、これが意外と効果的で何とか写真を掲載する事が出来た。次にマイフィールドに向け出発。道中、携帯が鳴
り、「ちょっと出掛けるから、すぐに帰って来て頂戴」という家内からの悪魔の電話。しかし、素直に従う。今日
もオオムラサキが見れない。残念である。まあ、午後から完全休養出来るから良いか。本日の目撃種はナミアゲハ
キチョウ、スジグロシロチョウ、オオヒカゲ、ツバメシジミ、ヤマトシジミ、ベニシジミ、オオチャバネセセリで
あった。
 
(6月26日)くもりのち雨一時くもり
午前5時起床。空を見ると、とりあえず雨は降っていない。ということで、先週のリベンジのため、大阪府池田市
にクロヒカゲモドキの撮影に向かう。フィールドの最寄駅に着いた頃から本降り状態となる。昨年と全く同じパタ
ーンである。半時間程雨が小降りになるのを待ち、いざフィールドへ。まずはホソバセセリポイントに行く。雨中
元気に飛び回る本種を目撃するが、デジカメの電池もセットしていないので、帰りに寄れば良いと思い、すぐさま
クロヒカゲモドキポイントへ向かう。雨が全く止まないので、ススキが原は諦め、木の幹で比較的雨に濡れていな
いようなポイント中心に20分程歩く。枝下の完全に雨をシャットアウト出来る場所に一頭のヒカゲチョウが止ま
っていた。「裏面の前翅一番下の眼状紋は他よりも大きい」呪文のように唱えていた内容とピッタリ一致する。「
クロヒカゲモドキだ」。左手で傘も持ち、30カット程フラッシュ撮影をし、何とかそこそこの写真を撮ることに
成功する。次に、余裕を持って、ホソバの方に向かう。道中樹木の根もと付近で、吸水する本種を保険として撮影
しながら、ポイントに到着したが、「いなかった」。ここで学習した事は、@雨中でも出撃すべしAシャッターチ
ャンスは先送り出来ないの2点である。目撃種は、ナミヒカゲ、クロヒカゲモドキ、ホソバセセリ、スジグロシロ
チョウであった。時間がたっぷりあるので、次にマイフィールドに向かう。現地には午前11時着。ようやく雨が
止んだので、いつものようにコンビニで買った稲荷寿司を食べるために、クヌギ食堂に直行する。雨のせい?で全
然樹液が出ていない。しかし、周辺を悠々と飛ぶオオムラサキを久しぶりに観察出来、食が進む。暫く様子を見て
いると、本種が意外な場所に不時着した。地上5b程の所に別の樹液ポイントがあったのだ。20カット程撮影後
飛び去ってしまった。ここでの目撃種は、ナミアゲハ、アオスジアゲハ、クロアゲハ、モンキアゲハ、ナガサキア
ゲハ、モンシロチョウ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、ベニシジミ、ツマグロヒョウモン、オオムラサキ、イチモ
ンジチョウ、イシガケチョウ、オオチャバネセセリであった。本日もよく歩きました。帰宅30分前に家に電話を
し、「ビール冷凍庫に頼む」。いつになく旨かった。
 
(6月27日)くもりのち晴れ一時雨
昨日は雨の中長時間歩いたので、たっぷりと睡眠をし、午前7時半起床。食事もゆっくりと摂り、午前9時にホソ
オチョウ狙いで、京都府城陽市に向け出発。毎年行くポイントはかなり環境が悪化したため、今回は同じ城陽市で
もメル友?のNさんから教えていただいた初めていくポイントである。現地に到着すると、すぐにホソオチョウと
ジャコウアゲハがお出迎え。ホソオは最盛期。ジャコウの方は発生末期という感じか。早速撮影を開始するが、相
変わらずなかなか止まってくれない。しかし、半時間後に♂個体、1時間後に交尾個体、1時間半後に♀個体の撮
影に成功し、早々と帰路につく。本日の目撃種は上記の他に、ナミアゲハ、キアゲハ、アオスジアゲハ、モンシロ
チョウ、モンキチョウ、キチョウ、ベニシジミ、ヒメウラナミジャノメであった。